気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

モンスター文庫

氷の令嬢の溶かし方1

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「……どうしてあなたはここまでしてくれるのですか」

(略)

「強いて言うなら、困っている人がいたら手を差し伸べろって教えられたから」

 

容姿端麗、文武両道で注目を集めている少女・氷室冬華。

「氷の令嬢」なんてあだ名まで付けられている程ですが、彼女は入学直後から「私に構わないでください」と公言しており、親しい人を作ることはなかった。

そんな彼女は主人公の火神朝陽が住むマンションの隣人でもあり、互いにその事実を認識はしていたものの……朝陽に対しても、彼女は壁を作っていたので、それを感じ取ったっ主人公はわざわざ深入りする事もないだろう、と適切な距離を保っていた模様。

 

しかし、ある日。

風邪をひいて熱を出している彼女がフラフラと歩いてる場面を目撃してしまい、心配して声をかけた所、気が抜けたのか寝落ち。

放置するわけにも行かず、自室に運んで看病する事に。そして氷室さんの方は、自分の心情はともかく助けてくれたことにお礼を言う事も出来て。

故あって距離を取ろうとしてるけど、真面目なんだなぁとは思いましたね。看病してもらった件で「借りは返します」と向こうから接触してきますし。

 

それで学年トップクラスの相手に勉強を教えてもらう、っていう実利を取る主人公も真面目と言うか。善意でやったから、対価は求めてないけど相手が納得しそうにないから、看病と同じく無形のもので話を纏めようとしたのもあるでしょうけど。

一人暮らししてることもあって、朝陽宅には友人が遊びにくることがありましたが……あのバカップルはちょっと苦手なタイプだなぁ。

 

彼氏の方が朝陽に手料理を振る舞って貰い、それを彼女に自慢して。でも恋人の料理が一番、みたいなやりとりしてましたが。そっちが食べたいって言うから振る舞ってくれた友人の心遣いを、恋人といちゃつく出汁にするなよ……。朝陽が気にしてないから、まだいいですけども。

後日カップルで朝陽宅に乗り込んできて、隣人が氷室さんと言う事に気が付いた後、絡んできたのも鬱陶しかったしな……。

 

まぁ突っかかってきた友人に「ただの隣人」と言った事で、氷室さんが自分と朝陽の関係はなんなんだろうとモヤモヤを感じて、しっかりと「友達」と定義しなおしたのとか。

メイン2人の関係を、上手い事進める燃料になってくれたのはいいんですけどねー。何もないと、この2人あのまま互いに料理と勉強教える関係で終わってた可能性もあるから……。

転職の神殿を開きました5

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「(前略)……この神殿が、皆様が幸せに生きるための一助となることを祈っております」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

様々な思惑からカナメにジョブ持ちの刺客がさらに送られてくることになって。

あっけなく撃退されて、裏に居た貴族たちは多くが当主が変わったり領地を削られたりと散々な目に遭った模様。自業自得ですけどね。

そしてそれにかこつけて、クルシス本神殿での転職事業を一時的に停止。

 

カナメ達は、神殿長の指示を受けて辺境に神殿を建立するべく度に出る事に。

とは言っても、普通に向かっては時間がかかるから、と空を飛べるモンスターに乗って飛んでいくというのは驚き。

魔獣使いというジョブ持ちが関わっているそうで、上手い商売やってるなーとは思った。一回でもトラブル起きると、その後が大変そうではありますけど。

 

そして懐かしの辺境へ。周辺の情勢から住人が増えて、価値観の違いから微妙に溝が出来たりと火種がくすぶっている感じはありましたが。

そんな状況だからこそ、神殿が出来てくれるのは歓迎と言う意見もあるようで。

その話を持ってきたんが、辺境出身のカナメ達というのも大きかったみたいですけどね。

 

神殿を建立する事になった辺境内での雇用も創出してましたし、希望の光が差し込んだ感じ。

タイトル通り「転職の神殿を開きました」という所に、ようやくたどり着いた。

……ところで、書籍は刊行止まっちゃったみたいなんですよねぇ。堀泉インコ先生のイラスト好きなので、続いて行ってほしかったけど、読み放題で読んでる身としては何も言えないか……。

WEB版では、神殿を開いた後のアレコレや、辺境の未来に関して。そして、この世界のジョブ真実とかも明かされていくので、気になる方は後半の物語も読んでみて欲しい。


転職の神殿を開きました4

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「――辺境に神殿を建立したいという君の志は、今も変わっていないかね?」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

警備を集中させるために、「転職の神子」であることを公開することになったカナメ。

最も、大衆に交付するのではなく関係者に向けて明かすという形にはなっていましたが。

それはつまりある程度の権力があれば探れるということにもなって……貴族のパーティーなんかにも招かれるように。

そこでジョブ持ちに襲撃を受けたりもしてましたが、護衛もいるしカナメ自身も自己転職で短時間なら戦闘をこなせるしで刺客の方が分が悪かったですね。合掌。

 

そんな日々を過ごす中で、ついにカナメをこの世界に呼び込んだ魔術師・マクシミリアンと対面する事になって。

クルネ達にカナメが異世界からやってきたことがばれる事に。

偏屈な性格してるマクシミリアンは、要が望んだ能力を持っていなかった為興味を失っていましたが。彼の魔術師としての才能自体は確かなようで。

 

ミルティ曰く、その理論を解析することが出来れば、カナメが帰還する事も叶うかもしれないとは言ってましたね。

こちら側の世界で出来た縁と、向こう側に置いてきた縁。どちらかの世界を選べば、片方とは絶縁する事になる。その天秤がどちらに傾くか、と言う話でカナメが決断を迫られるわけですが。……バレたあと、思ったよりも早く結論出したなという気はしますが。

カナメが納得してるなら、良いかなぁと言うスタンスで読んだ。

 

王国と帝国の間で戦闘が勃発したり、かと思えば王都の方でモンスターが溢れかえる事件が起きたりと騒動に事欠かないなこの世界……。

まぁ、今回の件で精力的に動いていた輩の権力を削ぐことには成功していますし、落ち着いてくれればいんですが。

転職の神殿を開きました3

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「ありがとう、クルネ。またよろしくな」

「うん! またよろしくね」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

クルシス神殿へ所属する事を決めたカナメ。

彼はついに神殿長へと「転職能力」の事を打ち明けて。神学校に来る前にリカルドという王子にも情報は知られてましたけど。彼十二番目の王子で立場下の方でしたからね……。

それなりに権力がある相手に打ち明けたのは初と言えるんじゃないでしょうか。

 

即座に虚言と断じる事もせず、さりとて信じ切るでもなく、しっかりとカナメの話を聞いてくれてる神殿長はいい人ですねぇ。

カナメも色々と状況とかから見込んで打ち明けてるわけで、当然ともいえますけど。

神殿長会議の場でも「転職能力の持ち主の扱い」について、他神殿から無茶ぶりされた時も毅然と対応してくれましたし、彼の予想以上に優良物件だった感じはします。

 

転職の奇跡を独占していた教会派とのひと悶着があったり、合同の祭りの場で能力のお披露目をしようとしたら妨害工作でゴーレム差し向けられたりと、トラブルはありましたが。

ついに、転職事業を開始できるようになったのは何よりでした。

実際に村人から転職した人の視点を間に挟むことで、この世界におけるジョブの重要性を改めて見せてくれたのもいい感じだと思いますね。

 

まぁ、上手くやりすぎたからか、転職能力者と思しい神官が狙われる羽目にもなってましたけど。カナメの護衛としてクルネがつくことになって、元鞘感はある……べつに別れてたわけでもないけど。ひとまず良かったね。

 

転職の神殿を開きました2

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「たしかに名誉なことだと思うよ。……けど、名誉なことでも、大変なことに変わりはないんじゃないか? むしろ、大変な役だからこそ、名誉が与えられるんだと思う。大変だと思うことが悪いわけじゃない」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

神学校に通い始めたカナメ。宗教の関連施設ではあるものの、戦闘訓練や経営学の授業の授業なんかもあるようで。

まぁ、この世界の情勢とか考えると戦闘力があって困る事ないだろうし、施設を運営する以上経営の観点は必要になるのは間違いないか。

 

そうやって授業を受けて、級友と親交を深めたりそれぞれに進路を定めたりしています。

カナメが微妙に距離があったシュミットと「評価を下げられないために、手を組もう」なんて取引をしてるのは彼らしいかな、と思いましたが。

その前の場面であった、キャロを抱きかかえながら不満そうにしているミュスカのイラストが可愛かったです。堀泉インコ先生の絵、好きだなぁ。

 

冒険者になって王都までカナメを追ってきたクルネは強い。

腕利きの仲間を手、討伐実績を上げたりもしてましたしね。それで目を付けられて、厄介な調査依頼を持ち込まれて、それにカナメが巻き込まれたりなんかもしてましたけど。

カナメの運勢、両極端だよなぁとは思う。

麗しい女性陣と仲良くなったり、初期にリカルドと出会ったりと人の縁に関しては、概ね良好だけれど事件には巻き込まれがちだよなぁ……。さすが主人公。

口絵でばれてるんで言っちゃうと、今回はついに地位のある相手へと「転職能力」の事を打ち明けるシーンが入ってて、これから状況が動いていくんだろうなぁ、という所で引き。



ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける9

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「アリス。この世界を救った最大の功労者は、きっときみなんだ」

 

シリーズ完結巻。積読に埋まってたので消化―。

WEB版でも読んでいたので、流れを何となく分かっているというのが、積読に埋もれた理由かな……

後書きにもありましたが別のペンネーム持ってるという事が、活動報告に上がったときには驚いたものです。

 

滅亡の危機に瀕した世界に召喚されてしまった彼らの戦いも、一先ずの区切りとはなりましたが。

主人公たちが強くなっていっても、それ以上に敵が強く、脱落者も出るような厳しい状況を生き延びた彼らは本当に逞しくなってましたねぇ。

いや、敵が強大すぎて、終盤は駆け足になっていた感じあるといいますか。

ミアの行動が最終局面で生きていましたが……彼女の行動ゆえに救われたものの、それに頼りっきりで魔王があっけなく思えてなぁ……

 

ハッピーエンドと呼ぶには、失ったものが多すぎて。

希望が残っている分、滅亡よりはかなりマシなゴールにたどり着いたのでしょうけど。

全てが丸く収まったわけではなく、これからも願いを掴むための戦いは続いていく形となりました。

あのチートな白い部屋のサポートがあれば、いつかはたどり着けるでしょうけどね。そのいつかまでの距離は恐ろしいほど遠そうですが。



ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける8

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「カズっち。わたしも愛してるよ。ずっと」

 

四天王の一角をなんとか蹴散らした……と思ったら、その場に別の四天王が現れて。

色々と情報を遺して逝ったのが前回のラストでしたが。

一夜明けて冷静になったカズは、ドッペルゲンガーの主が、後から現れた四天王・アルガーラフだったのではないかと推測したりしてましたなぁ。

情報が増えても、謎も同時に増えてて、先に進んでるかは中々わかりにくい所ですが。それでも今日を生きる為に戦い続けなければ未来はない、と。

 

状況が良くはなくとも、敵が攻めの手を緩めてくれるはずもなく。

世界樹周辺の砦の奪還作戦を実行する事に。その中で、他国で聖女と呼ばれていた相手を救出し……魔王にまつわる重要な手がかりを得てましたが。

同時にとんでもない爆弾でもあるんだよなぁ、扱いにくいにもほどがある……

 

テパトの寺院なる場所に、魔王の手がかりがある、という情報を得てそこに精鋭部隊で踏み込むカズ達ですが……

そこで確かに手がかりを得たものの、大切な仲間を欠くことになってしまった。

死んだわけではなく、ミア自身が納得した上での行動とはいえ、この絶望的な状況の中で勝ち続けてきたチームの一人が居なくなったのは、戦力面だけみてもかなり厳しい。

ミアはジョークをはさみすぎる部分もありましたが、空気を読んだり、交渉したりは美味かったですからねー。ムードメーカーが居なくなって、カズがかなりへこんで見えますが……

容赦なく時間は流れるからなぁ。少し前にWEBも終わってましたが、書籍の方も次回九巻で完結だそうですよー。

 

ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける7

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「無茶な賭けをするわね。それをためらいなく実行できることろが、あなたたちの強さか」

(略)

「なんだかんだいって、ぼくたちは何度もミスってしにかけてるから」

「それでもしぶとく生き延びているんだから、たいしたものだわ」

 

激動の4日目。

強大な力を持つ四天王と対峙し……なんとか世界樹へ帰還したカズ達。

けれど、追い詰められている状況に変わりはないから、少し休んだら次の作戦の為に行動を開始しなくてはならない。

 

いや本当、カズ達の存在がなかったらこの世界とっくに詰んでるよなぁ。

……急速にレベルアップできる彼らの存在があってなおギリギリで、後半の戦いでは高等部組から死者も出てしまって。

いくら力があるからって油断したら死ぬよなぁ、そりゃ。敵も戦力惜しまない戦争状態なわけですし。

 

今回カズたちは、奪われた楔を守る拠点の一つ「ロウンの地下神殿」にルシアと2人で潜入し、その機能を奪還し。

世界樹に戻った後、そこへ侵攻してきた部隊を倒し……四天王の一角と対峙する羽目になるんだから働きすぎというか、よく生き残ったなと言う一日を過ごしています。

いや本当一歩間違えば死んでたろ、という。辛くも生き延び続けているからこそ、彼らがエース部隊として機能してるんですがねぇ。

育芸館と高等部でギスギスしている部分もあり、今後に不安が残りますが。何とかこれからも健闘していってほしい所です。

 

ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける6

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「なんだか、それって寂しいです。辛いです」

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「いや、いいんだ。ぼくが間違っていたかもしれない。……そうだよな。理屈じゃそうかもしれないけど、それだけじゃないよな」

 

人に擬態するドッペルゲンガーという魔物によって、分断されてしまったカズたち。

幸いにして山の中であるため、ゲリラ戦を仕掛けたりして雑魚は問題なく対応していますが。

ここには、神兵級モンスターをペットの如く扱う、敵のボスがいるわけで。

カズたちも「白い部屋」の能力によって、この世界の住人とは隔絶した能力を得ているわけですが。

そんなカズたちですら苦戦し、敗北が見えるような力量を持つとか。インフレが過ぎる……人類終わったな。

 

いやまぁ、カズたちが居なければ抵抗の目すら見えない状況で、実際終わりかけていたところなんですけれど。

忍者の隠し持っていた情報を得たり、白い部屋で考察したりとしていますが。

既に追い込まれている状況なので、中々希望が見えませんね。けど、戦わなくては先がないのは分かっているから。

                                                                              

戦って、休んで。準備が出来たらまた戦って。

どうにか四天王から逃げ、光の民の里へ戻り。防衛線をちょっと手伝ってから嵐の寺院へ。

そこで陣取っていた相手も蹴散らし、とりあえずはまたひとやすみ。

ミアに頼りすぎかもな、という問題が浮上したりもしますが。適材適所といいますか、時間がない状況では止むを得ない感じではありますが。

割と綱渡りですから、誰か欠けると転げ落ちそうな不安はありますな。



ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける 5

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「どうする? 覚悟を、決める? わたしたち、彼らにとっての英雄になる?」

3日目にして現地住人と接触できたカズたち。
やってることは変わりなく、襲撃してくるモンスターを撃退している、というものですが。
情報源を得られたことは大きいですよね。
そして、現地住人とのスペック差が明確になったことも。

世界が滅ぶかもしれない状況で、モンスターとの戦いこそが鍵になる。
……これまで戦い続けてきて、なお、安らぎが訪れないという。
主人公たちの成長速度はチートですが、それを使ってもボスとの戦いは一歩間違えたら……って時点で、本当この世界詰んでる。
ゲーム的なシステムによって成長保障されていますが……ゲームだったらクソゲーと言われること間違いなし。
スキル拡張だとかで、これから得られる新たな力の存在も出てきましたが……それを得るまでがまた長い道のりだなぁ。

ミアがふだんふざけているけど、真面目にやる時はちゃんとひと声かけてくれるのがいいですね。……無茶するときもあるけど。
森に迫っていた敵を追い払っても、その場しのぎで、今後は学校側でまたひと騒動あって。
モンスターたちが進行の手を緩めないというか、手を変え品を変え色々やって来るので、油断できませんな。
志木さんとか忍者いなかったら、もっと被害広がっていただろうなぁ。この状況でまとめ役がいてくれるというのは、良いことだとは思います。
重圧とか半端なさそうですけど。

ようやく拠点に戻ったと思ったらまた孤立して。……カズは転移運なさすぎだろう。
一日目、運よくレベルアップできた時点で運を使い果たしたんだろうか……
WEB版読んでいるので今後の展開は把握しているのですが。どうか、最後には報われてほしいというか、穏やかな時間があればいいなぁ、と思うものですが。どうなるやら。

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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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