「じゃあ、もう仕方ありません」
「どこに行くんですかぁ?」
(略)
「ちょっと忘れものを取ってきます」
小説家になろうの書籍化作品。
最近ちょっと更新停滞気味なのが残念ですが、割と気に入ってます。
地の文が主人公の一人称って言うのは珍しくないですけど、終始ですます調で描かれているのはあまりないんじゃないかなぁ。
WEBの方はたまに崩れたりしてましたが、書籍化にあたってですますで統一された模様。
どっか見落としているかもしれませんが。
ようやく内紛が終わったばかりの王国。何年かは立って、小康状態になったばかり。
そこで王が打ち立てたのが「義務教育計画」。
国民に教育の義務を課し、知識を公布することで、様々な分野を発展させようという計画。
長期的に見れば利点・利益は多いけれど、内紛直後といってもいい時期にやるのは中々に無謀。
まぁ、さすがに本格的に始動するには、前例がない挑戦的な試みすぎる、ということで一年の試用期間を置いて、お試しコースが始まるわけで。
主人公は、内紛時代から王と親しくしていた術式使い。
王様がかなり、ハチャメチャな性格しているので「バカ王」といって折檻を加える程度の付き合い。
……普通だったら不敬罪で捕まっていそうなやりとりですが、まぁ、長い付き合いだし、主人公の立ち位置も特殊なために成立している不思議な関係です。
その伝手とかもあって、主人公は義務教育計画の教師役に任命されることに。
未知の計画、一分野には秀でている物の教師としては未熟な大人たち。
そして、可能性を秘めた発展途上の生徒たち。
問題を起こすこともあります。喧嘩だってあります。
王家主導の計画のため、厄介ごとが外からやってくることだってあります。
でも、それら全てを知恵と力を尽くして、時には「帳尻が合えばいいんだからやりかた変えちゃいましょう」なんて手段をとりながら進めていくヨシュアンの姿は中々に面白い。
彼、明言されていないですが、異世界の住人ですよね。
知識とかのアレコレがそうでないと噛み合わない。
この世界でのヨシュアン自身のやりたいこととかもあるみたいですけど、目の前に問題があったら、持てる力を尽くして対処するのが良いです。
教師として未熟なヨシュアンたちだからこそ、同僚と話し合ったり、逆に生徒に教わったりして成長していく。
そうして、よりよい未来へと進んでいっている感じがあって、読んでいて楽しい。
後は、更新が再開してくれればいう事なしなんですが……







