気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

感想(文芸)

成り代わり令嬢のループライン 繰り返す世界に幸せな結末を

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「人には絶対に譲れない、ここを超えたら戦争だという一線があるのよ」

 

9回カクヨムWeb小説コンテスト恋愛(ラブロマンス)部門特別賞受賞作品。

派遣社員として働いていた女性、八瀬咲良。労働で疲れた彼女の癒しになっていたのが、WEBで投稿されていた小説『妖精姫物語』だった。

同人誌即売会でも頒布されると知った時、迷わず買いに行き手紙を託し……作者である真砂と友人になったわけです。

『妖精姫物語』はとある悲劇を回避するためにループを繰り返す、という展開の物語だったんですが。ある日、咲良は真砂から、『妖精姫物語』は自分が経験した出来事だ、と打ち明けられて。

 

悲劇を回避するために行動する令嬢ローズィア。

彼女に憑依というか、転生みたいな形で成り代わり、ループして悲劇を回避しようとする。

しかし、それが叶わない場合は次の誰かにローズィアになってもらうための引継ぎ期間が設けられているとかで。その期間の間に真砂が記したのが『妖精国物語』で、彼女の願いを正しく受け取ってくれたとして、咲良は新たなローズィアとして活動を始める事になるわけです。

 

真砂の前にも何人もの人が「ローズィア」になって悲劇を回避しようとしたけど、失敗してきた。咲良も真砂の紡いだ『妖精姫物語』で彼女の繰り返した十五回の試行についての事前知識を持った状態で動いていたわけですが。

問題の根は深く、直ぐに解決には至らず。冒頭も、咲良の1回目の失敗から始まりますからね……。それでもすぐに新たな試みを初めて、前に進み続けられるのが良いですね。

繰り返しの中で折れそうになりつつも、解決を諦めなかった咲良の行動がとても尊いと思います。

結界師の一輪華4

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「まあ、確かに、簡単に手の平を返す周囲には幻滅だけどね。でも、周りの評価なんてどうでもいいわ」

華はふんと鼻を鳴らす。

「力を示せば態度は変わる。そんなの最初っから分かっていて隠してきたのは私。隠してきたのが私の意思なら、隠すのをやめたのも私の意思よ。その結果で周りが変わっても、私はなにも変わりはしないわ。恨むとか復讐とか外野がなにを騒いでいたってどうでもいい。勝手にしてろ」

 

先日、術者協会本部に潜入し騒動を起こしたテロリスト集団『彼岸の髑髏』。

メンバーを捕らえ、調査をしようとしていたみたいですが……呪いによって命を奪われてしまうことになって。

いくら華の実力が秀でているとはいえ、セキュリティが強固な協会に潜入した手腕を考えると、簡単にやられすぎていたこともあり……『彼岸の髑髏』の裏側に誰かがいるのも朔は感じ取っていたようです。

 

敵が呪いを使うことも明確になったので、学生である華を関わらせようとはせず。

最高位の術者である漆黒の間で調査を行うことにしたようで。朔も当主就任したばかりの若手であるのもあって、漆黒最強と呼ばれる術者は他にいたみたいですが。

……まぁ、正直最初から怪しかったですよね。華相手に「力を示した途端に態度変えた周囲の人に思うことは?」とか聞いてきてる時点で怪しすぎた。

 

華、関係改善した姉妹の葉月にも「あの成績だと、一般的な会社への就任は難しいのでは?」って思われているのあまりにもあんまりですが。

学校行事にも「遠方に行くの面倒」で参加してなかったりして「そんなのあるんだー」とか言ってたので、内申点的な意味で見ても華わりとダメダメで一般的な進路はハードル高そうです。

感想書く際にコミカライズ1巻読み返してたんですが、幼少期は葉月が満点とったテストで90点を取ったりしてて、素のスペック自体は悪くなさそうですけど……認められるのを諦めてしまったからな。両親の毒が効いてますなぁ……。これもまた華の選択の結果ではありますけども。

術者の実力が確かなコトや、朔に寵愛されていることもあって、実際問題として一般企業への就職ってほぼ不可能そうだなぁ……とも思いますが。

 

華、力を隠す選択をしたのもそれを辞めたのも、自分の意思と言えて力を振るう時には躊躇わないし、行動力もあるので本人の嗜好はともかく、術者向きの性格してると思うんですよねぇ。

そんな華の秘めた実力に、五家の人々も今までの騒動を通じて気付いた人が増えて来ていたわけですが。それを知らない四ツ門の令嬢・牡丹は初見で気付かず侮っていたのは……なんとも。周囲の反応からすると、アレがデフォの態度だったってのもありそうですけど。

今回の騒動で、ちょっと意識改善されてたっぽいので、今後の成長に期待。

裏世界ピクニック8 共犯者の終り

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「紙越くんのことがだんだんわかってきたよ。君は外へ外へと向かう人なんだね。探検家なんだ。時代が時代なら、船を仕立てて海を越えてたタイプだ」

 

鳥子の誕生日をひとまず無事に祝った空魚。

しかしそこで、鳥子から「空魚が好き。空魚は、私をどう思っている」という主旨の事を聞かれ、直ぐに返事が出来なかった。

その答えを貰うために鳥子は一週間という期限を切り、「答えが出るまで合わないから、ゆっくり考えて」と去っていくことに。

 

それこそがタイトルにある「共犯者の終り」に踏み込んでいくわけですよね。

つまりは、2人の関係を共犯者から恋人にクラスチェンジさせるのか、という問題。

空魚は大学のゼミの同窓だとか、小桜とか夏妃とか、知人に「友達と恋人の違い」とか、自分の悩みについて相談していくわけですが。

……その間にも、裏世界由来のトラブルに遭遇したりしているあたり、DS研の辻が行っていた、空魚たちがファーストコンタクトの最前線にいるって言うの、真実味を帯びてきたな。そりゃ、これだけ遭遇して生き延びてればそうか……。

 

夏妃が空魚に対して、思う所がありそうだったの読者目線だとなんとなくわかる部分はありましたが、今回明言されることに。

さてそうなると茜理の方の心情は果たして……と気になるところではありますが、どうなるんでしょうね。

小桜からは「共依存というには淡白だけど、手遅れ」みたいに評価されてましたし。いろんな意見を貰った結果、空魚は鳥子と直接対峙することを選んで。

ハッキリ形にしたい鳥子と、既に「共犯者」という関係で結ばれているんだという空魚が、お互いに意見をぶつけて……まぁ収まるところに収まったのは良かったですね。

裏世界ピクニック7 月の葬送

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「文化人類学というのは、“異なるもの”と向き合う学問だ。何かが自分と異なるということは、同時に自分が何者なのかがあらわになるということでもある。他者を自分とは異なるものだと思うとき、基準点となる“自分”というものは無色透明ではあり得ない。そこが曖昧なまま他者を研究しようとしても、ただの気の抜けた文章が出来上がるだけだからね。僕が毎回皆さんに言っているのはそういうことです」

 

層を転移して出たり消えたりする少女、霞と命名された彼女は小桜に引き取られ彼女の家で暮らすことになったとか。

小桜や空魚の解釈では、霞はTさんみたいな裏世界由来の現象だったり、普通の第四種というのではなく、霞の素体は人間であり裏世界側が、こちら側の反応を引き出すためのインターフェースとして仕立てたものではないか、ということで。

そういう違うアプローチもしてくるの、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる類の試行なのかもしれませんが、相手の打てる手が増えているようで怖いなぁ……。

 

打ち上げの中で、鳥子の誕生日が66日という話が出て。その時はお祝いしようと空魚は言ったわけですが。

……彼女自身の誕生日、55日が過ぎてしまっていたことで鳥子が機嫌を損ねてしまって。2人が出会った日である514日を祝おうじゃないか、という事で落ち着いたのは良かったですけど。

14日までの間に、空魚が「閏間冴月の姿を取ったインターフェース」と接触することになって。彼女の異質さというものを実感することに。

 

それで空魚は「冴月を殺そう」と動き始めたわけですけど。裏世界側からの接触によって生じた、いわば現象である彼女を殺すっていうのは直接銃弾をぶち込めば何とかなる者でもなくて。

るなや桜子なんかも巻き込んで、冴月の葬儀を行うことで端末に死を認識させる、っていうのは結構好きな解釈でしたね。

解釈論で言うと、冒頭にあった空魚のゼミの講義の風景も結構好きですねー。空魚の好きな「実話怪談」をどう文化人類学的に解釈するのか。

幽霊なんていなくても成立する「なるべく解釈しない怪談」の回答として、「消えたTさんの席がある」というのを出すの、なんだかんだ空魚も弁が立つというか。

裏世界ピクニック6 Tは寺生まれのT

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「何より最悪なのは、私から鳥子を奪ったことだよ」

「ど、どうしたの、急に。そう言ってもらえるのは、嬉しいけど」

「なんか、言えるときに言っとかないと後悔する気がして。もし二人とも破ぁ!されたら、二度と言えなくなるじゃん」

 

これまでは34エピソード位の短編を1冊に収録してましたが、6巻は「エピソード20 Tは寺生まれのT」だけを収録。

裏世界に行きまくり、トラブルに遭遇しまくって、時に沖縄とかに飛んだりしている空魚が冒頭で大学三年生になれてて割とびっくりしました。

まぁその直後に空魚が記憶喪失になっていることが発覚してもっとびっくりしたんですが。

 

「寺生まれのT」という怪談を打ち破る都市伝説が空魚の傍に現れて。

それによって怪談……というか「裏世界」との繋がりを断ち切られた事で、右目も色が薄れてしまったり、記憶が封じられたりしてしまったわけですが。

その原因を鳥子の手でなんとか取り除いて、記憶も目の能力も復活。Tさんはそれ以降も空魚の近くで見え隠れしているので、対処することを迫られて。

 

前の巻で保護することになった子供、ひとまずDS研に預けられていましたが。

彼女もまた第四種のような存在というか、違う世界の「層」を行き来する能力を持っているようで、良く見失うし危険な場所に現れることもある。

言葉も通じているのかもしれないけれど、ハッキリ意思疎通が出来るわけでもない。てっきり意識を取り戻した後、しばらく放置されていた閏巳るなみたいに先送りにされるのかと思ったら、意外とあっさり接点が出来て、本筋にも絡んできて驚きました。

DS研、るなの徒党に襲われたと思ったらTさんにも来訪されて、散々ですな……お疲れ様です。やっぱり空魚を尾行していた茜理が絡んできたりするバタバタする一幕もありましたが、今回も全員無事に生還したので何よりでした。



裏世界ピクニック5 八尺様リバイバル

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「私も、鳥子のことが好きだけど……いや、どうだろ、好きなんだと思うけど……。うん、好きではあるテそれは間違いない……」

(略)

「もうちょっと真面目に、いろいろ考えた方がいいのかなあ……」

 

廃墟なラブホテル探索をした際に、鳥子と空魚の間で話題にでた「ラブホ女子会」。

……まさかまさかで、本当に実行することになって。

空魚、鳥子と2人きりを回避するべく小桜や茜理たちも招いてワイワイ楽しくやったようですけども……。そこでもなんか不可思議現象に遭遇して、記憶飛ばしているとかもうなにやってるんだ……。

 

そしてその女子会以降、鳥子に連絡を既読無視されるようになった空魚が、鳥子の大学へ踏み込むことを決めて。

態度がおかしい鳥子と、その真意をくみ取れない空魚。

運悪く空魚が中間領域に転がり落ちてしまって……幸い、電話がつながる場所だったので、鳥子と協力して脱出には成功したわけですけども。

空魚相手には結構ガンガン来る鳥子が、基本は弱気で大学では人見知りしがちだとか。鏡などを介して、鳥子がかつて見た光景を垣間見ることになったりして……これまでよりも空魚が鳥子に詳しくなっていくエピソードがあったのは、良かったですね。

 

裏世界での探索は続いていて、今回遭遇したのは「マヨイガ」と、そこに住む老女外館と老犬ハナとの出会い。

鳥子との2人での探索を邪魔されると不機嫌になる空魚でしたが、1人と1匹で完結している外館達には、変な態度取らなかったのわかりやすいな……。

マヨイガは結構平和な異変で、望んだとおりの服が出てくるクローゼットがあり、鳥子が空魚を着せ替え人形にして遊んでいたシーンは平和で良かった。

裏世界にも普通の虫や動物……多少の奇形は有れど……が居るって言うのを知れたのは、一つの進展かも。

 

少しずつ裏世界に慣れて来たか、と思ってきたところでタイトルにもなっている「八尺様リバイバル」ですよ。

かつて裏世界に消えた妻を探し求めて狂気のまま探索をしていた肋戸。……実は消えたのは夫だから、探してほしいと妻から依頼を持ち込まれることになって。

八尺様と出会った場所に再度足を運ぶことになる話で。5巻の他のエピソードが不思議系ながら平穏よりだったのと比べると、危ない橋を渡る話にはなってましたねぇ。

目的になかった人を連れ帰ることになって、DS研に預けることになっていましたが。3度目の八尺様エピソードが描かれたときには再会しそうだな……三度目があるかはしりませんが。

裏世界ピクニック4 裏世界夜行

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「空魚、好き」

「ありがと。私も鳥子のこと、好きだよ」

何にも考えないで私は言った。いつになく素直な気持ちだったから、いつもなら照れくさくて言えないような言葉でも、口にすることに抵抗はなかった。

 

冴月を崇拝する潤巳るなによって、攫われたりするトラブルに見舞われた空魚たち。

なんとか無事に帰還することが出来たわけですが……難を逃れた鳥子と、裏世界研究してるDS研究の汀によってトラップが設置されたりして、家主の小桜に言わせると「暴力の匂いがぷんぷんする」有様になっていたのは……ご愁傷様ですというか……。

潤巳るなの「声」による洗脳、空魚の目で見れて鳥子の手で引きはがすことで、瘴気に戻せるのは救いではありましたかね。

……信者たち、洗脳時の記憶が残っていてそれはそれは大変だったみたいですけども。そのあたりはDS研に投げられたのも、ラッキーではあったか。

 

潤巳るなたちがいろいろ実験してた牧場の調査とかもして。

裏世界を探索できれば良い空魚。知人を探し求めていた鳥子。

しかし、鳥子は先日閏間冴月は「裏世界」側の存在へと変貌していた。つまりは鳥子の目的は失われてしまったけれど、どうするのかという疑問が空魚から出てきて。

空魚の希望も「鳥子と二人だけで、他の人間に邪魔されずに」探索できれば良い、って言うのをしっかり口にしてるし、鳥子も空魚と一緒に居たいから裏世界に行くと言ってくれたのは、2人の関係が少し進んだ感じがして良かったですね。

……鳥子が少し前から、空魚に「好き」とストレートに言うようになってきてますし。空魚の方は一歩引いてるというか、若干ヘタレる部分があって、進んだのか足踏みしてるのかって部分もまぁありますが……。



裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ

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「そんなことないよ、空魚。そんなことない」

鳥子が首を横に振った。

「冴月のことはもちろん大事だけど、空魚だってとっくに、私の大事な人になってる。共犯者、なんでしょ。もう少し私のこと、信用してくれてもいいよ」

 

大学の後輩・茜理の悩み……「猫の忍者に付きまとわれる」を解決した空魚。

それ以来不思議と見かけると声をかけてくるようになったりもしたみたいですが、自分と同じように不可思議な現象に見舞われた友人の話なんかも持ち込んできて。

共犯者である鳥子と、そこから知り合った小桜は結構迷いなく巻き込んでいくのに、向こうから踏み込んでくる茜理は結構そっけなく扱っているの空魚も面倒な性格してますなぁ……。

 

名前じゃなくてカラテカ呼ばわりしてますし。……でも、茜理の行動力は半端じゃなくて、小桜の家にまで踏み込んできたり。その情報を聞き取るために尾行してた疑惑なんかもあって、割と茜理もヤバい素質ある子ですよね……。

裏世界では、出る時に別の場所に繋がる不可思議な建物に遭遇したりもしてましたが、なんだかんだと生還しているのは逞しいですよねぇ空魚たち。

茜理の紹介で夏妃という彼女が遭遇したトラブルの解消につきあうことになったりしてましたが。そこで、彼女が見た動画配信者の名前が「ウルミルナ」であり、「ウルマサツキ」を連想させる響きが含まれていたことで、気にすることになっていましたが。

 

……向こうから早々に接触してきたのは驚き、というか。裏世界に由来するだろう異能も駆使して過激に宗教やってるとか、これまでのくねくねとかのホラー味とは違う怖さがあったな……。

空魚がカメラ越しに自分の「眼」の力を作用させることも出来る、とか言うヤバい事実も発覚したりしてましたし……。空魚が冴月の影を見ていた、ということが鳥子にバレてしまうなんて展開も盛り込まれていた、欲張りエピソードだったと思います。


裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト

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「そうだよ。私の目的は最初からずっと変わってない。自分の見つけた遊び場を、他人に荒らされたくないってだけ」

目を丸くする鳥子に向かって、私は言った。

「だけど、鳥子とは一緒にいたい。ずっと一緒に遊べたらいいなって思ってる。だからね――私を犠牲者扱いしないでほしいの」

 

裏世界探索に小桜を連れ込んだことで、打ち上げで良い肉を食べに行った鳥子と空魚。

恐怖への耐性が低くて「一人になりたくない」って言う小桜さん、正直可愛いな……。鳥子と空魚はどっちも違った方向に尖ってるコンビだからな……。

ひとまず無事に帰ってきた2人ですが、裏世界のきさらぎ駅で見た米軍の人を助けに向かうことに決めて。鳥子が言い出したのと、空魚はせっかくだから武器の更新をしたいという気持ちがあって、踏み込むことに。

 

空魚の目で銀光を纏っている帽子を介して、裏世界との狭間……中間領域を通って、目的地に辿り着いているのはお見事でしたけど。

どんどん向こう側の専門家っぽくなっていきますなぁ。できる事が増えていくのはまぁ悪いことでは無いでしょうけど。境界を踏み越えたまま転げ落ちて行かないかが心配にはなりますねぇ。

危うい場面もありながらも、生き残っていた人々を送り届けたのは見事でした。

 

……軍人たちとは別のところから帰ろうとした結果、那覇市内のど真ん中にあるビルに出た鳥子と空魚。

まぁせっかくなのでテンション高く楽しんでいたようですけども。……銃で武装してる状態で、どうやって帰るかって言うのは問題ではありましたよね。

裏世界で恒例のトラブルに遭遇し、今度は石垣島まで飛んで、そこから帰ることになっていたのは……うん、移動距離バグってんなぁ。

 

空魚は、カラーコンタクトで蒼くなった片目を隠していましたが。それをたまに忘れることで「たまに片目だけ青いカラコン入れている女子学生」として、大学で認知されることになっていて。

そこになぜか「怪異現象の専門家」なんて噂までくっついて、後輩から相談を持ち掛けられたりすることにもなって。

空魚、猫が好きだからこそ猫関係の怖い話に関わって猫が苦手になりたくない、って言ってるのはちょっと可愛いところあるな……って思いました。

その相談を持ってきた後輩少女・茜理は裏世界の一端に触れて、空魚たちが銃で武装していることもしったけど、口を噤んでいてくれた。良い距離感の知人、って感じに落ち着きましたが。

鳥子が銃の事を黙っていてもらうために「共犯者」として引き込もうとした時に、空魚が反発したの、面倒くさいなぁという気持ちも沸いたけど、2人の特別な関係を大事にしてるの良いなぁとも思いましたね。

裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル

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「知ってる? 共犯者って、この世で最も親密な関係なんだって」

 

ガンガン掲載のコミカライズだけ読んだことあったんですよねぇ。大体の流れを知っていたこともあって、スルスル読めました。

都市伝説などで謳われていそうな、私達が活きる世界と隣り合った不思議な世界、メインキャラの2人は「裏側」と評している場所を探索していく物語。

 

怪談に詳しい女子大生、紙超空魚。

彼女は裏世界を意気揚々と探索していたところ、怪しげな存在に出会い動けなくなり……死にかけていた。

その空魚を助け出したのが、仁科鳥子。彼女は自分を裏世界に誘い入れ、その後に失踪した知人を探すために裏世界に踏み込んでいた。

 

鳥子は怪異と戦うために裏世界で拾った銃で武装していて。

それを知って通報を選ばなかったことなど、色々加味して鳥子は空魚を共犯者として認めて裏世界へ踏み込んでいくことになるわけです。

空魚が裏世界でスマホ壊してしまってすぐ修理にもだせない、苦学生だっていうのもありましたし。

そもそも危険が多すぎて、1人での探索にも限界がありますし。そうやって踏み込んだ結果、空魚は片目が青く染まり裏世界の存在を視認出来るようになったり、鳥子は片手が青く透けて裏世界由来のものに触れられるようになった。

 

空魚が見て、鳥子が撃つ。よい連携が取れるコンビではありましたが……ただ探索が出来ればよい空魚と、友人を探したい鳥子ではモチベーションも違って。

空魚はさっさと鳥子の知人を見つけて厄介払いだ! って思っていたのに、何だかんだ付き合いが続いていって、少しずつ態度が変化していくのが良かったですね。

裏世界由来の怪異については……多種多様すぎて、怖いというか。一歩間違えれば即死な世界でよくもまぁ、生き延びてるな……という関心が先にたつな……。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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