気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

★4

魔のものたちは企てる3

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「まさか冒険者たちにあのような……思い出しただけでも……ククク」

「ちょっと引く!」

 

19話~27話を収録。

憐憫卿が相変わらず好きで、魔王様にすらちょっと引かれている会話が3巻冒頭にあって笑っちゃった。

魔王の秘書官筆頭のグリスペンナ殿。現場を退いたけど伝説の大サキュバスだとかで……その縁で、レツェの実家から「たまには顔を出すように」を託されて。

両親も姉妹もサキュバスとして優秀で。そこで落ち込むのではなく「だから私ぐらいこんなんでも安心だな!」といえるのがあまりにもレツェすぎて面白かった。」

 

魔王軍、憐憫卿が筆頭ですけどあっちこっちに個性的なキャラが多いんですよねぇ。

変化の杖のテストモニターが再開して、そんな中で一体のゴーレムが華やかな賑わいに憧れて、可愛くなろうと格闘し始めるの良かった。

意思表示の方法は限られているけれど、それでも創意工夫をして自分の目的のために突き進むのは偉い。そして努力を続ける姿に力を貸してくれる人が出てくるのも、なんだかんだ魔王軍助け合う場面もあったりするの良いですよね。

その結果、美少女ゴーレムが爆誕して。アーマーボディによる強化形態とか、性癖詰め込んだ存在が爆誕してたのが実に笑える。

 

コミカルさで言えば、魔王様が近頃自分の前に立つ「勇者」が居ないから、今の注目株見に行こうかな……ってなった時に、配下たちが様々な変装案を持って来た場面とか愉快でしたよね。

……その騒動を引き起こしたのが憐憫卿によるリークなの、実に憐憫卿らしいというか。みんな楽しそうに欲望に忠実に突っ走ってるなぁ……。

魔王軍が特に濃いですけど、冒険者側も強い存在はその分個性も色濃くて読んでてずっと笑えるのが好き。

【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう5

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「えー、というわけで色々とお騒がせいたしましたわ。今後はやるとしても基本的に安心安全な深層攻略までにとどめてお優雅な配信を心がけていきますので、よろしくお願いいたしますの」

 

“深層が安心安全はもうバグなのよ”

 

疑惑を払拭するためにソロでの深層ダンジョン攻略に乗り出したカリン。

その工作を行っていたクラン、ブラックタイガーがメインの攻略を行い、情報も抱え込んでいたダンジョン深層攻略風景の配信。

それによって実力を示しつつ、敵へ打撃を与えることにも成功した。

けれどカリンは、疑惑の完全払拭のためにはあと一手必要だろうと感じていた。このままなら、親友である真冬が頑張ってその部分を穴埋めすることになるのだろう、とも。

 

だからインパクトを与えるために、深層の更に先。深淵にまで踏み込んでボス攻略を行うことを決意した、と。

……カリン、一般的な勉強はできないし、創作物にハマって「お優雅配信」を実行しているぶっ飛びキャラですけど。戦闘能力は本物ですし、友人も大事にしているし、こういう勘所を外さないのは強いですよね。

 

実際、深淵攻略も割と危なげなくやってたし。そこで出たボスがかなり貴重な素材落とすボスだったせいで、余計な爆弾まで爆発してたけど。

追い込まれたブラックタイガーが襲撃してくる事態に陥った際とか、「つまり、モンスターの攻撃で混乱してますのね?!」と明後日の方向で物事を解釈しちゃうポンな部分もありますけど。

 

これまでの描写で、カリンはやるよ。こういう子だよという信頼があるからな……。ここまで来たらこのまま突っ走って欲しい。今回の騒動を治める立場の人々とか、とても胃が痛い日々を送ることにはなるでしょうけど。

作中でもちょっと触れられてたけど、黒い噂のあるブラックタイガーを放置していた側にも多少の責任はあるから……。

重要情報ポロポロ落とすし、嘘が下手出しでリスナーからも「嘘が下手すぎて、信じられない情報に逆に信ぴょう性が出ている」とか言われてるの笑った。

そしてトンデモ配信をしたことで世界中に彼女の力が知れ渡った結果、カリンの同類……深淵に挑戦できそうな実力者……が興味を持って日本に襲来しそうなの、関係者の胃が危ない。合掌。

あなた様の魔術はすでに解けております―裁定魔術師レポフスキー卿とその侍女の事件簿―

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「本質とはなんだ。魔術師としての能力以外に何があるというのだ?」

(略)

「論理と覚悟だ」

 

500年前に魔術を生み出した天才は、多くの弟子を取り『始祖』と崇められるようになった。

しかし、弟子の中には魔術師であることに驕り、魔術を使えない人間たちを『魔力なし』として下に見て、破壊と殺戮の対象としたものが現れて……。

魔術を正しく使ってほしかった『始祖』は怒り、魔術師に課した『制約』に違反したと確定した魔術師を裁くための『裁定魔術師』という役職を、信頼できる弟子に任せることにした。

 

時代が流れ、代替わりを続けながらも『裁定魔術師』は活動を続けていた。

それはつまり、『制約』を無視する違反魔術師たちも健在だと言う事なんですけど。

かつて弟子の一部に裏切られ『裁定魔術師』なんて役職を設立する事態になった『始祖』が定めたものであるために、『制約』には魔術師の師弟関係についての定めもあって。特に師匠の権限が強く設定されているとか。

「魔術師が魔術師を殺す事」は原則禁忌だけど、師匠と弟子の関係だったら場合によっては師匠にはそれが許される場合があるみたいですし。

 

そんな中で『制約』の存在を知りながらも魔術師殺しをした人物の前に、『裁定魔術師』レポフスキー卿の侍女リネットが現れて。魔力なしながらも確かな目を持っている彼女は、殺人事件の真相を暴いていく、という魔力ある世界のミステリーって感じ。

制約も裁定魔術師の存在も知った上で、魔術師殺しをする魔術師なんて、基本的には完全犯罪目指しているんですよね。

「死霊魔術で魂を呼び寄せて犯人暴露されないように、繋がりを断つ道具」とか用意してますし。そうやって隠ぺい工作が施された中でも真相を見つけていく流れが良かった。


滅亡国家のやり直し 今日から始める軍師生活4

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「レイズ様の意思を継ぐ、ルデクを救うって、約束」

 

「ああ。守るよ」

 

ロアの知る歴史において、ルデク最後の勝利として記された屈指の戦果を齎した『レイズ=シュタインの大遠征』。

「最後の勝利」とある通り、その後ルデクが亡国と課す流れが激化していくわけです。

これまでもロアの行動によって歴史は変わってきており、彼の知るタイミングよりも早く『大遠征』が発生したわけです。ロアはこの戦いの後にレイズに自分が未来を知っている事を打ち明けようと決意し、戦場に赴いたわけですが……。

 

ロアが故郷の悲劇を回避するために手を尽くしているように、ルデクを滅ぼそうとする裏切り者たちだって、変化した状況に合わせて行動してくるんですよね……。

大遠征に合わせてルシファルが配下を動かし、ルデクの希望となりうるレイズを排除するための手を打つのは敵ながら、間違いのない一手ではあると思います。

ただ第10騎士団にはロアという特異点がいるので、敵の思惑通りにはいかないんですけどね。

 

レイズが暗殺者の一撃に倒れ、死の間際に「ロアは未来の知識を持っているのではないか」という推測に辿り着いていたのはお見事。

そして自身の死すらも利用して、ルデクのために動いたレイズは本当に偉大ですよ。そんなレイズから評価されたロア。もとより、故国の滅亡回避のために尽力するつもりだったでしょうけど、真剣さが増したというか。覚悟がより強まった感じがして良いですね。

ロア、グランツの想いをくみ取れない場面があったり、まだまだ未熟な部分もありますけど。そんな中でもレイズの薫陶を受けている、軍師としての才能をいろんな人が感じ取っているのが好き。

 

レイズの策と第10騎士団をはじめとする各騎士団の奮闘で、裏切り者たちの動きを掣肘できたのは良し。そうやって出来た時間で、本来の歴史ではあり得なかった「帝国との同盟」という札で状況を変えようとしているのがロアらしい。

少しでも同盟成立の確立を上げるために、ロアは出来るだけのことをして……そしてついに、幾人かに自分の秘密を打ち明けることにもなって。

ロアの歴史改変によって本来とは違うタイミングで失われた命も、確かにありますけど。それでも救われた者だっているんだと喪失の後に描いてくれるのは良かった。

ほんとは一緒に、いたいだけ

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「おはようのキスって 幸せですね」

 

2025年夏コミ新刊。

2024年冬コミの「ほんとはもっと、したいだけ」シリーズの続きですね。

恋人関係の弥子と小暦。前作では一線を越えて時にちょっとギクシャクして、それを乗り越えるまでが描かれていたわけですが……。

弥子はその時に昔の恋人(弥子はセフレと訂正している)の東条なずなに愚痴りに行ってたみたいですが。

 

関係解消してからも交友関係は続いていて、あれ以降も愚痴をこぼしに行っていた模様。

女性同士の関係にも理解があるし、そもそも恋人関係の事も知っている友人ってこともあって弥子的には弱みを見せられる頼れる相手ではある模様。

……なずなの方は、表には出さないけど未練があったみたいですけどね。

揺れているんじゃないかとみて、元鞘提案なんかもされてましたが……それでも、今の関係が大事だとハッキリ断ったのは偉い。

その会話を小暦に聞かれて、満足してなかったなら「もっとしましょう」ってなってたのは、小暦ちゃん強すぎて可愛い……。

アリアドネVol.1 Unnamed Memory―AFTER THE END―

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「もともと急がせるつもりはなかったんだが……分かった。ゆっくり決めればいい」

 

2025夏コミ新刊。……夏コミ直後に買ってはいたんですよ……。「買ったけど感想書いてない本の山」がちょっと積み上がりすぎり、タスクが重なって感想書くのが遅れに遅れただけで……。

 

閑話休題。

Unnamed Memory After the end』シリーズの、逸脱者たちの話ですね。

時系列的にはate5ate6の間のエピソードになります。「アリアドネ」本編のネタバレは抑えめにするつもりですが、どうしても逸脱者周りのネタバレには触れることになるのでご注意ください。

 

 

舞台は『Fal-reisia』とかと同じ大陸ですね。

ate6P64あたりでサラッと触れられていた、約4800年ぶりのエギューラ症候群の発症者として生まれた少女シーライア=イーアの元に、記憶を取り戻した状態のオスカーが現れる……という形で今回の逸脱者たちは出会います。

 

オスカー、入院中のシーライアと出会ったときに初手で「結婚しよう」とか言っちゃったせいで、シーライアが退院して技術者として働き始めてからも交流があるみたいですけど、どうしても恋人関係とかまでは進展していない模様。

オスカーの方から連絡を入れたり、関係を断たないようにはしてるみたいですけど。

「貴方からの連絡は通知を切っている」と言いつつ、なんだかんだ食事には付き合ってくれたりするシーライアとのやり取り、好きだなぁ。

 

というか逸脱者の片方だけが記憶を取り戻しているときのやり取りが、初々しさがありつつもそれまでの積み重ねてきた時間がにじみ出る場面もあって、無限に味がするから好き。

……初期逸脱者はまだ「再会の喜び」とかがありましたけど、『アリアドネ』のate5ate6あたりの時期だと、危うさとかも垣間見えてハラハラもするんですけど。

エギューラ症候群は今のレイジルヴァ大陸では稀有な事例で……シーライアの家族をはじめとする多くの人の尽力で、過去の記録から「エギューラ症候群患者の対処法」を見つけて、多少の苦労はありつつも生活がおくれてるの凄いですよね。

オスカーが無理に手をかさず見守る構えを取っていたのもなんかわかる。

初手の接触でミスしてましたけど、このまま穏やかに距離を詰めていければいいなぁ……と思いつつ、そんな平和なエピソードは本にならないんだってしってる。

 

ただまぁ、Vol.1でシーライアもまだ記憶を取り戻していませんし、シーライアの家族がトラブルに巻き込まれてオスカーが助けに向かう、という割と平和な決着迎えたのは何よりでした。

ぽつぽつシリーズ刊行される予定らしいので、続きを楽しみに待ちたいですね。

 

二度目はタの付く自由業 逆行した社畜は、チートな装備&知識持ち越しで万能のアウトローになる

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「差し当たっては……目指すか。『最強の探索者』ってやつを」

 

ダンジョンが現れ、そこからポーションなどと言った特殊なアイテムも出てくることがあり……多くの人が探索者として乗り込んでいった。

ダンジョン内部でモンスターを討伐すると、職業が発現。スキルなども使えるようになり、レベルアップで強化されていくようですけど。

戦闘に活かせる剣士や魔法使いなどさまざまある中で、不遇な扱いを受けていたのが商人系の職業だった。

 

商人系の職業が最初に使えるようになるスキルが『アイテムボックス』で……。ダンジョン内部の資源を多く運べるのは有用だけど、現実世界でも違法なアレコレも運べるという事が危険視されたり。

レベルアップで習得できる鑑定も個人情報抜けることが問題視されて、対策装備が作られているし。アイテムボックス代わりに使える道具も開発されたりしたりもして。

そもそもの問題としてステータス補正も弱いせいで、商人系統は不遇を託つことに。

 

主人公の松尾篤史は、そんな世界でユニークな職業『旅人』を発現した青年。

アイテムボックスのような空間系だけど、より規模の大きい『ルーム』というスキルを扱う事が出来て。それを素直に報告した結果、ギルドに囲われて社畜ライフを送ることになった。

……という不遇の記憶を、職業発現の瞬間に取り戻したときから物語が始まります。

更にルームの中に保管していた貴重なアイテムも残っていたことで、彼は一周目の囲われる未来を回避するために動くことを決意。

不遇な扱いを受ける商人系統になったという報告をして自由を手に入れた彼は、同じような目に合わないようにするため自身を鍛えつつ、燻っている組織に自分を売り込んで社会的な地位も獲得して。

一周目で得た知識とアイテムを活かして、問題を抱えている少女を味方に引き込んだりして今のところは順調な歩み出しをしてる感じがしますね。

いずれAランクになるだろう企業で役職を得たとは言え、まだBランクですし権力的な意味では上がいる状況ではあるので、まだまだ油断できない部分はありますが。

七つの魔剣が支配する15

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「……成り得ぬでしょう。たかだか一年で、人がこのようには」

(略)

「あなたの足元だ。それで漸く」

 

校長を筆頭に頼もしい戦力が不在の中で、異端との戦いに臨むキンバリー。

ファーカーが教師として潜入した上で目指した、キンバリーの迷宮の奥にあるもの。双杖ならあるいは成し得たかもしれない偉業について。

そういった真実が明らかになってくれたり、新たな魔剣がお披露目されたりと面白いシーンは多数ありましたけど。

 

敵も周到に準備して仕掛けてきているだけあって、かなり追い込まれていて。

そんな中でも抗い続けているオリバー達をはじめとした生徒たちの奮闘が、輝いて見えました。

卒業生のティム先輩が最寄りの町で奮闘し、自身の体質を生かした上で敵に迫っていたのは熱かったし。

エンリコダミーから悪魔の誘いを持ってこられていたピートが、一度は断った上で代案があるならそれに乗ったり……いざ一歩踏み出したらノリノリだったりするのとか面白かったですけどね。

 

ただ……どうしたって、犠牲は出るんですよねぇ。

最善としては無血開城を目指していたファーカー、対立が明確になってからも犠牲が少なくなるように立ち回ってはいて。そんな彼の思考を読み切って、罠に誘導したミリガンはお見事ですけど。

そこに戦力を割いた関係で、敵の鍵屋とリタ達4年生の後輩組が対峙する羽目になってしまったりとかもしましたし。

 

苛烈な戦場の中でオリバーやロッシが、傷を負いつつも調子を上げて格上に食らいついていったのも良かった。

最終局面で殿を務めたオリバー達の負担を肩代わりした彼を思うと、どうしようもなく悲しいですけど、少しでも多くが生き延びてくれたのは良かったと思います。

……それとは別に、今回校長先生を筆頭にキンバリーの魔人たちの実力を垣間見る事が出来たわけですけど、オリバーの復讐のためにはアレを蹴散らさないといけないの……無理では? って強さで、これまで引っ張っただけの事はあるなぁ、とも思いました。

魔女と傭兵4

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「お前たちは結局、自分が気に入った方法を肯定しているだけという事さ。剣も、薬も、魔術も。人が戦うために生み出した道具に過ぎん。必要ならば使うだけのこと。誇りだなんだと選り好みして、それについていけない者は死ぬだけだ」

 

感想書いてないのに気付いてしまったのでー。

たまたま街を出歩いている際に、女に絡むチンピラを目撃したジグ。女もそこそこ腕利きだったが、戦闘用のドラッグを使ったバカが出たので少しだけ介入。

当人は依頼でもないしこの程度で金は要らんと去っていきましたが……その女、カティアはこの街の裏社会で縄張り争いをしている組織の一つバザルタのボスの娘だった。

 

かなり街にドラッグが広まっていて……さらには内側に裏切り者もいるかもしれないと、バザルタも動くに動けない状況で。

カティアはジグに接触し、自身の護衛を依頼することに決めたわけです。

ちゃんと調べた上で接触してきてましたが、以前ジグが「ペラペラ情報を話すと信頼に関わる」と話さない事を選んだワダツミでの一件までちゃんと調べて、評価してくれてたのは良かったですね。

 

この大陸では傭兵なんてゴロツキ扱いですけど、ジグは彼なりの矜持を持ってるので、底を認めてもらえるのは嬉しい。

あまりにも怪しすぎて疑う声は当然ありましたが、カティアが「金次第で誰にでも作っていってるあんな戦力、敵に回す方がおっかない」と契約続行の判断下すシーンが地味に好きです。

 

……ただ、規模が大きく冒険者にも被害がでたこともあって冒険者ギルド側も調査に動いていて。

シアーシャは別の稼ぎに臨時パーティーを組んで挑んでたので不在でしたが、何の因果かジグと過去に因縁のある三等級冒険者エルシアのパーティーと戦う羽目になっていたのは、相変わらず持っているな……というか。手練れ相手でも引かず、目的を達成する在り方はやっぱり好ましい。

君に好きっていわせたい

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「じゃあ あたしと……つき合ってみる?」

 

読み切りをまとめた短編集。

表題作「君に好きっていわせたい」と続き物の「君が好きっていってきた」が一番好きかなぁ。

幼稚園のころから幼馴染のみさきと圭。デカいけど気弱なみさきちゃんを小柄な圭ちゃんが守ってきたみたいですが。

みさきちゃんの方から「圭ちゃんが好き」と告げてきて……驚いたけど嫌な気がしなかったことで圭ちゃんが頷くことに。そうして関係が一年続いているんだから、もうお似合いですよね……というか。

 

とは言え不安がないわけでもなくて、付き合って一年も経つのに「一回も圭ちゃんが好きって言ってくれない」とみさきに迫られることに。

……赤面してる圭ちゃん可愛いな……。そうやって圭ちゃんが恥ずかしいモードを超えて好きアピールしてくれるようになって、逆にみさきちゃんの方が赤面する日々送ることになってるの、実に微笑ましかった。

 

「ウチの猫が可愛い幼女になるなんてっ!」は疲れたOLの京が、癒しとして飼っていた猫がタイトル通り幼女になってしまって。猫の時と同じ距離感で飛びついてくるし、膝に載って来るしで微笑ましかったですね。

「スーパーメイドにお任せください!」はタイトル通り、仕事できメイドなクロと、クロが使えているお嬢様ココの話。仕事一筋だった自分がまさか幼いお嬢様に恋をしてしまうなんて、と思いを秘めていたクロですが。ココの方から「キスして」と頼まれることになって……心を揺さぶられまくってるの可愛い。

 

「ニートなお姉さん拾いました。」もタイトル通り。

幼く見える行き倒れを拾ったらなんと29歳。お酒も飲める年齢と言うことで、自分で何とか出来るでしょうと追い出そうとしたけど、なんかずるずると居候させてしまって。一緒にいる間にほだされていくのが良い。

「みゆりのしろちゃん」は母が仕事で忙しく一人で過ごす少女みゆりが作った、雪だるまの友だちしろちゃん。お揃いのマフラーをプレゼントする位気に入っていたけど、まだ寒い時期なのに消えてしまって……夏の最中、不思議パワーで人間の姿を得たしろちゃんが会いにくる話。

しろちゃんに贈ったマフラーを付けたお姉さんがやってきて「どろぼう?」と疑うみゆりちゃんと、その時のしろちゃんのなんとも言えない表情がツボ。

 

「へんあい」。後輩少女に恋をして盗撮しまくってるストーカーじみた先輩が、それを当人にバレてしまって……画像消さなくていいし、みんなに広めることもしないけど「私と付き合ってください」と条件を出されることに。

……しかし話が進むと、どっちもどっちな部分が見えてきて、まぁある意味お似合いでしたね……。



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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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