気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

★3.5

完全版 金色のガッシュ!!8

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「お前は強い、そして…

 オレが弱かった。許せ…」

 

LEVEL.141LEVEL.160」を収録。

パムーンの最大術に対してバオウ・ザケルガをぶつけたものの「その程度か」と打ち破られてしまい……まだ威力の残った攻撃術にガッシュは、強化術無しに立ち向かい……どれだけボロボロでも立ったまま、こらえきったんですよね。

魔本を介して術を使う際にパートナーの「心の力」が必要なですが、魔物側にも意思を貫き通す心が必要なんだよなぁと感じたシーンでした。

 

ガッシュの目指す「やさしい王様」という目標は、とても困難な道で……これまでなんども敗れて本を燃やされる危険性があったわけですが、それでも折れずに貫いてきたガッシュの生き様がパムーンの優しさを取り戻したの、とても良かったですね。

……まぁ、そうやって彼の意志が変わった後、即座に裏切り者粛清しにゾフィスが来たんですが。いや、効果的ですけども。

 

ブラゴに連れられてシェリーも鍛えられていて……魔物の群れの中にでも飛び込んでいくの、お見事というか。

清麿たちがペア以上で、13組の千年前の魔物を打倒してきていたところに、あの活躍ぶりよ。一騎当千とはまさにこのこと。あれだけやりつつも、操られているパートナーは守って見せたのも凄まじい。

 

人の心を操るゾフィス、裏切ったレイラに呪縛を掛けて清麿たちを足止めする役にしてる当たり悪辣ですねぇ。

その上で暗示に打ち勝ってほしいと清麿が本を持たず彼女の前に立つの、実に良い。フォルゴレも「清麿は正しいことをしてる」と認めれくれる格好いい中学生なんですよね……。

ヤバくなったら助けに入るって言う時のフォルゴレ、大分覚悟決まった顔してましたが。

なんとかレイラも呪縛を超えて、心が浮き立ったところをデモルトとか言う巨大な体格で強力な術の使い手が月の石を守っていて。

パティやビョンコが心変わりしてくれてなおギリギリの戦いでしたが、乗り切ったくれたのは良かったですね。

ガッシュカフェ、ビョンコのお相手がパムーンですらなくて術のペンダラム・ファルガになってるの、笑うしかないが。

完全版 金色のガッシュ!!7

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「それに、いまあの子を見捨てたら私は「カッコ悪い」大人だ」

「それは私の主義に反する!!」

 

LEVEL.120LEVEL.140」を収録。

先んじて6巻でガッシュカフェに登場してましたが、レイラが本編中で敵として登場。

……まぁ、最初からやる気がなかったというか。

ガッシュたちが心の力を使い果たしているのに気付いて、逃げ道を作るように術を使ったり。一緒に出て来た魔物に向けて攻撃しようとしたり、手助けしてくれたわけですけど。

 

ウマゴンが清麿にだけ懐かない。ギャグのように描かれていたあのエピソードも、「ウマゴンは優しくて戦いが嫌いで……だから、大好きなガッシュを先頭に連れていくパートナーの清麿には懐かなかった」と、見抜いていたのは流石の眼力ですねぇ清麿。

そうやって一度は戦場から逃がされたウマゴンが、自身の本の持ち主サンビームさんを連れてきてくれたのは熱かった。

 

ガッシュの本を託されて街に先に逃げたティオ達。しかし、そこに千年前の魔物がやってきて……ピンチなところに、ウォンレイ達を連れてナゾナゾ博士が駆けつけてくれたのも良かったですねぇ。

……かなり良いシーンなのに、ナゾナゾ博士がビッグボイン連れてきて、シリアスぶち壊しのギャグをぶっ放して、空気が凍った瞬間に攻撃術ぶち込んでるの笑っちゃうんだよな……。憎悪に囚われているらしい千年前の魔物すら固まってるの、逆に凄いよ。

 

敵の首魁ゾフィスと因縁のあるブラゴ達にもナゾナゾ博士は接触して……本拠地の情報を伝えた分の対価として、ゾフィスの名前とかを教えてもらった模様。

そしてチーム内でブラゴと戦ったという話を共有したところ、「なんで無事なの!?」と驚かれることに。ウォンレイすら冷や汗かいてるの珍しい、というか。優勝候補と言われるだけの事はある。

 

清麿たちが先行して突入したことで得られた情報をもとに、一丸となって突撃する作戦を選んだわけですが……ゾフィスの攻撃で分断されてしまうことに。

ちゃんと非常時はペア以上になれるように打ち合わせしてたのも偉かったですが……、まぁゾフィスはゾフィスで当然分断した先に配下を配置するよなぁ、というお互いにちゃんと最善手を取ろうとしているのが好きです。

分断されて各々がどこに行くかは運でしたが……清麿が辿り着いた先に居たのが、清麿が怪しい儀式をやりまくった石板に封じられた魔物パムーンだったのは、引きが強すぎて笑うしかない。

 

ティオがウォンレイの戦いぶりに感動して「弟子にして」と言っていたのを見ると……ガッシュ2の彼女の姿に強い納得が生じるというか。そういえばあったな、こんな一幕。

巻末のガッシュカフェ、パティと……まさかのベルギムE.O。ビョンコですらないの笑うな。ベルギムE.O、あのデカさで7歳なのか……いやまぁ、魔界の王を決める戦いに参加してる子供なわけで、若ければそれくらいのもいるか……。

完全版 金色のガッシュ!!6

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「そんな奴を王にさせるわけにはいかねえなああ!!!」

 

LEVEL.100LEVEL.119」を収録。

魔界の本に似た文字の刻まれた、謎の石板。その正体がここにきて明かされていくことになって。

千年前の魔物の術によって石板として封じられた魔物だった、と。

このタイミングで今回の王を決める戦いの魔物が残り40名になっていて、かなりハイペースで進んでいるので、どうするのかと思ってましたが。

過去の魔物を引っ張り出して、敵を増やすというのは当時びっくりしたものです。

 

千年前の魔物を復活させて徒党を組み王になろうとするロードことゾフィス。

ブラゴのパートナーであるシェリー、その友人であるココの心を操ってパートナーにしていたように、千年前の魔物たちのパートナーも心を操り従えている、非人道的な行いを平気でする輩で。

ガッシュたちが最初に戦うことになった操られたパートナーの中に、「ずっと仕事で忙しかったけど、娘の誕生日の為になんとか休みを取りプレゼントを買ったが……魔物の戦いでボロボロになっていた」人とかが居たの、凄い刺さって痛かったですねぇ。

 

清麿たちがそれに怒って、千年前の魔物との戦いに挑む覚悟を決めてくれたのは良かった。

必死に少ない手がかりを手繰り、なんとか拠点に目星をつけたタイミングで「私はもう知ってたけどね、ゴメンね」とか言うナゾナゾ博士からの手紙が届くの、良い仕事してるし格好いいんだけど、一回ふざけないと生きていけないのかアナタは……そういう性格してるな……。

 

千年封じられていたことで憎しみを貯め込んでいた魔物たちは、かなり手ごわく……それでも封印の被害者として見ることがやめられないガッシュは魔物やパートナーへの攻撃を躊躇い……それでも協力してなんとか勝ったわけですが。

もっとヤバい敵が控えてるから意識を切り替えろ、と最後にアドバイスを残してくれたのはなんか嬉しかったですね。

その直後にギャグみたいな敵だけど、強力な力を持ったビクトリームと鉢合わせることになるんだから、清麿たちの運どうなってるんだ。

感知能力のあるビクトリームが面白がって突っ込んできたので、清麿たちだけのせいでもないですが。

 

巻末のガッシュカフェはビクトリームとレイラ。

千年前の戦いで、なんどか行き会って時に共闘したりバカみたいな行動に突き合わされたり。腐れ縁みたいでしたが……ビクトリーム、レイラが石にされたと聞いてゴーレンに戦いを挑んだとか、ふざけ倒してるくせに格好いいじゃないか。

完全版 金色のガッシュ!!5

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「そのせいでおまえは不利になったんだぞ。それでもまだやさしい王様を目指すのか?」

「それ以外に…私の王はない!!」

 

LEVEL.80LEVEL.99」を収録。

ハンターを自称する人物と、それと相性の良い魔物に襲われるも工夫を凝らして撃退したり、清麿も変わらず戦闘経験を積んでいますが。

まだまだ気付けていない事柄も多くて。それを気付かせてくれたナゾナゾ博士には感謝……するべきなんでしょうけど、ふざけた態度をとることが多すぎるのでなんか素直に感謝しがたいんだよな……。

 

後は今回、バリーが登場したのも印象深いですよね。

戦いに勝利してもイライラしつづけている彼に、パートナーが「日本にいるガッシュに挑みに行って帰ってきた魔物はいない」という噂を告げて。

わざわざ戦いに来るんだから、行動力の化身だなと言うほかない。

清麿は天才学生で勉強何とかなってますけど、今読み返してると大人のパートナーとか仕事の調整めっちゃ大変だろうな……という視点が出てしまって良くないな。

 

バリー自身が荒くれものですが、そのパートナーが不足を知って補ってくれる人物なの、なんだかんだ生き残り続けてる良いコンビだな、という感じ。

40組まで生き残ってる時点で、相性はある程度良いでしょうけどね。……まぁ、ここに至るまでパートナー見つけられていないウマゴンもいるわけですが……。

 

バリーに気付きを与えてくれた、ということで結果的に見逃されましたが。清麿とガッシュのコンビでも厳しい戦いが増えてきましたねぇ。……厳しくない戦いの方が少ないか。

あと、ガッシュの使える術が少なくてまだまだ弱いって言うのも影響があるか。

巻末のガッシュカフェは、パピプリオとゾボロンとキッド。ゾボロンが実は流暢に喋れるのには驚きましたね……。自分のパートナーがヒゲだった時点で王になるのを諦めて喋るのを辞めたとかいうの、諦めが良すぎる……。

完全版 金色のガッシュ!!4

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「いくぞ、ガッシュ…こっからが本番だ」

 

LEVEL.61Level.79」と「特別編 二人の王女」を収録。

これまで誰の本も燃やさず、襲われてもあしらってきたというアポロとロップス。

魔物の術も人助けに使ったりしているし、信頼できる相手ですが……なぜかアポロに興味を持たれて戦うことに。

先読みに優れたアポロは攻撃を巧みに回避したりしてきて、彼が本を燃やすつもりだったら負けている場面もありましたが……結果は引き分け。

バオウ・ザケルガが初手では使えずチャージ式の力なのでは、という考察も出来ましたし得るモノが大きかった戦いですね。

それだけに、再会した時にアポロの隣にロップスがいなかったのが悲しい。

 

ダニーのエピソード、こんな後だったかーってなりましたね。

ダニー自身は芸術に全く頓着がないけれど、そのマスターは「物のすばらしさを金で計らおうとするのは人間の愚かさだ」としつつ「人の心をうつ芸術をバカにするのは許さん」としっかり良いところ悪いところを挙げて指摘してくれる、出来た人でしたね。

いつまでもダニーボーイと彼を子ども扱いしつづけてましたが……最後、シンプルにダニーと呼ぶのがとても良い。

使える術がシンプルな自己回復術だけなのに、なんだかんだ生き延びてるのも凄いですけど。……まぁ、肉弾戦は得意ですからね。それで言ったら戦闘術使えないキャンチョメも良く生き延びてるよなぁ感はある。

 

清麿とガッシュ、良い魔物とパートナーとの出会いもそこそこあって共闘もしてますけど……早い別れを迎えてしまうのは悲しいですねぇ。

そして次に戦うのが地味ながら妨害が巧みなパピプリオと、鈍足ながら強力な術を話すぞボロンのコンビで。ソロだったら危ないところでしたが、恵とティオのコンビと合流できて、コンビネーションで勝利出来たのは何より。

ウォンレイとリィエンの出会い、こんな感じだったか。本を奪う時のアクション、見事過ぎて他人事だったら拍手してたかもな……。

ガッシュの「やさしい王様」という目的に共感してくれて、そして生き延びられた希少なコンビとして頑張ってもらいたいところ。

 

巻末のガッシュカフェはダニーとウォンレイ。

術を用いない肉弾戦闘をこなす2組、冒頭から組手スタートで笑っちゃった。2人とも格好つけな部分があって、相性は良さそうなのに会うことなくダニーが退場してしまってるのは惜しいなぁ。だからこういうオマケ要素で絡みが見られるの嬉しいんですけど。

完全版 金色のガッシュ!!3

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「ちょっと見ぬ間に大きくなったな

 いい顔つきになった」

 

LEVEL.41LEVEL.60」を収録。

複数の魔物から「イギリスでガッシュに似た魔物を見た」という証言を得た清麿。

記憶を失った状態でガッシュが見つかったのもイギリスであるため、父を訪ねてイギリスに来たわけですが……そこで父が攫われているのを知ることに。

魔物の力を使って古城に君臨していた輩ですが……扱いに不満のあったコックが良いサポートしてくれたの、なんか好きですね。

 

ガッシュが記憶を失ったの、彼と同じ顔をした魔物が恨みからガッシュを襲い……しかし、ただ倒しても向こうの家族の元に帰るだけだから、記憶を奪って苦しみを長引かせようとした、とのことで。

そういう記憶を取り戻せたことと、第四の術に覚醒できたのはまぁ良かったですけど。バオウ・ザケルガは強力ながら使いにくいんですよねぇ。

それでもうまく使って勝利を掴んでいく清麿が強いんですけども。

 

道中で会った魔物ヨポポの戦いに協力し、犠牲をいとわない魔物を撃破できたのは良かったですけど。

良い心を持った魔物とパートナーと別れることになったことで、ガッシュは気落ちして。

気分転換に出かけた町でキャンチョメと鉢合わせるんだから、縁があるなぁ……というか。そこでフォルゴレ探しをすることになって、おおむねギャグ時空で清麿が凄い顔することになったりしてましたが。

彼が飛び出して一人で行動していた理由を見ると、なんだかんだ憎めないんですよねぇ。チチをもんだのは反省しろ、というか捕まれ。

 

巻末ガッシュカフェはキャンチョメとブラゴ。

めっちゃキャンチョメが震えてたし、ブラゴが貫禄あって笑っちゃった。

完全版 金色のガッシュ!!2

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「コンサートを守りたいんだってな……」

「一人でよくがんばった……」

「あとはオレたちにまかせるんだ」

 

LEVEL.20LEVEL.40」までを収録。

「やさしい王様」になるというガッシュの夢を笑う魔物フェイン。

力をつけて誰も逆らえない王になろうとしてるフェインは、パートナーも関係ない人を巻き込むことを恐れずに術を使ってくる輩で……。

第三の術ジケルドが効果を発揮してくれて本当に良かった。ジケルド、あんまり使われているイメージなかったですけど、この完全版2の中で、コポルク使ったキャンチョメ捕獲とかロブノス相手にも使ってましたね、そういえば。

 

清麿、頭脳明晰でガッツもあるけど知識重視というか……林間学校の料理作りで大失敗したりとかしてるの、人間味出てて良いんじゃないですかね……。

少しずつ戦いも進んで行って脱落者も出て来てますが、だからこそ生き残っているのはソコソコ戦える魔物が多い。

考えてみると雪男みたいな魔物、シェリーを庇った結果とは言えブラゴの腕持って行ってるのなかなかヤる方なのでは。

 

いじめられていた真一をマスターとしていたエシュロスとか、ガッシュがまだ3つしか呪文を使えないのに、8つ呪文を会得してたりしますし。差を感じる。

まぁボチボチ強い魔物出て来たな……と思ったら、ギャグ全振りみたいな変身能力を持つ魔物キャンチョメとパートナーのフォルゴレなんだから、温度差が凄い。メリハリが効いてるとも言えますが。

清麿とフォルゴレの対面シーンで「注:言葉は通じてます」と注釈入ってるの笑った。

完全版2巻の段階で100名の魔物の子のうち、30名が脱落したのなかなかにテンポよいですよね。毎度ボロボロになってますけど、ガッシュも6名……つまり5分の1倒しているのはなかなかの戦果ですし。

 

巻末のガッシュカフェ、ティオとコルル。魔界時代から仲良しだったという2人の微笑ましいやり取り見られたのは良かった。

ティオ、防御の術をメインで覚えるタンクみたいな立ち位置のくせに、当人の握力は150キロあってガッシュ相手にはてきめんに強いの、なんか笑っちゃうんだよな……。

完全版 金色のガッシュ!!1

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「学校に来なくていいのはお前の方だ! でくの坊!!!」

「これ以上私の友達を侮辱してみろ!!」

「お前のその口、切りさいてくれるぞ!!!」

 

いやぁ、懐かしいですね。通常版は読んだことあるんですが完全版は初。巻末のガッシュカフェで魔物たちのトークが入っていたのは面白かったです。

あとはざっくりした展開は覚えていたものの、あまり読み直してはなかったので細かいところは結構記憶から抜けてましたねぇ。

 

完全版1巻は「LEVEL.1LEVEL.19」までを収録。

天才中学生、高峰清麿はその頭脳明晰さから「何してもつまらない」と退屈した人生を送っていた。

何やっても退屈なのが高じて生きる気力がないというか、自分以外を下に見るような言動とかもあって、尖ってるなぁ……という印象ではありますが。

そんな彼のところに、父が保護したという謎の少年「ガッシュ・ベル」がやってくることになって。

 

父に命を救われたというガッシュはその恩を返したいと言われて、「最近頭の良さに甘えて腑抜けてるらしいから息子鍛え直してくれ」と頼まれることに。

トンデモ行動力のガッシュに振り回される中で、清麿が成長していくので結果的には英断だったと言えるんですけど……。

見た目自分の息子より幼い、幼稚園~よくて小学生低学年くらいの子に「鍛え直してくれ」というの、なかなかチャレンジャーだなぁお父上。

 

実はガッシュは魔界の王様を決めるための争いのため、人間界に送り込まれた魔物の子の一人で、戦うために魔本の使い手を求めていた

そして清麿はガッシュの本を読めるパートナーだと発覚し……2人は魔界の王を決める戦いに挑むことに。

ガッシュの第一の術で屋上破壊できるだけの威力あるのを見ると、これ以降の清麿が術を喰らってボロボロになりながらも立ち上がっていく姿、とんでもない超人だな……みたいな気持ちにはなりました。心の力で術を使うのもあってか、基本的にはガッツがありますよね魔物の子のパートナー。

 

ガッシュ、記憶を失っていたのもあって当初は魔界の王を決める争いの事も忘れていた死……戦いの事を知ってからもスタンスを決めかねていたわけですが。

心優しい少女であるがゆえ、術を唱えると戦闘用の人格に切り替わるコルルという少女と早い段階で出会ったことで、優しい王様を目指すっていう目標が明確になったのは良かったと思います。

光属性美少女の朝日さんがなぜか毎週末俺の部屋に入り浸るようになった件

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「だったら、俺に悪いとか思わないでほしいかな。それで、これからも俺の部屋でゲームしてる時くらいは……しんどいことを一度隅に置いといて、その場で楽しいものを優先したっていいんじゃない?」

(略)

「ううん、私もそう言ってもらえてすごく安心できた……。影山くんってほんとに……その……優しいよね……」

 

朝日光は、学内一番の人気を誇る美少女。

名は体を表すという言葉の通り、明るく可愛い陽キャであって……テニス界期待の選手であり、モデルとしての顔もあるとかなんとか。

一方で主人公の影山黎也くんは、ゲーマーなオタクであまりクラスで交友の少ないタイプのキャラであった。

交わりそうになかった2人でしたが……実は朝日さんも兄の影響でゲームが好きで。彼女の方から、ゲーマーな影山君に話しかけてきて交流が始まることに。

 

ゲーマーな側面のある彼女が、なんで影山君の部屋に入り浸ることになったかと言えば。

彼女はゲーム好きな兄に相乗りしていたというか、兄の持ってるゲーム機を借りて楽しんでいたところ、兄が一人暮らしを始めることになってそれらを全部持って行ってしまったためだとかで。

その兄が影山くんのゲームフレンドだったのは、ちょっと笑ったというか。世間って狭いなぁ……と思うなどしましたが。

 

同じ趣味を持っていて、実際にプレイさせてみればのめり込んでいくゲーマー気質を持っている彼女との時間は影山君的にも楽しいものではありましたが。

……それまで接点のなかった美少女との時間は、意識せざるを得ない時間でもあって。コミュ力の差から影山君の方がギクシャクする場面もまぁまぁありましたけど、なんだかんだ良い子なんですよねぇ。

 

朝日さんの方は、少し前に怪我をしたことでテニス関連で上手くいかないことが増えていて。

ゲームが趣味というのも嘘ではないけれど、影山君に最初に声を掛けたのは気落ちしている時期の気まぐれという側面もあって。ただ、誰でも良かったわけじゃなくて、一応影山君の存在とか、彼が昔文化祭で頑張っていた姿とかを見ていたのとか彼の趣味を知っていたからだったわけですけど。

不器用ながらもパーフェクトコミュニケーション成立させて、朝日さんの想いがハッキリしてしまったので、この後さらに面白くなりそうですね。グイグイ来る光属性少女は好きですか。頑張れ影山くん。

図書館の天才少女~本好きの新人官吏は膨大な知識で国を救います~

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「私は自分の能力を使うことで大勢の人が助かるならば、最大限に能力を活用することが責務だと思っています。それに……私なら助けられたのにと、後悔したくないんです」

 

平民のマルティナは、本を読むのが好きな少女。

平民街の図書館にある本を全て読み終えてしまった彼女は、王宮図書館の本を読むためだけに官吏登用試験を受けた。

国の方針として二十年ほど前から貴族と平民の垣根をなくそうという宣言がされて、平民でも官吏になる道が開かれていたのは彼女にとって幸いでしたねぇ。

まだ道が開かれてから世代が変わるほどの時間が経ってはないので、貴族至上主義の考えを持った人物とかも居たりするみたいですが。

 

平民でも受け入れてくれる人が多かったのは良かったですね。

そして、マルティナはただ本を読むのが好きというだけではなく……読んだ本全てを記憶できる「完全記憶能力」を持っていた。

オマケにただ読んで覚えているだけじゃなくて、その情報を引っ張ってくる速度も速いので、先人たちに羨ましがられてますけど研究者とか学者になっても名を残せそうなスペックしてるんですよねぇ。

 

協力することも多い騎士団の情報を覚えるのを任されたマルティナは、とある異常に伴った魔物討伐に際して意見具申をして。

それが受け入れられて現場に同行することに。眉唾物と思われていた「瘴気溜まり」というものについての知識を即座に引き出し、研究に踏み出すまでの時間をかなり短縮することに成功。

希少な光属性の魔法を使える人材を集めることで、小さいものなら消滅させられるという結果を出していたのは良かったですが……。その後、光属性を用いる方法では消滅させられない巨大な瘴気溜まりが発生したり、世界各地で同時多発的に瘴気溜まりが発生したりと、事態はどんどん進んで行くわけです。

 

マルティナを筆頭に、人々がまず自分たちで出来る限りのことをして、それでもこのままでは対処しきれないと判断して……聖女召喚の儀式を復活させようと試みることに。

マルティナ達が人事を尽くしているのは、個人的にポイント高い。途中、マルティナの才覚を認めた国が彼女を誘拐しようと試みるトラブルがあったりもしましたが。その騒動からヒントを得て、聖女召喚にまでこぎつけたのはお見事。

招いた聖女の扱いだとか、国家間の交流とか、問題山積ではありますがマルティナ達が力を合わせて乗り越えてくれることを祈りたいものです。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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