気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

少女コミック

春夏秋冬代行者 春の舞2

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「…夏の代行者様は 本当に貴方が支えだから」

 

凍蝶が国家治安機構が捕らえた賊の確認に来る、というコミカライズ独自のシーンを入れて、春と冬の間にある溝について見せつけてくるのは良いですねぇ。

直前ホテルで、風呂上がりの雛菊を世話してるさくらの構図とかも微笑ましくて良かったですし。……そこでも冬の話題が出てて、どうしてもドロッとした感情を覚えずにはいられないさくらが実に人間らしい。

 

冬主従もまた傷ついているのを知っているけれど、それでも恨みを捨てきれないところとか。

そんな中で渦中の雛菊は冬を恨んでいないと言いますが……。彼女こそ一番傷ついて、ボロボロなんですよねぇ。それでも春の代行者として帰還した強さもありますが、それはさくらという支えがあってこそですし。

代行者主従の関係は各季節で異なりますけど、どこか歪でも不思議とかみ合っているあり方が好きです。

 

春顕現の旅を続けている雛菊たちが、道中夏の離宮にお世話になることになって。

夏の権能で小動物が多くいる離宮になごんでいる様子が画になると破壊力高かったですね。カワイイ。
そこでも夏主従が喧嘩してたり、新たな賊の襲撃があったりとトラブルが尽きませんが……。
どうか乗り切って欲しいと見守りたくなる、良質な描かれ方をしてました。満足です。

死に戻り令嬢のルチェッタ

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「――次は もう少しマシなものにしないと許しませんから …カイル」

 

建国時から続く名門アンブリッジに生まれた令嬢ルチエッタ。

例外的に女系相続が認められている家のようですが……誇れるのは家柄だけの貧乏貴族、なんて陰口をたたかれることもしばしば。

実際、父が失敗し多額の負債を負うことになってしまってますし、資金には不安がある。

そんな折に一介の平民ながら一代で商会長にまで上り詰め、富と名声を手に入れたカイルが婚約者として立候補して。

 

金で貴族の位を手に入れようとした男と、そんな契約を飲むしかなかった令嬢。

社交界では噂の対象となる部分が多い取り合わせで……2人の間もかなり冷え切っていたようです。

それでも契約だからと結婚式の当日を迎え……カイルを恨む何某かの襲撃を受けて、2人は死亡してしまった、ハズだった。

 

しかしルチエッタが気付くと、結婚式の2年前に戻っていた。

婚約は成立してしまった後ではありましたが、2年間の知識があることを活かして占い師として活動し稼ぎを上げることで、自力での借金返済とカイルとの婚約破棄を目論んだ行動を開始することにして。

よく当たる占い師として名が広がった結果、カイルが相談にやってきたのは誤算すぎる。

……カイルはルチエッタ相手だと言葉選びなどを失敗してしまう悪癖があるみたいで……ルチエッタ視点では貴族の地位だけが目当ての嫌な奴になっていましたが。

実のところ、カイルは心底彼女に惚れていたとか。祖父からの教えを受けて、貴族としての振る舞いをしっかりしていた幼少期の彼女に救われたことで、近づこうと頑張り続けたのは評価したいですけど。

言葉選びの失敗とか、色々減点対象が多くて1週目は死亡エンドにたどり着いてしまったわけですから、2周目では頑張ってもらいたいところではありますが。どうなるかなぁ……。

春夏秋冬代行者 春の舞1

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「春は無事 此処に います」

 

季節の巡りを人から選ばれた「代行者」が担う世界。

代行者たちが儀式を行うことでその土地の季節が切り替わる、という重大な役割をもつ現人神なわけです。

その力を狙う過激派なども存在し……春の代行者雛菊は誘拐されていたことで、大和には10年も春が来ない期間があって。

 

帰還した雛菊がついに代行者としての活動を再開するわけですが。

専属護衛であるさくらが雛菊の安寧を何よりも大事にするため、10年ぶりの春到来を盛り上げたい四季庁との折り合いは良くないようです。

……雛菊たちの事情を考慮せずヘリで乗り付けるような真似して、むやみやたらと注目集めてる当たりはダメダメすぎるというか。

誘拐された過去があるんだから、初回の春顕現に関しては石橋をたたいて渡るくらい慎重でもいいくらいだと思いますけどね……。

代行者を管理する組織として四季庁側にも言い分があるのは、分からないでもないですけど、やり方が悪い。

 

過去のトラウマを抱えている冬の主従……特に従者側が過激な賊への警戒を怠っていないのを見るに、春の職員たちの在り方はうーんって感じではあります。

……まぁ冬の代行者も、我を通す部分はありますけどね。はい。

春夏秋冬代行者の世界は、現人神と民の間に温度差があったりして、綺麗だけど厳しい部分があります。何もかもうまくはいかない苦さがある、現実と同じではありますが。それでも雛菊たちが前に進もうとする姿勢が美しくて、それを鮮明に描いてくれる良いコミカライズだと思います。2巻以降も楽しみです。


トナリはなにを食う人ぞ ほろよい9

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「あ いや… 1年後の約束をできるって すごく嬉しいもんだなと…」

(略)

「……1年の約束なんて目じゃないでしょ このさき生涯の愛を誓おうってのに」

 

結婚準備を進めている瀬戸君と稲葉さん。

両家の顔合わせをする段階まで進み、瀬戸君の実家の料亭で稲葉夫婦を歓待する事に。

瀬戸家の弟妹も育ってるけど、小波ちゃんが変わらず兄大好きで可愛かった。まぁ、家族愛と恋愛は別で、恋人作ったりしてるそうですけど……中々に初心で微笑ましいなぁ。

岬君の方は、店の手伝いをしつつ苦手な父とのコミュニケーションも頑張っているようですが、まだまだ道半ば。頑張ってほしいものですね。

 

既に結婚してる友人に相談しつつ、式場をどうするかとかの相談をスタート。

実際決めなきゃいけない事たくさんあって大変らしいですね……友人から揉めたわよ~って実感籠った愚痴を聞かされて、ちょっとナーバスになった瞬間もありましたが。

このカップル、始終甘いからなぁ……。

式の見積もりをみて「すん…」って顔してるすずなが面白くて好き。そのエピソードの終わりで、贈った指輪の値段を聞かれて今度は瀬戸君が「すん…」ってしてるのも良いオチになってましたね。

 

同棲始めた土屋くんと花ちゃんのエピソードもあって、同棲スタートして3か月経過して「善し悪しある」と花ちゃんは言ってますが。思ったより1人でいる時間が多い事も「善し悪し」って言ってるの、彼女からの愛を感じで良いなぁ。

その台詞言ってるタイミングの花ちゃんの表情が見えないのも、想像の余地があって好き。

赤髪の白雪姫25

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「誰かが持っているものを全部 自分が持っていたら 何にも…負けないけれど

 私はひとりもそんな人は知らないわ」

「自分が出来る事をして それが誰かの助けになればすごいことなのよ」

 

北の地で起きた騒動に決着がつくことになる巻。

怪しい香水に関与していたカゲヤという女性はエイセツのかつての知人だったそうで……彼女が絡むと、エイセツが暴走しそうになりますが。

オビがしっかり止めてくれて良かったですねぇ。冷静になれば後から来た賊を罠に嵌められるくらいの腹芸は出来るので、それだけ大事な思い出だったんでしょうが。

 

一方、カゲヤと一緒に不審な連中に捕えられてしまったリュウでしたが。

彼は出来る範囲でヒントを残したし、カゲヤもカゲヤで自分にできる後始末を付けようとしたのが、最後の良心と言うか誇りを感じて良かった。

リュウは自分が剣なり馬を使えれば、と窮地で嘆いてましたが。それを諭したカゲヤの言葉が好きです。そうやって、わずかでも会話で稼いだ時間があってこそオビ達が間に合ったのだと思いますし。

 

最後にはゼン達も駆けつけてくれたし、その道筋を作ったベルガットの双子ツルバとタリガも彼らなりに決着を付けていたので、とても良かった。

ルギリア編が終わって、この後はどんなエピソードが待ち構えてるんですかねぇ。楽しみ。


トナリはなにを食う人ぞ ほろよい8

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「好きです 結婚してください…」

「そのつもりですよ」

 

扉絵の「~あらすじ~婚約しました」がついにそこまで行ったんだなぁと感慨深くなった。

あと、他のカップルの情報も載せてくれて新設設計。

瀬戸君とすずなが一緒に料理準備してるのが本当に微笑ましいですよねぇ。出掛ける時に指輪つけるのが、本当にもう……。

あとわざわざ他カップルの載せてたのは、冒頭のエピソードが皆そろってのお花見するからだったみたいですね。

そして、扉絵では長年片思い中と書かれていた弥生さんと佐久間君のところがついに付き合うようになったとかで、話題に事欠かないというか。

土屋君と花ちゃんも同棲始めたし、先に結婚してたりっちゃん達の方でも進展あるようですし、それぞれのペースで進んで行ってる感じが素敵です。

照れまくってる弥生さんが新鮮でしたねー。巻末の番外編で弥生さん視点のエピソードを入れてくれたのも嬉しかった。

 

改めてすずなのご両親への挨拶を済ませたり、着実に結婚への道を進んでる瀬戸君たちが本当に幸せそうで何よりです。

……そのタイミングで、塩対応だった頃の瀬戸君の夢を見るすずなには笑いましたけど。

瀬戸君真面目というか、しっかりと挨拶を済ませて。想いを含めて受け止めてくれた感じが良かった。

朝まで待てません!3

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「もっといようよ いっしょに」

 

同業他社の編集で、漫画家さんの仕事場で鉢合わせることもあるライバル同士の大友順平と水落夕子。

職場では内緒にしてる(つもり)の二人ではありますが。忙しい仕事でなかなか一緒に居られないときに「ちゃんとさびしい」って言ってる夕子が可愛いんですよね。

 

順平の前に、夕子の後輩で彼女に好意を持っている男子が登場して、社内でもモテてるとかいう話をしてきたり、宣戦布告して来たりもしますけど。

狭量さを自覚しつつ相手を大事にして、イチャついてる二人が好き。後輩の見幸君の方も、仕事には真摯なの夕子の教育の良さも感じますねー。

 

漫画家さんとのやりとりをしつつ、夕子の実家に順平が訪問するエピソードが挟まって。

夕子の仕事を良く思ってなかったという父親からの印象が、緩和するきっかけになったのは良かったですねぇ。

その後のエピソードもあって、二人の距離がもっと近づいたようですし。いやぁ、幸せになってくださいと言った感じ。

連載誌変わった関係で刊行されたの久しぶりでしたけど、相変わらず楽しかったです。続き出てくれるなら嬉しいけど、その辺り分かりませんな……。

トナリはなにを食う人ぞほろよい7

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「オレと結婚してくれませんか この先の人生を オレと歩んでくれませんか」

 

瀬戸くんと稲葉さんが同棲を始めて、もうじき一年。

お互いマイペースに過ごしつつ、テレビでおでん特集を見て「じゃあ今日はおでんだー」とかやったり、相変わらず仲良く美味しそうにごはんを食べてますねぇ。

おでんを美味しく食べるために、ちょっと走ってくるとか言うあたり、瀬戸くん日々が楽しそう。

 

同僚に誤解されそうな稲葉さんと、彼女の近くにいる男に凄みのある笑顔を向けて圧をかける瀬戸くんとか、独占欲が強めなところも、過去を知ってると随分変わったなぁというか。微笑ましさが増してとても良い。

 

36杯目。瀬戸の方からデートに誘って。

デートしながらも、心ここにあらずな場面があって心配される時もありましたけど。いつか彼女がかけてくれた言葉を、今度は彼が返して。

いやぁ、ほろよい前の2人の様子とか読み返そうかなぁって思えるくらい、良かったですね。

ついにプロポーズして受け入れてくれて。幸せになってほしいなぁと思える展開でした。

それによって今まで苗字呼びしていた二人が、名前に切り替わるようになったどんどんと変わってくのも良し。

 

巻末に花ちゃんと土屋くんのエピソードである番外編も収録。

このエピソード好きで、単話版を買っていたので収録してくれたのは読み返ししやすくて嬉しい。花ちゃん達サイドのエピソードも増えてくれると、さらに嬉しいですけど。どうなるだろうか。

赤髪の白雪姫24

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「エイセツ様の本心は エイセツ様のために必要です」

 

外で待っていた白雪たちは、オビの連絡手法が打ち合わせと異なることに違和感を覚えていましたが。

実際に中では何か薬がまかれたのか、誰もがぼーっとした状態になっていたようで。事前に渡されていた丸薬を含んだことによって覚醒してましたが、相当な劇物だったらくして悶えてましたね……。り、良薬は口に苦し……?

 

倒れ伏している女性を発見したり、一人だけその場から離れていく女性が居たりと怪しさしかないな……。エイセツが離れていく女性に心当たりがあったせいで、単独で追いかけたりと、中々チャレンジャー。

 

ユズリが怪しい香水の情報を的確に探り当てて、回答をもたらしてくれたのはお見事。頼りになる存在ですね、本当。リュウたち側でも状況が動きだしていますが……。

どうしたってアウェーなので後手に回ってしまいますねぇ。かなり大がかりな動きがありそうですし、芋づる式に根っこから対峙してほしいものですが、まだ黒幕までの道が通そう。

 

赤髪の白雪姫23

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「…そういう訳なら私も同行したい」

 

扉絵が「たとえば」シリーズじゃなくて、困惑するエイセツなのちょっと笑ってしまった。「何 何したらいいの?」じゃないんだよな……。

トウカ・ベルガットの手の者が領内に残っているのでは、という情報がツルバから齎されて。

 

けれどツルバ達が忠誠を誓ったとは言え、長らく北の癌であったベルガットからの情報で身内を疑うのは問題があって。

そこで、夜会に現れたゼンの臣下であるオビと白雪に、ツルバとの仲介を頼みたいとのことでしたが。

二人を利用しようとしたのは間違いが無く。白雪たちの態度が固くなったりもしてました。交渉としてわざと強く見せた感じはしますけどね。

 

エイセツの方も、自分が好まない手段を取っておいて好まれようってのは虫が良すぎる、みたいに悪ぶってますけど。

その後、情報収集してきたオビから「リエラ夫人って知ってます?」と聞かれて「いや知らないな ごめん」ってやりとりしてる場面とかは笑えますし、なんだかんだユニークな人だと思います。そこまで嫌いじゃない。

 

一方で、白雪たちにも別口で相談が持ち掛けられて。

どうにも心を惑わすような香水があるとかで。二つの問題がつながっているかもしれないし、調査する事に。

リリアスの鈴やユズリにも手紙を送って協力要請してますが……ユズリの様子がおかしいんですよね。ショックを受けたのか、何かに気が付いたのか。続きが気になる。
白雪とオビが信頼しあって調査してるの、いいですよねー。

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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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