気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

いつきみずほ

異世界転移、地雷付き。14

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「わ、私はこのまま、皆さんと一緒にやっていけたら、と思っています! ダメでしょうか?」

「ミーも! ミーも同じなの。ハルカお姉ちゃんたちと一緒なら、美味しいご飯に困らないの。お姉ちゃんたちが作ってくれるご飯、すっごく美味しいの!」

 

お酒造りなどに取り込んで、生活環境をまた豊かにする活動をしていたわけナオたち。

一ヶ月ほど地上でのびのび過ごしていたわけですが……冒険者として、ダンジョン攻略の準備もしっかりと進めていて。

とびかかってくる魚、フライング・ガー対策の盾を準備したり、縄梯子の補強をしたり。ナツキが落ちた時、ナオが助けるのに使った『空中歩行』の特訓をした上で、秘書のダンジョン攻略に乗り込んだわけです。

ミーティアが「美味しいお魚!」と喜んでいたのは微笑ましかったですねぇ。

 

罠に分断されたり、転移が上手く使えなかったりする階層に困惑はさせられていましたけど。準備をした上で踏み込んで、しっかりと正規ルートでボスまで到達していたのはお見事でした。

ナオ達が結果的に先回りする形になって、宝箱からゲットしてきたインパクト・ハンマーが新たに戦うことになったゴーレム特効だったのもありがたかったですけど。

さらに新しいエリアで、樹木型の魔物トレントと戦うことになったりしてましたが、ヨシノたちのパーティーと協力してボスであるエルダートレントの撃破までつなげていたのはテンポよくて良かった。

避暑のダンジョン、環境に恵まれてるから下手に外の世界に「観光」とか言って足延ばさなくても、色々出来るの良いですよね……。

 

サイドストーリーは「サトミー、再び転生する――!?」。

【魅了】スキルを持って好き勝手振舞っていたサトミー。ちょっと考えと詰めが甘くて、やり過ぎた結果囚われの身になったわけですが。ナオ達からの口利きもあって、とりあえず処刑は回避できることに。

ターシャと名前を変えて、ネーナス子爵の首輪付きで、文官としての教育を受けることに。貴族も通う王立学園に通うことになって、そこで有力者と仲良くなってその影に隠れるように、失敗から学んでうまーく立ち回っていましたが……。

ターシャなりに上手くやったとしても、複数の人間が集まれば派閥も出来るし、いろいろとトラブルも生じるわけで……なんか、変なイベントに巻き込まれそうなの、引きが強いというかなんというか。

異世界転移、地雷付き。13

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「ナオ君、謙虚ですの」

「でも、若さがないなぁ。もっとがつがついっても良いと思うけど……」

「ヨシノ、良いことを教えてやろう。この世界、調子に乗ったヤツから死ぬんだぞ?」

 

ダンジョンにある崖で罠にはまり分断されてしまったナオとナツキ。

崖に残されたハルカ達もハルカ達で大変そうではありましたが……落ちた方もまた殺意高いというか。

ナオは順序を無視して練習していたレベル8の風魔法『空中歩行』。当然使いこなすことはできていないけど、落下の勢いを殺す程度の事は出来て。

 

それが無かったら普通に死んでたでしょうし……落ちた先は落ちた先で、安息の暇はないぞとばかりに鉄砲水が発生したり、隠密技能を持った魔物や樹木に擬態したトレントなんかが出没する、気が抜けないエリアが広がっていた。

1人で落ちていたら、仮に落下や鉄砲水を堪えられたとしても、野営時に交代で見張りをするなんてことも出来ず、精神ガリガリ削られて破滅しそう。

ナオとナツキは2人いたし、どちらも警戒を怠るようなタイプではなかったので、なんとかそれらの脅威を超えて……帰還装置のある場所を発見。

 

警戒しつつ来た道を辿って戻ってきたハルカ達よりも先に地上に帰還していたのは、ちょっと笑ってしまった。

一足先に帰還したナオ達は地上で「明鏡止水」のメンバーと交流してましたけど。

やっぱり魔法鞄があるのとないのでは狩りの効率が大違いだし、そもそも転移してから今までの間にある程度の信頼と地位を確立して、快適な生活を実現してるナオ達のパーティーはかなり特殊な部類なんですよねぇ。

スキルレベルとかが低いものがある状況ですらコレだから、近くに居て仲良くして恩恵にあずかりたいと考えるのもまぁ自然か。

 

ただ与えてもらうばかりではなく、旅をしてきた経験から知識を提供したり、酒造りに手を出そうと動き始めたハルカ達に、米を仕入れてくる部分を担当しようかと提案してくれたり。

ナオに養ってもらおうとガッツリ外堀を埋めに行ってるユキみたいに、優良物件だからという気持ちも無いわけではないみたいですけど。ただ助けられるだけじゃなくて、出来る範囲で助け合おうとしてくれるのは良いですねぇ。

……タガが外れて暴走している転移者が多かったから、助け合えるのはホッとします。

 

酒造り、ハルカ達は本格的にやるつもりはなかったみたいですけど、心待ちにしてる人が多かったり、代官にまで話が行ってしまったために止まる事は出来ず。

どうせやるなら、冒険者以外の収入源の一つになればと色々試行錯誤を始めることにして。

ハルカ達より周囲の熱意が凄かったですけど、いざやり始めたら楽しそうなのでヨシ!

異世界転移、地雷付き。12

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「それにアタシもナツキも、そのうちナオに責任を取ってもらうつもりだしねー」

 

プロポーズも成功して、幸せいっぱいなナオとハルカ。

冒険の際に引っかかったりすると危ないので普段は指輪はネックレスに通してるみたいですけど。日常に戻った時、自然と指に着けているハルカ、普段通りにしてるけど内心かなりウキウキしてますよね。可愛い。

 

……プロポーズ場面に茶々入れたり、指輪を見てニヤニヤしてるハルカ情報を共有するユキは、ちょっとチクチク刺されてましたが。まぁそれくらいはね、しておかないとね。

そうやって羨ましがりつつ、なんだかんだナオ相手へのアプローチも続けて、外堀も埋めて行こうとしてるから、いずれはそうなるんだろうなぁ……とは思います。

ふざけまくって時に失敗もするけど、良い子ではありますしね……。

 

巨大な滝がある避暑のダンジョン21層。そこに挑むにあたって、山道……というか崖を進めるようにする方が良い、それも出来るなら全員が出来るようになっておきたいということで。

トミーにつくってもらってた登攀用具を、前回ナオとユキが指輪の原料を取りに行ったときの経験をフィードバックして新調したりして。

全員で登攀スキル習得のための合宿じみたことを行ったりもしていました。魔物に警戒しつつ、美味しそうなものを探しているミーティアがピクニックを楽しんでるの微笑ましかったです。

まぁなんだかんだミーティア達姉妹も、訓練ちゃんとやってるからある程度戦えるし、ナオ達も一緒にいるから、色々な危険のあるこの世界でもかなり安全にピクニック出来る環境ではありましたが。

 

そうやって諸々の準備を終えて、ダンジョンに挑もうかと思ったタイミングで、ついに翡翠の羽の三人がついにナオ達と対面することに成功。

お互いが依頼を受けに行ったりなんだりですれ違いまくってましたからねぇ……。

同じ故郷をもつ同胞ではありますが。スキル強奪で失敗したり、新興宗教の教祖に成り果てたり、ヴァンパイアに転生してそのスキルで人を操ったりしてる馬鹿どもに比べると、翡翠の羽のメンバーは順当に異世界に馴染んだ組ではありました。……ちょっと変な異名とかつけられてますけど。

 

ただ翡翠の羽のメンバーは各々が特化型のスキル構成にしてるので、協力してるとは言え生産スキルとかも押さえてるナオ達に比べるとどうしたって出来ることに限りがあって。収入源とかも偏ってしまうという状況で。

これに比べるとナオ達って本当に補い合ってうまいことやってるんだなぁ……って感じになりますね。

そんなナオ達が、備えをしていても牙をむくのがダンジョンと言うか。「まだいけるは危ない」んだよなぁ……というか。ダンジョン内で分断されてしまう事態になってしまったのは心配ですね。ナオがナツキと一緒に分断されるかたちになったので、ユキに比べて攻勢弱めだったナツキのターンが来るのだろうか。

 

サイドストーリーは「新たなる旅立ち~サイの冒険 第五章~」ということで、エステルを狙ったバカ貴族と賭けをすることになり、サイは彼女に協力する形でダンジョンに挑むことで。彼のスキルが良い感じに働いているのか、上手く試練を引いて成果も得ていたのは何より。

……一方で相手は馬鹿さを更新しまくってブラックリスト入りを果たしてるのがほんとうにもうなんだかな……。まぁサイとエステルの関係を深める役としては完璧な仕事したよ。

 

異世界転移、地雷付き。11

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「ま、今はハルカが大事だろうし、無理を言うつもりはないよ。でも、将来的には、ちょっとだけ考えておいてくれると嬉しいかな」

 

イリアスの護衛を無事に終え、ピニングに帰還したナオ達。

そこで、街で近ごろ起きている行方不明事件の調査を任されることに。バタバタしていて人手が足りないというのもありましたけど、そもそも命の価値が現世とは違ったり、警察組織とか法律関係とかも違うから、全部の事件が捜査されるわけでもないんですよねぇ。

行方不明になるのも珍しくないというか。「冒険者になると家を出て行方不明の少年」とか「いきなり魔物討伐の依頼を受けてるから、事故で死んでそう」ってハルカ達が判断するケースとかもありましたしね……。

 

そうやって調査を進めていく中で、特殊な才能を獲得したクラスメイトが黒幕説が浮上したり……実際そうだったわけですけど。

全く別件で屋敷探索していたイリアスとミーティア・メアリ姉妹が行方不明になったりする事件が起きたり。子供の好奇心ってすごいですねぇ……。

色々な要素が噛み合ったバタバタ騒動を乗り切って、報酬として「避暑のダンジョン」周辺の土地を、領主が認定するだけではなく、国に申請した正式な私有地として認められることになったのはまぁ良かったか。

行方不明事件を起こしていたクラスメイトしかり、既に退場したクラスメイトしかり、地雷に気付かず失敗した面々と比べると、ハルカ達は本当に堅実に進んでますよねぇ。

 

そうやって事件を解決した上で、ついにラファンに帰還した一行。

ナオはここで、一線を越えた幼馴染ハルカへプロポーズしようと画策して。何人かに相談して、準備をして。

ユキがナオに協力して、宝飾店紹介したり、指輪のサイズをアジャストさせる付与をしてくれたりする一方、アピールもしてきたり……好奇心から冷やかしもしたりと、良いキャラしてますねぇ。ハルカにちょっとお仕置きされてましたが、まぁツッコミすぎも良くないよ。

異世界転移、地雷付き。10

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「ナオ、気が利かないのは良くないわよ? ……誰彼構わず利きすぎるのも困るけど」

「経験不足ですまん」

 

他の貴族の結婚祝いの席に、名代として派遣されるネーナス子爵令嬢のイリアス。

その護衛として雇われることになったナオ達はピニングの街に到着して。納品依頼を片付けたり、顔合わせを済ませたり。

事情があるとは理解しつつも感情面で納得できない兵士たちの訓練に混ざって、その実力を示したりと色々やっています。

イリアスが九歳ということもあって、同年代のメアリーやミーティアの獣人姉妹と仲良くしてたのは微笑ましくて良かったですね。

 

道中で襲撃を受けたりするトラブルもありましたが、撃退には成功。

しかし今のナオ達でも攻めきれず、撤退を許してしまったのは厄介というかなんというか。実力者多いですねぇ、この世界も。

そして祝いの為に訪れたクレヴィリーという都市は、貧富の格差がハッキリわかる都市でもあって。現代の感覚があるナオ達からすると、悩ましい部分ではあったみたいですねぇ。

ちょっと神殿に心ばかりの寄付でもしようかとか言ってましたし。孤児院併設してなかったりするし、都市の事情もあるからやめておいた方がよいとイリアスに止められてましたけど。

実際、食事は美味しかったり相応に発展はしてるっぽいから、「領主が悪い」と断じられないあたりがせちがらいところ。

 

現地までの護衛を無事に終わらせたところ、見目麗しいエルフであるナオとハルカに披露宴にも同席してほしいという話が出て。

あくまでイリアスについている冒険者という立ち位置で、面倒ごとを避けるためにパートナーがいるって示すための飾り布を付けたりもしてたんですが。

……バカ貴族に絡まれる羽目になったのは、もはや御約束か。真面目で位の高い貴族もちゃんといて、フォローに入ってくれたのはありがたかったですけども。

あと、そうやってパートナー扱いをしたりしたことで、これまでじれったい状態で進んでいなかった2人の関係が進展したのはめでたいことですね。

やっと恋人になったくらいの感じで、表紙ではなんか2人が結婚した風になってますけども。あとがきでも「表紙詐欺」と言われていたのには笑った。

ハルカとの関係もハッキリしたことで、ユキとかもこれまで以上にグイグイ来るのだろうか。……一線超えて出来ちゃった場合、戦力不足になるから計画的にね! と「利」の方で攻めて来てたから、様子見しそうな気もする。

異世界転移、地雷付き。9

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「いいじゃん、ファンタジーバンザイで」

(略)

「……そうですね、考えるだけ無駄ですね」

「そうそう。見たままをそのまま受け入れれば良いんだよ、別世界なんだから」

 

メアリとミーティアを保護しつつ、訓練も兼ねて避暑のダンジョンへの挑戦を続けているナオ達。

11層には「空」が広がっていたりもして。ダンジョン内部には時折現実世界が再現されてるそうです。ただ、無限に広がっているわけではなくて、ある程度の距離を進むと透明な壁に阻まれる場所ではあるとか。

その後も順調に攻略を進めて15層とかにも到達してますが、空間的にはやっぱり異質な場所ですよね、ダンジョン。

ナオ達も多少は気にしてましたけど、答えを出せるものでもないから「ファンタジーってすごい」って飲み込んでましたけど。このあたり割り切りも出来るあたりは現実的ですよねぇ……。

 

避暑のダンジョン、階層が進んでいくごとに採取できるものも増えて行って。

フルーツが取れたかと思えばナッツも取れる。深い階層で牛の魔物も出てきて、肉も美味しいし、生け捕りしないといけないのが大変だけど牛乳も取れるようになったりと。

ナオ達の食生活の基盤、大分向上しているなぁとしみじみと思います。

手に入れた食材を加工できる調理技術だったり、マジックバック持ってたり。深い階層に入るのは大変だけど、ナオの疲労を代償に転移魔法で移動時間を短縮することが出来たりする彼等だからこそって部分はありますが。

 

そうやって実力を磨いて、実績を積んでいった彼等だからこそ、貴族からの依頼が舞い込んでくることに。

いつもお世話になっているディオラの縁戚伝いに持ち込まれた話で、ディオラもまた「腕利きの冒険者を格安で雇いたい」と無茶ぶりされた側ではあるんですが。

お相手はネーナス子爵。先日のケルグ争乱の後始末で忙しく人員が必要だし、そもそも腕利きも少ない。

そんな中でも貴族としての体裁はしっかりするため、他の貴族の婚姻に名代を派遣することはしないといけないので、その護衛を頼みたいという依頼で。

 

とは言え安く雇いたいのは相手の事情。ナオ達もランク五になってるので、報酬はしっかり払わないといけないということで……ディオラが交渉して、ナオ達以外に潜ってる人のいない避暑のダンジョンの権利を譲るという形ではどうか、と話を纏めて来てくれたのは有能でしたね。頼れる~。……だから無茶ぶりされちゃうんだろうなぁ……。



図書迷宮と心の魔導書

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「ちなみに司書って、魔導書に関する疑問に何でも答えられたりするの?」

(略)

「しない。必要な情報は既に与えられた。神はそんなに甘くない――というか、呆れている」

 

カクヨムネクストからの書籍化作品。

魔物という脅威が存在し、それに対抗するために人々に魔法が与えられた世界。

成人の際に儀式を行い魔導書を授かり、図書迷宮と呼ばれるダンジョンに挑みそこに設置された祭壇で儀式を行うことで、扱える魔法を増やすことのできる仕組みが作られていた。

……しかし、人類は愚かだった。魔物と戦うために授けられた魔法の力で、人同士で争う事すらした。

知識と実力がある人ほど魔物の戦いの前線に行くし、人同士の争いまであったことで知識の断絶が起きているというのだから、なんというか呆れるしかありませんな。

 

主人公のルミエーラは、前世の記憶を持った少女。

森に捨てられていた彼女はシンクハルト辺境伯家に拾われ、その家の娘として家族からも領民からも愛されて育っていた。

辺境伯家は魔物と戦うという役割をしっかりと果たしている真面目な貴族家みたいですが……中央と呼ばれる地域の王族や、神殿とかは知識の断絶を起こした末に肥え太っている輩も出ているみたいで危うさが伺える。

 

ルミが成人の際に儀式を行ったところ、彼女に与えられたのはこれまでの評価基準では測れない特殊な魔導書だった。

普通は最初から使える魔法がいくつか記されていて、図書迷宮で使えるものを増やしていくみたいですが。ルミが得たものは全てが白紙で……さすがの彼女もショックを受けていました。

 

しかし試してみたところ、図書迷宮の先に進む扉を開ける程度には格が高く、儀式を行うことで使える魔法を増やすことも出来た。

さらに少しずつ前を向けるようになったルミの前に、「司書」を名乗る、変わった少女まで現れて。

ミカゲと名付けられた司書の少女はルミと一蓮托生、あまり遠くまで離れることも出来ない存在だそうで。人よりも神に近い彼女は、今失われた知識を持っていて……「過去の人に既に教えたこと」として、教えてくれないことも多いのですが、それでも貴重な知識を持っているのは確かで。

司書を携えた者に与えられた権利として、バカやった奴らから魔法を奪える『督促』とか。魔導書の『強化』を行えることとかは、かなり重要な情報ですよね。

 

ルミはそれまでの常識からすると、常識外の存在であり。中央の貴族は貶めようとつまらん噂を流したりもしていたわけですが……それに負けず奮起してできる事をやっているのが良いですねぇ。

 

それを想うと、バカ貴族の息子が魔法を授けてくれる図書迷宮の祭壇をぶち壊したりした末、玉虫色の決着になったのはなんとも。まぁ政治的なバランスとか、本格的に貴族と貴族の争いになったら面倒だという部分もあるってのはうなずける話ですが。

それはそれとして中央の王子とかバカすぎて、早い段階で教育しとかない近い将来足をすくわれそうだから、初手苛烈に行っても良かったんじゃないかなぁ……みたいな気持ちにもなる。

神殿の腐敗も軽く触れられるだけでしたが、今後絶対かかわりは増えそうですし、ルミ達には頑張ってほしいものです。
膿を出して、少しずつ味方を増やしていかないと、かつて前線に立ち倒れて行った先達たちの二の舞になってしまいそうですからね……。



けもみみ巫女の異世界神社再興記 神様がくれた奇跡の力のせいで祀られすぎて困ってます。

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「ウチのご祭神って、こんなに……?」

『む、軽いとか思ったか? いかんぞ。お主は此方の巫女じゃ。しっかり敬うのじゃ!』

「うん、しっかり敬ってきましたよ? ――少なくともこれまでは」

 

実家の神社で巫女として働いていた女子高生の、御守涼香。

かつて異世界でも祀られていた神獣だという実家のご祭神が、異世界での信仰が薄れてしまったから彼女を巫女として異世界に送り込むことにしたとか。

信仰をあつめるために、『奇跡』を起こせるようなポイントシステムだとか、狐耳と尻尾を与えられて困惑することになるわけです。

 

涼香をもとの世界に戻すだけの力は残っていないけど、彼女に3つの権能を与えるだけの力はあった。一つが、神の言葉を聞ける『神託』。一つが、祈りに力を持たせる『祈祷』。そして信仰ポイントを使って引き起こす『奇跡』。

特に強力な『奇跡』を使うには信仰を集めたり、使命や功績を達成することでポイントを集めることが必要なので、ゲーム的に考えるとコストを涼香に集めさせることでバランスとってるのかなぁ……みたいなことを考えました。

 

最初の覚醒した場所が森の中、危険な獣も居そうで……さらに行き倒れた少女まで見つけてしまって。『奇跡』でなんとか助けられて、彼女からこの世界の情報を聞くことが出来たのは良かったですね。

かつてこの世界では“闇”が猛威を振るっており、神獣たちが力を合わせてそれを打破したが、その戦いの反動で力を失ってしまった。そのために、今では唯一神カドゥを崇める教会しか今は宗教的な崇拝対象としては残っていないとか。

助けた少女ソティエールがその教会で働いていたみたいですけど。下っ端に賃金もろくに与えずこき使って薬草を集めて、その割に治療の際に患者からも高い対価を貰うと、なかなかに腐敗していて。

 

教会に不信感を持ったソティエールが、涼香に同行してくれることになったのはありがたかったですね。どうしたって異世界の常識には疎いわけですし、相談できる相手を早い段階で確保できたのはラッキー。

教義の設定とか、教会が手を出していない開拓村に行こうとか、頼れるアドバイスくれましたし。ケモ耳巫女な涼香の可愛さにやられてる部分もありましたけど。

開拓村へ赴いた時、ちょっとしたトラブルもありつつ無事に信仰を集められる拠点を得られて、異世界で暮らしていけるようになってたのは何よりでした。概ねほのぼのしてるので気楽に読めて良かったです。

異世界転移、地雷付き。8

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「“明鏡止水”、お前たちのような優秀な冒険者が我が領地に存在することは、私としても誇らしく、ありがたい。あまり無理をせず、今後も末永く活躍してくれ」

 

ケルグの町での聖女教団をめぐる騒動を乗り越えたナオたち。

騒乱の中で父を亡くした獣人の姉妹メアリとミーティアを保護することを決め、ラファンへ連れ帰ることを決めたわけですが。

目覚ましい活躍をしたのだから、と帰還する前に領都ピニングにいってネーナス子爵にあっていくように、ケルグの支部長から要請を受けることになって。

 

ランク五の冒険者とは言え、流石に即日領主に会えるわけはなく。

数日ほど微妙な空き時間が発生してしまうことに。エールが美味しいらしい、という情報を近所のおばさんがたの話を覚えていたミーティアから聞いて興味をもって。

ちょっとだけ仕入れたり、空き時間にできる依頼を受けたらそこに関連しそうな問題があったりとかもしましたが。

美味しい料理を食べたり、絵本を買ってもらったりして、可愛がられているのを満喫してウキウキしてるミーティアが微笑ましくて和みましたね。

領主との対面も問題なく終了していましたし。若く礼儀も完ぺきではない冒険者相手でも配慮してくれる、良い領主様でホッとしましたね。

 

そしてラファンに帰還したところ、メアリとミーティアも冒険者になりたいと言い始めて。養われるだけではなく、自分たちでもできる事をしようとする心意気や良し。

しばらく家を空けていたことで、草木が生い茂ってしまっていたりする問題もありましたが。資金に不安がないから、と孤児院に草刈りの依頼を出したりもして。少し前に銘木を採取してから家具を買って稼いだお金を還元してましたが、これもまた街への還元の一環でもありますよね。

 

今回収録のサイドストーリーは「焦れったい二人」。ユキ視点で、幼馴染ということで特に距離の近いナオとハルカの関係が進展するのか、ナツキを交えてつついてみる話。追及されたくないから、と話題を別方向に逸らそうとしたりしてるハルカ可愛いな。

あとは、明鏡止水の噂を聞いて会いに行こうと動き始めた「翡翠の翼」の4話も収録されていましたね。

 

森よりも警戒する範囲が絞れるから、と新人冒険者メアリとミーティアを連れてダンジョンに挑む事にしたナオ達。

一緒に行動する以上ルーキーと同じ装備じゃ危ないと良い防具を装備させてたのは、ナオたちらしいなぁという感じ。保護者だから、というの抜きにしても安全マージンは取る方でしたしね。

メアリとミーティア、どっちも素質はあったようですし解体も忌避せず参加していたので、いずれ大物になりそうな気配はあります。

 

階層ごとに様相の変わるダンジョンで、新人2人を連れていてもナオたちなら超えられる程度の魔物が多いものの、どうしたって時間はかかって。ただ、食用の魔物も多くミーティアが楽しんでいたのは何よりか。

初心者の冒険に都合の良いダンジョンすぎる、という話題も出ていましたが。「都合の良いダンジョンがあったから、ここに転移させた」のが正解なんじゃないかということに。まぁ、地雷作ったりもしてたけどなんだかんだフォローもしてるからな、アドヴァストリス様。



異世界転移、地雷付き。7

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「……行ってみるか。折角の異世界、一つの町に閉じ籠もるのもな」

(略)

「だが、もし危なそうなら、即時撤退という感じで」

 

溶岩猪との激闘を乗り越えて無事にラファンに帰還したナオたち。

新調した装備が破損して、ハルカという治癒魔法の使い手が居たから助かっただけで、トーヤが結構危ない状況になったりもしてましたけど。

全員無事に帰還できたのは彼等だから、ということで積み重ねが成果を上げた感じがして良かった。

 

トーヤの治療がギリギリだったから治癒魔法をもう少し鍛えたいという意見もでて、神殿で話を聞くべく孤児院に足を運んだりもして。

神官長のイシュカさん、言い回しが面白い人ですよねぇ。なんか貴重な魔道具もっていたりして、謎が深まりもしましたが……。

 

ナオ達が溶岩猪戦の際に逃げ込んだ先の廃坑で、ネーナス子爵家の紋章持ちのスケルトンと戦う羽目になって。

そこから過去の騒動に際して回収できていなかった宝剣を見つけて欲しい、という依頼を受けることになって。廃坑がただの廃坑ではなく、ダンジョンであることも発覚。

その報告を受けてディオラさんの仕事がさらに増えることになってしまっていましたが。

 

仕事を増やされた代わり、というわけでもないですけど。

ディオラさんからケルグの街の冒険者ギルドから召喚状が届いた、という話を聞くことに。推定転移者であるクラスメイトが聖女を名乗って、不審な集団を結成しているという噂があったためにしばらく近寄るつもりが無かった場所ではありましたが、メンバーと相談の上で足を運ぶことに決めて。

 

……まぁわざわざ別の町を拠点にしているナオ達を、別の理由をつけた上て呼び寄せたのは、サトミー聖女教団への対処が進んでいる関係もあって。

実際富裕層にも沼にハマった輩が出て、まさか本が貴重な異世界で本屋がセールしてる場面を見られるとは。なかなかにヤバい。

 

即時撤退するつもりのナオ達でしたが、被害を受けた獣人姉妹を保護することになったりして、結局は参加することにはなってましたね。

地雷スキル持ちで暴走していた梅園さんが良い出会いに恵まれたようで、落ち着いた状態で再会して謝罪してもらうことも出来たのは良かったのか。

 

サイドストーリーは「トーヤ、大人の階段を上る」。トミーや翡翠の翼たちみたいに違う視点だったので、トーヤ視点だったのは新鮮でしたね。内容はタイトル通りのアレでしたが。

もう一つが「少しだけ信じてあげる~サイの冒険 第三章~」。魔法使いのみがハマる罠によってダンジョン下層に落ちてしまったサイ。そこで気になっていたソロの女冒険者エルテルと対面し、協力して脱出を図ることになって。少しずつ距離が縮まっていくのが良かったですね。



プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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