気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

あてきち

ヒロイン? 聖女? いいえ、オールワークスメイドです(誇)! @COMIC4

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「それに私 亡くなった母に誓ったんです

メイドになるって そしてなるからには世界で1番素敵なメイドになるんです

 そのためにはもっともっとがんばらないと!」

 

1519話を収録。

パーティーへの襲撃事件が起きたことで、王立学園が全寮制になることに。

そのための設備を作るため2か月の長期休暇が与えられることになって。さらには、寮に使用人を帯同できるとあって、ルシアナと一緒にメロディも一緒に学園に通うことが決定。

しかしそうなると、屋敷を見る使用人が居なくなってしまう問題があって。

 

募集はかけているものの、貧乏貴族という噂は根深くなかなか新しい人が採用できずにいた。

最悪メロディ分身できるし、髪色変えて変装も出来るし、何とかできそうな感じはしますが。実際メロディが分身魔法を応用した人工知能を宿した人形を生み出すことで、解決してましたからね……。

 

休暇中はほのぼのできるエピソードが多かったですね。

メロディがシンプルに着こなしているメイド服が可愛く見えて、ルシアナが着てみたいと言い始めたりして。メロディが仕えているお嬢様に使用人の服を着せるのは、と常識的な反応をしたところ、ルシアナの父が一日体験メイドしてみればと言い出してしまうのが自由だな……。

ルシアナが知らなったメイドの裏側、主人たちに見せないように諸々片付けているという話を聞いて、大変だろうと思ったルシアナは常識人だし、それを良い笑顔で肯定しているメロディは相変わらずのメイドバカ……。

 

街に出た時に、ゲーム知識を持っている転生者令嬢のアンネマリーと遭遇して、メイドトークしようとデートに連れ出されたりしてるの、メイド一直線すぎるな……。

メロディの秘密に気付いてしまったレクトは実に頭が居たい事でしょうけども、頑張ってもらって……。仮に真実が明らかになったしても、メロディのメイドバカは治らないよ。多分メイド業務出来ないと体調崩すよ、そのスーパーメイド。

 

アンネマリー、ゲーム知識ガッツリあるから孤児院助けたり、イベント先取りしてるから、舞踏会の時にシナリオ崩壊に衝撃受けてたけど、そりゃメロディがメイド狂い発症してなくても展開変わってただろ、と思う部分もチラホラあるよな。

後は、ルトルバーグ伯爵家に努めていたものの腰痛で職を辞した前任のおばあさんが、正式な退職の手続きをするために来訪したエピソード、メロディの超常スキルで磨き上げられた家に戸惑いつつも、ルシアナと良い関係を築いていたのが分かる話でほっこりしました。

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「メイドたるもの ご主人様を守るのは当然の嗜みです♪」

 

ゲームヒロインであるはずのメロディが、何も知らずルトルバーグ邸へと戻ったころ夜会会場では危険なイベントが発生していて。

魔王に体を乗っ取られ、封印解放のために動いている青年ビュークの凶行。

正史であれば既に忘れられていた銀の対策武器や魔法を開発しているあたり、転生チート組の王太子たちも出来る範囲で手は打っていたようですけど。

 

さすがに魔王には及ばず、蹴散らされるのみかと思いきや。

最初に切られたルシアナはなぜか負傷しておらず……逆に彼女を斬りつけた魔王の剣の方にヒビが入り始めて。

それはメロディがルシアナのドレスに、聖女の力を全力で用いた魔法をかけていたから、という事件現場にいないのに多大な影響与えててなかなか愉快。

 

会場に居ない聖女の力の残滓を振り払えず、いったいどんな願いが込められているのか探った魔王がメイド狂いメロディの願いでさらに混乱させられたりしてるのもあって、一気にコメディ色強くなるんですよねぇ。ちょっと前までわりとシリアスしてたはずなのに。

 

かろうじて逃げた魔王は、死にかけていた犬を新たな依り代にして。

その状態でルシアナの秘密を探りに行ったところで、メロディと鉢合わせてしまうんだから運がないというか。

……まぁ、メイド狂いのメロディが聖女の力に目覚めていたからこそ、魔王に憎しみをもって対峙する形にならず平穏無事に終わったのは、何が幸いするかわからないものですが。

 

転生令嬢のアンネマリーが、ゲームとは違う形で登場したルシアナに同じ転生者ではないかと疑いを向けてきたりしたものの空振り。

自分たちが改善のために打ってきた手の一つである定期馬車によって、運命が変わった可能性に気が付いて今後を憂いていましたが……。シナリオ崩壊してる原因全部、裏でメイド満喫してるメロディのせいだよ……。

地の文で思いっきり突っ込まれてるの笑っちゃった。

 


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「ふふふ、ありがとう、メロディ。やっぱりあなたは私の最高のメイドね!」

 

襲撃事件が発生して学園が一時休学になる事態にはなったりはしたものの、ようやく再開される運びとなって。

不審者の侵入を減らす試みとして、これまで屋敷から通学していたような貴族生徒も全員寮に入れることになったとか。そのために学生寮新設して、間に合わせてるんだから優秀ですね……。

 

メロディは寮に入るルシアナ付きのメイドとして同行することになったけれど、ルトルバーグ家の王都使用人は彼女だけで。

いくら万能メイドが環境改善したり、ルシアナが舞踏会で注目を集めたとはいえ、そう簡単に『貧乏貴族』と噂されていた家に応募してくる人はいなくて。

メロディの分身も彼女が寝ると消えてしまうので、毎日屋敷に分身を送る手間が増える。

だったらその技術を応用して、魔法でメイド人形を創造してしまおうって考えるあたり、相変わらずぶっ飛んでますよね。

 

物語が進んだ際には、新キャラとして登場したマイカという少女をメイド見習いとして確保することには成功しましたが。

マイカもまた転生者で。しかも王太子の前世時代の妹とか、やたら設定盛られてるんですよねぇ。王太子とアンネマリーという転生者コンビとメロディの接点が薄く、シナリオを無視して行動しているメロディにツッコミ入れる要員としての面もあるとは思うんですけど、登場したばかりというのもあって印象は薄いかなぁ。

……一応、魔王の傀儡となった影響で未ださまよっていたビュークを救う助言をしてくれたりもしてるんですけどね。

 

シナリオでは嫉妬の感情を利用されたのはルシアナでしたが、彼女はメロディに助けられた。けれど、それを面白く思わない人物だって当然生まれるわけで……。

代役を用意しつつもイベントが発生する程度には強制力があるらしく、ゲームとは違う 展開が巻き起こったりしてましたが。

ルシアナがメロディに寄りかかりすぎないように、自ら問題に立ち向かおうとしたのは良かった。まぁ過保護メイドのバフはかかってたんですが……メロディだからなぁ……。

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「おじょっ…うさまじゃなくてルシ…」

「メ…いえセシリア様」

「「同性カップルダンス」を始めます!」

「さあ私と踊ってくださいな」

 

「お嬢様のエスコート役が決まってなくて」のシーンのメロディと、彼女の友人であるマックスとのやりとりが微笑ましくて可愛かったですね。

友誼によって助力してくれることになったのは良かったですけど……メイドが突然宰相閣下の息子を連れてきたら、そりゃあルトルバーグ一家もびっくりするよ。

赤面しつつ困惑してるルシアナも可愛いんですよねぇ。うっかり挨拶を噛んじゃってるシーンとかも特に。

メロディとルシアナの周囲は概ね良い関係を築いていて、全体的に可愛くて和むんですよねぇ。

 

一方で転生者であるところの、王太子と侯爵令嬢ですが。

前世で幼馴染だったこともあって距離は近いものの恋愛関係ではなく、しかしヒロインやゲームシナリオに関係する相談ができるのは2人だけ。

一緒にいる時間が多いこともあって、事情を知らないマックスから「どうして正式に婚約しないんだい?」とか言われてるのは、正直笑った。

万能メイド魔法でメロディが無双しているのもまた面白いんですけど、こっちの転生者コンビのやりとりもコミカルさを増してて楽しいですよねー。若干のくどさはあるけど。

 

メロディ、スペックは高くて大体の事に対処できますけど、知人に誘われてパーティーに同行することにしてみたら、うっかりお嬢様と会場でバッタリする羽目になったりするので、抜けてますよねぇ。

人前で変装用の魔法披露しちゃうし、それによってレクトに気付きを与えてしまったりするし。ちなみに巻末SSは「オールワークスメイド・ポーラと天使のドレス」で、レクト付きのメイドであるポーラが裏方作業をしてるエピソードでした。

気付いたのがメイドにヘタレ呼びされるレクトだったのは、まだ良かったかなぁ。真面目な彼は、板挟みになって悩む羽目になってましたけども。

ヒロイン? 聖女? いいえ、オールワークスメイドです(誇)! @COMIC1

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「わあ! ありがとうございますお嬢様! 私 今日から頑張ります!」

 

とある乙女ゲーム世界のヒロインに転生した少女が主人公。

彼女は前世において「メイド」にものすごく憧れていたメイド狂いだった。今世では、母一人子一人でつつましく暮らしていたんですが、メイドが実在する世界だったのでいつか就職してやると子供心に頑張っていて。

流行り病で母が亡くなった時に、自分の出生の秘密について明かされたりもしましたが……彼女は、父を頼るのではなく自力でメイドになる道を選んで。

 

オマケにその時の決意がきっかけで、ゲーム終盤のイベントであるはずの能力覚醒を果たして。

その力でもってゲーム本編ではヒロイン、聖女として活躍するハズなのですが……メイド狂いなセレスティは、この力を活かせば『世界一素敵なメイドも夢ではない!』と暴走を始めることになるわけです。

名前でばれるかもと、メイドになった時にメロディと名前を変える機転はきくのに、あちこち抜けてるから、その内バレそうなんだよなぁ。

 

まぁそもそもゲームをプレイしてなくて、ゲーム世界だと気付いてなかったりストーリー知識がないというのもありますけど。……知ってても、メイドとして裏方から対処する道を探した気がするので、あまりルートは変わらない気もする。

彼女は夢に驀進出来て幸せだし、その出会いによって寂れた屋敷に住まう令嬢一人を救う事にも繋がるし、良い未来を呼び寄せてるのが良いですね。

 

セレスティがゲーム知識がない分、ほかにも転生者がいて「ヒロインが現れないと、こういう風に大変になるのに!」と困惑する枠のキャラが居るので、読者目線だと情報もしっかり出てくるので満足感はある。

 

原作も笑えて好きなんですけど、コミカライズの絵も好みで良かった。

序盤の「わたし頑張ったんだからね!」のドヤ顔とかルシアナが可愛いんですよ。

直後メロディの圧に押されてホールドアップしてるところとか、元々コミカルな作品ですけど、コミカライズでそれがより面白く演出されてる感じがしましたね。

ヒロイン? 聖女? いいえ、オールワークスメイドです(誇)!

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「わあ! ありがとうございます、お嬢様! 私、今日から頑張ります!」

 

WEB既読、BOOKWALKER読み放題にて読了。

狂おしいほどメイドに憧れていた女子が、乙女ゲームの世界の主人公(ヒロイン)に転生して。

しかし彼女は、そのゲームの事を知らず……今世こそ立派なメイドになろうと、夢に向かって一直線。

 

それによって、本来は悪役として切り捨てられるはずの令嬢が救われたり、多くのイベントがスキップされてます。

シナリオが崩壊した理由? それはヒロインがメイドジャンキーだったからさ……!

嘘じゃない。私は正気だ。

 

ゲーム世界転生なのに、その知識がない。そもそもゲーム世界だと気付いていない、だとツッコミが足りなくなるからか、ほかにも転生者が居ます。

攻略対象の王太子とヒロインをイジメる筈の令嬢。この二人は前世でも顔見知りで、かなり気安いやりとりをしています。あと、地位を活かしてシナリオ上の悲劇を回避するために色々と政策に口出しとかもしている模様。

 

聖女と魔王なんてものが登場する、戦闘要素もあるゲームだったため、二人は新しい魔法も開発して対策を取っていましたが。

想定を超えてメイドがメイドしてたため、ゲーム開始初日から魔王に大ダメージが入るハチャメチャな展開に。

駄目だよ開発さん、倒してほしくない時の敵は無敵設定にしておかないと(ゲーム脳)。

 

常識を放り投げてメイドやってるメロディが楽しそうですし、彼女が使える事になる伯爵家令嬢も可愛いのでいいですねー。微笑ましい。

地の文がかなり主張の強いツッコミを入れてくるタイプのコメディなので、その辺り苦手な人は居るかも。慣れれば、またやってるよ……って笑えるんですけどね。

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