気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで

『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで2

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「大丈夫。おれはずっと一緒にいるから」

(略)

「ん。ずっとずっと、一緒にいてね」

 

もうこの作品の感想は「早く付き合わねぇかなぁ」のひと言で纏めてしまっても良いような気がしてきた。

お互いに相手を好いているけれど、状況を変えようと踏み込むことで、今の関係が壊れてしまう事を恐れているために、最後の一線を超えられない。

そんなもどかしさを楽しむラブコメではありますけど。早く友達じゃなくて恋人になって。

 

生まれつきの白髪がコンプレックスであり、引きこもっていたという過去からゆいが臆病になってしまうのは、まぁ分からないでもない。

そんな彼女が、優真と出会い交流して惹かれていくのも無理はない。彼が同じ学校に通うと知って、勇気を出したわけですが。

……うっかり別のクラスになってしまうなんて躓きがなかったのも良かったし、クラスに優真の友人が居た事もあって、ゆいが上手くクラスに受け入れられたのも良かった。

受け容れられた背景には、優真が好きなのが速攻でクラスの女子にバレて、微笑ましいものを見る目になった部分もあると思いますけど。

 

あと、優真との関係をゆいのご両親……特に母親の方が後押しする気満々なのも笑えたポイントと言いますか。

外堀は完全に埋まってるので、あとはもう本当に当人同士の気の持ちようねんですが。そこで、関係変化を怖がったゆいが「ずっと友達で居てね」とか宣言しちゃうんですよねぇ……。

でも、それを聞いた友人が今のままで居られると思ってる? としっかり覚悟を決めさせていたのは良かった。

 

後書きからしてもこの後の3巻が、タイトル回収回というか「友達じゃなくなる」瞬間を描く区切りのエピソードになる予定だったそうですが。
打ち切りになった後、重版されて。状況が動くかどうか……みたいなツイートしてる所までは観測したんですが、どうなるのやら。
追記:4月28日に、3巻の発売が決定されたとツイートがあったようです。12月発売予定と先にはなりますが、刊行決まったのはめでたいですね。

『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで

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「ここは甲斐性の見せどころよ? ゆーくんがゆいちゃんをメロメロにしちゃえばどっちも幸せな文句なしのハッピーエンドなんだから。ほらほら頑張れ男の子」

 

オンラインゲームで知り合い、最高の相棒として交流してきたユーマとシュヴァルツ。

高校入学式が近づく春休みのタイミングにチャットをしていたら、二人とも同じ学校に進学し、おまけに実は近くに住んでいることが発覚。

見た目が違うからと昔いじめられていたというシュヴァルツが、人と話す練習がしたいとユーマとリアルで対面する事になったわけですが。

 

実はシュヴァルツこと上城ゆいは美少女で……おまけに既にゲームで親しくなった後ということもあって、無防備な姿を見せることも。

それに困惑しながらも、しっかり彼女と向き合ってるユーマは良い子ですね。

無理していきなり全部をリアルで片付けるのではなく、ゲームのチャットを織り交ぜて会話するなど彼女に合わせてあげる心配りも出来ますし。

 

まぁまだ若いので、うっかりで彼女の地雷を踏んじゃう場面もありましたけど、お互いに失敗したと思って謝って和解して。

そうやってぶつかったから、自分では手が届かない部分に姉の助力を超えるようにもなったし良い経験になったのでは。

 

ユーマとゆいの交流がメインで他のキャラの介入が少ないため、二人の関係の変化に文字数割けてるのがとても良かったですね。

「ユーマがすきなら付き合ってあげたら喜んでくれるかな」なんて考えるような娘だったゆいが、しっかりと恋心を育んで自覚したりする場面は本当に可愛かったです。

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ちゃか

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