気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

スクエア・エニックス

裏世界ピクニック1

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「知ってる? 共犯者って

この世で最も親密な関係なんだって」

 

早川書房より刊行されている小説のコミカライズ。

廃墟探索が趣味で大学でも都市伝説を研究テーマにしてる少女、空魚。

彼女はある日、廃墟の中にまるで違う世界へとつながる扉を発見して……興奮して、探索に跳び込めてしまうあたり神経が太い。

でもそこで不可思議な現象と遭遇して動けなくなってるので、大分危うい子だとも思いましたが。

 

そこで空魚は、鳥子という女性と出会って……。

彼女もまた空魚が「裏側」と呼ぶ世界に、失踪した友人を探すために踏み込んでいた探索者だった。

たまたま道が交わっただけのはずだったが……後日また鳥子が空魚の前に現れて。

最初に出会ったときに2人は「くねくね」という都市伝説じみた存在と遭遇し、辛くも撃退に成功してたんですが。

その時に得た物品がいいお金になったから、また対峙しに行こうっていう行動力ありすぎる提案ですが、金欠気味な空魚は頷くんですよねぇ。

 

2度目のくねくね戦では、思惑通りの展開にはならず苦戦して。

空魚の目の色が変わるなどの肉体的な変化まで生じてしまうことになったりもしますが。

凸凹で噛み合ってるようでズレてる部分もあるコンビの歩みが癖になる作品ですね。

コミカライズされると、コミカルなシーンも良い味だしてるのでちょっと誤魔化されそうになる。
……普通に「裏側」の怪異と遭遇して犠牲者も出てるので、決してタイトルにあるようなピクニックみたいに、ほのぼのと楽しめるだけの世界ではないんですけど。
1巻最後でも新たな怪異に出くわしてますし。2人のやりとり好きなので、ぜひ長生きしてもらいたいものですが、うっかりすると即死みたいな現象が多すぎるので怖い。

神達に拾われた男1

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「君の人生じゃ 気の向くまま生きてみなさい」

 

ブラック企業に勤め、同僚との関係は良好ではあった主人公。

一方で父親や上司からはかなり厳しい暴力を振るわれたりもしていたようですが、それを乗り越えた体の頑丈さが自慢だった。

しかしある日ついに亡くなってしまい……異世界の神々によって、その魂を拾い上げられることに。

 

その神々は魔法の存在する世界から来ていたが、魔力の消費に供給が追い付かなくなってきているとかで。

地球には魔力は存在するけど使用されていないから、転生者を招くことでパイプをつなぎ魔力をもらうことにしているとか。

神々が用意した少年の肉体に転生するような形ですが、ある程度成長した姿のため街中で突如現れると目立つからスタート地点は森の中。

知識を補ってくれる説明書をつけてくれているし、そもそも転生前の時に主人公が望んだ方向のボーナスをくれたりと割と気前がいい。

 

与えられた説明書では、身分的に平民の孤児になるから身分差には寛容な国に送り込んでるし、最初は森だけど地図もあげるから安全な街に行ってね、と描かれていた。

一方で、魔力を送るパイプを作れればいいから、異世界で生きてくれれば問題ないので使命とかもないから、自由に生きてくれてよいと言ってくれてもいたんですよね。

だからと言ってそのまま3年間森の中に生活拠点を作って過ごすとは思わなかったでしょうけど。自由だなぁ……。

 

スライム研究に面白さを見出し、気ままに過ごしていたある日、初めての現地住人と遭遇。

貴族と護衛みたいでしたが、負傷した人も交じっていて。長らく人と話していなかったことで口ごもりつつではありながら、助けようと動けるあたりはお人よしです。

そんな彼だからこそ、助けられた側の人々からも好印象を抱かれて、外の世界へとつながるきっかけになったんでしょうけど。

乙女ゲーのモブですらないんだが 

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「お嬢 せっかく可愛いんだから にこにこ笑ってた方がもっと可愛いぞってコト」

 

乙女ゲーム世界に転生した主人公。

とは言え妹に手伝わされてちょっと触れただけのゲームだったため、彼はしばらくの間ゲーム世界に転生していたことに気付かないんですけど。

彼の転生先はゲームにモブとしてすら登場しなかった、あるルートでライバルキャラとして登場する令嬢の家で働く庭師の息子、という端役も良いところなんですが。

 

ゲーム世界だっていう先入観がないからこそ、打算がなくて素直なんですよね。

……使えている家のお嬢様相手に「外見は可愛いのに性格はブス」とかストレートに言っちゃうし。

まぁ初対面の時に、父の威厳を盾に「メイドをクビにして!」とか嘆願するお嬢様はこのままだったら、いわゆる悪役令嬢じみた性格になってたかもしれませんし、イザークの指摘によって良い方向に成長していくことになるんですが。

 

お嬢もイザークの指摘を受けて、自分を顧みられるくらいにはいい子なんですが。

仕事に忙しい父の気を引きたくて過激な言動をしていた部分もあったみたいで。

……お嬢のパッパ、かなり家族愛強いから正面からぶつかれば良いってイザークがアドバイスして、実践できるあたりお嬢素直で可愛い。

その後もイザークに懐いて日々の報告に来たり、アドバイスを受けて家族との接し方を変えて、微笑ましさが増してくのが良いですね。

 

ちなみにこの世界魔法があるものの、イザークの父は庭の管理は魔法に頼るようなことはせず、技術で継いでいかなければならないと考えているとかで。寡黙な職人って感じで割と好きです。

あとはカバー裏に制作秘話的な4コマが載ってましたが、イザークは簡単にデレないキャラだから赤面させないとかの修正入るってきいて、彼らしいなぁと思いました。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件2

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「真昼」
「名前くらい誰だって呼んでくれるだろ」

「……それもそうですね」
「……周くん」


BOOKWALKERで電子版を購入してるんですが、カバー裏に書かれているイラストが収録されてるのは嬉しいですね。

真昼が可愛い……。あと、電子版でカバー裏の収録あるタイトルはちらほらあるんですけど、袖――カバー折り返しの著者コメントとかまで収録してるのは珍しい気がします。

構成担当の優木すずさんのコメントがとても笑えました。

 

これまでの交流から周がある程度信用を勝ち取れたのか、食費折半でなら出来立ての手料理を食べさせてくれることになって。

ありがたい提案にまず「それでいいのか?」的に真昼の意見を聞いてくれるのは偉い。

周の部屋でエプロンつけて料理してる真昼の様子がとてもかわいくて良かった。

ゴム加えて髪整えてる絵は小説1巻の挿絵にもありましたけど、漫画だとより鮮明に描かれるわけで。調理器具泣いてるコマとか、潔い周に嘆息するところとか、周が奥さんもった気分って照れてるところとか。

全体的に微笑ましい空気を感じ取れて可愛い。無言ジト目で「変なこと考えてません」ってなってるところとかもよかった。

 

おいしそうにご飯を食べてる周が良いし、彼の言葉を聞いて笑う真昼が可愛い。

巻末の書下ろしSSが「二人の関係性」で真昼から見た周の印象についての補完ができるので、それも併せてみるとニコニコできますね。

「頑張らないといけませんので」の時とか、時折真昼が影を見せる時もあるのですけど。

周がそれに気付きつつ無理に踏み込まないのも良い。

 

そうやって気遣いができるからこそ、周の近くにいるときに真昼は自然な笑みを零してくれるんだろうなぁって思えるのが良い。

ひょんなことから預かることになった合鍵を、初回とか特に大事そうに抱えたり。返す時ちゃんとハンカチで包んでいたり。いざ使用するときに躊躇いを経てから「えいっ」ってやる真昼が可愛くて、良いコミカライズを堪能させてもらいました。


不徳のギルド

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「ごめんなさい でもキクル君

 何だかんだ言っても皆の事が心配なのね」

 

危険区域での魔物討伐が認められているガードという職業に就いている狩人のキクル。

しかし、幼少期から訓練ばかりの日々だったし、仕事を始めてからもソロで実戦を繰り返すばかり。

そんな枯れた青春を過ごしている内に級友が結婚を知らせてきたりするもんだから、青春を取り戻したいと引退を願うようになるわけですが。

 

それを聞いた受付嬢から、「出会いのなさが原因かしら」と新人の少女を立て続けに紹介されることになります。

「後輩が育てば、あとくされなく辞められるか」という不純な動機で新人指導を始めたキクルでしたが……。

なぜか少女達と行動を開始して以降、魔物たちの異常行動……ガードを殺しに来るのではなく、傍から見てエロい行為のように見える状況を何度も見る羽目に。

 

そのエロ行為にばかり気をとられずに「何か理由があるのではないか」と考察するのは偉い。

魔物の捕食行為は魔力を得るためのものだから、上質な魔力を得るためだったら活かして捕えるような行動をとるのではないか、という案が出てきましたし。

まぁ真面目な部分を織り込みつつも、魔物にエロい行動されてるシーンが目玉の作品ではあるのでしょう。……ヒロインズ、大体ガード向いてないと思うよ……。


ワンルーム、日当たり普通、天使つき。

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「……本当に行く所がないなら うちにいれば」

 

一人暮らしをしている男子高校生、徳光森太郎。

風邪を出して体調を崩していた彼が、朝目が覚めるとベランダで眠る少女を発見して。

彼女は神様の言いつけによって地上に降りてきた天使だった。

神様曰く「最近の天使は人間と関わる機会がないから、代表として人間の事を勉強してこい」とのことでしたが。

 

あまりにも純粋培養すぎて、ナンパとか詐欺とかに引っかかりそうでハラハラするわー。

最初に保護したのが森太郎君で本当によかった……。

天使の仕事もオートメーションが進んでて、暇な時間が多いからピクニックや御昼寝して過ごしてるとかだから、優雅だなぁとは思ったりもしますが。

常識はさっぱりないけど家事能力はあって弁当の差し入れとかくれるので、森太郎君の生活環境が改善していったのは良い事ですよ。えぇ。

 

とわちゃんが羽出して飛んでる姿、わりと目撃されてますけど。

衝撃的すぎてほとんど「幻覚」で済ませてくれてるのが優しい世界だなぁ。

そして天使とあったから、ってわけではないでしょうけど。森太郎君はバイト先でまた特殊な来歴の少女と出会ったりして、日常がとても賑やかになりそうですねぇ、という感じ。

月刊少女野崎くん14

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「若松!! 尾瀬が…っ 尾瀬が尽くす男だったんだけど!?」
どうして!?

「作者も知らなかったんですか!?」
どうして!!?

 

堀先輩が背景担当だったと言う事に気付いた御子柴。

鹿島に隠し事をすることになるので、大分情緒が乱れてましたが……堀先輩の方は黙ってればバレないだろう、とのんきな構え。

作画の関係で止まり込んで、男三人の朝食が同じになったのを鹿島が聞いたりしてるので、その内ばれそうな気もするし、聞いたうえで「その食い合わせ流行ってんの?」と言ってしまう彼女ならバレない気もする。

 

14巻まで来るとあちこち煮詰まってくるというか、キャラの濃さが濃縮されて行って読むのに時間かかりますね。用法容量を守ってお読みください。

というのは冗談にしても、ローレライバレしたあとの若松と瀬尾のエピソードだったり、都先生のことを誤解している遼介くんだったり、あちこちで真実が明らかになったことで関係の変化も現れているのは、長く続いた作品ならではって感じがしますねぇ。

 

133話の扉絵が「みんなで りょうすけくんの げんじょうをかくにんしよう!」になってて語彙力……! ってなったりしたけど、分かりやすさは抜群なので私の負けです(なんの勝負だ)。

呟き企画で慣れないスマホを使いつつ、遼介くんを遠慮なくネタにしていく野崎君の神経の太さよ……。

君と一緒じゃままならない

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「…迷惑かけてるし…もうちょっとなんとかなれば隠す必要もないでしょ」

(略)

「迷惑じゃないし そういう奈見さんもかわいくて好きだよ」

 

文武両道の学級委員、奈見さんは男子の憧れの的。でも彼氏がいるらしい、とも言われていて……。

同級生の久瀬君がその彼氏なんですが、奈見さんは彼の前ではとてもポンコツ。好きだから意識しすぎて、動作がぎこちなくなってしまう見たいですが。

毎日お弁当を作ってくれてるようですし、本当に愛されてますね久瀬君。彼の方も大分彼女の事好きですけど。

 

頑張ってくれるのは嬉しいから止めないし、失敗があっても以前よりは良くなってると褒めて伸ばすけど、ポンコツなままでもかわいいから「そのままでいてくれてもいいんだけど」って思ってるけど、それは口にしないあたり久瀬君なかなかに気遣いの出来る男です。

男友達からは無表情なうえ口数が少ないから分かりづらいって思われてるみたいですけど。

「大事なことはちゃんと口に出してる」と友人に言い返してましたが、確かに奈見さん相手にはかなり直接的に言ってるんですよね。

 

クラスが違う二人は、奈見さんがポンコツ化しちゃうのもあって、「恋人がいる」と言うのは周囲に伝えているけど相手は伏せてる状態で。

校内とかで密会したりしてますが。連れだって帰宅はしてるから、誰かしらに目撃はされそうなものですがねー。

まぁ野暮云うのはよしましょう。いちゃついてる2人、本当に微笑ましくて癒されるので。

少女漫画主人公×ライバルさん1

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「木村 私があんたの事幸せにする

だから 水嶋じゃなくて私を選びなさいよ」

 

少女漫画の主人公ポジションな女の子、木村ほのか。彼女は、人気者の水嶋蒼くんの事が気になっていたけど、彼の傍にはいつも檜山さんが居て。

木村さんと檜山さんの間で水嶋君を取り合う展開になれば、少女漫画主人公とライバルと言う、お約束に則った展開になったのかもしれません。

 

しかし、この作品はその2つ単語の間に「×」が挿入されているわけで……なんと檜山さんが好きなのは木村ほのかの方だった!

ほのか激推しな檜山さんは、水嶋君とほのかが良い雰囲気になりそうだったら乱入して「水嶋日直じゃない?」とか言って少年を追っ払い、調理実習のクッキーを先んじて貰い受け、ほのかのオシャレに敏感に反応する。

 

檜山さん、本当にほのかの事大好きじゃん……。自らの想いを打ち明け済みなようで、1話目から「私の気持ちには応えてくれない」とか言ってますし、アピールに余念がないというか。

作戦が「ガンガン行こうぜ」一択って感じであまりにも強い。自分の感情を隠してなくて、他のクラスメイトにもバンバンアピールしてますし。(帰りたい)って思いながらも付き合ってくれる友人もいるみたいなので、優しい世界ですね。

 

ほのかも、檜山さんの可愛さとかは認めてて、ちょっとおしゃれした後に「檜山さんに近づけたかな…?」とか思ってたりするので、とても可愛い。

各話の後にちょっとしたオマケがあるんですが……6話の後、檜山さんがもやし弁当食べてたのには吹いた。4話で貢いだせいでしょ絶対……。友人に「また金欠」って言われてるので、常習犯の模様。栄養ちゃんと採って。
微妙に噛み合っていない二人の、微笑ましいラブコメでした。

ダストボックス2.5 8巻 WEB版

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「結婚する前は声優辞める気だったんだけど」

「「こらー」」

神君が代わりに説教してくれたのでファンの気は治まった

 

日歌里嬢が幼少期、テレビをずっと見てたということですが……子役時代の神君が出てるCMに惹かれていたというあたり、声フェチ恐ろしい。

吊橋家の三つ子たちの出てくるエピソードも結構あった印象。……あの姉にしてこの弟ズありというか、癖の強い子たちだなぁと思いました。

 

ホラーな三つ子ごっことか、実際にやられると迫力ありそうではある。他人事だと笑ってみてられる。そのあと、おゆうぎ会の準備でお姫様やる3つ子とグッズの人形を置いて「吊橋勇羽ハーレム」やってる早乙女もかなり面白い絵面でしたけどね。

というか振られてからの早乙女、ファンクラブ宛てに花送ったり面白人間度が凄い上がってて笑える。

 

声優になるまえ引きこもっていた静真。家事を色々やってくれる便利さから、母からも叔母からも、「家に居てくれると楽」と受け入れられかけていたのを、しっかり発破掛けて追い出した姉はグッジョブ。

「早く出ていけ」という物言いと、凄い目つきでしたけど。優しいと書かれているのも間違いはないだろうなぁ。……荒療治ではあるのは、それはそう。


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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