気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

★4.5

ノーゲーム・ノーライフ4 ゲーマー兄妹はリアル恋愛ゲームから逃げ出しました

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「強者の天敵は弱者だが、弱者の天敵は強者じゃない――より弱い者だ」
「馬鹿と自覚してる馬鹿は――自分が賢いと思っている馬鹿より、よほど手強い」 


吸血種と海棲種。
血を吸うことによって成長し、しかし相手に病気をあたえる種族。
海中でしか生きられず、女性しか生まれず、繁殖に他種族の男性を要するものの、絞りつくして殺してしまう種族。 
『十の盟約』で縛られた世界において、生存条件的に「詰んだ」種族。
ならば、詰んだ者同士で手を組み共生しようと吸血種は考えた。
だが問題は、海棲種の「馬鹿さ」加減だった・・・!

海中に棲み水精に親しむという特殊さがあるからこそ、序列15位をあたえられているものの、「馬鹿の代名詞」とでも言うべき存在らしく。
ゲームで引き分けることによって共生しようとした吸血種の意図を見逃し、大勝利。
共生どころか、明確な上下関係を生じさせてしまった阿呆さ加減。
いやぁ、大戦を生き残ったのもすごいですけど、この2つの種族が「今」まで生存してきたっていうのも中々の快挙なんじゃないでしょうか。

まぁ、緩やかに衰退していた2種族ですが、本気で崖っぷちに立ってしまったため、吸血種のプラムは空と白に助けを求める。
ゲームにおいては無双する二人ですが、リアルではめっぽう弱いわけで。
状況を変える一手『眠り続ける海棲種の女王を起こせ』というゲーム。
その条件が「リアル恋愛ゲーム」であると知ったときの反応が、さすがというかなんというか。
作中でなんども「愛ってなんだ」と問いかける姿がまた愉快ですな・・・

女王の夢に干渉し、空の意識を反映させた「学園を舞台として恋愛ゲーム」に挑む一行。
三十人の嫁が居るという衝撃の事実が明らかになったいのが先陣を切りますが、何アレ怖い。
下半身に忠実過ぎる、ドン引きする暇も与えない土下座押し。
何をどうするとこんな戦術を編みだそうとするんだろうか。「先手必勝」って。
いやこれ以上ない先手、これ以上ない驚きではあるだろうけど。
ある意味、漢ではありました。

しかし、この2種族、ただの「馬鹿」でもないようで。
相変わらず後半張られていた伏線を回収していく様は見事の一言。
勝ちでも負けでもなく「中断」という手段を持って、2種族にチェックを賭けた空と白。
それで満足せず、さらなる手を打とうっていうんだから、すさまじいですね。
相変わらずの面白さでした。


ノーゲーム・ノーライフ1

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「なるほど――そんな世界があるなら」
「確かに俺らは 生まれる世界を間違えたわけだ」

これは良いコミカライズ。
……原作者兼絵師がアシスタントしてて、その嫁さんがメイン担当してるコミカライズをダメだといったら世の中に良いコミカライズなんてなくなりますけどね。 
まぁ、そういう背景があるにしても、説明の出し方、場面の切り替え方とかが結構好みでした。
冒頭に挙げたシーンで、テトが動き出すシーンとか結構好きです。

漫画にすると結構映えますね。
アニメ化の企画も進んでいるようですし、この調子でいい作品にしてほしいところです。
原作は好きだけど、アニメはちょっと……って感じなのが最近多いので、期待半分不安半分ってところなんですけどね。

最新刊の付近では空と白の側近として、実力を見せてくれた(ところもあった)ステフですが、うん、そういえば最初は結構ボロボロに負けてたよねと思いだしました。
1巻とか読み返しますかねー。

巻末にはクレーンゲームに纏わるSSがありました。
どっちも大人げねぇ……いや片方子供でしたけど。

読み終えて思うのは、榎宮さん生きて、と言いますか。
色々とツッコミどころ多い人生送っておられますよね……。
夫婦合作という事で、後書きそれぞれ書かれているんですが柊さんの方に「進行状況次第で役割分担がぶれぶれ」で「榎宮ブーストによってなんとか成り立っている」らしくて、ホント榎宮さん生きて。
満喫しました。しましたから、もう少し休んでもいいんじゃないでしょうかね……。


超越者たちの物語  IMMORTAL BLOOD

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それでは始めよう。
         自分勝手な神様の物語を。

あらすじ引用。
その日、九条煉は白い髪の少女とぶつかりかけた――― 最強の傭兵に拾われた少年と、最高の錬金術師に蘇生された少年。 創造の少女、刀鍛冶、転生者、霊媒師。様々な出会いを経ながら、彼らは神の掌の上で踊る。 果たして、身勝手な神の真意とは―――   

 
小説家になろう掲載の作品。
完結済みで、全196部。 

現代に生きていた少年少女たちが、ある神様の仕業によって、ファンタジーの世界に引きずり込まれる話。
その世界には、魔法があり、神がいて、それに対する邪神も存在する。
招かれた彼ら、彼女らは、最初は離れた別々の場所で、別の庇護者の元生活しているが、少しずつ道が重なり、出会い、目的を共にする仲間となっていく。

文章が合ったらしくて、一気に読みました。
キャラクターも世界観もよく作られていると感じました。
登場するキャラが多い分、視点をコロコロ入れ替えて群像劇みたいに演出していたのも中々いいですね。
それぞれの内心が描写されていたりするので、それぞれに好感もてますし。
味方の人数が多い分、敵側の描写が少なくなりがちという感じはしたので、そこは少し残念でしたけど。
現代から連れてこられた、主人公たち以外の同郷の相手とかが一体何して過ごしていたのか、とかは微妙に気になってたんですけどねー。
何となく唐突感があったのは否めない。

あと個人的に面白いと思ったのが、その構成と言いますか。
「小説家になろう」の文章って最初と最後に挨拶というか入れられるみたいなんですよね。
他の人の作品とかでも最後の部分に「これからどうなるんですかね(棒)」みたいなコメント入ってることもありましたし、アンケート取っている人もいたかな。
閑話休題。
で、この作品は最初とか最後とかに、その話の内容表現するような文章がつけられているんですよね。
冒頭のコメント引用した部分は、プロローグにつけられていた文章ですね。
最後まで読むと確かにそんな話でもあったのかなーとか思います。
クライマックスに入ってきた「180:絶望」の文章とか、初めて読んだとき、盛り上がってきたなぁ、と内心小躍りしてましたけど。
まぁ、そういう見せ方とか表現とかが、自分好みでした。
他の作品もちまちま追いかけてるんで、その内感想上げるかもしれませんねー。

作品の設定上、主人公たちがある地点を過ぎると揺らがなくなる、っていうのも中々。
最後の総括でもぶれないから書きやすかった的なこと書かれてましたけど。
迷ってうだうだしているってことが無く、自分の道を進んでいるっていうのは好感もてましたねー。

「超越者」シリーズとして、他の作品に繋がっているというか影響与えている部分もあるんですよね。
個人的にこういう続編に前のシリーズのキャラが出てきたり、その影が視えたりするっていう演出が好きなので、シリーズ全体通して楽しんでます。 
プロフィール

ちゃか

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