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「俺は 俺の春を助けに行かねばならない」
「行って俺が死ぬとしてもだ」
23~27話を収録。
扉絵で春主従が衣装チェンジしてるの、可愛くて良かったですねぇ。
攫われた秋を奪還するべく四季の代行者が力を合わせる、実に熱い展開になってきたはずが……そこに水を差すように賊が手を伸ばしてきて。
四季庁舎で爆発を起こしてるの賊らしい荒っぽい手段だなぁ……と思いつつ、内部の人間を買収して通報をもみ消して行動開始が遅れるように仕組んでる当たりは上手い。
実際、四季庁の護衛春部門にも裏切り者が居て……冬から派遣された2人も襲撃を受けたわけですし。
数の不利がある状況で、それでも敵を打破して駆けつけてくれたあたり頼もしい。
護衛を遠ざけていたさくらの判断も、冬の護衛を派遣していた狼星たちの判断も間違っていなかったことになりますが……証明されない方が良い事案だったんだよなぁ……。
せめてもの良いところは、これだけ派手に動いているからある程度は膿を出せそうなくらいですか。
頼れるものが居ないなかで、雛菊を守ろうと奮闘するさくらの胸中に初恋の相手である凍蝶の姿がよぎるのも良いですよね……。
今代の春主従と冬主従は、どうしたってややこしい状況ではありますけど。特にさくら側から思う所は大いにあるけれど。それでもなくなっていないものもあるのが良い。
賊の手は長く、冬主従の傍にもスパイが潜り込んでいたりしましたしね……。
そこから情報を得られて、秋の代行者を救いに行ったチームの背中を押せたのは良かった。
夏の代行者である瑠璃の方からも、ジメジメブリザードマンといいつつ狼星を激励する言葉を聞けたのも好き。