気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

GAノベル

俺にはこの暗がりが心地よかった4―絶望から始まる異世界生活、神の気まぐれで強制配信中―

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「別に連携ができないと言っているわけじゃない。あくまで、現時点では無理というだけだ。せっかくパーティーを組むのに、最初から合わせることを諦めるバカがあるか。できるまでやるんだよ」

 

電子限定で刊行された、シリーズ第4弾! 発売日に買ってはいたんですが、読了&感想作成にちょっと時間がかかってしまった。

今回のポイントは、妹の病気が治ったことで恩返しのためにやってきたリフレイアが、ジャンヌとデートしてるヒカルを発見して……。

「浮気者」と憤慨して突っ込んでくるリフレイアの行動力凄いし、決闘に持ち込んで自分の要求を通すジャンヌも強かですよね……。

女の戦いについていけず混乱しまくっているヒカルが面白かった。当人は大変そうですけど、見てる分には微笑ましい部分もあるのでああいう感じで異世界ライフを送ってくれれば何も言うコトはなかったんですが。

 

リフレイアを迎えて、パーティーの厚みが増したことで、金級の条件まで達成してますし。ヒカル達だけを見るならば順調ではあったんですよ。

ただ、第二陣転移という爆弾が近づいてきていただけで。

ヒカルとジャンヌがどっちもコミュニケーション能力が低めで、第二陣を極度に警戒しているのもあって、前面に立ってくれるリフレイアが来てくれたのは助かりましたね……。

見つからないように小さくなってる2人を想像すると、微笑ましくて良い。

 

悪意なく交渉しようと考える第2陣が居たり、あからさまに怪しい動きをしている輩もいたりする中で、ヒカルが蘇生させたナナミもまた異世界へとやってきたわけですが。

双子のブートキャンプで肉体的に鍛えられたのを抜きにしても、強い人だなぁナナミと思いましたね。

安定のポイント割り振りを選ばず、30Pの意思疎通を取ったことで危機を乗り切ったのはお見事と言えます。しかし、イラストつくとアイちゃん思った以上にカワイイな……もっとモンスターしているのかと思った。

 

特殊転移で危険地帯に送り込まれたナナミを、地図情報だけで見ているヒカルとジャンヌがやたら警戒している、って描写が掲示板でたびたび出てくるのが笑えてよかった。

WEB版が区切りのところで完結しているシリーズではありますが、作者様の意思としては書籍版の売り上げ次第では続ける心づもりはあるみたいですし、5巻以降も続いて欲しいものですが、さて。

ラスボス、やめてみた~主人公に倒されたふりして自由に生きてみた~2

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「俺は、俺が負けないことを知っている。俺の心配なんてしている暇あるなら、これから俺に倒される敵の心配でもしてやることだ」


BOOK☆WALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで23年3月末まで。

竜王ファーブニルを叩き潰して、妖精国を救ったノア。

神のごとき歓迎を受けることになったわけですけど……30分くらいで飽きたとか。

魔帝辞めたあとスローライフしようとしたときも直ぐに飽きてましたからねぇ。彼を楽しませる状況、あまりないんじゃないか。

……と思ったら向こうからイベント飛び込んでくるんだから笑う。

 

妖精国の王女ミコリスとは相変わらず仲が良いというか、彼女がノアに振り回されまくってましたけど。

精霊王が住まうダンジョンでRTAされたら、そりゃ普通の人は驚くのよ……。しかも13周とかしちゃうしな。

そんなノア達の前に現れたのが、未来予知のスキルを持った隣国の聖女ラフリーゼ。ゲームにおいてはヒロインで、主人公を勇者として見出す存在だったようですけど。

 

なぜか今回はノアを勇者として勧誘しにくることに。

それには彼女が見た未来を回避したいが、聖王との力関係的に難しい部分があり、勇者と言う旗印を欲したからだそうで……。

ゲーム知識のあるノアが速攻で見抜いた上で、「勇者として振る舞えば、聖国観光できるじゃん!」と乗り込んでいくんだから、自由すぎる。

 

聖王が中々に腐っているので、シンプルに叩きに行けたのはよかったですけど。

洗脳に近い効果持ちのトップを退けた後の国家運営も中々大変そう。ノア帝国目線で言うと、帝国の悪評を流しまくっていたり攻め込んだりしてくる聖国が力を落としてくれるのは正直助かるんですけども。

 

巻末には書き下ろしの短編「道化師蝶の物語 前編」。

裏側で動いていたとある少女の、戦いの記録。未来予知といい、彼女の得たスキルといい、この世界チートになり得る者が多すぎるんだよなぁ……。

その割に世界は意外と崩壊してないというか、当人の願いが反映されやすい固有スキルという者があって、なんでレベルあがってないんだみたいな疑問も生じましたが。

彼女の想いそのものは尊くて……だからこそ、多くの悲劇を見ることになったのは忍びない。現状が良くなったなら、幸いですね。

ラスボス、やめてみた~主人公に倒されたふりして自由に生きてみた~

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「――俺は、世界一自由な人間だ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで23年3月末まで。

ゲーム世界のラスボスに転生した主人公が、「ラスボス」という役割を放り投げて自由を満喫しようとする話。

 

魔物創造の力を駆使して、四方を敵に囲まれたノア帝国の長として国を永らえさせてきた魔帝ノア。

自ら攻め込むことはしなかったが、攻撃してきた相手は徹底的に潰して支配下に置いて来たが……それもこれも自国の民を守るための行いであった。

しかしそれは誰にも通じる事はなく……彼を悪逆の王として革命軍がクーデターを起こして。宰相までもがそれに与して、ノアの居る場所へと素通りさせてるっていうんだからこの国大分詰んでますよね……。

 

巻末の描き下ろし短編2が「if――プロローグ」。

本来だったらどういう道をたどったのか、と言うルートが描かれるんですが。ここで革命軍は1人を除いて排除され、人に絶望した魔帝ノアはラスボスとして君臨する事にそうですが。

 

ゲームイベントだからと言われたらそれまでなんですけど、なんでレベル1勇者がレベル100魔王に勝てると思っちゃったんですかね……。

今回はゲームの知識を得た主人公が、やってられるかと死を偽装して逃げた事で、レベル1のまま皇帝になるなんて状況になってましたけど。

本来超えるべきイベントを何も経ていない、弱い皇帝とか先行きが不安でしかないな……。

帝国宰相は彼なりの美学があって、魔帝ノアに背いたようですけど。自国の状況、本当に理解してるの? みたいになってしまう。

 

冒険者になって自由な人生を謳歌しているノア視点だと分かるんですけど、この世界の人々が想定するステータスがあまりにも低い。レベル20に到達してる人ですら、ほとんど居ないとか言われて、Cランクの魔物ですら倒すのは難しいとかいう絶望的な状況を突き付けられるわけですよね……。

魔帝ノアが消えたことで他国から攻め込まれたりしてますし。それを防いだのもノアの遊び心でしたし。国防が全くできる気がしないぞ、あの上層部。

革命軍も権力を得て増長して、このままの勢いで魔帝の配下である七魔王討伐に行こうぜ! とか言い出してる連中まで居るようですし。

 

ノアがゲーム主人公のアレクに国を任せる決定をしたんだから、と暗殺者を防いだりしてるサポートがなければ直ぐにでも滅びそう……。

まぁ魔帝ノアの統治下もクーデター起こされちゃうし、七魔王の連絡網の存在をノアが知らなかったり、ちぐはぐさがあるというか。

七魔王のスペックも高いし、なんというかクーデターに誰か噛んでないとノアが状況を把握できてなさすぎる気もする。

……まぁ、ノア大金貨の存在すらしらなかったので、抜けてるところ多いんですけども。

 

ラスボスである魔帝ノアが表舞台から退いたからか、予期せぬタイミングで世界を滅ぼさんとするニーズヘッグが登場するイベント発生したり、シナリオは完全に破壊された模様ですが。

そんな世界でも楽しんで、自分以外のラスボスなんて認めんと叩きに行くの、自由すぎて笑う。


俺にはこの暗がりが心地よかった3―絶望から始まる異世界生活、神の気まぐれで強制配信中―

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「俺は……何もしてない」

「そうか。ならば――――その剣で証明してみせろ」

 

今回はヒカル視点以外に、現実世界にいる彼の妹セリカ視点のエピソードと離れ離れになったリフレイア視点とが織り込まれた構成になっています。

セリカ視点が描かれたことで、彼女の秘めた兄への信頼の重さとかも分かって良かったですけど。兄が転移に巻き込まれた時から、双子姉妹が現実でどんな事をしてきたかとかが描かれていて、いろんな手が打てるのも善し悪しというか。

人の悪意を利用しようとすると、御しきれない部分はそりゃ出てくるよな……って感じでしたね。

リフレイア視点は、故郷に帰ったけど未練たらたらなリフレイアがいつも通りでした。えぇ。

 

作品本編はナナミを殺した犯人が捕まった、という速報が乗った掲示板回からスタート。

ひとまずそれはめでたいと言える出来事ではあるんですが。

ヒカルは視聴率レースで1位を取れず、ナナミ蘇生の道が絶たれてしまった事で1回凹むし。神がタイミングを考えないアップデート入れたせいで、母親との通話が繋がり大ダメージ負わされる羽目になるしでまたしても散々です。

あれは中々の毒親……。幼少期から天才だった双子が悪戯をすると、真っ先にヒカルを疑い叱り、のちに妹たちが認めたとしても「あんたのせいで悪い事を覚える」と怒る。

それで良くもまぁ、家族の事を思えるものですね。ナナミは実の両親との間に生じたトラブルで、ずっと彼らを許さなかったそうですし、彼女ほどでなくてもある程度割り切っても良かったんじゃないだろうか……。

 

ただ、そこにメッセージに導かれた転移者ジャンヌが登場。

視聴リスレースで1位を取った彼女とヒカルは、初対面でなぜか戦う事態になったりしてましたけど、最終的には和解。

和解って言うのか……? カレン曰くどっちもコミュ障で「かみ合う時はめっちゃかみ合って、ダメな時は死ぬほどスレ違うんじゃないかにゃ」ってことですが、今回は変に噛み合っちゃったパターンなだけだからな……。

 

ジャンヌから死者蘇生の宝珠を託され、ナナミの蘇生をすることが出来た。1つ目標を達成したヒカルはジャンヌとコンビを組んで迷宮に挑むことになる、と。

ジャンヌと楽しい時間を過ごせているようですし、このまま浮上していってくれればよかったんですが。光のストーカーことリフレイアとの問題だったり、神による新たな試みによって生じる問題とかが、またヒカルを曇らせるんだろうなぁ……。


スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました

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「せっかく強くなったんだから、いいことに使わないとね」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで331日まで。

小説家になろうからの書籍化作品で原作未読。……なんですが、なろうの方は完結を期に公開を終了されているので、気になる方は書籍をどうぞ。

 

社畜だった女性アズサが死に、神様の手で異世界に転生させてもらえる上、幸せに生きられるよう望んだ力を与えてあげましょうと言われて。

仕事に追われた結果として死んでしまったので、もっと長くいきたいからって「不老不死の存在にしてください」はスケールデカすぎて笑った。

その願いを聞いた神様もポンと願いをかなえてくれるので凄い。

オマケに容姿は十七歳で固定、目覚めた場所のすぐそばに棲める家まで用意されているとアフターサービスも充実。

 

その後、近くの村の住人に挨拶して生活スタート。

スライムを倒してお金を稼ぎ、不老不死の力と一緒に与えられた魔女としての薬草の知識などを使って、村の人を助けたり。

「高原の魔女様」として慕われる暮らしをつらつらと繰り返していた所、気がついたら三百年が過ぎ去った、と。

 

そんな暮らしを続けていたある日、魔石を売りに行ったギルドの女性職員が「そう言えば魔女様ってどれくらい強いんですか?」と言い始めて。

長く生きて村を守ってくれている人だから、さぞ強いんだろうと好奇心をあらわにしてますが。アズサ的には断る理由もないし、そもそも測定してなかったのもずっとスライムとしか戦っていなかったから。

 

それで試しに測ってみたら、レベル99という成長限界に到達していることが判明……したのはいいんですが。女性職員がそこで大声で讃えたせいで、情報が流出してしまったのは、正直いただけないと思うんですがねぇ。

実際それで魔女の強さが知れ渡って、ドラゴンが腕試しにやってきたりするわけですし。

まぁメタいこと言うと、アズサの強さが公にならないと物語が動かず、またぞろ300年スライム狩ってました、とかになってしまうので仕方ないとも言えるんですがね。

情報が広がり彼女の家を訪れる人も増え、色々と騒がしくもなったわけですが。

同居人や、娘扱いする子たちを迎えいれたり、日常に彩が増えて。主要キャラが女性ばっかりなのもあって、華やかと言えばいいのかな? 緩い雰囲気をのんびり楽しむ系のファンタジー小説。

 

モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います3

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「ま、仕方ないか。ここまで来たらやるしかないんだし――行こうか、みんな」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで331日まで。

ネームドモンスターを倒したり、中々波乱万丈な日々を主人公たちは乗り越えてきた訳ですが。それでも、この世界が変質してしまってからまだ6日しか経っていないというのは驚きです。密度高いわ。

カズトが得た謎のアイテム「羊皮紙」と「黒い宝玉」を鑑定できる人を探すため、人が集まって良そうな市役所に向かう事になって。

 

学校外で指揮をとっていたものの、学校で生徒会長に魅了されてしまった西野君もその支配下から脱したみたいで、彼の視点とかも交えて物語が進んで行きます。

オークやらを打倒してもアリの魔物が現れたり、岩の巨人が現れたりとトラブルがつきませんね……。まぁ、こんな風に変質してしまった世界では平穏ほど高くつくものも無いでしょうけど。

 

それだけに、カズト達が辿り着いた市役所で見た市長のスキルによって安全地帯が確保されている事はとてもありがたい。

……価値が高いからか、はたまた別の原因かレベルアップの条件がハードル高くて笑っちゃいましたけど。ネームド2種の討伐+時間制限とか容赦ないですよねぇ。

更にはカズトも謎の存在から干渉を受け、そのクエストに協力するように強要される羽目に。

 

一方的にクエストを出して、事情説明もなく持ってても必要ないと羊皮紙を回収していくとか、嫌われる行為フルコンボやっていってますが……。

そうやって干渉できる上位者が、クエスト達成したら質問に答えてあげると保証してくれたのは、悪くはない。

……というか、前提条件が劣悪なんだからそれくらいの報酬はないとやってられないですよね……。いやまぁ、クエスト無視すると仲間ともども耐えがたい恐怖を味わう事になるから、やらないって選択肢はないんですが。

 

カズト達以外にも、この変化した世界で生きようと足掻く人々が居てくれたのは良かったですが……。こんな世界でもなお好き勝手振る舞う輩も居て、どうしようもない面もありますが。予定外な事が起きようと超えていったのはお見事でした。

巻末には書き下ろしで「彼女の独白」として、カズトにクエストを出した女性についての情報が登場してますが……。この事態を引き起こした上位者と認識してましたし、実際に世界そのものに効果を齎すプログラムから生じたらしいので、間違いでもないのでしょう。

ただ、彼女という人格があることはバグの一種っぽいというか、微妙に異変をきたしてるみたいなので今後どう影響してくのかは怖いですねぇ。

俺にはこの暗がりが心地よかった2 絶望から始まる異世界生活、神の気まぐれで強制配信中

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「守るよ。少なくとも俺に付き合ってくれてる間は、絶対に」

 

サブタイトル通り、神様の気まぐれによって異世界に送られ、強制的に配信させる生活を送っている人々の内の一人であるヒカル。

元々彼は異世界に来る1000人の中には入っておらず、幼馴染が死んだことで空いた枠に滑り込んだ形なわけです。事件の犯人と誤解され悪意あるメッセージが送られたことで彼は歪み、闇に沈む生活を送っていたわけですが……。

その程度のことで止まるとは情けない、とばかりに爆弾放り込んでくるんだから、本当に作中で出てくる神様は悪趣味です。

 

期間が定められた視聴率レース。その1位の景品が「死者蘇生の宝珠」だって言うんだから、ヒカルは止まれませんよね。

幼馴染の少女ナナミを蘇らせるために、リフレイアとコンビを込んで迷宮に挑む事になって。まぁきっかけこそ神の悪戯でしたが、ヒカルが誰かと一緒に行動するようになったことで、この世界の情報を得られるようになったのは大きい。

今まではこっそり迷宮に入り込んでるモグリだったヒカルですが、探索者登録したり装備の更新を測ったりとプラスの効果もあって良かった。

 

……最初に触れたのが悪意にまみれたメッセージだったこともあり、自分の視聴者層は自分が死線にあれば喜ぶだろう、と考えてソロで迷宮に潜って3層や4層と言ったこれまで行ったことのない領域に踏み込んだりするマイナス作用まであったわけですが。

リフレイアと交流して、普通の探索者みたいに迷宮に挑んで。時に視聴率1位のために無茶をするけど、それでも少しずつパーティーらしくなっきた……ってところで、迷宮で魔王種が誕生するって言うんだからヒカルは呪われてるんじゃなかろうか。

 

階級は低いものの魔王種の討伐に参加できることになったヒカルですが……リフレイアに事情を打ち明けられる程度に、柔らかくなったのは良かった。

まぁ、惚れた弱みというか。そうして事情を聴いたことでリフレイアも縛られて無茶をする羽目になったりもするんですけど。

危機的状況に陥った時に、1つを救うために1つを捨てるという決断は中々下せるものではありません。掲示板回でも時折触れられますが、ヒカルもなんだかんだでスペック高いですよね……これもまた、彼を縛る重石になってしまいそうなのが不安材料ではありますが。

 

巻末に書き下ろしで「最強のレベル1転移者」が収録。

掲示板回で名前が挙がることの多かったジャンヌちゃんのエピソードですね。彼女、結構好きなので本格的に絡むことになる次回以降が楽しみです。


モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います2

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「だから、これでいいんです。自分たちのペースでゆっくり進みましょう」

「……はい」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで331日まで。

死にかけながらもネームドモンスターの討伐を成功したカズト。モンスターをパーティーに入れる事に成功していたり、上手く世界に適合した感はあります。

ハイオーク討伐は彼のパーティーだけでは成し遂げられず、イチノセさんの助力も大きかったですけどね。それもあって、ついに合流できることになったわけですが。

 

極度の人見知りである彼女には色々とハードルが高かったですね……。少しずつ改善していってほしいところ。……ずっと青い顔されても困りますし。

慌てる事や失敗する事もあるけど、まだ会ったばかりなんだからゆっくりやって行こうとカズトが言葉にしてくれたのは良かったです。

 

自分と同じように犬を連れた少女と遭遇したら、それが幼少期の知人だったとか。後書きによるとWEBと書籍で扱いが大分変ったキャラクターのようですね。

彼女から情報をえられたのは大きいですけど……避難所として機能している学校に、魅了スキル使ってる生徒会長が居たのはヤバかった。

 

いやまぁ1巻でホームセンターを拠点にしてた西野君たちのところに「助け合うのが普通だろうが!」と食って掛かった集団が居たのも見てますし、混乱を最小限に抑える効果は確かにあるんでしょうけど。ヤバいのはヤバいよ。

当人もそれに自覚的で、バレたら逃げるしかないと思ってはいるみたいですけど。その時大切な友人1人だけを連れていければ良いとも考えてるので、歪なんだよなぁ……あの人。

 

危うい所がありながらも、数日を生き延びてきましたが。死後に発動するスキルの存在が明らかになったり、この世界人間に厳しすぎる……。

モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います

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「――――生き延びるぞ、絶対に」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで331日まで。

ブラック企業に勤めていた主人公クドウカズトは、疲れ果てた帰路の運転中に何かを轢いてしまう。犬にしては妙に大きく野性的。

目撃者も居ないし逃げてしまおうか、と魔がさした時「経験値を獲得しました」というアナウンスが聞こえ、犬の死体は忽然と消えた。

 

疲労から幻覚でも見たか、とその場を後にしたカズトでしたが……翌朝になってみると、世界は一変していた。

いや正確にはアナウンスが聞こえた、深夜帯に既に変質していてそれに気付けなかっただけなんですが。

朝になって外を見ると、ゲームで言うオークのような存在が闊歩し、謎の巨木に覆われた街を見る羽目になって。

 

そしてカズトは、変質した世界ではステータス・オープンと唱える事でステータスの閲覧や、職業選択やレベルアップによるスキル獲得が出来ることに気が付いて。

ストレスや恐怖への耐性、危機感知やアイテムボックスなど。異常事態が起き、電気も止まってしまった世界で、安全に生き延びるためのビルドを組み立てます。

 

可愛がっていた野良犬がモンスター討伐で強化されたので同行したりもしますが、基本的にはソロで活動していく形になりますね。

一度ショッピングモールに逃げ込んだ集団と遠目に目撃はしますが、ちょうどオークたちの襲撃を受けており、助けられる状況ではないと逃げることになって。カズトは自身をロクデナシと称してましたけど。

 

あそこで割り込んでも死体が一つ増えただけですし、そこまで卑下する事もないような気はします。実際、極限状態で無償の協力を要請される可能性もあったし、面倒に感じたのも間違ってないしな……。

カズト以外にもこの世界に適応してスキルを取得し、生き延びようとしてる人々が要るのは良かったですけど。その数があまりにも少ないというか、その割に強力な敵が居て人類ヤバそうですよね、本当。どうにか生き延びて欲しいものですが、さて。

冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する

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「大丈夫だ。俺が必ず助けてやる」

 

なろうからの書籍化ですが、WEB版は削除済みの作品。

腕利きであったものの、スキルを使う度に最大HPが減少するという症状に見舞われて、ついには冒険者ライセンスを剥奪されてしまったダグラス。

止む無く当てのない旅を始めたところ、彼は負傷したフェンリルを発見。それが呪いによって姿を変えられた人間だと気付いたために、解呪を試みることに。

スキル使用にデメリットを抱えている状態でも、誰かを助けようとする心意気は貴いものだと思います。

 

一度は失敗してしまったものの……ダグラス自身もまた呪われていたことが分かり、元の力を取り戻して。

それによって、今度こそ救うことに成功したわけですが。フェンリルと化していたのは十歳ほどの少女で。帰る場所もないという少女を連れて、旅を再開。

呪いにかかっていたということは、2人それぞれに「呪いをかけた相手」が居るわけで。ダグラスの方は、それが知人だったということでショックを受けてましたが。ラビが居た事で、彼も救われてるんですよね。いいなぁ。

 

力を取り戻したことで、魔物討伐とかもこなせるようになって。

ライセンスの再取得に協力しようって人も出てきてくれたけど、今の暮らしも悪くないと断って。2人で楽しく過ごせればいいのに、周囲がそれを許してくれないんだもんなぁ。

助けられたと感謝される方はまだいいですけど、ラビを狙った暗殺者が来るのは困りものです。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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