気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

サプリメント

モノトーンミュージアムRPG スーパーシナリオサポートVol.4 潮騒は熱砂に顕つ

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「きっと異形が関わっているんだわ。……異形の方がまだ、誠意があると思わない? 歪みやほつれで自分の存在を教えてくれるのだもの。神は信じることでしかその姿を掴ませてはくれないのよ」

 

スーパーシナリオサポート、完結となる第4号。

今年の秋には、新リプレイ&データブックの『フィオリトゥーラ』が発売となるようですし、これも楽しみですねぇ。

 

今回の舞台は塩の国と南部紛争地帯。

演目1「英雄の条件」、演目2「潮騒は熱砂に顕つ」ほか、演目テンプレート「救済の御標は来たり」や各種データ等が掲載されています。

4弾という事もあり、2つの演目はどちらも癖があるもので。

通常とは違う演出やアドリブ要素が多めになっていて、演目2は特に「初めて『MM』を遊ぶGMがこの演目を回すことは強く推奨しない」とか書かれてました。

 

演目の前に在る1Pマンガがまたいい味をしていると言いますか。

シナリオの雰囲気を上手く見せてくれています。演目2の「どうかご武運を!」「ご武運を!」って言っている双子の絵が好きです。

モノトーンミュージアムはサプリを読み漁ってるだけでやったことがないので、いつかやってみたいとは思っているんですが。

モノトーンミュージアムRPGスーパーシナリオサポートVol.3 禍槌は悔恨に啼く

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「ようこそおいで下さいました 終雪の国は貴方がたを歓迎いたします」

「この国はどこか妙だ どこかが……」

 

表題の「禍槌は悔恨に啼く」と「氷華の箱庭」の演目2話と追加データが収録されたシナリオサポート第3弾。

今回の舞台は職工の国。新年の祝祭が迫る中で来た事件を解決する演目。

もう一つは、白領山脈にある国をそれぞれの事情でPCたちが訪れ、その国の問題を解決する演目でした。

 

今回収録されていた演目では「氷華の箱庭」の方が好きですかねぇ。

ちょっとしたギミックが仕込んであるシナリオとか面白そうだなーって思います。

また各種データが追加されています。

アイテムで笑ったのは「お婆ちゃんの糠床」。回復アイテムの効力を上げるアイテムですが……雫石や命石に効果があるって。アレ、「飴玉のように舐めて使う」アイテムなんですが。

ぬか漬け風味キャンディで回復するキャラが出てくると思うと、腹筋に来るものがある。

 

そして「職工の国」に関する追加情報等々。

Vol.2で描かれた商いの国と違って、この国の入国審査は厳重だそうで。

貴重な技術を持った人材を抱えていることもあり、歴史的に他国から脅かされていた過去があった事。

また、紡ぎ手の保護を謳った事で聖教会との対立気風が強まっている事などが理由だそうですが。

 

パーソナリティでは、虚剥ぎ道化プルースト、マレット・カリヨンの設定が好みですねぇ。

憎しみを抑え込んでいる組織のっぷと、迷いを抱いた裏の顔を持つ商人と。

こういう設定読んでいるだけでも楽しいので、もっと出て欲しい所ですが……次の四巻で最終巻だと決まっている様ですねー。ちょっと残念。



モノトーンミュージアムRPGスーパーシナリオサポートVol.2 罪貨は喧噪に沸く

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「やあやあそこのお兄さん! オレを手に取って英雄になってはくれないかい?」

 

モノトーン、世界観は好きなんですが、プレイしたことはないんですよねぇ。

リプレイを見るにとても面白そうなのⅮえやってみたいとは思うんですが、いかんせん時間がない。

あと知り合いでモノトーン持ってる人いないんですよねぇ。南無。

 

さておき、モノトーンミュージアムRPGの演目を2話とワールドセクションとして「商いの国」が紹介されているサポートブック。

演目も、商いの国で起こる事件が描かれています。

表題の「罪貨は喧噪に沸く」と「翡翠夢見し花の香に」。

シナリオ前にある1Pの漫画ダイジェストがいい雰囲気出してて好きなんですよねぇ。

他のTPRGでもサプリメント冒頭に数ページの演出が描かれていると、そこから色々想像が膨らむので嬉しくなるタイプです。

 

アイテムのデータも追加されてましたねー。

「減らずの果実」っていうHP回復するけど、一日に回以上使うと、食べるのがやめられなくなるって言うデータは何かツボった。購入難易度がやたら高いのも笑う。

 

ワールドセクションはデータブック「インカルツァンド」でも触れられていた「商いの国」。

パーソナリティが追加されているほか、色々と詳細な情報も増えてます。

入国審査は行われている物の、戦時でもない限り、代表者が入国の目的と滞在期間を告げれば許可される程度のゆるさ。

商いに訪れる人々が多すぎて、これでもなお厳しすぎると不満の声が上がっているほどだとか。

とはいえ、流石にコレ以上は緩くしようもなさそうですけどねぇ。ここからさらに緩めたらそれはもはや入国審査とかではなく、フリーパスというのでは……

 

パーソナリティでは、贋作師の「セント・ストレイト」が好きです。金さえ出すなら何でも作ると言ってのける辺りが格好いい。

……いやまぁ、贋作師なわけで、当然法に触れまくってるみたいですけどね!

赤銅の鈴の庇護下になかったら、恨みを買って刺されててもおかしくないのでは。


ダブルクロスThe 3rd Edition データ&ルールブック レネゲイドウォー カッティングエッジ

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凪子:すごい、さすがは“ディアボロス”さんです!

恭二:褒められてねえんだよ!?(一同笑)

 

ダブルクロスのサプリメント。

以前発売された「レネゲイドウォー」ステージの世界を更に広げるデータが掲載されています。

前半分がリプレイパートで、後ろ半分がデータパートですね。

このサプリ、「アニマルオーヴァード」と「ヴィジランテ」が追加されているのでリプレイにはそれらが盛り込まれていました。

 

ヴィジランテは既存のヒーロー制度の外に居るオーヴァードの総称で、警察や他のヒーローと遭遇した場合トラブルになる可能性もある。

けど、今回のリプレイに出ていたレネゲイドウォー世界の隼人が良いロールしてたんで、いつかやってみたいなぁ。面白そう。

 

癖が強い「異界来訪者」って言う設定も生えてきてましたけどねー。異なる時代や世界からやってきた存在、という事で。

データ的に言えば、GMの許可の元他ステージのデータを使えるキャラなわけですが。こっちはロールが大変そうなので、悩む。

レネゲイドウォーでやるんだったら、そもそもその他ステージを先にプレイしてみたい欲があるというか。

リプレイ含め、個人的な満足度はたかい一冊でした。レネゲイドウォーステージは結構楽しかったので、またどこかで参加したいなぁ。


ソード・ワールド2.0 ラクシアゴッドブック

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「己が魂を穢れさせ、いかに肉体を変容させようとも、知恵なきものに勝利は得られんよ。そのこと、きっちりと教育してやるわい」

 

ラクシア世界における神々について記された一冊。

新種族として、神の使命を受けて受肉した彫像の種族である「センティアン」が登場。

神から与えられた使命を果たすと彫像の姿に戻るとされている種族で、使命を与えた神のプリースト技能を取得するとか。

また、一風変わったデータが追加されたなぁ、って感じですけど。

 

神々がどの剣によって神格を得たのか。いつ頃神格を得たのかが一目でわかる時系列表とか。

神々の相関図とかもあって中々楽しい。

そして、第二部は「語り継がれる神話」と題し、各神殿に伝わっている神様のエピソードだとかが色々掲載されています。

ライフォス、ダルクレム、キルヒアなどが神格を得る場面。神々の争いが起きてからの一場面などなど、中々興味深い話が多かったですねー。

 

最後は、各神様のプリースト技能について。

格言だとか、シンボルだとか、神聖魔法だとか乗っております。

中々個性的な魔法もあって、読んでいて楽しかったですねー。SWはプレイヤー2回くらいしかやったことないので、もうちょっとやってみたいなぁ。



モノトーンミュージアムRPG スーパシナリオサポートVol.1 絹割きは聖夜に舞う

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「憎しみを理由とするのは容易かろうさ」

「お前がそれを信じるのならここで物語は終わりだ」

 

御標が下される左の地を舞台にする、モノトーンミュージアムRPGのシナリオサポートです。

このシナリオサポートのテーマが「聖都」だそうで、

演目も聖都を舞台としたものが二つ収録されております。

 

表題の「絹割きは聖夜に舞う」はかつて聖都で起きた惨劇『絹割きの夜』の亡霊が蘇る演目。

もう一つの「火刑来たりて救済の」は、PC1が異端の魔女だ、と断罪する御標が下りPCたちが対応に追われる演目。

演目の頭に、シーンを抜粋した1Pマンガがあって、このシナリオもやってみたいなぁ、とか思いました。

モノトーンは参加したこともないので、ルール的な部分把握しきれてないのが正直なところなんですが。

 

巻末にはボスキャラテンプレートや、エネミーのデータ。

聖都に関する解説記事が掲載されております。パーソナリティーも追加されてますね。

左の地の世界観が結構好きと言いますか、「名所解説」のコラムが心躍りますね。

記録書院とか、掲載の演目中にも出てきましたが、情報の出どころとして便利そうだなーとか、色々思いましたけど。

ダブルクロスThe 3rd Editionサプリメント タイムリゲイン

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朝日:……でも、僕はお前の理想なんて信じることはできない――

GM:「何故だ?」

朝日:だってエレイン姫が泣いたじゃないか!

 

TRPG『ダブルクロス』のサプリメント。

「オーバークロック」に記載された「クロノスガーディアン」を利用した、「複数のステージに亘るセッション」をモチーフにしたとか。

 

リプレイと、データから構成されていて、リプレイでは基本ステージから2人、ホーリーグレイルステージから2PCを選出してます。

旧版のリプレイも読んだことあるので、嵯峨童子の本体であるガウェインが肉体を得ていたのが中々面白かった。

思念のこもったレネゲイドビーイングが先に登場して、後に本体が描写される展開が面白いと言いますか。

 

リプレイ自体は、聖杯とか聖槍とか中二心くすぐりそうなワードが盛りだくさんでしたね。

複数のステージにわたっている演出として、それぞれの価値基準が異なるというロールプレイもうまく描かれていたと思います。

 

データ部分は『オーバークロック』の追加ステージで使用できるユニークアイテムと各ステージ用のエンブレムデータ。

エンブレムデータは必要経験点多いけど、なんというかロマンあって好きです。エンブレム所持PCとかプレイしてみたいものですが、最近GMやってばっかりでPC参加してないんだよなぁ。セッションやりたい……


アリアンロッドRPG2Eルールブック1・2 改訂版

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「これが冒険の革新!」

「さらなる無限大の物語!」

 

アリアンロッドRPG2Eのデータを修正・追加した改訂版。

サプリメントに掲載されたデータも増えてきたため、選定しなおした一冊となっているそうです。

アリアンロッドに関してはサプリメントにまでは手を出せてないので、どの程度反映されてるかは不明。

 

一番大きな変化としては、「アーシアン」というクラスが追加されたこと。

これはエリンに生まれたものではなく、地球あるいは地球に似た別の世界からやってきた異邦人のこと。

事故でやってきてしまったもの。何かの意図をもって召喚された者。

あるいは一度死に、この世界に転生したもの等。

 

リプレイも既に出始めていて、そっちの感想を先に書いた気がしますな……

異世界転生ものとかをアリアンロッドの世界で出来るわけで、自由度がさらに高くなった感じでしょうか。

アリアンロッドは全くと言っていいほどプレイしたことが無いので、いつかやってみたいと思うんですが、中々時間が……

 

 




常夜国騎士譚RPGドラクルージュ

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「――歴史とは無残なものだ。

千年の麗しき栄華を、最後の一夜が覆す。

伯よ。全ては美しい夢に過ぎなかったのかもしれん」

 

耽美だった……

太陽がない常に夜の国――常夜国。

そこに生きる吸血鬼たちをPCとしてプレイするTRPGです。

かつて吸血鬼の真祖ドラクルは太陽を滅ぼした。

偉大な真祖のそばにあった六人はその血を残し始祖と呼ばれた。

 

私達が「吸血鬼」と聞いてイメージするのとほぼ同じですかね。

太陽を忌み、長い時間を生きる存在。

PCは衝動を律することが出来ているが、敵役の多くは暴走している。

あるいは、太陽を復活させんとする一派や太陽の欠片と対峙する事になったりも。

 

永遠の夜の世界って言うのが雰囲気在りますね。

そこで麗しい不死身の騎士として遊べるということで、技名がかなり来る。

『甘き口づけ』『儚き薔薇城にて』『頬に触れし指先は』『夢編む木陰に』『せめて一時の…』とか。

いい感じにこの世界における騎士の在り方を表現してると言いますか。うまく溶け合っている感じがします。

前半がリプレイパートで、後ろ半分くらいがデータなんですが。

中々読み応えありました。この世界観は好きだなぁ。

 

常夜国騎士譚RPG ドラクルージュ
神谷涼/インコグ・ラボ
KADOKAWA/富士見書房
2016-03-19
 

 

ソード・ワールド2.0 バルバロスブック

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(ふん、見え見えの力任せの一撃だ。だが……ああ、そうだな、ベリンゲイ。これを避けてしまえば、オレの負けだ!)

なぜなら、我らは共に剛力こそを己が証としたのだから――

 

タイトルに在る通り、ソードワールドの世界において一大勢力である蛮族(バルバロス)についてまとめた一冊です。

複数部位を操る際の助けとなるフィジカルマスター技能と言った新しい技能なんかも掲載されていました。

蛮族PC用のサンプルキャラクターとかデータ部分も結構充実してましたね。

 

けどやっぱり、この本の肝はバルバロスの紹介ページです。

「下級の妖魔たち」の区分でゴブリン・レッドキャップ・コボルド・グレムリンについて記されたり。

「剛力の蛮人」としてミノタウロス・ゴーリーが、「強大なる支配者」の枠にドレイクとバジリスクが。

共通項目でくくられていて、それぞれが登場するショートストーリーの後に種族ごとの特徴について記されています。

 

特徴や性格を上手く描写しているので本当読み応えありました。

アンドロスコーピオンのSSの結末とかは実に蛮族的と言いますか。

全体的に見てまさしく弱肉強食の世界だなぁ、と。

SSで気に入ったのは「殺戮する者」、「剛力の蛮人」、「剽窃の魔動機師」、「姿を偽る者達たち」あたりですかねー。

他のもそれぞれの個性が出てて味があるんですがねー。

ソード・ワールドも楽しそうだよなぁ。12回しかやったことないのでこれももうちょっとプレイしてみたいものですが。時間がなぁ……

 

ソード・ワールド2.0 バルバロスブック (ドラゴンブック)
北沢慶/グループSNE
KADOKAWA/富士見書房
2016-07-20
 
プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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