気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

その他

サモンナイトU:X〈ユークロス〉 異境の異邦人

ico_grade6_3
「終わりにだって、その先はあるはずなんだ」
たとえ今日、この世界が滅んでしまったとしても。
形あるもの全てが、欠片も残さず消し去られてしまったとしても。
「想いの力は――絶対に消えたりしない」

ゲーム、サモンナイトシリーズの世界である、リィンバウムを舞台とした小説。
そもそもサモンナイトシリーズは1~4まで出た後、会社が消えて、続編でないと思ってました。
ただ、運よくというかなんといいますか、奇跡的にナンバリングタイトル、正式な続編である「サモンナイト5」が今年発売されたんですよね。
同じ世界であっても、違う時代、違う国が舞台で、前作までのキャラは番外編とかで特別出演する、といった形式を取っていたシリーズですが。
何と、サモンナイト5は、実に300年後の世界を描いているという事で。
召喚術とかのシステム、国家の情勢など、色々と変化しているというか、強制的に変えさせるような災害、【狂界戦争】なるものが「5」に至るまでの300年間にあったそうで。
ゲーム自体は、満を持して登場した、後継タイトルとしては、ちょっと力が足りなかったかなぁ、というイメージ。世界が変貌しすぎているのに、その断片についてしか触れられていなかったりと、不満点が多いです。
その空白の300年を埋める、【狂界戦争】について記されているのが、この小説版です。
まぁ、正確には、その周辺の騒ぎについて、ってことでまだ【狂界戦争】って言葉はまったく出てこないですけど。

最初に決戦前夜を描き、そこに至るまでの道筋を振り返る、という形式。
歴代主人公たちだったりが出てきたのは個人的には結構テンションあがるところ。
しかし、そこに至るまでに失ったものとかもあるようで、どういう事情があったのかは気になりますね。
断章として描かれた、歴代主人公たちのシーンに至るまで刊行が続いてくれることをただ祈るばかりです。
ゲームみたいに途中で消えていくとか、勘弁してほしいですけどね。

本編では、小説版のオリジナル主人公が、リィンバウムの因縁に巻き込まれていくという話。
1の主人公であるハヤトとかと同じ町に住んでいるミコトは、自分にのみ反応する「門」を使って、リィンバウムと日本とを行き来する生活をしている。
自分の出生というか、叔父との関係とか、いろいろ疑問を抱える中で、リィンバウムは心安らぐ場所であったようです。
ただまぁ、異世界を結ぶ門が反応するという時点で、只者じゃないのはもう当然と言いますか。
事件に巻き込まれるというよりは、隠されていた事実が明らかになり、事件の中心に放り出される、といったほうが正確かなぁ。

ミコトとその周りの…ぶっちゃけ小説版オリジナルのキャラクターは、そこまで魅力的にも映らないのですよね、なんか。
彼らの存在が、一体この世界にどういう影響を与えるのかっていう、【狂界戦争】に至るまでの道筋だけが気になるので、とりあえずこのシリーズは追いかけてみるつもりですが。
さてはて、どう転ぶかなぁ。


このライトノベルがすごい! 2014

ico_grade6_3
「書いていて自分でもウルっと来てしまう…………執筆の辛さに(笑)」


このラノもついに10周年だとか。
それを記念して10年のベストランキングとかも乗っていて中々面白いですねー。

今年の1位はSAOを抜いて、「俺の青春ラブコメは間違っている」。
1巻読んで、嫌いじゃないけど、しばらくはいいかなーと置いてそのままでしたねー。
さてはて。好評化なようですし、懐に余裕があるときにでも手を出してみようかと。
1位を記念して、渡航さんのインタビュー記事も載っています。
冒頭のセリフはそこからですなー。

このラノは基本的に、見て楽しむ方なんで特に投票とかはしてないですねー。
ブログ開設したことだし、来年もあるだろうからその時はHPにでも言って投票しますかねー。
来年の話すると鬼が笑いますが。
どーなることやら。案外さっぱり忘れているかもしれません。

今回一番笑ったのは、しれっと11位に野崎まどさんの「独創短編シリーズ」が入ってるところですよね。
なにやってるんですか。
いや、アレ、ありなのかよって意味で笑えますけど。笑えますけど。
まさか11位にまでなるとは思わないじゃないですか。

あと一押しなのは13位の「クロックワーク・プラネット」ですかねー。
2巻も今月発売で、またいい感じなので、是非とも呼んでもらいたい。
ただ、2巻は続く、な終わりをしているのでこれから読む人は3巻を待ってもいいかもしれない。

10年間のランキングを見ると、完結した作品がやっぱりあるわけですよね。
文学少女シリーズとか。BBBとか。そういうのを見ると人気だったんだよなぁ、とかしみじみと思ってなんか読み返したくなってきますねー。

10年前というと、まだ自分はラノベ読み始めてなかったですねー。
小学6年かな。図書館でタンタンとか読んでいたように思います。あと南総里見八犬伝。
なんか4巻構成のが置いてあって、やたらと気に入って当時何度も読み返していたのを思い出しました。
自分のラノベデビューは翌年、中学1年の時に、部活仲間に借りた「キノの旅」が最初でした。
その次に読んだのが「撲殺天使」でしたけど。こっちは先輩に借りました。
「撲殺天使」は文章合わなくて1巻で挫折しましたね。
キノではまって、ラノベを買うようになったんですよねぇ。懐かしいです。
色々思い出すこともあったので、今度、読み返して、感想を上げていこうかと思います。
新刊優先させるつもりなので、ちょっと先になるとは思いますけれど。
 

矛盾都市TOKYO

ico_grade6_4
「じゃあ、僕が総長連合入れたら、僕を一度でいいから応援してくれ、それも心から」
「じゃあ、私が総長連合入れたら、私を一度でいいから助けて頂戴ね、それも心から」


星が地上に降りて踊り、風は電柱の上で歌を歌う。
何もかもが完全であるがゆえに、不完全ある都市。矛盾を内包するその場所が「矛盾都市TOKYO」。
そこで副長を務めていた「僕」はある事情から記憶を封印しようとする。
記憶を封印する過程で、「僕」はそれまでの記憶を振り返ることとなる。
それは走馬灯のように過ぎ去るもので、時系列もバラバラな記憶の断片たち。
「先輩」や「君」を含む仲間たちと共に過ごした記憶が、「僕」の中を通り過ぎていく。

とまぁ、今書いたように、「僕」の記憶の断片が連なった作品。
時系列もバラバラで、あっちにいったりこっちにいったり。
その中に出てくるキャラは、相変わらずの川上節というか、奇人変人のオンパレードで。
そんな連中の過ごす街も、奇行が目立ったりするわけですよね。
都市の性質として、明確な名前が出てこないでどのキャラも「僕」とか「令嬢」とかって記号で呼ばれているので、ちょっと取っつきにくいかも。
まぁ、慣れてしまえばそれまでなんですがね。

起動力という力も存在し、「僕」のそれは「思い信じて打撃したら全てが打撃力を持つ」というもの。
概念ですら殴れるので、まずいラーメンを殴って「不味さ」を抽出することだってできてしまう。
いやまぁ、それやった後、ラーメン屋の店主に叩き出されてましたけど。
副長に任じられた能力をそんなことに使うなよ・・・って言いたいけど、川上作品だと割とデフォルトですよね。
むしろ上層部こそ頭おかしくて普通、みたいな。

前述のとおり、頭おかしいやりとりが多いんですけど、川上作品に慣れ親しんだ身としてはそれが楽しいんですよね。
電車が学生で混雑しているから、八倍圧縮かけてみたり。
体育祭の障害物競走では地雷が使われたり、メイン競技は42.195㎞高飛びだったり。
奇怪な実験を行って騒ぎを起こすキャラクターが居たりとはちゃめちゃ。
しかし、その奇人変人のごった煮がどういうわけか面白いんですよね。
どのキャラも結構好きなんですが「先輩」が一番好きですかねー。

川上作品が好きだったら是非読んでほしい作品ですなー。
都市シリーズとか前過ぎて、新刊書店ではもうほとんどおいていない気がしますが。

コマ切れの話なんで、章の終わりらへんにコマ切れの記憶ごとに解説が入っているんですが。
「麻酔効いてなくて、手術中に医師のダジャレに突っ込んだら、無言で麻酔を追加された友人」がいるそうで。
ホライゾンとかの後書きでも思うんですけど、結構、周囲にいろんな人がいますよね。
波乱万丈とまではいかなくても、愉快なイベント巻き起こす友人がいるのは類友ってやつでしょうかね・・・


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ