気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

感想(漫画)

フシノカミ 辺境から始める文明再生記11

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「現実や真実なんかより よっぽど愛すべき嘘ですよ」

 

シリーズ累計50万部突破、目出度い!

4953話、描き下ろし漫画「吹き続く風」、書き下ろし小説「ヤックの料理メモ(領軍時代)」を収録。

性別も身分も偽り、男子として過ごしていたアーサー。彼が実は「彼女」であることに気付きながらも、口を噤んでいたアッシュやマイカ、当然把握していたイツキたちは、極力彼女の心を乱さないように、密かにスパイを排除したかったわけですが……。

どこかで情報を掴んだらしく(WEB原典『フシノカミ』の断章「熟練密偵の憂鬱2」で種明かしあり。まったく情報ポロったバカはさぁ……)、ノスキュラ村近くまで近づいてきて。

 

それを察知して、アーサーに耳打ちして、彼女を落ち着かせつつ、敵を足止めするための罠を仕込んだり、しっかり反撃をしているアッシュ君の活躍っぷりよ。

アッシュから耳打ちされた時、アーサーの心境に沸いたのが、自分に敵の刃が近づいている……死ぬかもしれない、という恐怖ではなく。

アッシュから予期せぬ言葉を聞き、自分の秘密に気付かれているのではないか。これまで、自分が彼を騙し続けていたことが、バレてしまっているのではないか、という恐怖だったのが、彼女の心境を示していいですね。

それだけ、アッシュという存在がアーサーにとって大きい現れだと思えて好きです。

 

アーサーが自責の念に駆られていたところで、彼女の手を取って、前を向かせているのが良いですよねぇ。

密偵側も罠にかけられたり毒を盛られたりして削られつつも、人数を分けてアッシュの気を引きつつアーサーに迫ったりしていたのは、ちゃんと仕事しているな、という感じではありましたが。アッシュ君を敵に回した時点で運命は決まっていたと言えますね……。

しっかり罠を使ったり潜んでからの射撃で仕留めたりと、やっぱり戦闘的に言うとアッシュの適性は剣士とか騎士じゃなくて、狩人とか暗殺者なんだな……というか。

当人的には夢追い人、その実現のための研究者・探求者でありたいんでしょうけど。……夢への障害があれば戦うことを厭わないですからね、彼。

 

表紙にもなっている、夜アッシュとアーサーが月を見ている場面良いですよね。

アッシュの「嘘って好きですよ」の台詞とか、そこからアーサーが自分の本当の名前を打ち明けるまでの流れとか。シリーズの中でも屈指の名シーンだと思っています。

絵伝版(コミカライズ)で、彼女の名乗るシーンで表情がハッキリ写っているの良いですねぇ。それまで泣いていたのもあって目元が赤くなってる風だったり、瞳が揺れていたりするんですけど。うっすらと空いている口元と併せて、女性らしい柔らかい表情に見えて、実に可愛らしい。

アッシュが本当の身分に気付いたシーンでドレス姿になっているのも良い。身分を偽るに至った流れを思うと決して良くないんですけど……ドレス姿の彼女は可愛いですね……。

 

捕まえた密偵、密偵らしく口を割らなかったみたいなんですが……。アッシュ君の診察と演技によって情報を明かすことになるシーンも、コミカルで好きです。

密偵が口を割る程度には、そして表紙裏で見張りになっていた騎士が怯えている程度には、真に迫った演技してるの笑っちゃった。

あと、診察するからちゃんとアッシュ君が白衣きてるのも芸が細かい。いやまぁ、アッシュ君はそういう所ちゃんとしてるよな、という納得もありますが。

「私があなたを治したいのです」の時の笑い方とか、「あなたまだ人間のつもりですか?」って言う時の興味なさげな顔とか、アッシュ君の演技上手いからそりゃモルモット57世も怯えるわ……ってなるんですけども。

 

アーサーの問題が解決して、アッシュが仲間たちとまた新しい技術に挑戦しようというパート。その挑戦の過程がすごろく風に見開きで描かれているの、漫画的な表現で凄いワクワクしましたね。

描き下ろし漫画「吹き続く風」は野営訓練中のヘルメスたち。森での行動に慣れてなかったり、毒キノコとかの見極めが難しかったりする姿を見ると、年相応な面もあるなぁと微笑ましくなって良いですね。

……その後の書下ろし小説「ヤックの料理メモ(領軍時代)」が、タイトル通りヤックの領軍時代の思い出も垣間見えましたが。ヤックの年齢と、軍という立場も考えれば、そりゃ死に別れた友もいるよな……っていうもの悲しさがありました。

その悲しさにとらわれすぎることなく、次代を担う若者たちが飢えないようにしっかり教えているヤックの在り方好きだなぁ……。

フシノカミ 辺境から始める文明再生記10

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「俺にとっても俺の夢にとっても お前は本物の不死鳥だよ」

 

44話から48話、描き下ろし漫画「広がる炎」、書き下ろし小説「王都でフォルケに付きまとう影」を収録。

表紙も、扉絵も、そして収録されている最初の44話のシーンからも分かる通り、フォルケ回からスタート。

ノスキュラ村教会付きの神官である筈のフォルケが、なぜか領都にいる。

……それは、アッシュによって蘇った彼の夢、古代語研究の成果が認められて研究費を出してもらえることが決まり、王都に戻ることになったからだという話で。

 

その話を聞いたアッシュが、本当にわがことのようにパッと笑顔になるのが良いですね。

フォルケが自然に膝をついてアッシュと目線を合わせてるのも良いし、絶望していた回想のシーンではドンドン顔が下に向いていくのに、膝ついていたのもあって、アッシュに礼を言うシーンでは彼を見上げるような構図になっているの、漫画が上手い……。

アッシュの方も、最初に出会った自分と同じ夢追い人であるフォルケ相手に敬意があって真摯に向き合ってる場面が好き。……その後お互い照れて、いつものジョーク言い合う距離に戻ってるのも、らしくて良いですよね。

 

まだ読み解けた範囲が狭いけど、古代語の解説してくれるシーン、フォルケの仮置きではあるけどフリガナ振ってあるのちょっと面白かった。今の文字とはだいぶ違うんですよねぇ。後のコマのおさらいで触れられている通り、似てる文字もあるっちゃあるんですけど。

あくまで仮定だから、細かな間違いは絶対あるって前提に立っていたり。

その話を聞いたアッシュの意見も検討事項としてメモしていたり、どっちも研究者的な思考がしっかり身についてて良いですよね。そうやってやり取りしているシーンの「ふふっ」ってアッシュが笑っているコマが好き。

 

そしてフォルケからちょっと気になる話を聞きつつ、十二歳になったアッシュ君はまだ軍子会のメンバーでありながら、領主館のお手伝いをすることに。

……実力が認められた結果、量がとんでもないことになったりしていましたが。

アッシュを筆頭に当代の軍子会のメンバーの多くが有能なのは確かですけど、子供たちすら頼りにしたくなるほどに忙しいんだな……というか。これで一部だっていうんだから、そりゃイツキが忙殺されるわけだという嫌な納得がある。

アッシュが働く場所に配属された新人寄りの侍女レンゲの名前も明らかになったりしたわけですが……彼女の登場シーンに周囲に咲いている花レンゲソウですかねぇ。こだわりを感じる。

 

そうしたお手伝いを終えた春に、クイドさんの商会を訪問したりして。

順調に従業員が増えていたり、商人の伝手で仕入れた重要そうな情報をアッシュ君に流したり、ケチな行商人していた時よりも随分と器が大きくなってるなぁと思いました。

そうやって成長を感じると言えば、48のマイカですよ。相変わらずアッシュ君にメロメロな彼女ですけど、恋に溺れすぎることなく自己研鑽にも励んで、彼についていこうとする覚悟を感じる。

同室のレイナが知らない予定変更をアッシュから聞かされたことで、アッシュパワーで通常の行事じゃなくなったんだなという、裏の意図も速攻で察してましたしね。

懐かしきノスキュラ村の森で行われることになった野営訓練。アッシュ君が森を背景に、正面を向いているイラスト、14話の山菜取りの時の構図を思い出しましたし、その時より頭身が伸びてているのが良いですねぇ……。懐かしくもあり、変化も感じる。

 

描き下ろし漫画ではフォルケとヤエの神官たちのやり取りがとても良かったですし。

描き下ろし小説でも描かれたフォルケの王都でのエピソード、タイトルは不穏だし、実際因縁のある相手のこと思い出したりもしてますが……王都にいるサキュラ辺境伯であるゲントウと良い縁が結べたのはラッキー。

カバー裏で軍子会のメンバーの名前が示されていたのも嬉しいですねぇ。一応モルド一派も掲載されていたのはなんか笑った。あんなでもネームドだからね……。

転生しました、サラナ・キンジェです。ごきげんよう。2 ~婚約破棄されたので田舎で気ままに暮らしたいと思います~

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「お祖父様のほうが素敵ですもの」

 

610話が収録。

夏に帰省した兄二人。全く宿題に手を付けてなくて頭を抱えている兄相手に、しっかりと教えられるのは彼女の受けて来た教育の成果なんだよなぁ……と思うんですが。

兄妹の勉強会に、断りなく参加する王子と側近たちよ……。

王弟殿下、サラナに興味を持ってというか。惹かれていって……淑女の手を掴んでくるし、女々しく手紙を送る約束を取り付けたりしているし。

 

でも実際のところ、サラナは王弟殿下は興味がなくて。祖父から好意があるのかって問われた際に「いいえ? まったく」と答えているの面白い。

孫バカである祖父は、サラナに縁談が持ち込まれたとしても断ってやるといって。

実際に王弟殿下がサラナにアプローチを仕掛けようとした時、サラナ本人は気付いてなさそうだったけど、祖父はニンマリと笑って釘刺してましたしね……。

 

王子も側近も、自分たちの事ばかりでサラナの事情や希望を汲むつもりがないのが、ねぇ。

ドヤール家の人々や使用人に至るまで、彼女の事を受け入れて守ってくれているのが良い。

……武力には秀でているけれど、書類仕事苦手なドヤール家を助けてくれる、サラナの父親であるセルトの存在に助けられまくっている使用人ベイ視点の6話は愉快でしたね。

占い師には花騎士の恋心が見えています3

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「貴方がいてくれたら安心できます」

 

13話~19話と描き下ろし、書き下ろし小説「世話焼き親父の愛娘」を収録「。

ついに好意を自覚したエクトル。

そしてそれがシルルの能力で直ぐにバレてるんだから、どうなるかなぁ……って感じではありましたけど。

薬師と客ではなく、友人になったのは一歩進展してるようにも見えますけど。どっちも能力や立場からあまり親しい人が居なかったので、微妙にかみ合ってるようで噛み合ってない時があるの、見てる分には面白い。

 

エクトルと珍しい花の群生地に向かって……発見には成功したものの、エクトルが怪我を負う事態になってしまって。

彼に治癒の魔法使いとしての能力を披露することになったりもしてましたが。

エクトルが秘密を守ると約束してくれたのは良かった。……シルルの能力で、独占欲みたいなのも見えて、「恋心を拗らせるタイプ」と分析されてたのはアレでしたが。

 

感情の発露が下手なだけで誠実であろうとしているし、シルルを尊重してくれるし。

シルルに対してアプローチしてくる変人が連続して登場してくるのを見ると、エクトルは優良物件ですからね……。

シルルもなんだかんだで絆されていましたし、幸せになってもらいたいものです。

占い師には花騎士の恋心が見えています2

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「……私は…できるならこのまま薬屋として生きたいと思っております」

 

712話と描きおろし、書き下ろし『やんごとなき男の鋭い勘が働く日』を収録。

『花騎士』と呼ばれ、女性からモテモテなエクトル。

事件を予知したシルルに興味を持って近づいてきて、怪我の治療のために交流を続けていく中で、彼女に恋心を抱くようになって。

 

頭上に見える線で感情の芽生えも見えるシルルが、色がハッキリしていないから「これは初恋!?」って先に気付いているの面白い。

エクトルは初恋なのもあって自覚してないし、シルルも女性に対して忌避感のある彼がついに恋を……! って変に感慨深くなってましたけど。数年変化の無かったエクトルの、直近の変化と言えばシルルとの交流が増えた事なんだよなぁ……という。どっちも気付いてないあたり鈍い。

 

シルル、本当に人が好いな……というエピソードもありましたね。

彼女をして初めて見る、不幸を知らせる黒の予想線がいくつも伸びている「不幸の見本市みたい」な人物と遭遇。

貴族がお忍びでレストランに来てるっぽいな……ってのを察して離れようとしたのに、貴族の連れが毒を盛られそうなのに気付いて、助けに入っちゃうあたりが本当にもう。

たまたまその人がエクトルの友人で、シルルの事情も汲んでくれたから助かってましたけども。

薬屋であり続けたいなら人助けはほどほどに、と言われても退かない姿勢を見せたシルルが選べる選択肢を一つ増やしてくれたのはありがたかった。

占い師には花騎士の恋心が見えています1

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「痛いなら痛そうな顔をしてください 分かりにくい」

 

16話と描き下ろし、書き下ろし小説「花騎士のほころぶ日」を収録。

治癒の魔法使いの血筋に生まれた主人公シルル

彼女は魔法が使える上、稀に生まれるという「特別なものが見える目」を持っていた。

シルルには人の頭上にカラフルな線が伸びているのが見え、驚いたら薄黄色、悲しんでいたら青色というように色味が変わり、線の長さでその感情の長さだったり、可能性の高さだったりを読み解くことができるとか。

 

見えている線からおおよその未来を読み解けるようになったのはシルル自身の鍛錬の賜物らしいので、お見事。

シルル自身も腕の良い街の薬師をやってるみたいですが……ちょっとしたアドバイスをしていたら、主に恋に迷う女性陣に占い師として知られるようになったのは、思う所が無いわけではない模様。

評判を落とすために敢えて間違った解釈を伝えればよいのは分かっているけど、期待されると応えちゃうあたり人が良い。

 

まぁ本当にシルルが隠したいのは治癒魔法が使えることで、それが国にバレようものなら飼い殺しにされるだろうと予想が経っているので、貴族に通じる騎士とは距離を取っていたようですけど。

……それでも死に近づく黒の線を見た時に呼び止めたり。興味を持たれてやってきた騎士が未だ痛む古傷を抱えている事に気付いて治療を申し出たり、本当に人が好い……。

彼女の秘密を知って支えてくれる人も街には居るみたいですけど、側で守ってくれる人が必要そう、という実利で言うと騎士と縁が出来たのは悪くはないか……?


転生しました、サラナ・キンジェです。ごきげんよう。1 ~婚約破棄されたので田舎で気ままに暮らしたいと思います~

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「粗削りだが面白い案だ 事業として詰めてみようか」

「ありがとうお父様!」

 

コミカライズ作品。15話を収録。

第二王子の婚約者だったものの、突如婚約破棄されてしまった令嬢サラナ・キンジェ。

平民の聖女と恋に落ち、それを王家も祝福し……サラナの方に問題があったかのような嘘をでっちあげてきて。

口止め料込みで慰謝料も押し付けられて、従わざるを得なかったとか。

問題だらけの故郷で過ごすよりは、サラナの父親は爵位を返上し妻の親戚を頼って、隣国であるユルク王国ドヤール領に移住することに。

 

突如やってきた一家をドヤールの人々は歓迎してくれて……特に祖父のバッシュは孫娘を猫かわいがりしてましたが。

転生者でもあり、王子妃になる教育を受けていたため、知識豊富なサラナからすると穏やかすぎる日々は退屈でもあって。

村長家にお邪魔して、代々の日記を読ませてもらっていたら、傾向的に冬に大雪が降る可能性に気が付いたりするんだから、優秀ですよね。

気付きが優秀すぎて、国家事業になったりして彼女の手を離れてしまうことになるんですが。

 

……そうやって空いた時間を、祖父への贈り物作りの準備に使って、水筒とか魔石で稼働する卓上ポットとか色々開発して、関係各所を驚かせることになるわけです。

優秀さを見せつけた結果、ドヤール領に王族の視察が入ることになったわけですが……王弟殿下とその側近、発案者であるサラナが同行しようとしたのを「女が王子に近づこうとしてる」と見なして突っぱねたの、感じが悪かったですねぇ。

王子に婚約破棄された結果ドヤールに来てるのを思うと、残念王子しかいないんだよな……。

どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。6

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「結婚の話を進めようと思っている」

 

2528話を収録。

わざわざ居を移して、結婚を前提とした交流を続けているロゼとハリージュ。

でも、いざハリージュから「結婚の話」を切り出されたら、内心でめっちゃ動揺しちゃうし、それを表面上隠そうとしちゃうあたりが実に微笑ましい。

ハリージュが彼女を尊重して踏み込んでこない様子が、嬉しくもありもどかしくもあったロゼ。一方で嬉しさを隠そうと振舞ってしまうロゼ。

どちらも「煮え切らない」態度だと思ってるの、笑っちゃった。

 

そんなだから、断片的に聞こえて来た会話でロゼが不安を感じたりするんですよ。

まぁ、魔女という存在に対して思う所がある人は多く……そんな態度を示さず受け入れてくれているし、旧知の仲であり今仕えている相手である第二王子相手にも「次失礼な事をいったらあんたの騎士を辞めなくてはならない」とハッキリ言ってくれるのはありがたいですけどね。

 

煮え切らない部分があるんだから、もうちょっと踏み込んでもいいのでは……?

と正直思っていたんですが、ロゼが不安から距離を取ろうとしたのを見て、ちゃんとお互いの気持ちを口に出来たのは良かったですね。

ティエンとの関係に嫉妬したこともあったハリージュですが、家族同然という関係を知ってからは、引き剝がすようなことはしないと受け入れるスタンスになっていたのも良し。

ちゃんとロゼから好かれているという実感を得たことで、また押しが強くなったな、とも思いますが。これぐらいグイグイいかないとロゼ逃げちゃうからな……グイグイいっても逃げるけど……。



愛さないといわれましても 元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる7

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「夫人の圧勝ですから!」

 

3135話を収録。

魔王として死んでから100300回くらい春を迎えた、その間も意識があったというアビゲイル。

そんな彼女だからこそ、人間として生まれ直してからも記憶と能力を保持しているわけですが。

一応、作中世界的には他にも輪廻転生している魂はあるみたいですね。

 

ジェラルドが嫌いな人物であるウェンディ・ハイドンが、魔王が最初に交流したおいもをくれた人間の魂だとアビゲイルが見抜いて。

その当時の思い出を持って距離感のまま交流しようとするアビゲイルを、ジェラルドもリックマンも心配してるのは良かったか。

 

一方ロングハースト、調査の結果地図に記載されていない村が見つかったとか。

アビゲイルが言っていた通り、大雨が続いて田畑や村が流されているとか。トラブル続きみたいですが……正直ジェラルドと同じく「いい気味だ」って感想しか出てこないんだよな……。

手札が多めのビクトリア1

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「私はこれから 自由に生きるの」

 

15話とおまけを収録。

ハグル王国で工作員として働いていた少女クロエ。

少女時代に才能を見出されて、親元から離れて働いており……すぐにエース工作員に上り詰めた。得られた報酬は組織を通じて家族に送って、会うことは叶わないけれど大切に思っていた。

……しかし、組織はそれだけ貢献していたクロエに、彼女の家族が亡くなった事を伝えなかった。ある日そのことに気付いたことで見切りをつけたクロエは名を捨て、国を捨て別人として生きる事を決めた。

 

その名前こそが、ビクトリア・セラーズ。

工作員時代に知った、10年以上前に行方不明になった自分と似た容姿の女性の名前を拝借することにしているあたり、なるほど優秀だ……って感じ。

ハグル王国から国一つ越えた先にあるアシュベリー王国。

そこで自由に過ごそうと思っていたら、親に捨てられて一人寂しくベンチに座っている少女ノンナを見つけてしまって……。

 

自分が家を出た時と同じくらいの年齢の少女を放ってなかったビクトリアは、彼女の面倒を見ることに。

ひったくりを撃退したことで、第二騎士団団長のジェフリーと縁が出来て身元保証人になってくれたのはありがたかったですね。ひったくりに会ったおばあちゃんことヘインズ伯爵夫人に気に入られたことで、住まいの問題も解決したり、ビクトリアは故国での悪縁を取り戻すかのように良い出会いに恵まれていてホッとしますね。

 

……ハグル王国の工作員組織が、クロエが本当に死んだのか確認しようと動いていたり。

ジェフリーに誘われて参加した夜会で不審な事件を目撃することになったり、微妙に不穏さもありますけどねぇ。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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