「悪には悪なりの筋の通し方ってもんがある。俺は――嘘や偽りで、人を利用するつもりはねぇ」
表紙の女性が新キャラかと思ったら、新キャラは新キャラでも主人公が変身した姿だったのには驚き。
これまでは回復効果のあるアイテム、食料品、武器とかを扱う商品としての活動がメインでしたが、あの女性姿は「ダンジョン討伐請負人」というダンジョン攻略を担当する戦闘ポジションで。変身薬を活用しまくって、覆面生活しているのは面白いですね。
ショップスキルでの強化や、戦闘用のアイテムを持ってたりするので元々戦えないわけではなかったわけですけど。
世に悪党の種は尽きまじ、というか。
福沢さんから再生師としての鳥本に依頼が来て。知人の奥さんが負傷したから直してほしい、ということで。そこは問題なく治ったわけですが。
……後日、その一家が暴徒に襲われて家族が殺され奥さんは攫われたとか言う悲報を聞く羽目になるわけです。
「イノチシラズ」を自称する暴徒に襲われた、という被害が他にも続出する中で、ダンジョン討伐請負人・虎門シイナとして活動を始めた主人公は「イノチシラズ」の下っ端から接触を受けることになるわけです。
「イノチシラズ」を纏めている崩原は、悪にも悪の流儀があるというタイプの人間で、強盗事件には関わっていなかった。実は崩原に執着している流堂という男が、配下に命令して名を偽って崩原の悪評を広めていた結果みたいですけど。
……崩原に絶望を与えるために、手段選びませんし。それに巻き込まれる側からすればたまったものじゃないですねぇ……。まぁ崩原狙いってのを抜きにしても、流堂の性質が悪辣なので、どのみち似たような犯罪起こす集団として、ダンジョン発生した世界で暴れまわったでしょうけども。