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「父上と母上を驚かせてやる。協力してくれるよな、スイ」
「ああ、もちろん。僕らの……この戦いで、きみは家族を幸せにするんだ」
ミントと言う娘も出来て、異世界に馴染みつつあるスイ。
そんな彼がいつものようにシデラの街を訪問したら、母やカレンとも知り合いである第三王子ノアップと婚約者パルケルが襲来して。
王子と言う立場ではあるけど、冒険者としての活動もしてるとかで。フレンドリーに接してくる御仁ではありましたが。その割に王族らしい、振る舞いもしてるちぐはぐさがあった。
王族とは言え、貴族との関係を無視できるわけでもなく。
柵の中でそれでも足掻こうとしていたノアップをスイが認めて。この世界でも通じる美味と言う武器で相手の横っ面叩きに行ったのは痛快でした。
そうやって日々の問題を乗り越えて、穏やかな暮らしをしていた中……可愛い娘であるミントが倒れて。
突如、属性相克に陥ってしまったミントを助けるために、スイたち一家は奔走することに。
とは言え、『魔女』が複数人揃っても属性相克をなんとかするのは容易なことではなくて……かつてそれを成し遂げたスイに望みが託されることに。
そしてスイは、今まで思い出せなかった記憶を取り戻し、ミントを救った上で幼なじみと向き合うことになったわけですが……一言、良かったですね。