気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

MF文庫J

剣神の継承者

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「俺はソーディの味方ってわけじゃねぇ。ただな、“人間側”につく理由もねぇんだよ」


剣に恋する種族、ソーディという異世界人によって支配されている東京。
一応人間側にも反抗精力はいるみたいですけど、どうにも迫力がないっていうか。
その実力の前に一敗地についている時点で、なんらかの対策が必須だと思いますが、太陽教の活動に今のところそれが見受けられない。
銃を持ち出したりしていましたけど、実力者には通じないし。
日菜子には何か秘密ありそうですけど、切り札それだけってわけにもいかないんじゃないかとか思いますが。

嫌いじゃないですけど、なーんかもうひと押し欲しい感じもする。
剣に恋するっていう種族特性上、結構な実力を持っているっぽい主人公は、人間っていうハンデがあっても、これから周囲大変なんじゃないかなぁ。

しかし、重要なのかなぁ、と思っていたキャラがあっさり死んだりしてびっくりというか。
その辺はシビアなんですかねぇ。
犯人が、犯行を自供する件は、あまり面白くなかった。
さらっと触れられていた事件が原因です、って言われてもなぁ。なんだかパッとしない。

ソーディの中でも実力者とされる7人の内の一人が主人公の師匠で、現状行方不明。
もう一人が、身元引受人だったけど、今回の事件を受けてこれも行方不明みたいなもんでしょう。
明確に反逆している以上、行方不明というよりは、称号剥奪もあるかもしれませんが。
まぁ、師匠の方はどうせ科話が進めば出てくるんでしょうけど。
主人公がそれまでにどうするか、ですかねぇ。

剣神の継承者 (MF文庫J)
鏡遊
メディアファクトリー
2012-05-24


盟約のリヴァイアサンⅢ

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「屠竜の弓と共に生き、『王への道』を突き進む覚悟が定まったのか?」
「いいや。その大層な名前の無理ゲーに参加するふりをしながら、ひたすら裏技を追及したり、システムの不具合につけこんで要領よくやる覚悟だよ」 


羽純がかわいかった。うん、予想以上にいい助手になってましたね。
あとア●●ャさんは哀れ。さすが残念系女子というか、女子力低いというか。
付き合いが一番短いはずの羽純の方がよっぽどヒロインしてませんでしたか?
M部長に前回、色々足りないといわれていたのも納得と言いますか。
女子力低いから、学校周辺のおいしい料理屋開拓するばかりでヒロインレースから脱落しかかかってるとか・・・ある意味で新しい。
いやまぁ、残念系ヒロインの道を突っ走って、属性つけていけばいいんじゃないでしょうか。

雪風さんも結構おいしいキャラですよね。
結構好き勝手生きているようですが、それこそが竜王だっていうのがひしひしと感じられる感じで。
迦具土が老練で自称「悪魔」で、裏でこそこそする感じでしたけど、雪風は罠があろうと蹴散らす類の人なんじゃなかろうか。
春臣を、遊び相手として認識したようで、これからまた騒ぎを起こしてくれるんじゃないでしょうか。

今回春臣が、本領発揮というか、結構真面目だったんじゃないでしょうか。
隠居を目標としているからこそ、今目の前の課題には真摯に取り組みますよね。
秘文字を持ったことで、隠居計画を少し先送りするようですが、捨てない辺り、相当だなぁ。
トレジャーハンターじみた経歴を持つだけあって、今回こそこそやっていたことは結構びっくりした。
そういうことの専門家とはいえ、問題突きつけられている中で、自分にできることとして調査をやり続けるんですから。
最低限の責任を果たした、と本人は言っていましたが。
雪風にも評されていた通り、結構賢者というか、まぁ、策を練るタイプなんでしょうねー。
『王への道』についても、色々と考えているようですし。

日常パートやら、新キャラとかも、結構いい味出してましたね。
それだけに後半の戦闘がこう怒涛過ぎた感じも。
3連戦ぐらいあったので、そこは盛りすぎだったんじゃなかろうか、とか思いますが。
RPGをキャラにさせるというコンセプトがあったそうで。
これから装備を整えていく上級者編に入っていくそうなので、今後も楽しめそうです。


盟約のリヴァイアサンⅡ

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「いろいろ難儀なことになってんのねえ、アンタたち……」


前回、挿絵なかった、白坂羽純が大活躍と言うか。
挿絵にバンバン出てきて、いい活躍してましたね。
丈月さんの作品で、妹系のヒロインって珍しいかなーと思います。
カンピオーネのヒロインズは強いからなぁ……

ただ、守られるだけじゃないヒロイン、っていうのはいいと思います。
個人的には結構好きですよ。天使と謳われるのもよく判る。
アーシャの空回りっぷりも楽しんでますが。

しかし、M部長がキャラとして結構愉快だよなぁ、と言いますか。
どう見てもネタキャラにしか見えないのに、割としっかりアドバイスしてくれてるんですよね。
アーシャを評した、
「アンタに欠けているのはね。自分の潜在能力を活かすためのセンスと運と決断力、バイタリティ、演技力、ヴィジョン、セルフプロモーション……」

ってくだりが結構笑えた。アーシャさん、さすが残念。女子力低いヒロイン。
竜とリヴァイアサンとの戦いも面白いんですが、こういう日常の演出もいい味だしてるから、読んでいて飽きないですねー。メリハリがあるというべきか。

前回はただ振り回されるだけだった、「ルルク・ソウンの秘文字」。
それを振りかざす銀竜と、少しずつ把握してきた春臣の戦いは熱かった。
最初あっさり負けたときはどうなる事かと思いましたけど。
文字の力を効率よく扱うための「魔導の杖」も見出し、どんどん隠居計画が遠ざかっていきますねー。

銀竜を撃退し、秘文字も明らかになり、取扱い注意な物件になってきてますが。
竜王にも、悪魔とアーシャに言われた魔女にも目をつけられているようですし、どういう行動に出るのかが楽しみですねー。


変態王子と笑わない猫。7

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だから、ぼくはなにもしない。
だれかのために自分で解決しようとするのではなく。
もちろん自分のために手を貸そうとするのでもなく。
『なにもしない』ということをするのだ。
それはきっと、だれかのためになにかをすることよりも、だれかを庇って自分が罪を背負うことよりも、ずっと難しくて尊いことだ。
人を信じる、ということだから。

 
主人公が相変わらず要所要所で通報レベルの変態になるのにも慣れてきましたね・・・
というか、あのノリをある程度受け入れられなければ、7巻まで読んでいないか。
横寺はどうしようもなく、間違いなく、変態なんですけど、信念というか自分の哲学があるように思います。
変態だけど。恥を忘れて、傲慢でもあるけれど。
自分の中に湧き出る言葉があって、それを信じられるというのならば。
例えどんなに冷たい目で見られようとも、本人にとってはそれなりに良い生活を送っていることになるんじゃないか、とか。
変態モードの横寺はどうしようもないと思うけれど、こういう真面目に考えて、言葉を使っているシーンが結構好きで、なんだかんだで読み続けているような気もしますね。

前回起こした騒ぎの代償として、奉仕活動に従事する毎日。
マイマイこと副部長が監視をするが、「彼女」は一度も顔を見せなかった。
それに憤る副部長と、受け入れてしまう横寺。
この二人は言葉が鋭くなりがちというか、微妙にすれ違っているようでいて、結構いい友人になれているんじゃないでしょうか。
冒頭のゴミ拾いのシーン然り。
廊下で部活の事について話し合うシーン然り。
ああやって、ふざけを交えながらも「真面目な話」ができる友人っていうのは貴重だと思います。
変態のくせに、友人には恵まれてるんだよなぁ。少数精鋭というか、なんというか。

ポン太? 彼の犠牲は忘れない・・・いや違うか。
毎度ちらっと触れられる彼の行動も地味に楽しみなんですが。
今回はピースなボートで世界一周ボランティア旅行に行った上に自主的に冬期休業を延長しているようで。
彼はいったいどこへ行こうというのだろうか・・・

登場人物たちの多くが、色々なことを、考え過ぎているんじゃないか。
友だちって、なんなのか。
ほんわか様の「どーしてきちんとさせなきゃいけないのー?」が結局今回の要旨でもあったように思います。
全く別の作品になるんですが、「折り合いがつかないことに折り合いがついた」とか、そういう表現がされていたことがあります。
重ならない部分もあるんだと、割り切りもある程度必要なんじゃないか、とか考えたりして。

クリスマスだったり、初もうでだったりといろいろイベントこなしていましたけれど。
ぽんこつさんこと鋼鉄さんは、進退どうなっていくんですかね。
そして、わんにゃん戦争により、とりあえずの着地点に到達した二人はこれからどうするのか。
そろそろ終わりに入っているのかもしれませんが、のんびりと待ちたいと思いますねー。

変態王子と笑わない猫。7 (MF文庫J)
さがら総
メディアファクトリー
2013-10-24

アブソリュート・デュオⅣ 黎明せし異能の境界

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「……でもな音羽。今日は護れたよ。大切な人を、護れたんだ……」


正直失速したかなぁ、という感じ。
というか、いつまでも同じ陣営、同じ敵を使いまわしていると、予定調和で面白くない。
そろそろ別の敵キャラ出せよ、と思います。
次回で第一部完、そして更にその次から第二部~ってことらしいですけど、読んでも一部完までかなぁ。

主人公が自分を「復讐者」と内心で思っている割には甘い。
これ結局最後には、仇の復讐対象すら許してしまうパターンじゃないのか。
いや、勘弁してくださいよ、って感じ。
盾使いだから、かつて大切なものを護れなかったから、他のものは護りたいと思う。
偽善ですね。それを自覚していればまだしも、こんな精神で「復讐者」と思ってるんだから笑える。

力の誘惑に負けたみやびを止める部分も、割とあっさりしていたかなぁ。
どうせなら一巻まるまる使ってしまえばいいのに。
みやびを止める⇒別の戦いを行う⇒みやびとデートイベントって流れは、真ん中の戦いが邪魔と言いますか。

真ん中の戦いも、敵陣営がどんどん小物化していった感が否めなくて。
いや、被害出てくるあたり、力的には上昇しているんですが、どうにも見せ方が中途半端。
学園側の思惑もよく判らないというか、どうでもいい感じになってきましたし。
なんか、上位陣営の会議がもたれていましたが、単語がくどい。鍵カッコ多用しすぎでしょう、という感じで。
これは悪い厨二感。
別のラノベで、こういう感じのいくつかの組織のトップが会議をするっていう感じのイベントありましたけど、もうちょっとスムーズだったかなぁ、と思います。
単純にやっぱり文章のくせとか見せ方の問題になるんじゃないかと。
 

ノーゲーム・ノーライフ5 ゲーマー兄妹は強くてニューゲームがお嫌いなようです

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「ねぇフィー、あらゆる物事に通ずる――目的を達成する方法、知ってる?」
「……はい?」
「予測し、予想し、準備を整えて、挑み――そして失敗するのよ」
「……失敗、するのですか?」
「ええ、失敗した理由を検証、対策、準備して挑みーーまた失敗」
「…………」
「これを――無限回繰り返せば、できないことはこの世にないわ」 


合間にエルフ組、フィーとクラミーの話が差し込まれています。
こっちのコンビも中々頑張っているというか、かなり暗躍しているようで。
近いうちに、エルヴン・ガルドにも手が伸びそうですねぇ。
この二人も結構好きなので、今回描写があったのは素直にうれしいです。

3種族制覇を謳った空は、天翼種の都アヴァント・ヘイムに乗り込む。
そこで出会った天翼種はかつての大戦の記憶を引きずっていて。
あの「鬼ごっこ」は中々楽しかったですね。
比翼連理とはこのことか、といいますか。
まさしく二人で一人の「  」(くうはく)の活躍を心躍らせながら読んでました。

一方で情報を集める、いづなとステフ。
いづなも空と白の同類、ゲームに特化した人材だっていうことが明らかになったといいますか。
空と白みたいに、言語を2人よりは時間かかったようですが覚えてしまうっていうのは流石の才能。
今後成長していった先が楽しみといいますか、末恐ろしいというべきか。
愚王と呼ばれた先王が本当に優秀すぎて。
よくもまぁ、あれだけの情報を集めていたよなぁ、と思います。

天翼種のゲームでページをだいぶ使っていたので、女王ちゃんと起こせるのかと少し不安になりましたが、そこはそれしっかり解決していましたね。
しかし、まさかの解決方法というか、これはヒドイ。
800年の長い時間。こんな理由で滅ぼされかけた2種族はたまったものではないでしょう。
実際、海棲種も最後はノリノリでしたしね。
あと、ジブリール。夢の中だからと言ってはしゃぎすぎといいますか。
あれが「大戦」のほんの一幕にすぎないというのなら、どうやって序列下位の種族は生き残ったのか。
不思議でならない。
というかアレですら序の口で、さらに上位がいるんだからこの世界頭おかしい。

そしてプラムの正体と、まだ隠されていた目的も明らかに。
いや、なかなかの策略家だったんですね。しかしまぁ、汗舐めるために土下座するのをみると、その凄さも薄れるといいますか。
吸血種、大丈夫なのか、コレ。
女王の魅了、プラムの魔術。それらの異能も通じなかった空と白、二人の絆に脱帽。
これ、本当に割り込む隙間とかないんじゃないですかねぇ。

人類種が最弱ゆえに生き残ったとされていたことにも疑問が提示されてきましたね。
次回予告もなんか気になる感じですし、早く世みたいです。
しかし、作者さんの事を考えると……もう少し後でもいいので、どうか休んでくださいと言いたくなる。
いや、ホント体は大事にしてください。
 

ノーゲーム・ノーライフ4 ゲーマー兄妹はリアル恋愛ゲームから逃げ出しました

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「強者の天敵は弱者だが、弱者の天敵は強者じゃない――より弱い者だ」
「馬鹿と自覚してる馬鹿は――自分が賢いと思っている馬鹿より、よほど手強い」 


吸血種と海棲種。
血を吸うことによって成長し、しかし相手に病気をあたえる種族。
海中でしか生きられず、女性しか生まれず、繁殖に他種族の男性を要するものの、絞りつくして殺してしまう種族。 
『十の盟約』で縛られた世界において、生存条件的に「詰んだ」種族。
ならば、詰んだ者同士で手を組み共生しようと吸血種は考えた。
だが問題は、海棲種の「馬鹿さ」加減だった・・・!

海中に棲み水精に親しむという特殊さがあるからこそ、序列15位をあたえられているものの、「馬鹿の代名詞」とでも言うべき存在らしく。
ゲームで引き分けることによって共生しようとした吸血種の意図を見逃し、大勝利。
共生どころか、明確な上下関係を生じさせてしまった阿呆さ加減。
いやぁ、大戦を生き残ったのもすごいですけど、この2つの種族が「今」まで生存してきたっていうのも中々の快挙なんじゃないでしょうか。

まぁ、緩やかに衰退していた2種族ですが、本気で崖っぷちに立ってしまったため、吸血種のプラムは空と白に助けを求める。
ゲームにおいては無双する二人ですが、リアルではめっぽう弱いわけで。
状況を変える一手『眠り続ける海棲種の女王を起こせ』というゲーム。
その条件が「リアル恋愛ゲーム」であると知ったときの反応が、さすがというかなんというか。
作中でなんども「愛ってなんだ」と問いかける姿がまた愉快ですな・・・

女王の夢に干渉し、空の意識を反映させた「学園を舞台として恋愛ゲーム」に挑む一行。
三十人の嫁が居るという衝撃の事実が明らかになったいのが先陣を切りますが、何アレ怖い。
下半身に忠実過ぎる、ドン引きする暇も与えない土下座押し。
何をどうするとこんな戦術を編みだそうとするんだろうか。「先手必勝」って。
いやこれ以上ない先手、これ以上ない驚きではあるだろうけど。
ある意味、漢ではありました。

しかし、この2種族、ただの「馬鹿」でもないようで。
相変わらず後半張られていた伏線を回収していく様は見事の一言。
勝ちでも負けでもなく「中断」という手段を持って、2種族にチェックを賭けた空と白。
それで満足せず、さらなる手を打とうっていうんだから、すさまじいですね。
相変わらずの面白さでした。


盟約のリヴァイアサン 

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「僕はここでダラダラなまけるだけの生き物になりたい。よそを当たってくれ」


主人公がこんなことを言ってる時点で中々ないといいますか。
夢が「35歳までに貯金を十分蓄え、後は趣味だけに没頭して生きること」っていう素敵さ。

舞台は地球なんですが、伝説の存在となっていた「竜」が世界各地に来襲し、その在り方を変えてしまってます。
対抗手段を持つ魔女と、その契約をプロデュースする少年の話。

主人公は、「竜」に対抗するための手段「まがいものの竜」を創造するための材料をトレジャーハンターのようにどこかの墓からあさってきたり、儀式のフォローをしたりする仕事をしている。
父親の影響で始めた仕事を、それなりにこなして、高校生程度の年齢で世界を股にかけている、と。
結構有能で、自分っていうものをしっかり持っている辺りには好感が持てます。
で、割と開き直っているというか「健全な高校生男子」として振舞うシーンもあったりするんで、ちゃんと血の通った人間のように感じられて良い演出だと思いますね。

竜を倒すために造られた、「まがいものの竜」を創りだす術式。
だが、それにより力を行使できるのは女性だけだった。
これは古来より女性の方がそういう方向に適性があると考えられていたからだとかなんとか。

「カンピオーネ」を書いている作者の新シリーズという事もあり、なかなか面白かったですね。
ヒロインも結構いい感じですし。
ただまぁ、アーシャは腹ペコ・暴走・残念とホント残念な感じですけど。
織姫は、お嬢様でクラスメイトで、快活でこれから魔女になろうとする新人。
まぁ、正統派ヒロインっぽい感じですよね。こういうタイプあまり好きではないんですけど。
春臣が仕事をしに屋敷に行ったときに、流れを切って連れて行くあたりとか、どうにも微妙。

ま、ヒロインの好みはおいておくとして。
本編は、アーシャの要望によって「東京新都」に来た春臣が、色々奔走する話。
上位種の竜に追いかけられたり、迦具土さんから悪魔の契約を持ちかけられたり、変な文字を持たされることになったりと散々な目にあってますな。
その中でも、自分にできることをして、なんとか乗り越えていく様子は結構好きですなー。


そして不滅の神域封剣 

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――軽々しく助けを求める人間だったら、少し手を貸してやるだけでいい。
   だけど、もしも、そうでない人間が助けを求めたら、何を敵に回しても見捨てるな―― 


過去の事故により、特殊な身体能力を得た主人公。
窮屈な思いをしながらも現代社会を生きていた。
しかしある日、自宅の倉庫で謎の光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
そこは、魔力増幅装置としての剣とその力が全てと言えるような世界だった。 

力もつ少年が、助け求める少女に呼ばれる。
で、その少年はその世界の常識に縛られない強力な力を持っていた。
まぁテンプレですな。

王道だから、主人公が一度絡まれて力を発揮するとか、少女に言い寄る男が事件を起こして少年を怒らせるとか、イベントもわかりやすい出来となっていますな。
ただまぁ、王道だから面白いっていうのは、加減を間違えると、テンプレで予想できてしまうからつまらないっていう事になってしまうわけでして。
個人的にはこの作品は後者。
テンプレ通りの材料をうまく活用できずに、盛り上がりもオチもちょっと物足りない感じになってしまってる。

主人公の身体能力の礎になっている刀はいったい何なのか。
鞘を持つ少女と、刀を持つ少年。
あからさますぎる気もするんですけど、どうして気付かないのか。
いや、主人公が刀についてよく判っていないからって説もないとは言わないけど、なんかなぁ。
あとは、やたらと祖父の言葉を引っ張ってくるのも微妙。
そうういうのは決め所でびしっというから決まるものだと思うんですけどね。

そして不滅の神域封剣(レグナーレ) (MF文庫J)
真崎まさむね
メディアファクトリー
2013-08-22

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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