「別に連携ができないと言っているわけじゃない。あくまで、現時点では無理というだけだ。せっかくパーティーを組むのに、最初から合わせることを諦めるバカがあるか。できるまでやるんだよ」
電子限定で刊行された、シリーズ第4弾! 発売日に買ってはいたんですが、読了&感想作成にちょっと時間がかかってしまった。
今回のポイントは、妹の病気が治ったことで恩返しのためにやってきたリフレイアが、ジャンヌとデートしてるヒカルを発見して……。
「浮気者」と憤慨して突っ込んでくるリフレイアの行動力凄いし、決闘に持ち込んで自分の要求を通すジャンヌも強かですよね……。
女の戦いについていけず混乱しまくっているヒカルが面白かった。当人は大変そうですけど、見てる分には微笑ましい部分もあるのでああいう感じで異世界ライフを送ってくれれば何も言うコトはなかったんですが。
リフレイアを迎えて、パーティーの厚みが増したことで、金級の条件まで達成してますし。ヒカル達だけを見るならば順調ではあったんですよ。
ただ、第二陣転移という爆弾が近づいてきていただけで。
ヒカルとジャンヌがどっちもコミュニケーション能力が低めで、第二陣を極度に警戒しているのもあって、前面に立ってくれるリフレイアが来てくれたのは助かりましたね……。
見つからないように小さくなってる2人を想像すると、微笑ましくて良い。
悪意なく交渉しようと考える第2陣が居たり、あからさまに怪しい動きをしている輩もいたりする中で、ヒカルが蘇生させたナナミもまた異世界へとやってきたわけですが。
双子のブートキャンプで肉体的に鍛えられたのを抜きにしても、強い人だなぁナナミと思いましたね。
安定のポイント割り振りを選ばず、30Pの意思疎通を取ったことで危機を乗り切ったのはお見事と言えます。しかし、イラストつくとアイちゃん思った以上にカワイイな……もっとモンスターしているのかと思った。
特殊転移で危険地帯に送り込まれたナナミを、地図情報だけで見ているヒカルとジャンヌがやたら警戒している、って描写が掲示板でたびたび出てくるのが笑えてよかった。
WEB版が区切りのところで完結しているシリーズではありますが、作者様の意思としては書籍版の売り上げ次第では続ける心づもりはあるみたいですし、5巻以降も続いて欲しいものですが、さて。