気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

MFコミック系列

インフィニット・デンドログラム クロウ・レコード4

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「もう! 考えてもわからないものはわかりませんわ!

 何かしてくる前にブッ倒せばよろしいのですわ!」

 

シリーズ完結巻。というか打ち切りっぽいですが。

やってきました水着回、ということでジュリエットたちの水着カラーが収録されたたのはうれしい。可愛い。

密度濃かったガイリュウ事件の翌日、ジュリエット達は疲れが残っている中で、紫音だけピンピンしてるのは笑った。日中寝てたからね……。

 

ここで紫音のクランが、リアル使用人を巻き込んだある種の家族経営なことが発覚。

「屋敷の中同様お嬢様を支える分、給料も出ている」とのことで。紫音の実家がちゃんと通常業務外のゲームにおいてもリテラシー発揮してくれてるのはいいんですが。

それリアルマネーでクラン構成員買ってることにならんの? デンドロの規約とかしらんけど大丈夫……? みたいな気持ちにはなった。

……あの管理AI達なら、エンブリオ進化させてくれればどうでもいいというかもしれませんが。

 

ギデオンに闘技場が多いからこそ、それを生かしたイベントを見せてくれるのはうれしい。

水上戦イベントだからってゲームなんだから別に水着にならなくてもよいのに、水着必須とつけた運営は偉い。

突発イベントのわりに観客も多い当たり、この町の人々ノリがいいなぁ。今回ジュリエット達は女性限定水上戦でしたが、この分なら翌日の男子限定もそこそこ来たのかもしれない。

紫音が報酬の卵につられた結果ではありましたけど、参加グッジョブ。

 

巻末のSSは『リアル・ガールズ』。

紫音、マックス、チェルシー、ジュリエット達のリアル風景を切り取った微笑ましい日常のエピソードでした。


数字で救う!弱小国家2 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。

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「さあ――世界を変えてやりましょう!」

 

ソアラの父である国王が崩御。

どうしたって国力が揺らぐ瞬間であり……準備を進めていた敵国が居るのに、戦端が拓かれていなかったのはそれを待っていたからだ、とナオキは予想していました。

実際、状況はその予想通りに推移していくことになります。

戦力比などをしっかりと分析してるソアラは、このままでは戦に勝てないと判断してどうにか未来を掴もうと模索しますが。

 

「戦士の経験を不要と申すか!」と絡んで来たり、独断で行動したり、戦果を出せなかったからと更迭したら反旗を翻すような人材が居るんだからたまりませんね。

そりゃあ、勝てる状況であっても勝てなくなりますよ。その上、ファヴェールは弱小であり、敗色濃厚な状況だったわけですからね。

 

数学的な知見を用いて対処しようとする2人に対して、理解が及ばずに否定的な意見を持つのは分かりますけど。

口先だけで反抗して成果をだせないんじゃ、どうしようもないでしょう。

ソアラとナオキも数字に重きを置きすぎている、という悪癖があるのも否定できませんけどね。

絶望的な状況にあってもソアラは王女としての責任を果たさないといけないから、ナオキの「一緒に逃げないか?」という提案を拒否します。

ソアラが味方が居ない状況でも矜持を示してくれるので、自分たちの主張ばかりしてる侯爵だったり暗躍してた輩の姿がみっともなく見える。

一度は立ち止まってしまいましたが、それでも計算を辞めず未来を掴み取った結末は結構好きです。

数字で救う!弱小国家1 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。

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――わたしは出会いました

人生で初めてのわたしの理解者に

 

数学オタクの主人公の芹沢直希が異世界に転生。

そして弱小国家で独自のポリシーをもって活動していたために、孤立気味だったソアラ姫が出会い、数学によって通じ合い協力していく物語ですね。……あらすじだと「ぼっち」と明言されてたりするソアラ姫が、理解者と出会えたのは良かった。

原作1巻のころはこんな感じだったよなぁ、とちょっと懐かしくなりましたね。

 

たまたま電卓を持っていた直希は、その価値を認めてくれるソアラに高く買ってくれるうちに売りつけようとしたり、暗殺者に狙われた時に弱さを明示して、なんとか生き延びる道を探しているのが面白いですね。

孤独だったソアラの理解者に直希がなったのもいいですけど、この世界で直希のことを分かってくれる存在も稀少なので、良いコンビなんですよね本当に。

 

ソアラは計算によって自国が一番弱いことを自覚しているけれど、他の家臣は「戦いはやってみなければわからない」と主張していて、この2人の出会いがなかったら順調に亡国となっていただろうっていうのが分かるのが、世知辛い。

八男って、それはないでしょう!7

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「超一流の冒険者には実力のほかに運の要素も必要だ

 その点で言えば お前らはもう超一流だな!」

 

ヴェル達だからこそ生き延びられたものの、初めて受ける依頼にしては難易度が高すぎた。

冒険者ギルドが先に送り込んだ2組が全滅したことで戦力不足に陥り、焦りがあったのは確かみたいですが。

彼らを排除するための策略と言う訳では無かった、と。まぁ、そんなもんだよなぁというオチがつきます。ヴェルの成長著しかったこともあって、追加戦力いらないだろと甘く考えてしまったそうで。

 

そもそもが強制依頼になってたこともあって、ヴェルが怒るのも無理はない。貧乏くじ退く羽目になったブランタークさんは本当にお疲れ様でした……。

裏でギルド上層部が責任を取らされたりしたものの、無事に帰還したヴェル達ですが。

彼が死んだって噂を流したり工作を始める貴族も居て。ヴェルの実家が遠いのもあって、早めに行動したかったんでしょうけど、それで犠牲者が増えるんだから勘弁してほしいものです。

 

まぁ散々な冒険ではあったものの、骨折り損のくたびれ儲けにならなかったことだけが救いか。

イーナにルイーゼ、エルヴィンからするとちょっと儲けすぎて別の悩みが発生したりしてましたが。制度の穴を突いてヴェルに押し付けたのには笑いました。

その辺りも含めて王国上層部は計算済みだったみたいですが。まぁ、謝罪はしつつしっかり国益も得ようとする辺りは貴族やってるな、という感じ。


八男って、それはないでしょう!6

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「どうか諦めないで」

 

冒険者としての初依頼で、逆さ縛り殺しという迷宮の最奥に送り込まれる罠を踏んでしまったヴェル達。

転移した場所は罠も敵も無かったので休憩を取ってから先に進んではいましたが……部屋を埋めんばかりの物量相手どるのは一筋縄ではいかなくて。

ただ数が多いだけじゃなくて、仲間がやられて恐怖するみたいな総崩れすら狙えない作り物の兵隊相手って言うのが面倒ポイント。

 

前線担当の3人をヴェル達もサポートしつつ、戦線維持のために仲間が戦ってる脇で睡眠をとったり、疲労を回復魔法で誤魔化したりするって言うブラックすぎる方針がブランタークさんから提示されてましたが。

それがなければ無理だったというか、そうやって奮闘してなおギリギリだったので、指導役として付いて来てくれてて本当に良かった。

さもなければどこかでミスって死んでたでしょうしね……。ヴェンデリン達の来世にご期待ください、完になっちゃうところであった。

 

中々趣味の悪い最終関門もありましたが、無事に乗り切って生還できたのはなにより。

苦労に見合っただけの成果もゲットできましたしね。これで、到達した先がもう発掘されきった遺跡とかだったら骨折り損のくたびれ儲けどこじゃないですし。

八男って、それはないでしょう!5

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「エリーゼは安心して見てるがいいさ 君はもう俺の婚約者なんだ

 それに手を出すバカは公爵だろうと蹴飛ばすぞと世間に示してやる」

 

導師との特訓に辟易しつつあるヴェルがルイーゼと愚痴を交わしてましたが、まぁ導師強いし参考にはなるけど中々真似しがたい部分のある御仁ですからね……。

愚痴をこぼしながらも逃げようとしない辺りは真面目。そんな2人の前に、不審な公爵が現れヴェルに決闘を申し込んでくるんですが……。

 

エリーゼに求婚しまくっていたけど、相手にされなかったからって理由を公言するし、決闘申し込みの決まりである手袋をぶつけられない身体能力で決闘する気なのはいっそ神経の太さを讃えても良い。

国としてもトラブルを起こしまくるけど、公爵という立場から中々手出しできない相手だったようで。保護者枠のブランタークなどが後押ししてくれる事になったのヴェルも乗り気じゃ無かった決闘をする羽目になって。

……まぁ、あまりにもあんまりなオチがつくので出落ち芸人としてならやっていけるかもしれませんね、としか言えない。

 

他には貴族として一度は必ず出ないといけない武芸大会に出る、という常識の為ヴェルも義務を果たす羽目になってましたが。

剣がへっぽこなのに加えて相手が悪くて一回戦敗退。観戦楽しんでたのでいいんじゃないですかね。

作中で2年半が過ぎ、15歳になったヴェル達は冒険者としてデビューできるようになったわけですが。新人ながらヴェルは龍殺しという実績があるため、速攻で依頼が持ち込まれて調査に行くことに。

それであんなもの引き当てる辺り、運がいいのか悪いのか。既に被害が出てたから、いずれお鉢が回ってきたとは思いますけどね。

八男って、それはないでしょう!4

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「最近 俺は偉い人に流されてるけど

俺はイーナとルイーゼとも結婚する」

「でもまだ 無理しなくていいから」

 

本洗礼を終えたあと、孫娘を紹介されたヴェル。

聖の治癒魔法が使える美少女エリーゼ。ヴェルも思わず目を奪われるほどでしたが……孫自慢に付き合って、前世の知識でヨイショして「俺も立候補してみようかなぁ」なんて言ったもんだから、話がまとまってしまった。

ヴェルは思いがけず貴族家当主になったのもありますが、脇が甘いよなぁ……まぁテレーゼを嫁に、という話は陛下にも話を通してあるからどのみち逃げられなかったとは思いますが。

 

そして婚約者の座を射止めた直後、王都案内の名目でデートに連れ出すんだからテレーゼも強い。

ブライヒレーダー辺境伯も寄親として関係を深めたいけど、正妻として相応しい女性が親族におらず……陪臣の娘であるイーナ達が妾になって頑張ってもらう事に期待したい、と言う話に。

2人も乗り気でしたが、ノリノリのルイーゼと照れてるイーナの差が性格でてましたねー。

 

政略混じりの婚約でしたけど、美少女との婚約だからデートを満喫してるし、ヴェルも割と流されるままに生きてる感が。

一応彼なりに考えて高額な贈り物をすることで、教会へアピールしたりもしてますけど。

そして、ヴェル達は王都に残り冒険者修行をすることをブライヒレーダー辺境伯から認められて。各々の才能を伸ばすって意味では最高の選択ですけどね。
王都に屋敷を構えるエピソードも入ってましたが、リネンハイムなるほど胡散くさい……。

八男って、それはないでしょう!3

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「威力でいえばすでにアルフレッドを超えていよう」

「今後も慢心せず修行に励むのである」

「はい…!」

 

アンデッドの竜を討伐したことで城に招かれたヴェル。

八男ではあったけれど流石に貴族家としての誇りがあったのか、謁見時の宣誓のやり方はヴェルも知っていた模様。

……母に教わったって言ってるし、兄の結婚式に対しての振る舞いとかを見るに、本当に誇りがあるのかどうかは……難しい所ですけど。

 

功績を讃えて独立して別の家を建てることを許されたヴェルですが。

地位を得たことで父や兄よりも身分が高くなってしまって、ちょっと頭を抱えることに。

従士も必要だから、パーティーメンバー3人を迎え入れたりもしてましたね。家臣としての売り込みが増えそうだから、先んじて備えておくって面もあるみたいですけど。

 

兄の結婚式を乗り越えたと思ったら、貴族家当主として未成年ながら従軍する事になって。

ヴェルの師匠の親友でもある筆頭魔導師アームストロングが登場しましたが……魔導師と言いつつ物理アタッカーみたいな肉体してて凄い。

またしても竜退治することになってましたが、3人で相対できたのとアームストロングの活躍もあって無事に成功。その後も協力する事になって、ちょっと荒んでたヴェルが日常を満喫しようと思ったら教会から本洗礼の誘いが来て……。柵が多いですなぁ、貴族社会。

八男って、それはないでしょう!2

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「死ぬなよ」

「この年では死ねませんよ ――では!」

 

師匠の遺産として屋敷を継承することになったヴェル。

魔法と魔道具によって管理されており、主が居なかった状態が長かったけれど綺麗な状態が保持されていて。ヴェルの実家と比べるのが申し訳なくなる位の豪邸と言ってよい。

仲間を招待して軽いパーティーをしたり、休日にルイーゼとデートしたり。日常を満喫していたわけですが。

 

王都に居る兄が結婚する、という手紙が来て。

友人と一緒に向かう事になったわけですが、修行を付けてくれていたブランタークも保護者の名目でついてくることに。

辺境伯の代理として王都に行く用事があったとか、色々思惑があったようですけど。飛行船で王都に向かったところでトラブルに遭遇して。

ヴェルは才能はあれどまだ未熟ですし、熟練の魔術師である彼が同行してくれていたのは救いでしたね。



 

八男って、それはないでしょう!1

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「うん 私が保証しよう」

「慢心せず鍛錬し続ければ 君は 私を超える魔法使いになれるはずだ」

 

なろう書籍化作品のコミカライズ。

ど田舎の貧乏貴族の八男ヴェンデリンに転生してしまった主人公が、故郷を飛び出して独立するために冒険者を目指す。

というのが作品の序盤の出来事なんですが、原作だと領地に居た頃のエピソードも結構描いてるんですよね。

 

でも、コミカライズはテンポ重視というか、もう1話の時点で故郷を飛び出て冒険者学校に入学してるんですよね。

エルヴィンとコンビを組んで生活費を稼ぐために狩り場に赴いて。その成果で勝負をした後、ピンチになってたクラスメイト女子2人を助けて。

今後一緒に行動する事が増える女子の出番を早くしてるし、その後一緒に食事をする席でヴェルの師匠について聞く、と情報の出し方も調整されているしで、これはコミカライズに当たっていい塩梅に纏められてる感じがします。コミカライズ、ヒドイのはヒドイから……。

 

閑話休題。

 

ヴェルの魔法を見て、パーティーメンバーとしても婚姻の相手としても魅力的な相手だというのをイーナとルイーゼが話してるシーンとか結構好きです。

ダメなら向こうが破棄して来るでしょーて、パーティーの申請出しちゃうポジティブルイーゼが愉快なので。

寄親から園遊会に招待され、必要な衣装類を揃えて臨時の出費があり……4話タイトルが「アルバイト」になってたのには笑った。

8人必要だったので、クラスメイトの他のパーティーと合同で行ってましたが、これはオリジナルエピソードかな。確か原作だと割とすぐ園遊会入ってましたよね。

ヴェルが優秀だから、と勝手にパーティーを組んだルイーゼ達に噛みついてくる女子が居てちょっと苦手ではあった。最初はどうあれ、ヴェル達も納得してるからパーティーが存続してるんやぞ……。


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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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