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「何にせよ、これでいざという時に逃げるための準備を万全にすることができたのかな。準備できる量が一気に増えたから、また街で買い足したりしないといけないけれど、その準備さえ終えてしまえば一安心できる気がするね」
魔の森の溢れというトラブルがありつつ、フェリシアは屋敷に引きこもっていたので彼女自身に被害はなし。
一時的に保護するだけのつもりだった狼たちですが……一緒に過ごすうちに情が移って、従魔契約を継続することに。一時的な関係のつもりだったからつけていなかった名前も与えて一緒に狩りに行ったり、屋敷の隠し金庫を見つけたりとなんだかんだ穏やかな日々を過ごしていたわけですが。
フェリシアの住んでいるあたりだけじゃなく、彼女の実家であるところのラビウス侯爵領も、ほぼ被害なしで乗り切ったとか。
しかし他の領地では被害が大きい所もあり……特に、他国が溢れの魔物を擦り付けてきたせいで直系がほぼ全滅したという西方のガルディア辺境伯領に変わるまとめ役を任されたのが第三王子フィリップで。
他の家でもゴタゴタがあった結果、フィリップの後見にラビウス侯爵が就くことになって。
その結果、フィリップの婚約者候補として、フェリシアの名前が挙がる事となって……。
それが面白くない、ラビウス侯爵家に押し付けられた王妹オリヴィア付きの使用人オーウェンは裏社会の住人を使って、フェリシアを排除しようと行動を開始することに。
……仮に排除が上手くいったとして、婚約者候補として名前が挙がった以上、侯爵も調査をするでしょうに。より窮地に追い込まれることになったんじゃないのかなぁ。
オリヴィアを押し付けられた上に第三王子の後見になったことで、仕事が増えまくって家中を纏められなかったラビウス侯爵にも落ち度はありますが、それにしたってなぁ。
騒動が落ち着いた後、フェリシアは距離の遠かった父と話をすることになって……色々とぶっちゃけトークをした上で、新天地に赴くことを決めたわけですけど。
またぞろ問題に巻き込まれそうだなぁ……という嫌な予感がある。