気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ファミ通文庫

放課後の図書室でお淑やかな彼女の譲れないラブコメ2

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「なぜ正しい答えを出さないといけないの?」

(略)

「正しいか正しくないかなんて、どうでもいいこと。お前がどうしたいかを考え、お前にとっての答えを出しなさい」

 

自分の感情が作り物ではないか、という悩みを抱える静流。

それでも奏多先輩から「自分の感情に誠実であれ」と言うアドバイスをもらって、彼なりに努力していってました。

義姉である蓮見先輩とのやりとりも、随分と丸くなってきたというか。あけすけなやり取りしてる二人が結構好きですね。

 

キャラとしては飄々としてるというか、要所で出て来て助言してくキャラ枠になってる奏多先輩が一番好きですけど。……いい性格してて、蓮見と瀧浪どっちもからかってる節もあるからなぁ。一番強かなのもこのキャラなのでは……。

 

クラスメイトに通学に使う駅が変わっている事や、蓮見先輩といた事を見られてそれっぽく聞こえる嘘を吐いた。

しかし、その彼は蓮見の中学時代の後輩でもあって、彼女の口から真実が明かされてしまって。それに加えて瀧浪のストーカーなんて噂が学校に流れて、あちこち関係がぎこちなくなってましたけど。概ね丸く収まって良かった。

 

自分に自信が持てないながらも、しっかりと「瀧浪泪華が好き」という言葉を口に出来たのは偉い。ただ、それは確かにあるけれど、本当か分からないもので。

だから付き合うには至らず、今まで通りと言うのはもどかしいですけど彼らしい、か。

暇人、魔王の姿で異世界へ 時々チートなぶらり旅4

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「つまり――それに相応しいモノを見つけ、そして相応しい時に指輪イベントを行いたいと思いますので、今しばらくお待ちいただけると嬉しい所存でございます」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定追加タイトル……でした。えぇ、追加期間は過ぎてます。せめて感想記事は期間内に書きなさい(自戒)。

 

レイスを仲間に加えて気ままに旅をしているカイヴォンとリュエ。

この世界が元々ゲームであったことや、二人が元はセカンドプレイヤー枠としてカイヴォンが生み出したことなども説明して、もう帰るつもりが無いとも伝えていました。

長年の孤独を感じているのか、どちらかの傍に居たがって抱き枕にしたりしてたり、行動力が有り余ってるレイスさん、初登場時からの印象は変わりましたが、個性出てていい感じ。生き生きしてるのが伝わってきますしねー。

 

そして、立ち寄った村でカイヴォンはオインクからの依頼を受けることに。

レン達とは違う解放者がダンジョン探索をすることになっているが、タイミングが良すぎるので探ってほしいと言われて。

アビリティの付け替えて斥候職っぽく振る舞って、上手く潜り込んでたましたが。万能過ぎるので、もうカイヴォンだけでいいんじゃないかな……とか口走りそうになる。

 

彼も氷の術の扱いに関してはリュエに劣って、実際リュエに助けられる場面が3巻中でもあったので、大体の事は対処できても手が届かない範囲は確かにあるんですよね。

……まぁ、高スペックのリュエとレイスという連れが居るので、不足した部分ですら補い合えるのでほぼほぼ敵なしって感じがしますけども。

 

パッと見で女の子に見紛う少年、ナオ。

彼はレベル的な意味では弱く、最初はパワーレベリングを行う事になっていましたが。今は駆け足でそれを行うけど、それに見合った男になろうと努力できるのは好感が持てます。

厄介な使命を授けられた状態で送り込まれたみたいですけど、カイヴォンの手料理やダンジョン探索を通じた交流で手なずけられてる様は小動物見てるみたいで面白かったです。微笑ましい。


暇人、魔王の姿で異世界へ 時々チートなぶらり旅3

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「……手紙が届くのが、随分と遅かったみたいだ。文句は配達人に言ってくれ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。WEB未読。

王国での問題を(力技で)解決し、次の大陸に向かう事となったカイヴォンとリュエ。

リュエが船酔いするというハプニングがあったものの、道中では釣りや料理をして他の乗客と交流したり、楽しそうで何よりです。

こういうのを見ていると、リュエがあの山から離れられて良かったなぁ、と思うんですよね。

 

SSランクとしての権限もあり、たまたまギルドを訪問していた領主と顔を合わせたり。

意外と話が通じる人で、彼の良く通う店へと連れて行ってもらったり。

中々いいスタートを切れたかなぁ、と思ったところでカイヴォンとリュエは何か引っ掛かりを覚える美女と出会う。

気がかりだったために、情報収集も兼ねてしばらくその街に滞在していましたが。

 

この二人はスペックが常軌を逸しているから、大概のトラブルサクッと解決できるのでテンポ良くて読みやすいですね本当。

でも、お互いを大事にしすぎていて「相手に何かあったら街ごと滅ぼす」と口にするし、実際可能なのが恐ろしいですけど。

 

この街に縛り付けられていたグランドマザーと、カイヴォンがしっかり向き合って開放の手助けをしていたのは良かったです。

その後、彼女を慕う人々とカイヴォンが決闘騒ぎをしていたのも、笑えて好き。

今回、特に笑ったのはアイド嬢の護衛にたいして強権発動したシーンでしたが。「ほら、ばっちこい!」じゃないんだよなぁ。


暇人、魔王の姿で異世界へ 時々チートなぶらり旅2

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「存分に、貴方の存在をこの国に魅せつけて下さい」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。WEB未読。

魔物の氾濫が起きた街の防衛に尽力した、カイヴォンとリュエ。

そんな二人の下に、ギルドの総帥を務める女性がやってきて……。

彼女の物言いから、カイヴォンと同じく現実世界を知っているプレイヤーだと発覚。

かつて一緒に遊んでいた仲間との再会、特に1000年もの間孤独に封印を守ってきていたリュエと会話しているシーンは良かったですね。

 

しかし、転移には時間差があるようで。

1年前にこちらに来たカイヴォンに対して、30年前に来て大変な目にあったとか。

それでも諦めずに仲間を探していた彼女の努力や、造り上げていた「絆」に乾杯。

巻末の番外編が、その仲間オインク視点で情報の補足が出来ていい感じでしたね……。

 

調査の為別行動となったオインクと別れ、二人は一路王都へと向かうことに。                

どうせだからと護衛の依頼を受けていましたが、典型的な俗物でまぁ……。

今回、カイヴォンが敵と味方の割り切りが凄い、と言う話題が出ていましたけど。

着々と敵対ポイントを稼いでいって、カイヴォンを怒らせるんだから、地雷原でのタップダンスがお上手だって言う感想にしかならないというか。

レベル399で、スキルの付け替えで万能に慣れるカイヴォンの存在知ってると、あと何ページ持つ(生き残る)のかなってつい思ってしまいましたね……意外と持った。

 

魔王様の評判は最早ぬぐえないでしょうけど、ある程度知れ渡った方が効果的ではあるでしょう。

今回鼻っ面を折られた解放者君、カイヴォンがチャンスを残していましたし、せっかくなら頑張ってほしい所ですが。

暇人、魔王の姿で異世界へ 時々チートなぶらり旅

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『ねぇ、聞こえる? 私は救われたよ』

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。WEB未読。

サービス終了が発表されたMMORPG『グランディアシード』。

最も、最終盤は過疎っていた上に、人が居た時期でもクソゲー呼びされていたらしいですけど。チャットツール程度に使ってる勢もいたようですが。

 

主人公は、アクション部分を楽しんでいて。倒した相手からアビリティを奪えるという特殊な武器を愛用していた。

最終日もせっかくだからと戦闘を満喫していたら、運営が設定をいじったのかやたらとレアなスキルばっかり獲得できて。七星と呼ばれる大ボスを単独討伐して魅せるほど楽しんでいて、良い最終日だな……って思いました。

 

それで終わるはずだったけれど。主人公が気が付くと、ゲームで使っていたPCカイヴォンの姿となって見知らぬ場所に立っていた。

茫然としている状態で魔物に襲われ……彼を助けてくれたのは、どうしてか自分の意識を持ち活動している彼のセカンドキャラクターであるリュエだった。

彼女にこの世界での戦い方や常識などを教えてもらいながら、穏やかな時間を過ごしていた。

 

一年が過ぎた後、彼は旅に出る事を決めますが、リュエは同行できないと告げて。

彼女を縛り付けていた原因をあっさりと倒して、連れ出してくれるんだから格好いいヒーローだと思いましたね。

……ゲーム時代から愛用していた装備の関係で、どうあがいても「魔王様」ルックになってしまって、ギャップが笑える。

異世界を満喫しつつ「変わり種のアビリティとか欲しい」と魔物討伐したり、なんだかんだでこの世界楽しんでるなぁと言うのが伝わってきます。

魔術学院を首席で卒業した俺が冒険者を始めるのはそんなにおかしいだろうか

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「そういった魔術師もいるだろうな。だが俺は、そのような愚者は真っ先に死ぬと考えている。無駄な早死には御免被りたいというのが本音だ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

長文タイトルがすべて系ラノベ。

学院教授や宮廷魔導士といったエリートコースが約束されていたのに、それを蹴って冒険者になった青年・ウィリアム。

彼は、それらの収入がよいものの国などに縛られてしまう立場に魅力を感じず、自分の夢に邁進することに。

 

親からは勘当を言い渡されて。それは受け入れるが、学費などの恩をいずれ利子をつけて一度だけ跨がせてくれとか言う辺り、自分を曲げないというか。

相手の態度によって価値基準がぶれないのは良いことだと思いますよ。実際、冒険者になってから生き生きしてますし。

 

可愛い女子ばっかりのパーティーから声をかけられて、一緒にゴブリン討伐とかしてましたが。

念には念を入れすぎて、ヌルゲーと化してるのは正直笑った。下手打てば死ぬわけで慎重なのは悪いことじゃないですけどね。

大抵の事をわりと困らず解決できるので、安心して読める作品ではあるかと。読み放題で読んだから甘め。

放課後の図書室でお淑やかな彼女の譲れないラブコメ

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「こういうこと言うのもなんだけど、あんたってどこか歪だよね」

 

母子家庭で育った主人公、真壁静流。

しかし交通事故で母が亡くなり……彼の前に、父親が現れて「一緒に暮らさないか」と提案される。

道ならぬ恋ではあったそうですが、父親の本妻も亡くなっていて、娘さんと二人暮らしになっていたとかで。

 

寄る辺を失くしてしまったこともあり、静流は1か月ほどその提案に乗らせてもらうことに。その娘さんが同じ学校に通う先輩で、おまけに容姿から人気のある人物であったのは、運が良いやら悪いやら。

ま、静流は何も悪い事してないんですけどね。概ね父親が悪い。

あらすじを見るに、同棲する事となった異母姉の紫苑先輩がメインのようですが(実際、今回は家族問題がテーマなので間違ってはない)。

 

……ヒロインは、以前から静流にアピールかけてる瀧浪先輩の方ですよね。表紙も彼女だし。

静流と(彼が渋々だったとはいえ)デートの約束取り付けたり、迷っている時に助力したりで、良い活躍してると思うんですけど。

なかなかアピールが実を結んでないようなので、今後も頑張ってほしい。

 

やたらと静流と仲が良く、理解度も高い奏多先輩って言うダークホースも居ますが。

彼女は彼女で謎が多いというか。静流とどういう関係なんでしょうね。

過去の評判はかなり悪かったものの今は図書室の常連だそうですし。とりあえず、静流が唯一買っているという時代小説作家さんの正体ではあると思うんですが。

それはそれで繋がりが読めないんだよなぁ……

 

番外編では、過去作から『佐伯さん』が登場。

というか彼女達が経営しているカフェが近くにあり、今作のキャラ達が不定期に訪れているような距離感のようで。

番外編でもBOOKWALKER限定書き下ろしSSでも、佐伯さん(旧姓)が楽しそうで何より、って感じでした。

むすぶと本。『外科室』の一途

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『忘れません。ずっと』

 

『文学少女』などのシリーズを書かれた、野村美月先生の新作。

本の声を聴くことのできる少年、むすぶ。

彼は「本の味方」を自称し、悩みのある本達の声に耳を傾け、解決の為に行動する。

なんというかまっすぐで青くて、眩しいなぁ。

 

かなり行動力はありますけど、入れ込み具合も中々で、危うい雰囲気も感じる。

本と話せること隠す気もそんななさそうと言うか。必要であれば口にしてますし。

迫害とか、そうでなくてもいじめの標的になりそうですけど……大丈夫だったのだろうか。

頼りになって、能力への理解もある先輩が居るようですし、そこまで心配はしてませんけど。

 

駅の貸本コーナーにあった、かつてある少女が持っていた『長くつ下のピッピ』。

図書館で声を発し続けていた『十五少年漂流記』や『外科室』。

そうした本の声に触れて、人を探したり、時には冒険をしたり。はたまた、想いを告げる手助けをしたり。

『外科室』の結末に関しては、妻科さんの意見に近いんですが。

そうなるんだ、と思ったのはありますが。選んだならば貫き通してほしいものです。


不殺の不死王の済世記

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「私の目的は、人が理不尽に死んだり殺されたりする事のない、千年続く平和な世界を築く事です」

 

伝染病で滅びかけた村。

感染力が強いため、他所の町へ助けを求めに出た村人は、騎士たちによって殺された。

村に残ったのは、病に侵された数名の子供のみ。

じきに命を終えるだろう、その間際。村に現れた不死王テリオスが、薬を与え彼女達を救った。テリオスは子ども達に様々な知識を与え、生活を助けますが……

 

魔術を扱う動く骸骨が、ボーンゴーレムを配置した村で、子供たちを囲んでいる。

……そりゃあ、傍から見ると怪しい事この上ないですよね。

当然、調査の為に騎士が派遣されてきて、ひと騒動あったりするのですが。

テリオスのスペックが高いので割とあっさり解決。と言うか、大抵の問題はテリオスが魔法でパーっと解決出来てしまうので、ちょい盛り上がりには欠ける。

 

崇高な理想があって、その為に困難な手段を用いる事を決めて。

実行するのも大変だし、成し遂げた後維持するのも難しい。だからこそ、寿命がない不死王になったテリオス。

悪い骨じゃないですけど。肉体を失ったこともあってか、こう、微妙に人間を分かってない辺りが異形種っぽいよなぁ、とは思いました。だから貴方かつて信じた人に裏切られたんだろ……

 

人を殺さずに目的を果たす。とは言え、非道をしないってわけでもないんですよね。今回の落としどころは、正直微妙というか。初手でこれだと、他国が絡んできたときの処理とか凄い悩ましいと思うんですが、どうするんでしょうね。

天才少女Aと告白するノベルゲーム

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〈楽しい時間を過ごすことが、無駄なわけない。そんな当たり前のことを、わかってない大人が多すぎる〉

 

大好きなフリーゲーム制作者は、同年代の学生だった。

それを知った少年水谷湊は、高校進学を期に桜山学園ゲーム制作部へ入部。

しかし、ゲーム制作部は部長の菖蒲が不登校になり、休部の危機にあった。

菖蒲の幼馴染の少女と協力し、菖蒲を連れ出そうとするも失敗。

更には、湊のもとに『バッドエンドを探せ』という不気味なゲームが送り付けられてきて。

 

そのゲームの中は、制作部で実際に会った出来事を下敷きにした物語が紡がれていて……トラブルの種にもなっていましたが。

プレイを通して、言えなかった事や見えていなかった物に向き合い、制作部が新しく踏み出すための物語でした。

 

いやまぁ、色々とドロドロとしてましたけどね。特に湊の過去。

母親との関係だったり、田舎で過ごしていた彼が外に行くことをよく思わない相手から嫌がらせを受けたり。

制作部の面々も、それぞれに呑み込めないものを抱え続けていて、今回の件で少し楽になったならいいんですが。

しぐれうい先生のイラストも可愛かったです。304P309Pの由井が特に好き。



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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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