気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

GA文庫

処刑少女の生きる道8 フォール・ダウン

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「君は、映画が終わったらどうする?」

(略)

「ちゃんとエンドロールまで見て帰るわ。当たり前でしょう?」

 

ハクア打倒の鍵として星骸を求めて、古代文明の残る『遺跡街』へと潜入。

導師『陽炎』すら殺しきれなかったテロリスト、ゲノム・クトゥルワ一派が来ていたりして、何事も上手くいかないというべきか。

……まぁ、そもそも遺跡街への入り口が1か所しかない状態で、強敵ミシェルにそこを抑えられているから、脱出が難しいとか言う問題も抱えている状態で奥地へと進んでいったわけですが。

 

そこで出会ったのが、【星】の純粋概念を宿す四大人災にして、使徒:星読みであるはずの少女、星崎ノノだったわけですが。

マヤをからかっている時とか、まともだった時の名残を感じて面白かったですね。

無駄になるかもしれなくても、いくつも手を打っていたらしい彼女の在り方は嫌いじゃないです。

とは言えかつてハクア相手に余計な予言を与えたこともあったみたいですし、モモにも接触してたみたいだし、あちこちに爆弾埋め込んでる感も否めないわけですが。

 

メノウはアカリとの繋がりで時の純粋概念を使えるわけですが、当然使用による記憶消失のデメリットは発生するわけで。

モモ関連の記憶が狙われているかのように消えているのが怖いなぁ。……メノウはメノウの目的に従って動いていますけど、モモもまた独自に動いていて。

メノウを慕う彼女がミシェル側に立っているのが不思議でならなかったですけど、今回の様子を見ると仕方ない部分もあるかな……って気にはなりました。

 

そしてマヤの影響を受けまくっているサハラが、今回かなり活躍していてびっくりしましたねぇ。これまでメノウ一色だった表紙に突如進出来て来ただけのことはある。

サハラが今後もキーパーソンになりそうな気配がしていますが、どうなりますかねぇ。

優等生のウラのカオ 実は裏アカ女子だった隣の席の美少女と放課後二人きり

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「それでいいんだよ。これは――私と藍坂くんだけの秘密だから」

 

優等生として知られている少女、間宮優。

主人公の藍坂は、彼女が煽情的な画像を取りSNSに投稿する「裏アカ女子」として活動しているのを、たまたま知ってしまって。

秘密を知られた間宮は当然口封じを図るわけですが……困惑してる藍坂の手を、自らの胸に運んでそれを写真に撮るっていう手法は、ちょっと体を張りすぎだと思う。

お互いにばらされると困る弱みを得た状態で、間宮の裏アカ用撮影に藍坂が付き合わされたり、その縁から普段の生活でも交流が増えてきたりする、不思議な距離感のラブコメ。

 

藍坂は、中学時代に女子の「嘘告白」のターゲットになって揶揄われたことから、女性不審気味になっていて。

間宮の方も、両親が離婚し父に引き取られたものの、父は出張が多く家に寄り付かず……娘から「出張先で新しい女の人を捕まえてるのかも」なんて思われてるくらい付き合いが希薄みたいですが。……これで良く親権取れたな。女親の方がよほど問題抱えてたとかだろうか。

互いに過去の経験から心に傷を負った2人が、事故のような始まりだったとはいえ、少しずつ心を近付けていけたのは良かったです。

 

藍坂くんが特にトラウマが根深く、秘密の共有者が出来て少し素を出せるようになった間宮の笑顔に痛みを覚えてたりするのを見ると、初手脅しからスタートしてる関係なのもあって印象が良くないというか。すぐに間宮も気付いて、顧みてるので嫌いとまでは言いませんが。

 

そうやって付かず離れず微妙な距離感の2人を読者として楽しんでいたら、藍坂くんの親友枠の男子ナツが2人がそろって出かけてるの目撃して揶揄ってくるし。藍坂の過去を知った上で揶揄ってくるのは苦手な反応でしたね……。

藍坂君も調子のいい言動に関しては思う所あるようでしたけど、自分から過去の事打ち明けて変わらず接してくれる、得難い友人だとも思ってるのがせめてもの救いか。

 

まぁそんな感じてちょっと合わない描写もあったんですが、歪な始まりをした2人がそれぞれの傷を打ち明けあって、少し前に進めた感じの展開になるので、総合的には良いラブコメだったとは思います。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件8

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「周くんが、私のことを最大限尊重してくれているのも、深く愛してくれてえいるのも、分かりました。こんなに大切にしてもらっているなんて、私は……すごく、幸せ者です」

(略)

「そんな周くんを、心の底から愛しています」

 

付き合いだしてからもドンドン糖度増してくのがいいですねぇ。

文化祭後、いつも通り過ごしていたら真昼が泊まりたいと言い始めるし、水着着用の上でとはいえお風呂も一緒に入ろうと言ってきて。

 

恋人としての信頼があるから一線を越えるようなことがあっても大丈夫だ、と真昼は覚悟した上でやっていましたが。

周くんとしては、万一が起きたときに真昼に与える影響が大きすぎるので、今はその時ではないと踏みとどまって。まぁ一線超えない分、触れることは躊躇わなかったし、将来の約束もしてるしで、覚悟決まってるのはお互いなんですよねぇ。

 

真昼が両親との折り合いが良くないのもあって、周側の両親が2人へ愛情を注いでくれるのも良い感じですよね。一途な二人を本気で支えてくれる構えですし。

その気持ちはありがたいと思いつつ、肝心な贈り物は自分で用意したいと思うあたり周も男の子ですよねぇというか。

 

受験とかも視野に入ってくるタイミングではあるけれど、バイトを始めることに。帰宅が遅くなるから……と言った周に、それくらいなら待てると言って一緒に食べようとする真昼が可愛い。しれっと「一人で食べると味気ない」って下りは、彼女の過去を思い出して痛かったですが。

バイト始めた後、周をかいがいしく出迎える真昼が可愛かったからええか……。

相手のことを思っているから秘密にして動くことがあって、それが分かってるから見守れる信頼関係があるのがいいですよねぇ。

まぁ理由はわかるけれど感情面ではやっぱり過ごす時間が減って寂しいと思うみたいですけど。信じて待つときは待つし、不安は伝えるしで良いカップルですよね。新婚夫婦みたいですらありますが。

 

特装版のドラマCDも、真昼が可愛くて良かったですよねー。

2話とか、周・樹・千歳の3人の関係に混ぜてもらってるっていうスタンスを真昼が取っていたので、仲良くなった後~付き合う前くらいの時期で、本編とのギャップがありましたが、これはこれで良し。
BOOK☆WALKERでもドラマCD付のバージョンを購入できますが、こちらは2023年3月31日までの期間限定販売なのでご注意ください。




やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく3

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「さっきからドキドキが止まらないの。今まで生きてきた中で、たぶん一番ドキドキしてると思う。これ以上ドキドキしたら死んじゃうかもしれないわ」

(略)

「でもね、私、がんばるから……言っても、いい?」

 

熱を出した上に微睡んだ状態の小雪からキスをされた直哉。

しかも翌朝には彼女はその事実を忘れてしまっていた。

そのまま伝えると彼女の許容量パンクしちゃうだろうしなぁ、ってひとまず隠す判断をしてましたが。

それはそれで抱え込んでる直哉がギクシャクする事になるんだから、中々珍しい絵が見られましたね。

 

これまでガンガン行こうぜ! と攻め込んでいた直哉君の意外な弱点と言うか。

色々と察しがついてしまうせいで、思うように動けなくなるとあぁも弱るのかと思うと……幼馴染の巽が大爆笑してたのも、正直分かる。

友人に相談しつつ、忘れてしまったならファーストキスをやり直そうとか割といい方向に話まとまったと思ったんですけどね。

攻勢に出ようとして失敗したりしてるのはなかなかに新鮮でした。

 

プロローグが小雪父と直哉父が海外でバッタリ遭遇して意気投合したらしい、って話で。

その後本編に出てきた時には関係が変化してるの、展開早くて笑ってしまったけど、漏れ聞くだけでも直哉父のトラブル吸引力はすさまじいみたいですから、納得しかないのも困る。

直哉以上の察しの良さというか、あそこまでいくともう超能力かなにかでしょ……。アイコンタクトで完璧に意思疎通で来てしまうあそこの父子、怖いよ。

 

勉強会もしたりして着実にイベントはこなしているのに、最後の一線が超えられない。

そんなタイミングで直哉の両親が帰国。父が直哉と同じ読心妖怪な反面、母は常識人っぽいのが救いか。

家族で知り合いになったし、一緒に旅行でもと展開が加速するの面白かったな。まぁその後タイミングが合わなかったりしてたんですが。

口絵になっているシーンに辿り着いてくれたのは本当によかった。小雪、頑張ったね。

これまでの積み重ねをみているからこそ、そりゃエピローグで出てきた新情報に対しても友人たちはああいうリアクションになるよなぁ……って納得が強かった。


やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく2

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「でも、これは俺の問題じゃない。綴じ者は小雪だ。それで……小雪には、自分の力で道を切り開いてもらいたいんだ」

「私の、力で……」

「そう。小雪はどうしたい?こういうのは本人の気持ちが何より大事だからさ」

 

小雪のトラウマとなっている過去。

ある雨の日、仲が良いと思っていた友人が、小雪の悪口を言っていたクラスメイト相手に頷いたあと「大嫌いよ」と言うのを聞いてしまった。

 

それはそれとして現在の小雪は、スマホで取った直哉の隠し撮りを見て心を揺らしたりしてるので可愛いんですけど。

直哉との交流で小雪の態度も柔らかくなってきていて、棘のある言動が減ってきた事で仲良くしてくれる女子が出来たりと、日常が楽しくなってるのも良し。

友人になった彼女達が小雪の背中を押してくれたりもするんですが……直哉が相変わらずの察しの良さで怖い。

展開が予想出来てもそれはそれとして好きな相手とプール行けるとか最高じゃん! ってテンション上げる辺りは彼も普通の男子なんですよねぇ。

小雪が実は泳げない問題とかもありましたが、普通にイチャイチャして満喫してたの読者目線でも楽しかった。

 

実は結衣の妹が直哉が好きで小雪のライバルか?! みたいな一幕があったり。かつて疎遠になってしまった友人との再会があったりと順調にイベント発生してましたが。

直哉の察しが良い能力、話を重ねるたびに思いますけど当人も認める通りチート級なんだよなぁ。でも、だからって自分が解決しても良い決着にならないなって時は小雪の判断を尊重したりする姿勢も見せてくれるの良い。

序盤で直哉が、終盤で小雪が体調を崩して互いにお見舞いに行くシーンもあって、本当に微笑ましくてもう付き合ってるよね……みたいな2人が好きです。

処刑少女の生きる道7 ロスト

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「あたしは……」

(略)

「……必要と、されたい」

 

メノウがサハラ達と行動を共にしてグリザリカ王国を抑えて拠点にしたり、教会が掲げる禁忌の内、発展を抑え込むために課されていたものを少しずつ撤廃する事で、技術者的には有り難い環境を作ったりしている模様。

処刑人だったメノウが裏切ったことで、他の処刑人が立場を失くしたりしていて、半年も経過するとあちこちで変化は生じるものですね。

 

メノウに与しているのがサハラと絡繰り世関係のアヴィと魔の純粋概念持ちのマヤですからね……。

かなり濃いというか。サハラ的にはメノウと行動する事によって、どんどんやってもいない功績と罪状が積み上がっていくのに思うところがあったようですけど。

マノンを見ていたからこそ破滅する彼女を止めなかったり、「私じゃ無理だけど」と言いながらマヤに必要な言葉を与えたりしていて、中々面白いかみ合いかたをしているなぁと思いました。

 

お姉ちゃんぶって結構便利に能力を使ってもくれるアヴィにも、別の思惑がありそうですし。

アカリと接続している事でメノウが新しい力を得たけど、それによる制限も増えている中で、敵がしっかりクリティカルな一撃を与えようとしてるって言うのが大変ですね。

ハクアの存在をしったりしてメノウたちも色々と情報は得ていますが……それでもまだ分からない事が多いのがまた。今後に響きそうな部分もありますし、続きを楽しみにしたいところです。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件7

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「ふふ。ですので、安心してください」

「それ、安心していいのかなあ。……真昼、俺がする事基本的に嫌がらないだろ」

「あらバレましたか。でも、周くんが私に合わせてくれているお陰ですよ? 自分の事を優先できないですもんね、周くん」

 

1冊丸ごと文化祭編、みたいな感じですね。

周と真昼は相変わらず自然体でイチャイチャしていて、それぞれがクラスメイトの男女に惚気るので、周は女子から真昼は男子から生暖かい目を向けられているのは、微笑ましさがありますね。

真昼がいることもあって周のクラスはメイド喫茶に決定してしまって。周は、準備してしまえば当日満喫できる展示を提案して、一部には刺さってたみたいですが……男子票の多くが流れたのは痛い。

 

彼氏としては面白くないけれど、決定したことに対していつまでも文句を言うのもなぁ、と言葉を飲みこめる周くんは大人です。

真昼の要望もあって、メイド姿を初めて周が見ることになったり。シフトは周と一緒で、他のクラスメイト達も真昼をフォローしに行ってくれる形になっていたのは良かったですね。

 

そして周自身は自覚がなさそうですが、真昼に相応しく在ろうと振る舞う彼の姿勢は女子たちから高評価を受けていて。

女子トークの中でそれを聞いている真昼は真昼で面白くなさそう。でも、彼女も文化祭の間は我慢して……。終わった後に、2人きりで告白してるのが良いですね。

樹の父との会話があったり、彼氏持ち筋肉フェチの木戸さんとの交流が増えたりで、周辺の描写も増えて来てますね。周と真昼の糖度高いイチャイチャも好きですけど、2人だけで閉じてるわけではない関係が好きなので、今後もこんな感じで続いてほしいものですね。

 

ちなみに7巻はドラマCD付の特装版が刊行されていますが、ドラマCDでも真昼が可愛くて耳が幸せでした。オススメ!



BOOK☆WALKERでも、ドラマCD音源付特装版の販売がされる予定のようですが、2023年1月14日~3月31日までの期間限定販売らしいので注意。

天才王子の赤字国家再生術11~そうだ、売国しよう~

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「幸福とは納得の上に生じるものだ。たとえ国民から愛すべき皇女として扱われ、優雅な生活を送れても、そこに納得がなければ人生には暗い影が付き纏う。あるいはその影との日々を受け入れるのも一つの方法だが……公女は、そうしなかった。与えられる幸福の未来に納得せず、あえて試練の道に飛び込んだのだ」

 

ついに帝国の帝位争いに決着がつくことになる11巻。

ウェインの学友であるロワ、ストラング、マンフレッドは別陣営に所属し、ウェインは同盟国の王太子であるが故、完全に無関係ではいられない。

陣営が分かれてしまったのは派閥争いとか、主義主張の違いなんかもあったようですけれど……学友だった時から、それぞれの実力を認めていたからこそ、挑戦せずにはいられなかった部分もあったようですね。

いやはやこの戦乱の時代において、我を通そうとするとはなんとも熱い。

 

西側の工作と理解しながら手を組んだり、東レべティア教の動きや他陣営の仕掛けた暗殺計画を利用したり。

権謀術数張り巡らせつつ、戦場になってもそれぞれのやり方を貫いていく姿はお見事でした。

一時的とはいえウェインの動きを封じた勢力が居たのも見事ではありますが……だからこそそのままじゃ面白くないって干渉を招いたのは、あまりにもウェインらしくて笑えた。

 

しかし、またナトラに火種がまかれたと言いますか。

ウェインの活躍によって浮上しつつあるのは確かだけれど、彼の独断専行は目に余ると国内での権力争いなんかも生じつつあるようですし。

フラム人の方にも何かがありそう、と言うか。帝位争いのなかで、ウェインの心臓であるニニムを焚き付けた御仁が居たからなぁ。あれ、結構クリティカルと言うか何がしかが起きそうな予感はしますな……。

東がいったん落ち着きそうなのであれば、次はまた西でしょうか。

ジェノサイド・リアリティー2 異世界迷宮を最強チートで勝ち抜く

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「自分が悪いと自覚できたんならそれでいいんだよ。人なんか関係ない。お前も俺も七海も、みんな個人だ。人間はな、自分の責任で自分なりにやりたいことを頑張ればいいんだ。それが、生きてるってことだろ」

 

ウッサーを引き連れて、街へと帰還したワタル。

ゴロツキとかした学生に絡まれたりもしましたが、ウッサーが一蹴。イケメン男子こと七海がどうにかまとめようと奮闘してはいるようですけど、外でハッスルしてる生徒がいたり、彼の眼の届かないところで彼の幼馴染がいじめられていたり、なんというかどんどん転がり落ちていってる感はあります。

……いやまぁ突然異世界に放り込まれて、ここまでの段階でも既に大勢死者が出ているって状況だと思えば、まだ踏みとどまって居る方か。

 

速攻で順応してソロ攻略を満喫してるワタルの方が特殊なんだよなぁ……。

まぁ七海グループもかなりギクシャクしてますし、どっちがマシかって言われたらワタル達の方になりますが。

街に居てワタル寄りのスタンスになっている面々も、久美子はワタルを追いかけてソロ攻略できるようになってるし、瀬木は「ゲームに似た世界だというけど、本当にそうだろうか」と疑問を持って出来る範囲で調べ事をしてるし、前向きなんですよね。

 

七海グループは、怪しい参謀がいたり彼に気に入られたい女子の勢力争いがあったり、内輪で揉めてるからな……。

ワタルも有用な効果を持つアクセサリーだからって指輪を配り歩いてたり、周囲の女性陣がバチバチやってるから、あんまりとやかく言えない部分はある。

 

竜胆和葉が困窮してるのを見て、自分が彼女の足を治してしまったのも一因だろうと手助けするあたり、なんというかお人好しではありますよね。敵には容赦しないので、猫を拾う不良理論というか、ギャップが光ってるとも言いますが。

そうやって甘い顔するから依存されるんやで……。キャラデザ的には和葉好きですよ。ただ、爆弾みたいな気質を感じるので遠くから眺めてたいなぁ、と思う次第。実際、彼女の書いた手紙がトドメになって騒動もおきますし。

 

ゲーム時代ではあり得なかった異質な『侵攻』が起きて、それの対処でダンジョンに挑める戦力がさらに削られてしまったりと、道のりは険しいですがさてどれだけ生き残れるものでしょうか。

刊行止まってるので、打ち切りかなぁ……みたいな気になってしまいますが、そもそもこの2巻も1巻から3年後くらいに出てるので、期待しすぎない程度に待ちたい。WEB読み返しても良いな。
ちなみに私は積読消化したんですが、今だと来年3月末くらいまでBOOK☆WALKER読み放題の対象にもなってるので気になってる方はそちらを入り口にするのもアリですよー。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件6

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「ちょっとわがままになったな、真昼も」

「わがままな私は嫌ですか?」

「まさか。もっとわがまま言ってくれていいぐらいだよ」

 

夏休み編後編。

周の実家で温かく見守ってくれる父母と、愛しい人が隣に要る幸せに真昼がいい感じに溶けてて微笑ましかったですねぇ。

添い寝したり、からかってくる両親への対策として明け透けに好意を示してくる周君の言動も影響してはいますけど。本当にイチャイチャしてて、糖度高め。

 

WEBの帰省編だと、周のトラウマとなった相手との決別を描いていたのが印象的でしたが。周を孤立させる流れに加担はしなかったが、距離を取った友人との邂逅が加筆されてましたね。

嫌ってはないけど、積極的に交流しようとは思わない。周は既に生活の軸を大切な人が居る今住んでる場所に移していて、故郷には帰省ぐらいしかしないだろうから、これからも生活のパターンが重ならない相手。そんな微妙な距離の、かつての友人とも落ち着いて会話をして、線を引けたのは良かったんじゃないでしょうか。

 

本当に過去に区切りをつけられた感じがしますし。周君自身も「憂いがなくなった」と言っています。

一方で前を向いて状況を変えていく彼氏を見てる真昼は、「本当は私も向き合わないといけないのですけどね」と零していたリ、ままならない想いも在りそうです。

 

6巻終盤では今更な行動をとり始めた御仁も居ますし、真昼の心の傷にも焦点が当たっていく形になるんですかね。

付き合い初めて過去を振り切った周君は、本当に真昼を大切にして。夏祭りでデートしてるときも、自然にいちゃついてるので、まわりからすると目の毒な感じもしますが。

真昼の心はまだ不安定な部分もありますし、そうやって大量の愛を注いであげる彼の在り方は尊いと思います。

 

千歳・樹カップルの方も、樹の父親が息子の恋人を認められなかったり、2人の関係は好調だけど、その周囲には問題があるカップルばっかりなんですよねぇ。

メタなこと言うと、だからこそ物語的にメリハリが効いてくるんですが。後書きでも千歳達の事も本編で引き続き触れていってくれるそうだし、今後に期待。


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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