気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

KCG文庫

カゲロウデイズⅦ from the darkness

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「……もっと早く言えよ、馬鹿。家族なんだから」

 

暗躍していた蛇を止める為に行動を起こすことにした現在のメカクシ団。

カノが隠し事を打ち明けて、多少は距離縮まった感じでしょうか。

全部を認められるわけではないけれど、彼は彼なりに必死だったのは確かだからなぁ。

キドがあまり追及しなかったのも、シンタローが過去の行いをはっきりと攻めなかったのもなんとなくは分かる。

 

……それはそれとして、目覚めた貴音とシンタローの会話がひどい。

お互いの黒歴史を握り合って、脅し合うとか何してるんだお前等……

ともあれカノの秘密も明かされ、時間がないことも浮き彫りに。

そのため敵地へ侵入する事となったわけですが。

大まかな流れはアニメと同じ感じですかねー。あとがきによると、オチは2パターン想定していてどちらにするか悩んでいる、みたいですけど。

 

モモの兄に対する信頼なんかも描かれていて、その辺は良かったですね。

「でも、あのお兄ちゃんが確かにそういったのだ。普段はあんなだけど、本当のお兄ちゃんは誰よりも頭がいいし、肝心な時に適当を言うなんてこと絶対にしない」。

シンタローが妹を心配してばかりかと思っていましたが、ちゃんと妹の方からも理解されていて安心しました。

 

そしてついにキドの過去が語られました。

姉が消え、能力に目覚めたとか断片は描かれていたかと思いますが。

詳細が明らかになると、これはまた重いな……

アザミが気にかけて能力を使ってくれなかったら、カゲロウデイズから帰ってきても生きる気力を失ったままだったんじゃないだろうか。

さて、追い込まれた状況で最後気になる終わり方をしていましたが、次はいつ出るやら。


カゲロウデイズ VII -from the darkness- (KCG文庫)
じん(自然の敵P)
KADOKAWA/エンターブレイン
2016-08-29
 

カゲロウデイズⅥ over the dimension

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「シンタローくん。僕ね、こんなに仲がいい友達ができたの、生まれて初めてだったんだ。だから、キミには本当に幸せになって欲しい。この先どんな辛いことがあったって、僕の分まで長生きしてほしいんだ」


今回は、シンタローが過去を思い出す話。
そういうとちょっと語弊がありますが。
気が付いたら変な場所にいて、何か手がかりを探し歩いた果てに出会ったのは、先輩である遥で。
そしてシンタローと出会った遥が色々と語り始めるという流れ。

学園祭での裏事情、とまではいきませんが。
遥視点での物語。彼から見た先生の思いやりだとか、貴音とのやりとりだとか。
彼は自分の残り時間の事を大凡察しながらも、必死に楽しんで生きていて。
人から見れば可哀そうでも、彼自身がそこまで卑下してないのがせめてもの救い……なんだろうか。

遥視点で見るシンタローは、これまで以上に不器用さが際立って見えましたが。
それでも、「遥先輩」と呼んで交流している姿が、男二人でバカやって、見つかってワイワイ揉めて。
P186~187の見開きイラストは、本当に楽しそうで、もう見られないのかと思うと悲しいなぁ。
あとシンタローがしれっと、エネの正体に触れてましたけど、あれ、気づいてたんだ。
てっきりよくわかってないのかと思ってましたが。察してる描写あったっけか。
少し思い出せないので、また今度読み直そう。もうちょっと刊行ペース上がるといいんですけどねぇ。

カゲロウデイズVI -over the dimension- (KCG文庫)
じん(自然の敵P)
KADOKAWA/エンターブレイン
2015-03-28

カゲロウデイズⅤ ― the deceiving ―

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「そうだ。どこまでも孤独で、どこまでも暗い『夜』の世界に、心なんてものは必要ない。必要なのは、『嘘』だけだ」
「全てを欺け、少年」


今回は、タイトルからしてわかるように、カノのエピソードですね。
表紙、マリーとセトですけど。
章も、直球で夜咄ディセイブ0~5。
間に挟む感じで、0と1の間に「或る日の屋上にて」、4と5の間に「或る日の路上にて」。
エピローグみたいな位置に「今日という日の路上にて」。

カノとキドとセトがであった過去のエピソードが語られています。
孤児院で、『目』の能力があったがゆえに、孤立していた話。
カノは欺く能力を使いこなしていたけど、キドとセトはまだ使いこなせていなかった。
そうしたエピソードに加えて、アヤノとこの3人の交流も描かれています。

飄々としながらも、結構重いものを背負っていたらしいカノはいいキャラだなぁ、と思います。
能力を使いこなしていた故に、また欺く力が有用であるゆえに、黒幕らしき「先生」にいいようにつかわれている場面もあったようですけど。

途中から断章というか、時間的に飛び飛びになって話が進んでいくのでその間で何があったのかが気になりますかね。
明らかになったものがある一方で謎が深まった印象ではある。
カノはどうしてアヤノのふりをして学校に行っていた時期があるんだろうか。
「死体のふり」をして「自殺」として処理されたなら、別に生きてるように装う必要もないだろうに。
楽曲「ロスタイムメモリー」では、シンタローがアヤノの落ちる場面を見てましたが。
赤い「目」のアヤノも出てきますし、その辺の誤差ってことになるんだろうか。
わからないこと多いですね。シンタローとアヤノについては、オリジナル入った漫画の方で触れられていくんですかね。

カゲロウデイズV -the deceiving- (KCG文庫)
じん(自然の敵P)
KADOKAWA/エンターブレイン
2014-03-29
  
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ちゃか

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