気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

GCノベルズ

魔力チートな魔女になりました3 創造魔法で気ままな異世界生活

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(――拝啓、名も知らぬセレネの産みの母へ。ちょっと教えすぎて、お宅の娘さん、強くなり過ぎました)

まぁ、力を持っても粗暴な行いはしないし、させていない。

あくまで自衛の範囲だ、と自分に言い聞かせている。

 

春先まで滞在したダンジョン都市から旅立ち、虚無の荒野を目指したチセとテト。

しかしその道中で何者かの襲撃を受けて死に瀕した女性を発見して……彼女から、辛くも難を逃れた赤子を託されることに。

当初は街でその子供……セレネを育てながら出来る仕事を探そうとしていた2人でしたが、対象の殺害を諦めていなかった暗殺者に狙われ、一般人を巻き込む恐れからチセたちは彼女達しか入れない虚無の荒野に逃げ込むことに。

 

チセが創造魔法を駆使して居住環境を整えて、そこでセレネを育てていくことに。

セレネがすくすく育っていく中で、チセもステータスを伸ばすのを続けていたところ、【不老】スキルを会得してしまって永遠の12歳になってしまったのは……なんというかご愁傷様という感じではありますが。

チセ達の教えを受けて、セレネのスペックも向上していましたが、閉じた世界に引きこもり続けるのも良くない、とある程度セレネが育ったところで人と交流するために外の世界へと踏み出して。

セレネの夢を守るために、魔女らしい三角帽を作ったり、箒や絨毯で空を飛べるような技術を編み出したり、なかなか親バカしてますねぇ……。

 

ガルド獣人国へと向かってしばらくしてから、ダンジョンが出現して。

厄介な環境を携えたダンジョンを、結局はチセとテトが2人で攻略したわけですが。地上に残って、チセ仕込みの回復魔法を使っていたセレネもまた注目を集めることになって。

ダンジョン制覇者として2人の名前が知らされたことで、セレネの実家も生存に気付いて動き始めることになったりするわけです。

赤ん坊のセレネと出会って、彼女が成長して、実家とのやり取りもして……最後には別れるまでを描いているのでなかなかの密度の1冊でしたね。

ご主人様とゆく異世界サバイバル!8

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「俺達はただ故郷と同胞を取り戻して幸福に生きていきたいだけだ。だからメリナード王国領を取り戻すために戦ったし、再び故郷を侵そうとする連中には容赦はしない。だが、俺達がされたことをやり返そうとは思っていない。これで答えになるか?」

 

王都を取り戻し、グランデとの縁などもあって他国との関係も良好な形で結べるところも出てきて。

コースケの能力で色々と研究が進んでいて、エアボードとかで技術的な底上げはされている状況ではあるものの……使える人材が足りない、という問題はここに至ってもついて回ってる模様。

 

エアボードで動ける範囲は広いし、ゴーレム通信機もあるから警戒網はこれまでの常識よりも少人数かつ広い範囲で敷くことが出来たりと、コースケのサポートで助けられてる部分もあります。

ブロッククッキーに飽きたという前線兵士からの要望を受けて、別の保存食の開発に着手したり、魔道具開発に勤しんで冷蔵庫を作ってみたりと相変わらず異世界知識が活かされて、国力増強に貢献してましたけど。

 

聖王国の差し向けて来た征伐軍を蹴散らしたものの、その方向ににらみを利かせるために銃士隊は大きく動かせない。

ヤることをヤり続けた結果、ハーピィ達の中に妊娠するものが出てきて偵察・爆撃部隊として動ける人員が減っている。

そんな中で、聖王国の属国と化している北方で不審な動きがみられ……コースケがその能力や王配としての立場もあって、代表として派遣されることに。

戦力不足はそこで響いてきて、精鋭五十人を派遣して残りは現地の志願兵を鍛える形で運用する形になっていました。

 

まぁ最悪コースケ一人いれば蹴散らすことも可能ではありますが、彼は自重を知ってますからね……ある程度は現地の人々に頼り、任せようとするのは彼の美点だと思います。

銃にエンチャントを試みた時に介入してきた、コースケをこの世界に送り込んだ神様的なナニカはそれがちょっと面白くなさそうというか。見ててまだるっこしいからとっととやっちまえって要望を出してきたりする一幕もありましたけどね……。

 

北方国家、聖王国からの情報もあって多少は備えをしてましたが……コースケの齎す強化がそんな容易く対策できるはずもなく。

四百人の兵で二十倍の兵を蹴散らす、なんて戦果を挙げていたのはお見事。その後の交渉に際して、コースケの能力を存分に見せつける形で魔皇石爆弾を搭載したゴーレムや、巨大ゴーレムの運用で分かりやすい力を見せつけていたのも、交渉を優位に運べる良い手だったと思います。

根が一般市民なので、前王妃であるセラフィータなどから助言を得られていたのも大きいか。既にある程度ハーレムが充実しているのと、元の世界の価値観もあって踏み切れずにいたセラフィータとの関係も今回進展することになったりしてましたが。……まぁ、それも含めていつも通りではあったか。

ご主人様とゆく異世界サバイバル!7

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「結局、全部任せきりにするのも、全部俺一人でやるのも違うと思うんですよね。俺も解放軍の一員なわけですし」

「コースケ様は責任感が強いのですね。でも、貴方は一人の人間です。稀人であっても、神の使徒であっても、コースケ様はコースケ様。一人の人間なのです。神ならぬ人の身で背負えるものには限りがあります。あまり多く背負いすぎたりはしませんように」

 

7巻発売直後にセールやってたのもあって、興味を持って買ったんですが。

6巻は2021年発売で、7巻が2024年なので23年経ってるんですねぇ……だからか、イラストの雰囲気が少し変わった感じがしましたね。これはこれで好き。

聖王国の討伐軍を一蹴したシルフィ達。稀人コースケの能力を知らないイフリータからすると「朝出て行って夕方に帰ってきたら終わったと言われた」という、なんとも拍子抜けする展開ではあったようですけど。

 

敵に甚大な被害を与えたことから、いったんは大人しくなるだろう、という考えから内政の充実を図る方向に切り替わったわけですが。

解放軍側は負傷者も居ないから、聖王国との戦争に限っていえば戦後処理は楽な部類ではあるものの。20年の聖王国の支配によって揺らいでいる国内の平定が急務となって。

コースケの能力を存分に使って区画整理しているの、コミカルで好き。

何をしていようと問答無用で一回更地にしてから新居建築をするので、「クカクセーリが来たぞー」とか住人に言われてるの、笑っちゃった。

 

コースケの存在はこれまで以上に重要なものになっており……キュービに搔っ攫われた前科があるため、シロの外には極力出ないで、出るにしてもグランデやメルティといった戦力を連れ歩くようにと言われてましたが。

そんな折に、キュービを伴った他国の使節がやってくるんだから、ねぇ。まぁ相手にも神託という指針があったようですけれど、あれだけ威圧されてちょっと屈辱を味わう位で済ませてもらえたのは、大分温情あるのでは。

 

他にもドラゴニス山岳王国の使節も来てましたが、グランデとコースケの存在を貴んでくれたのは良かったですね。無理に2人を引き離したり、子どもとの政略結婚をガツガツしようって言う感じでもなく。

むしろ始祖と同じことをしてる尊い存在を害するなんてとんでもない、と厄介オタクみたいになってるの面白い。布教するために絵姿や、出会いの物語を広めることを主目的としてる当たりそれっぽいし。

ちょっと平穏な時間があった関係で、コースケとヒロインたちの関係で新たに進展していった部分も多いですけど。

ご主人様とゆく異世界サバイバル!6

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「さぁ、やるか」

この手で敵を撃つ覚悟はとっくに完了している。後はやるだけだ。

 

教典を携えて聖女エレンと会うべく、コースケはメリネスブルグに踏み込むことに。

グランデが同行しているのと、今回は内部にいるライムやエレンたちと協力できるので、まぁ前回みたいな事故は起きなくてホッとしましたが。

ライムと再会した時に歓極まった彼女に飛びつかれて、コースケが窒息しかけたり。敵のスパイに後を付けられて、コースケが人を撃つ羽目になったりする一幕こそありましたが。

 

グランデ、コースケに「普通にめっちゃ可愛いと思う」とストレートに言われて、照れて暴走しちゃうの可愛いね……。

メロメロチョロドラゴン。冷静になった時、隅っこで体育すわりしちゃうところも含めて、なるほど可愛い。

エレンと会った事で、敵が六万の大軍を動かしていることや、中央を離れたエレンを「魔女」としてつるし上げようとする動きまであるなんて情報が出てきたりもして。

 

けれど、コースケの能力とアイラのタッグによって生み出されたエアボードが量産されていたり、銃器も機関銃にアップグレードされたりして。

メリネスブルグの軍を蹴散らして、シルフィ達は城に乗り込み……その上で、封じられた王族を開放することに成功。

国王陛下はその封印の為に身命を賭した結果、死んでしまっていましたが。シルフィの母と姉たちが無事だったのはひとまず良かった。

20年の情報格差や稀人のコースケの存在があって、ちょっと判断基準がズレる場面もありましたが。それでも、一つの目標を果たせたのは良かったですねぇ。

敵の本命である六万の大軍も一蹴出来てましたし、敵側の聖騎士団の団長の描写とかが増えていて、聖騎士団は他の聖王国とは違うスタンスっぽいのを感じましたねぇ。



ご主人様とゆく異世界サバイバル!5

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「天才魔導士はいざという時の備えを怠らない」

 

グランデが竜娘と化したけれど、それはあくまでコースケの番となるためのもので。

彼女が竜の体を持っていた時からそうでしたけど、解放軍の戦力としてカウントするつもりがないコースケの姿勢は結構好きですよ。

それはさておき、聖王国とは膠着状態に陥っていて。敵の方が大国であるのは間違いないので、向こうが本腰を入れてくると面倒くさい。

そんな状況を打破するために、コースケは聖女の属する懐古派への援助も込みでオミット大荒野での教典探しを始めることに。

 

運営に必要だし、コースケと2人きりの時間を取っているんだから、とメルティとシルフィを前線に残して、しれっとついていくことを決めたアイラが強かで好き。

ハーピィ達やグランデ、冒険者として過去に縁のある鬼族のシュメル達も同行することになって。

アドル教の競技が改変されていた通り、エルフの長老たちの根切りは不十分で……かつての避難所だっただろう場所で、リッチと化した人物と対峙する羽目になったりしていたの、長老衆はよぉ……。

いや実際、最後操るための魔術が稀人のコースケに飛んできたから事なきを得ただけで、危うい場面ありましたし。WEB版よりもリッチ君奮闘してましたが、まぁそれでも備えが甘くて封じられることになっていたのは自業自得だよなぁというか。

 

別の遺跡から教えが変えられる前の教典を見つけることに成功してたのは、良かったですけど。

それ以外にも、グランデに頼らない高速移動手段を造ろうと考えて、アイラのサポートもあって割とすぐに形になっていたのはお見事。製作途中は失敗もして酔って吐いたりする場面もあったようですが。

 

目的を果たしてから帰還した後、聖女エレンと通話して。彼女は彼女でコースケと会えずに寂しさを抱えていたの、可愛くて良いですねぇ。

後は、グランデが人と交わるドラゴンとして人の傍にあることを聞きつけて、ドラゴンを信仰するリザードマンのお世話をされている場面もありましたね。

過去に竜と結ばれた人の末裔がいるドラゴニス山岳王国の人も交じっていて。グランデとその伴侶であるコースケに支援を惜しまない、という言葉まで出てきたので状況が動きそうな気配がしますな。



ご主人様とゆく異世界サバイバル!4

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「もう勝手にいなくなっちゃダメ」

「うん、気をつける」

 

敵に攫われた先で、メルフィと合流できたコースケ。

しかし帰還する道中で聖王国側の兵隊と鉢合わせてしまって……危険な山越えルートを通ることに。

魔人種であるメルティはスペック高いし、コースケも武装が整ってればワイバーンでも蹴散らせるくらいの戦力ではあるんですよねぇ。

そんな2人の前に、グランドドラゴンという魔法も使える知性を持ったドラゴンが現れて。

 

稀人であるコースケは異世界の言語を理解する能力もあって、ドラゴンと意思疎通できることが発覚。

そこから考量して、グランデという雌竜の力を借りてついにシルフィたちと合流を果たすことに成功。グランデとの交流を進める中で、彼女の血液を少し分けてもらい、自分の為に角を折って見せたメルティの為の再生薬を造ったりもして。

……表紙や口絵で明らかなんですが、グランデは彼女を尊重してくれるコースケの事を少しずつ慕うようになっていって……。

 

亜人と違って流石に巨大な竜の体であるグランデとコースケでは、叶わぬ想いかと思いきや。かつて竜の中に、同じように人に恋して人に変じたという伝説があって。

長老たちがそれを実行した結果、人に変じることが出来たことで関係が進展したのは……まぁ良かったんじゃないですかね。

シルフィたちとの久しぶりの交流を果たしたり、自分のクラフト能力を伸ばすために工夫したりしてましたが。

ランダム付与とは言えエンチャントまで使えるようになって、コースケの底上げ能力が凄いなぁ……。



ご主人様とゆく異世界サバイバル!3

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「他力本願なのね?」

「自分一人で何もかも上手くやれるとは思っていないだけだ」

 

メリナード王国に入り、砦を二つ陥落させたコースケ達。

あくまで亜人排斥を訴える聖王国とアドル教がシルフィたちの敵であって、聖王国統治下の新メリナード王国民は弾圧したくない。とは言え旧来のメリナード王国民の感情も思うと、まったくのおとがめなしという訳にもいかない。

色々と悩みを抱えている状況で、奪取した砦の一つに義勇兵がやってきて交通の要衝まで押さえることには踏み切ったわけですが。

 

内政官であるメルティは手を広げすぎると、その後の統治が心配だと言っていましたが。

要衝を押さえられる重要性を取った形。

作戦に移ったシルフィたちと、コースケとアイラは別行動になって。コースケはその間馬車をアップグレードしたり、ミスリルを用いた伐採斧やクワを作って開拓要因となったりしていましたが。

そんなある時、キュービが接触してきて……実は他国のスパイであった彼に、コースケはさらわれてしまうことに。

 

そして彼が連れていかれた先は、メリナード王国の首都メリネスブルグであった、と。

キュービはコースケのインベントリから危険物を言葉巧みに取り出させて、危険性を削ろうとしてましたが。それを受けた敵視犀が凡愚で忠告をろくに聞かず牢屋に放り込み……簡単に脱獄されていたのには笑っちゃいました。

 

脱出した先でコースケは、下水道に棲んでいたスライム娘たちと対峙することになって。旧メリナード王族に忠誠を誓っているため、敵対者には容赦ない存在でもあったわけですが。

亜人を忌避せず、スライム娘であろうと受け入れるコースケは彼等と親睦を深めることに成功して、不足していた資材を得て動き始めることが出来て。

 

シルフィたちの同行が心配だからと外に踏み出して……流れで真実を見定める目を持つアドル教の聖女を助けることに。

彼女の目にはコースケが、凄い光輝いて見えるそうで稀人だというのが早い段階でバレたりしてましたが。アドル教もまた一枚岩じゃないとわかったのは良かったというべきか。

コースケの所在をなんとか調べ上げて、メルティが自身の角を斬ってまで乗り込んできたのは、思いの強さ……というか重さを感じましたが。

アドル教の主流派の態度を見ると、まぁメルフィ達の心配も納得できるものではありますな。

ご主人様とゆく異世界サバイバル!2

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「戦いに使われるとわかっていて武器を作って、渡して、使わせて、僕は作っただけです、直接殺してないから無実です、なんてのは通らないだろ」

(略)

「やり始めた以上、筋は通さないとな。俺はやるよ」

「……そうか。ありがとう、コースケ」

 

森での開拓とギズマの群れの討伐を終え、シルフィは「メリナード王国の奪還」を目標に掲げて。避難民たちとも打ち合わせをして、そのために動き始めることに。

そのための第一歩として、彼らが住んでいる黒き森とメリナード王国の間にあるオミット大荒野に拠点を作るという話になって。

……つまりは、コースケのクラフト能力が存分に活躍するわけです。

 

防壁作成のためにブロックを置きまくっていたら、実績が解除されてコースケの能力が成長。左右対称で同時に展開できるようになったりして、ますますビルダーとしてのチートさに磨きがかかっていってましたが。

いや無限水源とかポンと作れたり、植物の育たぬ荒野となっていた土地を農地にポンと転用出来たり、彼の関わった農地ではトンデモ速度で収穫が出来たりと、常識がどんどん壊されていく音がしましたね……。

 

ミスリル鉱石をふんだんに使った武器をシルフィに贈ったことで、戦闘に秀でた幹部枠のレオナールやザミルからも頼まれたり、ハーピー達からも彼女達が使える武器を求められたり、コースケの能力が汎用性高いこともあってあちこちで引っ張りだこですねぇ。

この世界、一夫多妻制であるらしくてシルフィとの関係が確かでありつつも、他のヒロインたちもジリジリと詰め寄っていましたが。手を出すまでは腰が引けつつも、一線を越えてからはちゃんと大切にしようとしているのは、コースケの中での軸がハッキリしててわかりやすい。

 

コースケ達が拠点を拡充しているタイミングで、聖王国から派遣されている司祭も兵を動かす準備をしていて。

今までより規模の大きな戦いとなっていましたが。コースケが自分の作った武器が、戦争に使われることに対して、覚悟を持って向き合おうとしていたのも良かった。



ご主人様とゆく異世界サバイバル!1

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「精々ご主人様に見捨てられないように頑張るさ。この世界に迷い込んで、帰る方法も分からない。今のところはそんなに帰りたいとも思ってないけど……とにかく、行く宛の無い俺を拾って、命も救ってもらった以上はその恩を返すまでは一緒にいるよ。少なくとも、シルフィが望む限りは」

 

空腹度だったり渇き度だったりの体調を示すステータスがあったり、採取や採掘で素材を集めて拠点を作ったり敵を倒したりするのが主眼となったサバイバルゲーム。

ブロックで構成された世界で遊ぶものが有名なものではありますが。

主人公はそのゲームを好んでプレイしていた日本人の青年コースケ。

 

……彼は気が付いたら異世界の森の中に放り出されて、途方に暮れることに。

最初は石と石をぶつけて割って石器を作ったり、靴紐を使って弓きり式で火を熾したりと、まぁ原始的な方法で生き抜こうとしていたわけですが。

ちょっと落ち着いたタイミングで、ゲーム操作みたいにインベントリとか開けたらなぁ、と思ったところで、まさしくゲームのようなクラフトメニューだったりが出現して。

武器を生み出したりもできて、より安心できるようになったかと思いきや……ゲームならまだしも、自分で動いて狩猟するとなるとなかなか上手くはいかず。

 

そんなタイミングで彼は、褐色の肌を持つエルフのシルフィエルと出会うことになります。

この世界ではエルフや獣人のように、人とは違う形質を持った亜人も多く存在していて。

聖王国と呼ばれる大国が人間至上主義というか、亜人を奴隷として扱っており……その苛烈さで、亜人と人間が融和していた国が攻め込まれ失陥したなんてこともあったとか。

シルフィエルはまさにその攻め込まれた国の姫であり……コースケが遭難した先で出会った亜人の人々は、そんな過去を持つがゆえに人間に激しい敵意を持っていて。

 

最初にシルフィエルと出会って、「彼女の奴隷」として囲われていなければ、早い段階で命を落としていたかもな……。

ファーストコンタクトこそ最悪でしたけど、コースケを守ろうとそうやってふるまっているシルフィエルの思いやりにもコースケは気付いていて。

彼女や亜人たちと交流していく中で、彼はシルフィエルの力になりたいと思うようになり、クラフト能力を存分に活用していくことになるわけです。

能力万能すぎてサクサク問題解決できていくのは良いですね。読みやすかった。



独身貴族は異世界を謳歌する~結婚しない男の優雅なおひとりさまライフ~1

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「何度も言っているが、俺は自分の生活を快適にするために魔道具を作っているんだ。誰かのためだとか高尚な思いはさらさらない。自分が作りたいものを作るだけだ」

 

結婚せず、経済的に独立しており、稼いだお金も時間もすべて自分のために使える独身者――それが独身貴族。

そうやって気ままな一人暮らしを堪能していたところ、突如胸の痛みを覚えてそのまま死亡。神様からも「結婚するなりしていて、誰かに見つけてもらえれば助かったよ?」と言われても「そういうリスクも納得の上で独身でいたんだ」と受け入れる構え。

自分の中でやりたいこととやりたくないことがハッキリしていたため、神様相手にも臆さず。その心意気が独神という異世界の神様に気に入られ、色々とスキルを貰った上で転生することに。

 

魔法がある世界で、魔道具としても活動している貴族ルーレン家の長男ジルクとして生まれた彼は、変わらず孤独を愛していた。

前世の知識を参考にしつつ冷蔵庫などの便利な魔道具の発明なんかをして、自分の生活を豊かにすることには注力していますけど、それを世界に普及させて多くの人に感謝されたいとかそういった承認欲求とは無縁で。

 

幼少期にそういった冷蔵庫とかの原案を作ったことで、天才と思われ、両親に将来を楽しみにされていましたが……。独身を貫く覚悟の彼は、家は弟妹に継がせる構えで。

なんだかんだ定期的に食事はしているし、ジルクは自分が満足する魔道具が出来れば良いけれど評判が良いものは欲しがる人が多い……つまりは量産体制を整える必要があって。そのあたりの雑務は自分の事務所の職員だったり、ルーレン家の工房にほぼ丸投げしているわけですが。

最初から「自分の生活の為だ」と明言しているのもあって、ブレることがないのでいっそわかりやすくて良いですね。

色々と神様からスキルを貰ったりはしていましたが。それでもいきなり答えに辿り着けるような便利なものではなくて。冷蔵庫も両親の協力を経て完成に至ったものの、地球の家電を知ってる身としては「もう少し小さくしたい」と思うこともあるとかなんとか。最低限形になって、楽な生活が来たから改良は後回しになってましたが。

他にはクーラーを作ろうかと思ってましたが、そっちも試行錯誤の日々みたいですしね。自分の生活の為という前提はありますが、好き勝手過ごすためには手を抜かないところが良いキャラでしたねジルク。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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