気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

★5

冒険者酒場の料理人3

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「ヨイシよ。お前は全く大した料理人だ。なあ、嬢ちゃん? こんな良い友人、良い親父は王国広しと言えど中々いないぜ」

「知ってる。私のお父さん世界一だもん」

 

ユグドラとセフィによって、迷宮が攻略されて「元の暮らし」が戻ってきた元迷宮都市。

ヨイシは、ウカノという可愛い娘とアカルナニアという恋人と一緒に、酒場経営を続けていたわけです。

貯金があるのでつつましく暮らす分には問題ないが、ウカノが霞肉を食べないと体調を崩してしまう体質なことが今後の課題でもあって。

 

楽なのは別の迷宮都市に移住することだけど、ヨイシは継いだ酒場を離れることにも抵抗があって。干し肉や塩漬け肉といった保存食でどうにかできるうちに決めないとなぁ……と悩んでいたある日。

ヨイシ達は新たに誕生した迷宮に呑み込まれてしまうことになって。

足元から生えた巨大な樹木に街が半分呑み込まれるような形で、天高く持ち上げられるような形とか、トンデモない事態に巻き込まれたな……という感じ。

 

何が厄介って巨大樹ダンジョンの中腹辺りに街があることなんですよね。

突如持ち上げられたから、入口から町までのルートが開拓されてないし、備蓄にだって限りがある。だからまずダンジョンを下るような形で攻略を進め、応援に来るだろう攻略部隊との合流や物資搬入のためのルート確保をすることになって。

アカルナニア、ヨイシと同棲して結婚まで行くつもりで装備手放してしまってたっぽいのは、思い切りよすぎると思わなくはないですが。「木剣でも岩くらい斬れる」そうですし、迷宮誕生の噂を聞きつけてトンボ帰りしてきたユグドラとセフィとの合流にも成功してるから、ある程度なんとかなる想定ではあったんでしょう。なんか普通に亜竜とか仕留めてるしな……。

 

迷宮に呑み込まれたことでどうしたって食材不足の状況はあった。領主が備蓄を放出してパンと水だけは確保できたけど、食卓に彩がない。

だからこそ、これまで多くの迷宮食材を食べられるようにしたヨイシには期待が集まるわけです。実際、いくつも調理方法見出していたのは流石の一言。

余所の貴族令嬢が弟子入りしにくるだけのことはある。最初の弟子入り理由は食い意地でしたけど、貴族としてちゃんと抑えるべきところは抑えてて、ヨイシの教えを自らの領地を豊かにするために生かそうとする気概があったのは良かったですね。

Unnamed Memory -after the end-Extra 紅毒の眠る床

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「お前の期待に応えるか」

(略)

「勝てて当然の戦闘だが、やりすぎないようにしないとな」

 

電子専売の『Unnamed Memory』短編集。

同時発売の『Unnamed Memory Extra 奇跡のような嘘をあなたと』と同じく、古宮先生が過去に刊行していた同人誌の再録ですね。紙版がもう在庫なくなったシリーズが読める形なので、気になってた方は是非。

イラストは表紙のみで、挿絵はなし。表題作『紅毒の眠る床』モチーフの表紙になっているわけですが……同時刊行のと明暗くっきり分かれすぎててもう、ね……表紙のティナーシャはそっぽ向いてるのにオスカーは横目でティナーシャ見てそうなのが、実によい。無限に味がする。

 

収録作品は、『青光跡』、『ヴィヴィア・バベルと屍人姫』、『砕けた月を瓶に詰めて』、『紅毒の眠る床』、『短編集』、『鳥籠が壊れた後に』(書き下ろし)。

タイトルに『-after the end-』が含まれている通り、逸脱後のエピソードがメインとなっています。

書き下ろし含めて中~長編サイズのエピソードが5本。

『短編集』には31の短編が収録されています。この短編集は、『時の夢』・『時の夢2』という他のシリーズ含めた総集編として刊行された同人誌から『Unnamed Memory』関連のエピソードを抜粋したものになりますね。

一応、ate表記なので現パロとかのエピソードは割愛されています。

 

『青光跡』は、ティナーシャがファルサスに嫁いだ後のエピソードなのでUM16巻後であればいつでも。

『ヴィヴィア・バベルと屍人姫』はBabel4後のどこか。『砕けた月を瓶に詰めて』はate4~『Fal-reisia』間、『紅毒』は『Fal-reisia』~ate5間のエピソードとなっています。

そして書下ろしの『鳥籠が壊れた後に』は、タイトルから連想できる通りate5収録の「鳥籠の女」後のエピソードになるので、タイミングを合わせて読みたい方は参考にしてください。

 

◇同人誌版の感想リンク
ヴィヴィア・バベルと屍人姫
砕けた月を瓶に詰めて Unnamed Memory
Unnamed Memory Side Story 紅毒の眠る床
時の夢 no-seen flower小冊子総集編 感想1
(『Unnamed Memory』)
時の夢Ⅱ no-seen flower短編総集編 感想1

『Unnamed Memory』と『Unnamed Memory本編後』)

時の夢Ⅱ no-seen flower短編総集編 感想2
(『Unnamed Memory』(消滅史)から、『Fal-reisia』、『Babel』)

no-seen flower ガイドブック“Closed Garden”
 


本編の感想については下記。ネタバレを含みますー。



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Unnamed Memory Extra 奇跡のような嘘を貴方と

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「幸せだからいいんですよ。毎日飽きません」


電子専売の、『Unnamed Memory』シリーズ短編集。

より正確に言うと、古宮先生が過去に頒布していた同人誌の再録ですね。

Unnamed Memory』本編、書籍で言う所の16巻を読み終えていれば、全てまとめて読んでネタバレなく楽しめます。

一応「Act.1」、「Act.2」、「消滅史」でカテゴライズされているので、13巻読んだ後にAct.1分類だけ読むとかも出来そうですけど、そこはお好みで。

 

収録タイトルは下記の通り。

Act.1 『水月妃』、『魔女の遺骸』、『死骸の森』、『回顧分岐点』。

Act.2 『着せ替えは心変わりを呼び起こさない!』

消滅史 『奇跡のような嘘をあなたと』、『灰の見る夢』、『零れた灰を嘆くとも』、『虚ろ月』

正史 『二十年越しの恋』(書下ろし)

 

同人誌は紙版の在庫がなくなっていたシリーズなので、気になっていたという方にはオススメ。

chibi先生の美麗なイラストは表紙のみで、挿絵はなし。なんですが、表題作『奇跡なような嘘をあなたと』モチーフのイラスト、凄く良くないですか。私は表題作大好きなので、凄く嬉しかったです。


8割くらいは同人誌版の感想を書いてたのでそっちのリンクも貼っておきますね。
 
◇同人誌版の感想記事リンク

Unnamed Memory 水月妃
Unnamed Memory 魔女の遺骸
Unnamed Memory 死骸の森
着せ替えは心変わりを呼び起こさない!
Unnamed Memory 奇跡のような嘘をあなたと
灰の見る夢(Unnamed Memory)
Unnamed Memory 零れた灰を嘆くとも
Unnamed Memory 虚ろ月

本編感想は下記。ネタバレを含みますー(念のため)。


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お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件11.5 SS冊子付き特装版

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「好きです」

「知ってる」

「知っちゃってますか」

「知っちゃってます」

 

11巻の気になる引きからお出しされた、書き下ろし短編集。

学年が変わるタイミングでもあるから、区切りとして出しておきたかったとか。

真昼の誕生日以降、小雪さんと連絡を取るようになって。真昼の母代わりとして色々教え込んでくれた恩人に、周が認められているのなんか嬉しいな。「真昼を愛してる」っていうのが顔にも言動にも表れているという評価なの、良い。もっとイチャイチャして。

そして小雪さんに、普段の姿を送るために写真を撮ることになる……というのが巻頭に収録された「全ての始まりは一つのお願いから」なんですが。

最後に「そうして届いた幸いのお裾分け」として、受け取った小雪さん視点のエピソードがあったのが良かったですねぇ。良い笑顔だ……。

 

間に収録されているエピソードも甘さマシマシで良かったですね。

「お互いだけが知る相手」。真昼目線のエピソードで、分かりにくいと思われるけど、彼女からすれば分かりやすい相手である恋人・周。2人がイチャイチャして、お互いしか知らない顔があるというのが良かった。

「好きなものは分かち合うもの」。無趣味とは言わないけど、のめり込むことはない。心の天秤は、傾きすぎる事がない……と自認してる周くんが、真昼の事に関しては「天秤? そんなの知らんが」と投げ捨ててるような冒頭の下りが、導入の描写なんだけどハチャメチャに好きですね。愛が重い。いいぞ~もっとやれ~。

 

「休日の過ごし方」。恋人で、大きな好意を向け合ってる周と真昼ですが、お互いしか見えてないってわけでもないし、別にいつでも一緒にいるわけでもない。それぞれ過ごすこともあるけれど……真昼が一人で出かけたら、ちゃんと帰りは迎えに行く周くんが好き。帰宅した後のイチャイチャも入れてくれたのでなお良し。

他にもSS何編かあって、どれも面白いですが特に気に入ったのはこのあたりでした。

 

本編は書下ろしですが、特装版で特典SSを収録した小冊子付。

5.5巻以降の購入特典や、これまでに公開されたショートストーリーから57遍も収録。さらにSS小冊子のイラストが「天使風」なんですが、それを題材にした書下ろしまで収録した250P超の「小冊子……?」ってなる特典ですが。

周と真昼が付き合ってからホワイトデーまでの、糖度増えてくる時期のSSたっぷりだったので、実に良かった。

 

5.5巻特装版小冊子でもそうでしたけど、5.5巻~11巻ショートストーリーとしてどの時期かわかりやすく見出しつけてくれてたのがありがたい。

5.5SSの「よき旦那様への道」とか、やっぱりまだ距離が遠くて微笑ましいって感じでしたけど。どんどん糖度増してくのが良い。

描き下ろしの「一人だけに小悪魔な天使様」が、凄い短いのに満足度高くてイチオシです。



転生程度で胸の穴は埋まらない3

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『――コノエ。一つ、約束をしない?』

『もし、あなたが、いつか本当に手に入れることが出来たなら……そのときは、それを私に教えて欲しい――私も、それが欲しい』

 

テルネリカ、コノエに対して結構積極的になってきたというか。やりたい事をしっかりアピールしてくるの良いですよね。

寝たフリでもいいからしてみませんか? というのを、やってみましょう! と実践して凄く楽しそうにやってましたし。コノエがその寸劇を恥ずかしがってたのも、成長を感じる。

後に教官から、世界を浸食するほど強い意志を持つ固有魔法に目覚めるような女の子は、重い女が多いから気を付けな、と色々と欠けていてハーレム志望でアデプトに入門したコノエに注意してくれてましたが。……えーっと、あのぉ……読者目線でも既に手遅れなんじゃないかなぁ、って。いいぞもっとやれ(小声)。

 

続けざまに災厄級の魔物と対峙する羽目になったコノエでしたが……そんな彼に、訓練生時代に交流のあったアデプトの少女、竜人のフォニアが訪ねてきて。

百年前、天蓋竜に滅ぼされたアーキノルカという国の生き残った王族。

学舎で同期ではあったけれど、フォニアは十年でアデプト認定されて出て行った才能がある人物で。二十五年かかったコノエとは、訓練でも組むことはほとんどなかったそうですが。

 

そんな彼女がコノエを訪ねて来た目的は二つ。一つは、フリーのアデプトという貴重な枠であるコノエの勧誘。これはまぁ、失敗するんですけど。

もう一つは、アデプトになった人全員に挑戦してもらっているという、アーキノルカで封印している魔王の討伐が叶うかどうか、という挑戦をしてもらうため。

国としての形を失うほどの被害を出してなお、魔王の封印は世界の為に守り抜いたって言うんだから、先人たちは凄まじいですねぇ……。

 

なにか討伐のヒントが得られれば良い、と探索に特化した固有魔法を持ち火力という意味では一歩劣るメルミナも挑戦しているものになるとか。

そうやって挑戦した結果、答えを導き出せるコノエを招くことに成功したわけですから、お見事だったといいますか。コノエ一人で解決できたわけではなく、これまでの積み重ねが結実した末に未来を掴むことが出来たのが、とても喜ばしい。

魔女と傭兵6・下

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「認められるものか!!」

(略)

「俺は、俺の意思で剣を振るってきた!」

 

 

転移に巻き込まれ退廃の町ストリゴに飛ばされてしまったジグ。

ストリゴの事情に詳しい魔術師シャナイアに出会えたのは、幸いと言えるのかどうか。

でもまぁ、不慣れな土地で武器もなくさまよう中で情報も無いと、行動指針も定まらなかったでしょうし、ラッキー寄りではあるか。

シャナイアには当然ジグにすり寄ってきた目的があって……それがジグとシアーシャ、それぞれの逆鱗に触れるような事だったから、最終的に対立することになっただけで。

魔女についての情報をちょっと得られたのも合わせるとプラスも大きいけど、騒動の分のマイナスもあって総合的にトントン……になってるか? これ。

 

「来るもの引きずり込み、去る者足を掴んで離さない」とシャナイアが評したストリゴのスタンス。

それでもここ最近は強大なトップが頭を押さえていたことで落ち着いていたみたいですが……大失態を侵して、それまで抑えられていた反動で今まで以上に酷い状況になっているとか。

その組織の名が「アグリェーシャ」と聞いて、ジグが生まれて初めて「神を祈った(のろった)」と書かれている地の文がめっちゃツボでしたね。

 

ジグはまぁ傭兵として経験豊富なので、荒れた地でも何だかんだ適応して過ごしてましたよね。シャナイアから情報を得られたのは大きい。

亜人主体の組織ファミリアのメンバーに絡まれて、叩きのめしてボスまで会いに行っちゃう足がかりにするあたりが実にジグ。

一方、自身の止まり木であるジグが消えたことでシアーシャは安定を欠いて……狂気に寄った彼女に迫られたギルド副頭取のカークは本当にお疲れ様です……。

でもシアーシャに押されるだけではなく「仕事をほっぽり出したら、真面目なジグはなんていうだろうなぁ」って理詰めで反論して、事情を引き出すことに成功していたのはお見事。

 

そして番外編で、ジグ達の故郷で紅蓮の魔女と戦う事態に陥っていたジグの師匠たちのエピソードが描かれていましたが……。

師匠たち、つよすぎぃ……そして不肖の弟子であるジグへの信頼も確かにうかがえてよかったですね。

フシノカミ9

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「あたし頼りになってる?」

「それはもう」

「一番?」

「ぶっちぎりですね」

 

3943話が収録。

不死鳥の羽がモチーフとして採用された、腱動力式飛行機いいですよねぇ。

他のメンバーが、不死鳥の逸話が一度滅びた技術である飛行機を復活させる試みに相応しいと思うのは良くわかります。

……一方で、その話題を提供したアッシュ君は本当に雑談のつもりだったから、決定した報告を受けた時ちょっと冷や汗的なの書いてて呆れてるというか、予想外だなぁって反応してるのが実にアッシュ君過ぎて好き。

君からすれば落書きでも、周囲の人にとっては相応しい宝物だったんだよ。

 

アッシュ君が銀功を授与される式典の場で、その飛行機模型のお披露目をすることになって……。

ヘルメスが飛行機を掲げて投げるシーン、敢えてだと思うんですけど背景とか書き込みがなくて、背景がほぼ白で足元の地面の影だけ少しある見上げる構図みたいになってるのが実に良い。

そこから飛行機が飛んでいく軌跡が見えるようで……ヘルメスの夢は、確かに一歩踏み出したんだな、というのが衝撃を受けた他の人々の驚く顔や輝く目からも伝わってきます。

これ「飛行機」というものが飛び立っていく比喩と、ヘルメスの世界が広がっていく比喩が2重に込められてると熱いなーと、思います。

理解者を得られず一人でくすぶっていて、アッシュと言う自分よりデカい夢を持ってる人に背中を押されつつも、祝いの席で「いいんすかね、こんな席使っちゃって」とか言っちゃうまだまだ自信が足りないヘルメス君。

創り上げたものに自負はありつつも、不安がないはずもなく……視野が狭まっていたところに、成功した風景を見て視野が広がった構図だったら良いなぁ……って思いました。

 

ヘルメスも今は一枚の羽根でしかない飛行機を、本物に近付けるためにどうすればいいのか、と積極的になってましたし。

……飛行機関連の会議にヘルメスとレイナを差し出して、アッシュはマイカと一緒にレンガ造りに勤しみだしてるのが、アッシュ君らしくて笑える。

飛行機模型という成果を見せつけたことで、アッシュの新しい挑戦に工房の職人とかも興味津々で。クイドさんも顔が広くなって、あちこちに話を通してくれたのはありがたい。

そうやって新しい技術の挑戦に人手を集める事が出来たのは、アッシュ君の実績なんですが……。

彼まだ軍子会の一員にすぎないはずなんですけどね。これは寮監も領主も衝撃でポッキリいっちゃうわ……。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件11

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「お前はいずれ変わるってやつね。あの時から少しずつ変わってたんだよなあ、分かりにくかっただけで」

(略)

「……変われたのは、真昼のお陰だし、樹達のお陰でもある。感謝してる」

 

真昼と出会い変化した周は評価が上向き……告白されることになったりもしましたが。

恋人である真昼の事を大事にする、というスタンスは変わらず。少し不安になった真昼と甘い時間を過ごした周。冒頭からイチャイチャしてていいですねぇ。バレンタインデーらしい甘さだった。

樹や門脇といった男友達と恋愛よりのトークしてるのは、初期の周とは思えない距離感で微笑ましかったですねぇ。……部活に専念するから今は誰とも付き合うつもりは無いと栓を引いている門脇。しかし人気者でもあることは確かで……部活引退したら殺到しそうだな、というシャレにならない予想が経っていたのは……まぁ頑張って乗り切ってもらって。

 

そして迎えるホワイトデー。

周がこれまで先送りにしてきた「バイト先に真昼を呼ぶ」ことを提案し、真昼が飛びついたの可愛かったですね。

ちゃんとホワイトデーメニューが真昼の好きそうなものだった、とか。オーナーに許可貰ってシフト短くしてもらって、バイト先を堪能した後デートに行くプランにはなっていた模様。

 

高校生バイトなうえ、来年には受験生だから調整前提で考えていた、っていうのはありがたい話ですねぇ……。

周側の両親が温かく迎えてくれる周・真昼カップルに対し、樹・千歳カップルは樹の父親とのいざこざがあって……2人とも愚痴を零すことは有れど、くさり過ぎずにできる事をやろうとしてるのは良いですね。

 

そしてホワイトデー当日。

バイトの同僚からも「凄い可愛いし、ものすごい愛されてるな」と初見で見抜かれる真昼の愛よ……可愛いから良いと思います。

大橋さんがグイグイと真昼に絡みに行ったの、アクティブすぎるな……。ちょっとバタバタしたタイミングで冷めていたとは言えコーヒーを真昼のスカートにかけちゃって、大変戸惑っていたり、縮こまっているあたり距離を詰めるのが早いだけで良識はあるんだよな……。

 

当人は大変恐縮しきってましたけど、染み抜きのために一旦着替える必要が生じて、同じ制服を着れて喜んでる真昼が見られたので、読者目線ではグッジョブ。

そして近くに住んでる木戸が代わりの服を持ってきてくれて、普段の真昼とは違うセンスの服も来てましたし。そこもちゃんと挿絵になっていたので、実に良い仕事してますね……。

そうやって実に微笑ましく甘い幸せな時間ばかり摂取できてればよかったんですけども。最後に現れた少年は、いったいどういうことでしょうかね。真昼の両親の関係性を思えば、第二子がいるとも考えられないし。さすがにどれだけ関係冷え込んでようと、真昼が弟知らないってこともないでしょうし。親戚の子かなにか、ではあるんでしょうけども。

なんでわざわざ会いにくるのかなぁ。家族関係は真昼の心をざわつかせるので、お互い不干渉の現状維持でいいじゃないですか。




(ドラマCD付特装版の電子書籍販売、BOOK☆WALKERでは5月31日までの販売)

Unnamed Memory after the end6

一つの区切りを迎える『Unnamed Memory after the end』第6巻。

今回はネタバレ満載の感想を書くので、ご了承の上ご覧ください。


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フシノカミ 辺境から始める文明再生記8

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「ヘルメスさんの夢を叶えることは 私の夢を叶えることでもあります」

「これからは共に歩みましょう」

 

3438話と幕間を収録。

相変わらず原作を上手く拾ってアレンジしているのが良いですねぇ。

そもそもここでの人狼との戦いだって、原典や編纂版だとアッシュ個人で戦う羽目になっていたところに、ジョルジュ卿が駆けつけてアッシュを拾って撤退する流れでしたしね。

ただ都市内部で動き出したことで、より「逃げたらマズい」という緊迫感が増して、夢追い人であるアッシュが守るために戦う理由付けになっている。

 

上手く受け流しつつ隙を探してましたが、人狼は疲れを知らずだんだん押されていくアッシュ。本当に危険だ……という時に、アッシュが走馬灯を見るかのようにシーンが挿入されているわけです。

アッシュ自身は、全ては自分の夢の為の積み重ねだから、夢を叶えたいと強欲になると言ってますけど。多くの人の助けを借りたからこそ、叶えたいという想いがより強くなっているのだ、という描写でこれまで協力してくれた多くの人が描かれているの良いですねぇ。

見開きで一番右のコマでマイカが本を見るため背中を見せていたところ、一番左のコマでは笑顔をこちらに向けているの、構図の見せ方が上手くて流石だなぁ……と思いました。

死地でもただ「死んでたまるか」じゃなくて「叶えてやる」と、前のめりなの実に暴走特急アッシュ君らしいな……と思いました。

 

人狼に抗ってる場面は荒々しい筆致・コマ割りだったのに、病床で意識を取り戻してからハッキリしているのも良いですねぇ。

「おにくたべたい」と言ったアッシュ君と、それを聞いたマイカとアーサーの2人のなんとも言えない表情が味わい深くて好きです。

 

幕間「マイカの閃き」。マイカとアーサーのやり取りメインで、傷付いたアッシュを見て、治療の手伝いに踏み込んだとき、ハッキリと自分の想いを口にしてるマイカの覚悟が決まってる目が良いですね。

マイカ、活発な村娘という顔も間違いではないんですけど。なんだかんだ言いつつサキュラの領主家の血を継いでいるので、個人の感情で結婚を同行できる立場では実はなくて。

イツキはまだアッシュに毒されすぎてないので、平民であるアッシュは有能だけど、貴族家に迎え入れるのに吊りあうのかという視点なのに、マイカは「自分の方が彼と釣り合うか」という視点なのが、よくわかっていらっしゃる。

 

療養のためにアッシュがノスキュラ村に戻ったの、短いページでしたが描いてくれたのも良かったですねぇ。今の状況が見れたのは嬉しい。

そして無事に帰還したアッシュが、次なる計画を実行しようとしたところで、勉強会に参加しつつも上手く馴染めていなかったヘルメス君の「夢」について知り、それを深掘りしていくことになるわけです。

ベルゴ達も技能を持っている集団として協力してくれて、同じ方向を見て協力してるのが良いですねぇ。そして苦労はギュッとまとめて38話の間で製作開始から形になるまでを描いてるのお見事過ぎる。


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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