気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

感想(文芸)

妖精作戦

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「じゃ、どーすんだよ」
「一つだけ方法がある。運を天に任せるんだ」
「あのな……」
「天の上にいるんだから運はいいはずだ」

なるほど後書きにある通り、展開が早い。
とろい話が嫌いだったからだそうですけど。
それでも、展開早すぎてなんだよコレ、とは思いませんでしたね。
早いけどなぜか引っ張って行かれるというか、読んでいて楽しめる1冊、と感じました。

榊という高校二年生の男子が、小牧ノブという転校生の少女と出会う。
彼女は、超国家組織に追われる、並外れた超能力の持ち主だった。
そんなことを知らずに、榊は少しずつ交流したり、男友達と騒いだりしてるんですが、その裏では少女を守るために私立探偵が動いていたりします。
ま、裏表紙のあらすじで既にさらわれることが確定しているんですが。

榊は、小牧がさらわれる場面に居合わせて、抵抗して一緒にさらわれる。
それを見た友人たちは、榊たちを助けるべく、敵のアジトに潜入することに。
若さゆえの過ちというか、血気盛んというか、後先顧みていない感じがしますが。
この行動力は、素晴らしいものがあると思いますよ。

最初、転校してくる少女と電車で出会い、学校の場面があり、さらわれる展開へと続き、そこで終わらず、二転三転場面が移り変わっていく。
怒涛の展開というには、勢いが足りないように思いますがね。
一つ一つの場所の描写がしっかりあったり、一度捕まってから逃げ出す流れがあったりするので。
ただ、目まぐるしくはあるかなー。逃げ出したかと思いきや、失敗。でも諦めずに行動開始。
そうやってそれぞれの場所を描いているからこそ、コロコロ場面が代わって言っても、変わらずに楽しめるポイントだったのかなーとか思いますな。

有川浩さんが解説書かれているのに興味を持って手を出したんですが、当たりでしたねー。
その内他の巻にも手を出す予定。
しかし、今回は結構うまく言った感じですが、解説によると徹底的に苦い場面もあるようなので、そこを含めて楽しめるといいんですがねー。

妖精作戦 (創元SF文庫)
笹本 祐一
東京創元社
2011-08-30

読書について

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 どんなにたくさんあっても整理されていない蔵書より、ほどよい冊数で、きちんと整理されている蔵書の方が、ずっと役に立つ。同じことが知識についてもいえる。いかに大量にかき集めても、自分の頭で考えずに鵜呑みにした知識より、量はずっと少なくとも、じっくり考え抜いた知識の方が、はるかに価値がある。


 哲学者ショーペンハウアーの帯の文句を借りるなら、「痛烈かつ辛辣なアフォリズム」が盛り込まれた本。
『余録と補遺』から訳出された「自分のあたまで考える」、「著述と文体について」、「読書について」の3篇が収録されています。
後書きによれば『余録と補遺』には、六年間にわたって書き続けられた大小さまざまなエッセイ及び断片の集大成だそうで。「知性について」、「自殺について」 、「女について」、「幸福について」などもここから訳出されているそうです。
まぁ、ショーペンハウアー関連本読んだのこれが初めてなので、「昔からなじみの深い」と言われてもさっぱりだったんですけど。
 
「読書とは自分の頭ではなく、他人の頭で考えること」


まぁ、実際その通りですよね。レポートとか書くときに、一から調べるのではなく、書籍やら参考にするのはまさしく先人の知恵を借りている、とそういえるわけで。
全体的には納得半分、不満半分、ってところですかねー。

変化が速くて、「流出する文学」と消えずに残る真の文学である「不動の文学」とがあると書いていますが……その上で、一般受け狙った大衆小説は手を出さない方がいい、と言っています。良書を読むコツは悪書を読まないことだ、という事らしいですが。
下手な鉄砲数うちゃ当たる、っていうのはちょっとたとえとしてはアレな気もしますが。
一般受けを狙う書物=悪書っていう論調はどーかなー。
案外掘り出し物とかも出てくるかもしれないのに。評価によって、意外なものが残ったりするかもしれないのに。
この辺は時代差なのか、思想の差なのか。

あとは文体についてのところで、明らかに一か所だけ長文書いてて、あぁ、此処が書きたかったんだろうなぁ、っていうのが。
言葉ってのは変化するもんじゃないのかなーみたいに。まぁ、それで誤用とか誤訳されてたらアレですが。しかし、今の日本でも誤用だったのが広まりすぎて一般的になっている言葉みたいなのもあるんですし。あそこまで熱を上げるのか・・・
どこまで許容するかって話ですけど。

まぁ、読書論としてはそれなりだったんじゃないかなー。

読書について (光文社古典新訳文庫)
アルトゥール ショーペンハウアー
光文社
2013-05-14

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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