「構えなさい皆さん。――戦争ですよォ!」
剣花団のメンバーが誰一人欠けることなく、五年生に進学したオリバー達。
激動の時代を生きる5年生たちの研鑽著しく、かつてのゴッドフレイ世代のようだと感じる人もいる状況。そんな先輩たちの影響を受けて、4年生たちもまた素質を伸ばしてきているみたいです。
統括になったティムがオリバー達に見送られ、自分が人間であることを知った上で卒業したみたいですし。次の統括が誰になったのか、と思いましたが。
三年連続の教師失踪と、ロッド=ファーカーの介入や異端狩りとの確執で揺れている中で、ゴッドフレイからティムに統括が継がれたことで多少は校内が落ち着いていたものの、油断できない情勢なのは変わらず。
誰が統括になるかと悩ましい状況の中で、ミリガンが「留年生が統括になるのを禁じるルールはない」と主張して。周囲の思惑もあってそれが通り、まさかの八年生統括が誕生し、周囲に恥をさらしネタにされつつも、受け入れられてるの良かったですね。
異界の大接近が予知され、エスメラルダ校長を筆頭に戦力がキンバリーを離れることになって。大賢者ロッド=ファーカーの暗躍を怪しむ人もいましたが、尻尾を出す事はなく運命の日を迎えることに。
ファーカーは魅了の力で予知を行う人員を取り込み、偽装することに成功。派遣された
ダミー・エンリコの行動で時間を稼ぐことには成功していましたが、無血占拠を成し遂げようとしていただけあって、仕込みが充実してておっかなかったですねぇ。
ファーカーの弟子が異端2人を伴っているとはいえ、バネッサ先生に「勝率10割」と吹いてるくらいですし。メタいこと言うとオリバーの復讐相手の一人なので、なんだかんだバネッサが生き残りそうですけど、多少は怪我させてくれると次の標的にしやすく……なるか? 逆に「手負いの獣の方が恐ろしいの知らねぇのか!」と暴虐を振るいそうな予感しかないですけど。
ファーカー、ここに至って明確に裏切りましたけど、それでも指導には手を抜いていなかったみたいなのが、彼を考える時にノイズなんですよねぇ。
オリバーが願って指導してもらった、異端相手の戦闘方法とか有用で、乗り込んできた相手を撃破することに成功してましたし。
方針がとがっている特殊な場所とは言え、あくまで学校でしかないキンバリーを狙うのはなんでだ、とガイは疑問に思っていましたが。オリバーには心当たりがありそうでしたし。
一部の物しか知らない「世界の秘密」。まぁ母の関係で知ってるんでしょうけども、何隠してるんでしょうねぇ、キンバリー。
異端の幹部が乗り込んでくる中で、オリバー達が成果を上げているのを見ると成長を感じて良いですね。
……なんか、予想以上のところまでカティが踏み込んでいってるのが、恐ろしくもありますけど。彼女が思考がまとまったと言った上で「次はわたしの番かもな」とか言ってるの、怖すぎ。
怖いと言えば、ピートが重要な決断を託される状況に置かれてましたが……ダミーでもエンリコはエンリコだなぁ、というか。魔導に染まりすぎてる……。
さて、ピートはどんな決断を下すのか。後半戦、期待して待ちたいところです。