「い………………いつ、から……? いつから……そんなことを考えて……?」
「最初に将棋を指した、その瞬間から」
始業式を迎え、担任が変わったというあい。
それまでの先生は将棋に理解があったが、若い女性の先生ということで、あいが内弟子として八一と同居しているのを問題視。
まぁ、打倒ですよね……とはいえ、始業式のその日から、事前連絡なしの家庭訪問には首を傾げてしまいますが。
JS研のメンバーの訪問と、小学生向けの大会の話が出て、そこで戦果があれば考えるということに。
とはいえ一番才能のあるあいは既に女流なので、アマチュア大会には出られないとのこと。
彼女自身も女流としての対局があって、JS研のメンバーと道を分かつような態度を見せてました。
指導の一環として小学校のスペースを借りたりして、八一のプロらしい一面も見れました。
しかし、本当に震えたのは、彼が隠していたあいの指導方針で。
将棋に全てを捧げた棋士の顔。観戦に来ていた先生が「わからなくなりました」と言うのも無理はない。
そして、大会が始まって。未熟だろうと、JS研のメンバーはそれぞれに最善を尽くして戦った。その姿はとても眩しく……
最後の、三段リーグで連敗を喫し、八一の下へ駆け込んできた姉弟子の深い絶望とのギャップが凄まじいことになってました。
桂香が八一と交わした約束の事と、これまでに描かれた姉弟子の追い込まれっぷりを見ると予想出来た展開ではありますが、予想以上に暗くて驚きました……