気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

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伝説の魔導王、千年後の世界で新入生になる~零からやり直す学園無双~

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「一緒じゃない。十年先に怯えて二の足を踏む奴に――明日のことなんて、変えられん。オレは、そう言ってるんだ」

 

最強の魔導士と称されたセロ=ルーフィードは、自らの名前を冠した魔法学園を作り上げ、初代学園長となった。

彼はある日突然転生すると言い始めて。それが、自分が作った理想的な学園と言う舞台があるのに、そこに自分が通うことが出来ないという想いだっていうんだから天才の考えは分かりませんな……。

 

この学園に通う生徒たちの中には、自分を超える才能人すらいるかもしれず、そいつらを切磋琢磨して技術を学びたいから転生するって言うのが、なぁ。

むしろ学園長と言う顔は維持しつつ、幻術なり変化の術なりを使って生徒として潜り込む方が賢明だったんじゃなかろうか、とは思う。

 

転生の秘術を考え付いたから試したいって思いもあったんじゃないかな……。

弟子に止められても、考えは変わらず。転生先として相応しい相手が見つからず、気が付いた時には千年後の未来。

魔法技術は廃れ、崇高な理念を掲げていたはずのルーフィード魔法学園は、新たな学園長によって攻撃魔術科と支援魔術科が分断させられている状態に陥っていて。

そんな考えをぶち壊してやる、と知識を活用して好き勝手暴れる話ですね。支援魔術科の同輩に知識を分け与え成長を促しつつ、傲慢になった攻撃魔術科は叩きのめす。

今の学園長も魔法技術はあれど、なんか小物臭いし。読みやすいけど、物足りなさがある。


回復術士のやり直し~即死魔法とスキルコピーの超越ヒール~2

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「(前略)まあ、楽しいからやる。それだけだ。生産的じゃないし建設的でもない。ただの趣味だな」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで531日まで。

近衛騎士隊長がケヤルの姿にされていた事が発覚して。

国王から名誉挽回の機会を与えられ、ケヤルを捕える為に行動を開始する事に。

近衛騎士隊長も馬鹿ではなくて、王女フレアが生きている可能性にまで気が付いてるのはお見事でした。

まぁ、自分の執着を重視してそれを報告せず。さらには、その為の情報を得る為に欲張って破滅するんだから自業自得って言葉すら生ぬるい。

 

ケヤルを反逆者認定し、その上で彼の故郷の村を邪教認定して滅ぼしたとか。王国は本当に腐りきってますね。

血も涙もあったというケヤルでしたが「おまえらのせいで全部流れて空っぽだ」と叩き潰してたのは、ちょっとスカッとした。

 

女子二人との交わりも相変わらずあるし、今回は、勇者時代に腕を治療した剣聖までひっかけてるんだからもう……。

しかし剣聖クレハは、実力は確かでも視野が狭いように思えるのは残念ですな。上手い事スパイしてくれればいいけど、セツナの警戒した「重い」部分もあるからな……。

 

回復術士のやり直し~即死魔法とスキルコピーの超越ヒール~1

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「じゃあな、王女様。やり直しておまえにあったら、今度はおまえのすべてを俺が奪ってやる」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。
元は小説家になろうからの書籍化作品。

活動報告によれば、エロをかなり盛り込んだ作品でありアカウント削除に繋がる恐れがあるとして、削除されたとのこと。

まぁ、実際口絵のキャラ紹介からして、性癖と闇が濃いキャラが多すぎるんですよね……。

 

成人の折に、クラスと呼ばれる特別な力を得る世界。

世界に十人しかいない「勇者」となってケヤルは、回復能力特化型で戦力に換算できず、他の勇者から虐待されていた。

ケヤルの扱う「ヒール」は、「対象を正常な状態に戻す」と言う効果を持つもので……人によって違う「正常な状態」を確認するために、その人物の情報を全て読みこむ必要があり、傷の痛みすら再現する副作用があった。

 

ケヤルも一度は心を壊され、薬で無理やり働かされている状態にあったそうです。その中で、性的な虐待も受けて、彼は復讐心を滾らせなんとか正気を取り戻して、報復に動き始めたというストーリー。

状態の読み取りするから相手の隠し事も知れるし、なんなら武術の経験も模倣できるよ! とかかなりのチートっぷりで、ここまで盛ってると凄いなとしか言いようがない。

迫害されてきた分をやり返すべく、手を尽くして。ひとまず王女をやり込めて、次に奴隷を味方に引き込んで。エロいことしつつ、復讐のために動く話ですね。
色々な意味で挑戦的な作品ではありますが、読み放題サービスとかでなければ読まなかったかなぁと言う塩梅。

俺だけ入れる隠しダンジョン~こっそり鍛えて世界最強~

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「ありがとうエマ」

 

魔窟と呼ばれる存在が数多存在する世界。

その中には未発見のモノもあり、「隠しダンジョン」と呼ばれてるとか。

……なんで魔窟と言った直後にダンジョンに変わるんですかね……

あちこちツッコミを入れたくなって、私には合いませんでしたね。

ただ、ノリは軽くテンポよく進むので読みやすい作品ではあるかと。

 

平民が功績を上げる事で認められる「準男爵」という最下級の貴族家に生まれたノル。

仕事が決まった者の、上位の貴族にそれを横取りされて。

今後の進路について悩んでいた時、幼馴染の少女から耳寄りな情報がもたらされる。

 

彼が持つ「大賢者」という、「世界のあらゆることを教えてくれる」と言う、ユニークスキルについて。

使用時に死んだほうがマシと思えるほどの頭痛に襲われるため、これまでノルには使う事がなかった。

幼馴染曰く、かつてそのスキルを持っていた大賢者は使用後に頭痛を覚えたら妻たちにキスをしてもらっていたとかで。……賢者タイムとかけてるのかそれ……?

でも、実際にキスしてみるとか、もうとっとと結婚すれば、というような感じ。

 

強くなって、英雄学校と呼ばれる場所で新たな進路にめどをつける。

その為に、隠しダンジョンにもぐる、と。実際に行った先で出会いに恵まれ、特殊なスキルを授かることに。

性欲・食欲・物欲などを満たすことで得られる、幸福度を代償に効果を発揮するスキルを得たため、実力アップと欲望充実を兼ねた生活がスタートします。

試験を突破して入学資金を稼いだところで1巻は終了。

お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか

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「お付き合いしてください!」

 

秘密結社が暴れまわる街。

そこには彼らに敵対する魔光少女が居て、日々戦っていた。

世界政府推進機構という組織の名前の割に、活動はしょぼいものの。

魔光少女のかわいさに惹かれて観衆が居る事もしばしば。

……いや、そんな奇行をとってる集団がいたら、とりあえず逃げよう? とファンタジー台無しな感想を抱きましたけど。

 

で、主人公はひょんなことから、魔光少女の正体がクラスメイトだと気がついて。

バレると罰則があるらしいので、秘密裏にサポートしようとするものの……彼女かなりのうっかりさんで……よく今までばれずにいたな。

もう正体発覚させて、引退させた方が彼女のためなのでは……みたいな気すらする。

 

で、もっと親密になって補佐しようとして……「付き合ってください」と言ったものだから誤解が加速。

誰も彼もが一言足りないというか、自分の中で補完してしまって、勘違いしたまま突っ走るラブコメ。アクセル全開って感じの作品でした。

 


魔法科高校の劣等生29 追跡編〈下〉

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「八雲師匠にも、同じことを問われました。それからずっと、考えています。ですが自分には分からない」


相変わらずというかなんというか。
いろんな状況が重なりすぎて、誰もかれもが自由に動けていない感じ。
光宣が手配していた人喰い虎の密入国。
それを察知していた風間達は、劉少尉を扱いかねていた上層部から手出しを禁じられて。

光宣への対応にしても、反応がかなり違ってきてますね。
「九」の魔法師として完成形に在る彼を惜しむ勢力が助力して来たり、逆にパラサイトという人外の存在が跋扈してるのが我慢ならないと国外に押し出そうとする流れまであって。

そんな中で達也は水波を取り返すべく新しい魔法の開発までしてのけてましたが……
そもそも、なんで使用人一人を追いかけるのにここまで労力をかけているのか、と黒羽貢から問われていたり。
八雲からは、光宣絡みの騒動であちこちに火種が散っているという指摘も。
達也が、人間らしい悩みを得た成長とも取れますが、柵がさらに増えて、歯がゆさが強い。


 

魔法科高校の劣等生28 追跡編(上)

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「人喰い虎……呂剛虎! 今日こそ決着をつける!」

「望むところよ!」

 

まぁ、順調に下降しているというか。

スローペース進行ではありますねー。

幻惑魔術パレードを良く使いこなし、大陸古式魔術の知識を得ている。さらには周公瑾の隠れ家なども活用できる。パラサイトの横やりもあって達也の足止めが出来た。

 

そうしたプラスの要素が多くあっても、隠れ家にこもるのが限界で逃げきれない辺り達也が怖い。本当敵に回したくない相手です。

というか、今回の追跡劇を以てまた新しい着眼点を得てる辺りが本当に恐ろしい。

一条と吉祥寺の二人が『海爆』の件で英雄視されてインタビューを受けてましたが。そこで達也の名前を出すあたり、カーディナルも融通効かない、というか。

ここで今以上に達也に注目集めるのも得策じゃないと思うんですがね……まぁ、その辺は計算じゃなくて、これ以上借りを作りたくないというライバル心なのでしょうが。

 

光宣の段取りの甘さも際立つ、と言いますか。水波の決断を尊重すると言っている割に、余裕がなくなったらどうなるか分からない不安もあります。

達也の余裕を奪えないか、と敵性組織に手を貸したりしてる辺り、かなり引き返せないところまで言った感じが。

しかしまぁ、人食い虎呼び寄せて、達也に当てる想定だったのに……因縁の相手である千葉修次と相対して撃破されてたのには、ちょっと笑った。


忘却のカナタ 探偵は忘れた頃にやってくる

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「君は本当に危なっかしいね」

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「だから仲間が必要なんだろ?」

 

忘却社。

12階建てのビルの13回に在る、本当に助けを求めている依頼者だけがたどり着けるという探偵事務所。

一風変わった関係者たちのストーリーなんですが……

 

こう、面白くなりそうな要素は詰まってるのに、構成がそれを台無しにしている感じ。

プロローグでちょっと先のエピソードを入れて、本編は巻き戻った状態でスタートする、っていうのはよくある手法ですが。

一巻読んでも、一話の状態に辿り着かないって言うのはちょっとなぁ。先の情報が出すぎて、訳が分からないまま終わってしまった感じがあります。

 

オマケに、そこで色々描かれてしまっているせいで、社長代行を名乗る翼と先代社長との戦いの場面が盛り上がらない事。

火村が色々と忘却してしまって……でも、いつかは1話の時間軸に戻るんだよなぁ、と思うと、シリアス要素が全く息してないというか。

キャラが多すぎだと思うんですよね。

ミリとか一体何のためにいるのかわからないですし。忘却社に居る以上、なにかしら事情はあるんでしょうけど。

総じて、惜しい。




神託学園の超越者2

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「お姉ちゃん、私は……っ!」

(略)

「……もう、独りじゃないんだ」

 

同じく友人から借りた本―。読んではいたものの感想書いていなかったので。

まさかの続刊。

いや、勝利者の能力を人類に与えるって話で。能力を持たない「無能」が覇者となったから、能力は失われたはずなのに、なぜ話が続くんだ、という。

 

能力消失後に行われた臨時生徒会選挙を以て、覇者となった少女たちは生徒会の役職を獲得して、活動していたようで。

御厨が会計として辣腕を振るったというあたり、意外な才能持ってるなぁ、とか思いましたが。

「無能」の少女天枷杏奈は見事生徒会長になり活動していたわけですが……

そこに、彼女の姉にして先代生徒会長、天枷凰華が現れて、杏奈の相棒、「六行視」の文乃の周囲をうろつき始めて。

その影響を受けた文乃の幼馴染にして副会長の奏の暴走っぷりも怖かったですけどね。よく文乃は逃げ続けられたな……

 

騒がしくも平凡な日常の一コマとなるのかと思いきや、そんなことはなく。

失われたはずの異能が再度世界に現れ始めて。

元々超越者となった生徒たちを管理する立場だった、管理室の人間が、超越者を生み出して戦争を始めるとか……

 

1巻読んだときに、「この能力がほしいだろ?」と交渉すればよかったんじゃとか思いましたが。大人はもっと黒かった……

「天才になれる能力」を持った生徒を管理室にスカウトし、異能を分析し、奪い取れるように画策していたとか。おまけに、異能を組み合わせて新たな異能すら作れるようにしてしまっただとか、世も末ですな……

そうして、暴走を始めた連中をどうにか止めようと、杏奈たちが奔走するという流れになっておりました。

「六行視」による書き換えが頻発していたので、設定上仕方ないこととはいえ、読みにくく感じましたねぇ。



王立図書館の笑わない司書

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『私は信じる。この声を、耳を澄ませて聞いてくれた人だから』
そこから先は、まだ書かれていなかった。
この続きがどうなるかは、そう、まだわかっていないからだ。

 

なんというか、平和な世界だなぁと思いました。

いや、国の上層部の人たちは暗躍したり、暗殺計画企てたりと真っ黒なんですが。

全体的にふわっとしてると言いますか。粗が見えてると言うか。

館長と王様いれば後モブでも話回ったんじゃね、みたいな。

 

主人公たちの存在感が薄く感じられたといいますか。

レインの事情に関しても、もったいぶってはいるけれど大凡はこんな所だろうなぁ、と割と予想が付く範疇ですし。

ロザリンデが務める『編纂者』というもう一つの仕事。彼女が聞き、記した本の価値とかその辺の話が掘り下げられていると個人的にもっと楽しめたかもなぁ。

 

面白くなりそうな要素はあるんですけど、形がバラバラで上手くかみ合わなかった印象。

寛大な心を以て、滑らせるように文章を読むのがコツだと思いました。

一回読んだら満足かなぁ。

 


 
プロフィール

ちゃか

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