気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

富士見ファンタジア文庫

異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する~レベルアップは人生を変えた~8

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『彼は……数多の世界を超えていくのでしょうね』

 

異世界の敵を撃退し、少しは日常が落ち着くかと思いきや。

祖父の収集品の中に紛れ込んでいたある貴重品を求めて、宇宙から美少女メルルが来訪。

話のスケールでかすぎて笑っちゃうな。

メルルを追跡した追手が優夜が大事に思っている場所を壊そうと目論み、怒った彼に撃退されたのは痛快でしたが。

無理しすぎて倒れてしまったのはアレですけど、オーマ達ペット組がフォローしてくれたのは良かった。

 

7巻では美羽の婚約者候補だったキャラが裏社会と繋がってて捕まってるし、地球に火種が無いかって言ったらそんなことないんですよねぇ……。

実際、香織の実家に金銭を要求する脅迫状が届いて警戒が必要になってくる、とかの問題も発生してますし。

異世界組では『邪』という世界の危機がひとまず去った上、時期が合ったことで惚れ薬の材料を求めてヒロインたちが暴走し始めて。なんだかなぁ、って感じが。異世界組、特に暴走しがちなのでヒロインズの中では個人的に好感度が低くなってる。

 

オーマがついに家の外にでて地球を満喫してましたが……聖女として召喚された舞の口から、優夜が異世界出身だとバレてしまってましたし、異世界組が乗り込んでくる展開は起こりそう。

……メルルと一緒に出掛けて目立ってたし、いっそ受け入れられそうな気はしてきたな。

この世界、問題を起こす一部悪人はまだしも一般モブの度量広かったりするから……。前回、人気モデルの美羽と優夜が堂々とデートしてても、恋愛禁止の事務所ってわけじゃないならいいんじゃね? とか言ってるのいたし。

 

メルルのSFテクノロジーで記憶操作できるのこともあって、オーマを安心して連れ歩けたわけですが。

その先でもまた事件に鉢合わせるし。メルルと敵対する勢力が地球に部隊を派遣してきたり、戦闘で破壊された部品を修理するために異世界に赴き、賢者と交流していたとある存在と出会ったりと、本当にイベントに事欠かない人生送ってますねぇ優夜。

人との縁が増えることで彼の活動範囲がどんどん広がっていってますが、彼のスペックもどんどん上がっていってるので、時に苦戦しつつも最終的にはなんとかなる安心感がある。

 


異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する~レベルアップは人生を変えた~7

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「――――でも、こんな風に困ってる人がいたら、放っておくこともできないじゃない!」

 

式典の場に『邪』が襲来したことで、思い切ってしまったレガル王国国王が異世界からの召喚術式を行使して。

そこで呼ばれたのが、優夜が夏休みに会ったことのある巫女・神楽坂舞だった。地球出身ながら、向こうで現れた邪獣を祓う技を会得してたり、確かに呼ぶのに適した人材ではあるのか。

 

『邪』側が1人端末が死んだらその力は受け継がれるから、残ってる邪の端末と力を分けてた堕聖をすべて殺して、自分一人に力を集約させて勝つ! と考えて実行できるあたりは恐ろしい。その名は究極完全態『滅びの神』アヴィス。

……うーん実に香ばしいネーミングですが、この作品らしくて好き。

調子に乗ってちょっかいを掛けた結果、優夜が『聖王』の称号を得ることになってましたし。さらにその影響で新たな力を持ったペットを得てるし。

結果的にそれが敗着になってるんだから、残念な悪役ではありましたね。颯爽と消えていったので、見てて面白かったですけど。

 

優夜がその力を示したことで剣聖イリスが技を押してくれることになって。さらに結婚相手の候補としてアピールをしてくるわけですが。

優夜、既にモテモテなんでその気になればより取り見取りなんですよ……。

モデルとして優夜との縁があった美羽が、実家から意に添わぬ縁談を勧められて、断るための仮の彼氏として振舞う協力を求められたりしてますし。この話聞くと他のヒロインズも黙ってないんじゃないかなぁ。

そして『邪』問題にひとつ区切りがついたかと思ったら、新たな脅威が外部からやって来るんだから凄まじいというか。……いや本当に、優夜の祖父は一体全体何を収集してたんですかねぇ?!



異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する~レベルアップは人生を変えた~6

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「ここで『邪』の力を使っても、相手にはまだ本物の『邪』が残ってる。なら、『邪』の力を使う『聖』くらい、『邪』の力に頼らないで倒さないと、この先やっていけない……!」

 

前回のエピローグでレクシアが優夜を探るレガル王国の王に接触されて彼と剣聖のエキシビジョンマッチに賛同してしまったのはちょっと惜しいかなぁ。

優夜を慕って彼の強さを信頼するのはいいけれど、勝手に約束取り付けてるし。地の文で、優夜という存在を探る目的だったことに気付いてないって明言されちゃってるし。もうちょっと腹芸も出来た方がいいと思うよ……。

時を同じくして動き出した邪側もそのレガル王国の式典で暴れようと目論んでいたので、優夜的には踏んだり蹴ったりなのでは。

 

さらにレガル王国では、迫る邪への脅威に対抗するために賢者について研究し、かつて彼が見たという、異世界の存在を呼び寄せる魔法まで開発していて。

……うーん、一回叩かれた方がいいんじゃないだろうかレガル王国。

そして現実世界でもオカルト研究部に入った雪音が怪しい術を使って異変を引き起こしてたりするし、トラブルしかおきてなくて笑える。

 

今代の剣聖さん、公爵家令嬢として生まれたものの剣に興味を持ったお転婆娘で、令嬢としての教育よりも力を入れていたとか。

その果てに剣聖の弟子として認められ、その地位を継承してるんだから大したものですが。

女学校で友人は作れたけれど、興味が剣に偏りすぎて婚期を逃してるとかいう設定までついてたのは悲しみを誘う。

聖の地位にありながら「自分より強い男」を求めてる時点でハードルが高すぎるのよねぇ……。

 

そして駆り出された優夜でしたが……前回の騒動の中で、ユティの中にあった邪の力を取り入れたことで、その力を汲みだせるようになったのは大きい。

まぁ邪の力使うと出力上がりすぎてコントロール難しくなるから、兎師匠の特訓が苛烈になったりもしてましたが。

剣聖との試合も相手の技量に驚きつつもある程度は戦えてたあたり、しっかり身になってるみたいですね。

そこに『邪』と堕落した聖が現れて引っ掻き回しに来て、ウサギ師匠や剣聖も苦戦する状況になったりしてましたが。そこから逆転したのはお見事でした。

 

『邪』側でメインになって動いてる存在は複数いるみたいなんですが。根は同じというか、一人倒れてもその分の力と情報は共有されるとか、対応するのは面倒そうですねぇ。

ジョーカーじみた異世界人の優夜も今回ついに見つかってしまったわけですし、どうなるやら。

異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する~レベルアップは人生を変えた~5

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「ま、任せるって言われましても……」

(略)

「ユウヤ殿。ハッキリ申し上げましょう。貴方に丸投げいたします」

「本当にハッキリですね!?」

 

……聖と邪の対立する世界で、邪が暗躍して聖もいくつか陥落してるって状況は異世界側大変そうです。

「強いやつと戦いたい」から拳聖に就任した野郎が、邪側に与して斧聖を殺しに行くプロローグからスタートするし、また一段ときな臭くなってきましたねぇ……。

 

一方で『邪』に唆されていた少女ユティを救った優夜でしたが……。

彼女、日常生活でも師匠の世話になっていたとかで。食べ方わからないご飯が出た来たら食べさせてって言うし、水浴びはしてきたけど風呂はわからないと言って異性の優夜に世話を頼んできたりするし、情緒含めて色々と教育が必要では……?

弓聖の技を継げる技量はあるけれど、まだまだ発展途上だったからこそ邪に付け込まれたんだろうなぁ感がひしひしと伝わってくる。

とはいえ優夜だけではそのあたり対応は難しかったでしょうし、ここで香織に異世界の存在がバレていたことがうまく働くとは。

 

とは言え、森暮らししていた異世界出身の少女をうちの中等部に通わせますか? って提案してくるのはさすがにびっくり。書類とか整えるの大変そうって思うのは年かな……。

それ抜きにしても車や電柱と言った現代の技術いちいちにびっくりしてるし、いきなり学校に送り出すの不安しかないけどなぁ……。

まぁあの学校の生徒たち人が良いので、なんだかんだうまく受け入れられてましたが。

注目株である優夜と同棲している問題の方が注目集めてそうなのはちょっと笑った。

 

そして今回登場してそのまま退場した拳聖、性格はあまりにも小物だったけど結構な聖を殺したらしいので与えた被害でいえばヤバいよなぁ。邪側も本格的に戦争仕掛けてくるつもりになってるし。

ただ、聖と邪が活発に動いている気配を感じて動き始めた、長命な竜がひょんなことから優夜のテイムモンスターになったりして、戦力的な面ではなんとかなりそうなのが、こう邪側の哀れみを誘う。拳聖をたきつけたり被害を増やしてる元凶なので同情はしませんが。

辺境都市の育成者2 再来の宝玉

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「遅かったじゃない――ハル!」

「可愛い教え子に見せ場をあげたのさ……と、言えれば、格好がつくのだけれどね。単に座標を合わせるのに手間取ったんだ。タバサ、鈴を鳴らしてくれてありがとう。間に合って良かったよ」

 

雷竜を討伐し特階位に上り詰めたレベッカ。

当人はその実績に満足し、ハルに会いたいがために辺境都市に戻ろうとしていましたが……。

竜の素材はあまりにも貴重で多くの金銭が動くので、当人にはどうしても現地に居てほしい姉弟子たちとバチバチ言い合いをしていましたが。

 

突如現れた強力な悪魔を撃退し、気になる素材をゲットしたことでそれを報告するという大義名分を得てウキウキ帰るレベッカは微笑ましかったですねぇ。

2日だけですよ! って言われていたのに、ハルと再会してからそんなこと頭からすっぱり消し去って久しぶりのユキハナを満喫してましたが。

それで連絡がとれずにジゼルが悲鳴を上げる羽目になったりしていたので、もうちょっと周り見てあげてと思わないでもなかった。

まぁハルの弟子たちは、彼の事好きすぎるからなぁ……。

 

そしてレベッカがやってきたタイミングで、シキ財閥の先代当主ローマンが訪問していたり、それを追跡してきた孫娘タバサと鉢合わせたりする一幕がありましたが。

ローマンの亡き妻カガリがハルの弟子で繋がりがあったことや、タバサに才能の輝きを見たことでいつも通りの交流をすることになってはいましたね。

 

ただ、ローマンの息子である現財閥当主は、ハルのことについてなどや家族について何も知らず。暗躍してる勢力の介入もあって、ちょっと暴走することにはなっていましたけど。

ハルや彼の弟子たちの実力は信頼できるので、たいていのトラブルは安心してみてられますね。

……今回の一件でハルが口走った単語とかを見るに、敵対勢力にも重い背景がありそうですし、油断は禁物っぽい感じもしますけど。

異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する~レベルアップは人生を変えた~4

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「……優夜さんはこの世界で確かに特別な力を手に入れたのかもしれませんでも、その力はいつも私を助けてくれました。初めて会ったあの日から……優夜さんはたくさん私を助けてくれました」

「……」

「ですから、もうそんな風に自分を卑下することはしないでください」

 

大魔境で『聖』の称号を得ている兎から特訓を受けたかと思ったら、あらすじで『邪』の力を宿した少女と出会うことが発覚したり、優夜は本当に引きが強いなぁ。

そうでなくても王都を訪れたら、王子が差配させた暗殺事件に巻き込まれてるわけですし、イベントに事欠かないわ……。

 

優夜に罪を着せるつもりで強引な手段に出たけれど撃退され、警戒は厳しくなった。となれば、逆に王子が今すぐ襲撃してくることを警戒しなくても良いでしょう、と優夜を伴って城下町に繰り出そうとするレクシアは、お転婆が過ぎる気もしますが。

この世界の常識に疎い優夜だけだと、問題発生する可能性もあるわけでまぁ同行してくれる人がいるのはありがたい。

……オーウェンのいう通り優夜のことを知ってる騎士が付くだけで良かった説もありますが、恋する少女は止まらないので……合掌。

 

襲撃してきた王子も魔力によって狂気に陥っていた部分があったようですが……優夜の持っていた回復薬で落ち着くことが出来て。

レクシア自身が襲撃を許したことで、思っていたより穏当で迅速な解決したのには笑ってしまった。

優夜のことが気になっている香織が、彼の家に遊びに来た結果異世界への扉についてしって秘密を共有する仲になったり、レクシア達とも出会ったことで自身の恋心をハッキリと自覚したり、周囲は止まらず進んでる感じ。

優夜も戦闘スペックは向上してますが、どうしても過去の経験から臆病な部分在りますしね。今回香織が認めてくれたことで、少しマシになるかもしれませんが、さて。



異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する~レベルアップは人生を変えた~3

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「こ、このキスは……今までの礼と……その……せ、宣戦布告だっ!」

 

賢者の残した書物を得て魔法を会得した優夜は、王女を狙う刺客を撃退したわけですが。

それが彼が居住している異世界の森で出会った相手であることに気が付いて、一時保護しようとしたら王女様が変なことを言い出して……とイベントの引きが強いんだよなぁ、相変わらず。

 

彼が編み出した転移魔法は、伝説上にしか存在しないようなもので、王女様が驚くもので。彼女がそれを利用しようとはせず、戦争への利用も考えられるから無暗に教えないようにと助言してくれるのはありがたい。

優夜、割とあちこち抜けてますからね。賢者さんから託されたアレコレと、称号効果などが合わさって最強に見える(実際かなりスペックは高い)だけで。

刺客のルナを護衛として迎え入れることで守ろうとしたり、懐の深い王女なのは良し。……優夜の前だったから、というのもあるでしょうが。護衛のオーウェンさんがすごい苦労してるので、もうちょっとねぎらってあげて……。

 

異世界生活を満喫しつつ、学業もしっかりやろうとしてるから優夜が何度も王様の呼び出しぶっちしてる形になってるのは気になるところ。

オーウェンが口を滑らせて王女が懸想してるのバレてるから、どんどん好感度下がってるし。王子一派が刺客雇ってたりして、きな臭いしなぁ。

 

まぁ優夜に敵う戦力なんてそうそう用意できないでしょうけど。大魔境出身の新しいペット見つけてるし、変わった師匠も得てるし。

更に今回、人の身でありながら進化して超越種になったりしているし、まだ成長の余地あるのかお前……。大魔境の奥で優夜が勝てない相手と遭遇したりしてるし、伸びしろしかないともいえるんですが、恐ろしすぎる。

 

現実側ではこれまで引っ張ってきた芸能事務所の社長がついに接触してきて。

とはいえ優夜は芸能界に興味を示さずお断りされちゃうわけですが。そこで諦めず、有名学園のイベントを取材するという名目で許可を取って乗り込んでくる逞しさはすごい。

あと、今通ってる学校の生徒、良い人たちではあるけれどピンポン玉で凄い威力出せる優夜のこと、多少は怖がっても良いと思うよ……。スペック上がりまくってるのはいいけど、現実世界で制御できる方法は早急に必要そう。

最後ようやくたどり着いた王都で騒動に巻き込まれてるし、どうなるやら。 

異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する~レベルアップは人生を変えた~2

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『君なら大丈夫だ。焦らなくていい、ゆっくり……君のペースで、人生の友を手に入れなさい。友人だけでなく、君自身とも向き合うんだ』

 

優夜が異世界で遭遇し、危険なところを救った少女レクシア。

彼に再び会うべく大魔境と呼ばれる場所に踏み込んでくる根性はすごいですね……さらに優夜に求婚してくるとか、アクセルしかないのかこの王女様。

同行していた騎士達の困惑を見ると普段はもっとちゃんとしてるっぽいですけど、一目ぼれしたとグイグイ来るの凄い。

現地人と接触したことで優夜が住居のある大魔境が、どうしてそんなヤバい呼び名がついているのか知ることになってましたが。

 

危険な魔物が多く、その割に貴重な薬草なども得られない。要するに踏み込んでも旨味がない土地だったとか。そんなところに家作ってたなら、「たどり着けた人に譲る」みたいな手紙を賢者が遺していたのも納得か。

まぁそんな賢者の遺産を継いで、称号ボーナスでステータスをドンドン伸ばせる優夜からすると、ヤバい魔獣も「そんな強くない」判定入ってて騎士達を驚かせてたのは笑った。

 

異世界側のエピソードの方が多かったですね。森の探索をしていたところ、ブラック・フェンリルの子どもを発見。魔物と戦い危なかった子犬を助け、テイムスキルを獲得したことで仲良くなって。

地球にも散歩で連れ歩いたりしててるし、注目を集める容姿になった優夜がブラック・フェンリルという目立つ犬連れた状態で、接点のある美少女たちと交流したりしてるので、噂がどんどん広がっていきそうですけど、まだまだ優夜は自己評価低いからそれがどう響くのやら。

家以外に賢者さんが遺したものを見つけて、神の領域に迫ったという賢者さんから見透かしたような助言をもらっていたのが良い方向に作用するといいんですが、さて。

異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する~レベルアップは人生を変えた~

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『優夜。決して負けるんじゃないぞ。なぁに、大丈夫。辛いことがあっても、笑みを浮かべていれば、幸せはきっとやって来るさ。いつか、お前に酷いことをしたヤツらを見返せるくらいにな。……それに、これから先の優夜の人生は長い 。その長い人生の中で、焦ることなく、ゆっくりと自分と向き合っていきなさい。大丈夫、優夜ならできるさ』

 

主人公の天上優夜は、幼少期からイジメを受け続けていた。

学校で先生に訴えようと逆に優夜の方が悪いと言われるし、成長するにつれて外見が醜く育った彼のことを親すらも見放した。

とても愛らしい双子の弟妹が生まれたこともあって、彼の扱いはだいぶひどい物になったとか。

 

ただ祖父だけは彼の味方をしてくれて、亡くなるときに遺産を全部彼に残してくれた。そのおかげで、親は彼を育てることを完全に放棄したそうですが……早い段階で毒親から逃げられたってことだからヨシ。

弟妹もリンチされてる兄を見捨てる性格になってましたしね……。

 

優夜が絶望に沈もうとした時、彼は謎の扉を発見して。

異世界にある家屋へ通じていた扉をくぐったことで、いくつものスキルや称号を獲得することになるわけですが。

それに加えて彼が入った家屋、その先住者は既に亡くなっていて。寿命を感じていたその人物は天涯孤独だから、この家を見つけたら家屋やそこに残したものすべてを譲るという書面を残していた。

 

……ということで、主人公は地球と異世界にそれぞれ家を持つことになったわけですけど。先住者が「賢者」と呼ばれていたらしいことや、残されいた品々のスペックが高すぎることとか、絶対異世界最初に到着するエリアじゃないよ此処……みたいな感じはした。

実際最初に出くわしたオーガ、レベル300とかでしたからね……。

 

魔物を倒すと経験値が得られて、ドロップアイテムとして装備品も得られるとか、凄いゲーム的な世界だなぁ。で、主人公は異世界でレベル上げをしたり、アイテムをゲットしたことで、現実世界でも通じる力を得ていくことになって。

異世界のアイテムを換金できる場所があり、円で換算してくれる上、混乱が生じないように地球内の情報を操作してるとか出てくるし、割とトンデモないことしてるんだよなぁ……。


さらにレベルアップの影響で彼の容姿もまた整って。その影響もあってか理不尽に絡まれることも減り、彼の世界が少しずつ広がっていくことに。

端的にまとめればタイトル通りの展開が続く、主人公がチート能力で最強になっていく系作品ですね。

ゲスなキャラはどこまでもゲスだし、主人公に訪れる幸運も突飛な感じはして落差が激しい作品でもありますが。まぁ、分かりやすいって言うのは正義ですよね。読みやすかったです。

 

 

完璧な佐古さんは僕みたいになりたい

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「いまのおれたちに自信はないな。でも大会が始まったら、自信をもって試合に臨むだろうよ」

「そんなものなの?」

「さっきも言ったが、自信は思い込みなんだよ。いざ戦うときになったら、これまでの努力の蓄積に『自信』という名前を付けるんだ。やることはやったから勝てるはずだ、と信じて戦うんだよ」

 

付属中からエスカレーターで進学し、高校ではトップクラスの成績を取れるようになった少女・佐古町香。

彼女は男子からあこがれの的な「完璧美少女」として認識されていて……。

そんな彼女はモブを自称する津吉晴くんのことが好きで、告白するわけですが。

津吉くんは自分に自信がなくて、自分は完璧な佐古さんの隣にいていい存在ではないと断ってしまいます。

 

それでも佐古さんは諦めきれず、攻めの姿勢を取るわけですが。

そのアプローチが「完璧だからって理由で振られたなら、完璧じゃないところを見せればいいよね!」っていう方向で、ちょっと暴走してますね!? って感じて笑っちゃった。

思い切りよく髪切っちゃうし。慣れてないのにスカート短くして、動き方が危ういから下着見えちゃったりとかしてたみたですし。

ちゃんと指摘してくれる女友達が居たので、まだ良かったですけど極端から極端にいくので危ういなぁと思いました。

 

津吉くんも振った後も気になっていたし、そこからアピールされ続ける中で、自分から変わろうと踏み出せたのは良かった。こっちはこっちで良い友人が居ましたね。

アドバイスのせいで妙に拗れた部分もあるけれど、最後には収まるべきところに収まったので何より。

……根回ししてたらしいけど、佐古さんのご両親ちょっと大変そうだなぁとか思ってしまうのは年を取ったからか。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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