気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件6

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「ちょっとわがままになったな、真昼も」

「わがままな私は嫌ですか?」

「まさか。もっとわがまま言ってくれていいぐらいだよ」

 

夏休み編後編。

周の実家で温かく見守ってくれる父母と、愛しい人が隣に要る幸せに真昼がいい感じに溶けてて微笑ましかったですねぇ。

添い寝したり、からかってくる両親への対策として明け透けに好意を示してくる周君の言動も影響してはいますけど。本当にイチャイチャしてて、糖度高め。

 

WEBの帰省編だと、周のトラウマとなった相手との決別を描いていたのが印象的でしたが。周を孤立させる流れに加担はしなかったが、距離を取った友人との邂逅が加筆されてましたね。

嫌ってはないけど、積極的に交流しようとは思わない。周は既に生活の軸を大切な人が居る今住んでる場所に移していて、故郷には帰省ぐらいしかしないだろうから、これからも生活のパターンが重ならない相手。そんな微妙な距離の、かつての友人とも落ち着いて会話をして、線を引けたのは良かったんじゃないでしょうか。

 

本当に過去に区切りをつけられた感じがしますし。周君自身も「憂いがなくなった」と言っています。

一方で前を向いて状況を変えていく彼氏を見てる真昼は、「本当は私も向き合わないといけないのですけどね」と零していたリ、ままならない想いも在りそうです。

 

6巻終盤では今更な行動をとり始めた御仁も居ますし、真昼の心の傷にも焦点が当たっていく形になるんですかね。

付き合い初めて過去を振り切った周君は、本当に真昼を大切にして。夏祭りでデートしてるときも、自然にいちゃついてるので、まわりからすると目の毒な感じもしますが。

真昼の心はまだ不安定な部分もありますし、そうやって大量の愛を注いであげる彼の在り方は尊いと思います。

 

千歳・樹カップルの方も、樹の父親が息子の恋人を認められなかったり、2人の関係は好調だけど、その周囲には問題があるカップルばっかりなんですよねぇ。

メタなこと言うと、だからこそ物語的にメリハリが効いてくるんですが。後書きでも千歳達の事も本編で引き続き触れていってくれるそうだし、今後に期待。


お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件5.5 SS冊子付き特装版

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「……俺は、ちゃんと真昼を見てるし、真昼のところに帰ってくるよ」

(略)

(――だから、私はこの人を好きになったのだろう)

 

ついに刊行された天使様の短編集! 全編描き下ろしかな。

これまでの店舗特典SSをまとめた小冊子付の特装版も刊行されております。私が買ったのはこっちですね。網羅できてなかったので、こうやってまとめてもらえるのは正直嬉しい。

5.5巻やSS冊子の方で特徴的なのは、やはり他のキャラクター視点のエピソードも盛り込まれているところでしょう。真昼がどれだけ周くんのことが好きなのかが明かされることに……っていやまぁ、本編だけでも既に明らかではあったんですけど。

 

彼女の心理描写があるっていうのが大事なんですよ。

「幼い頃の不安と、今の安堵」はまさしくタイトル通りの短編で、周の部屋でひとり彼を待つ真昼が眠ってしまった時にみたのは、両親に見て欲しかったのにそれが叶わなかった過去の悪夢。でも、起きたら隣に周がいて、うなされていた彼女に寄り添って心の穴を埋めるような言葉をかけてあげてたのはとても偉い。

 

千歳視点とかもあったのは新鮮でしたね。「友達の恋模様を見守るのも大変です」は、見ててもどかしいの本当にわかるわーってなった。

真昼と周が夜に通話する「その声は反則です」は両方に刺さってて良き。あとイラストも素敵でしたねー。イラストで言うと口絵のゲームしてる奴も好き。

 

特典SS小冊子の方は、やっぱり持ってないヤツの方が新鮮で嬉しかったですけど、こうやってまとめて読めるのはありがたい。1SSみたいな感じで時期で纏めてくれてましたし。こっちの方にも挿絵あったのはラッキーというか、かなり凝ってる印象。

真昼視点のものも結構あって、どれも可愛かったですねー。5SSの「真昼の幸せな夢」が本当に幸せそうで良かった。

 

ちなみに特装版、電子書籍でも刊行されてるんですが……BOOKWALKERで商品ページを見ると、販売期間が314日までみたいです。

閲覧の方に期限はないので、電子で揃えてる派の人は早めの購入がオススメ。……まぁ、気にする人は既に買われてることかと思いますが。

 


お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件5

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「ですので、私はこれから毎日幸せですよ。……私は幸せ者ですね」

「それは俺の台詞のような気がするんだけどな」

「ならお互い幸せで万々歳という事ですね」

 

ついに付き合い始めることになった真昼と周。

これまでも十分にいちゃついていたので、いざ交際するとなったらどうすればいいのか、と迷う場面も冒頭にありましたが。

無理に形に嵌めないでも自分たちなりの関係を築こう、と落としどころが作れたのは良いですね。

 

そして、周は「例の男モード」での真昼と手を繋いで一緒に登校を始めたり、学校でも付き合ってるのを隠さないことに

まぁ体育祭で大々的にアピールした以上、「付き合ってないんだよ」と言っても嘘くさいですけどね。……付き合ってもおかしくない距離感をしばらく続けてきたのは、確かですが。

気を抜くといちゃつき始めて、周囲があてられてるのは正直笑った。この二人は本当にもう……見ているこっちも砂糖吐けそうでしたけどね!!

 

真昼と周がお互い大好きで一緒に居るけれど個人の時間も必要だろう、という適した距離を保っているのは、個人として尊重してる感じがとても良い。

イメチェンを果たしたことで周は他の女子たちから話しかけられることが増えたり、真昼が今までの天使様とは違う女の子っぽい顔を見せることで人気を集めたり、それぞれが嫉妬する描写も挟まったりしてましたが。どっちも相手に巨大矢印向いてるから、浮気とかの心配はないって。……それでも、妬む気持ちが湧くのが人間ではありますが。

 

プールでデートしたり、周の帰省に真昼が付き添ったり。

二人でいると本当に幸せそうで、その二人の世界が交際を始めた事で広がり始めた感じがしていいですね。

帰省した先で周は過去のトラウマと対峙する事になってましたが、落ち着いて対処できてましたし。過去を踏み越えた以上、今と未来をこれまで以上に大事にしていって欲しいですね。

今回も堪能しました。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件4

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「堕落させてくる……真昼抜きに生きられない体にさせられる……」

(略)

「……遠慮なく駄目にしてさしあげますので、安心して駄目になってくださいね?」

 

あいかわらず、じれったくもどかしい交流を続けている周と真昼。

樹が定期的に背中を押したくなるのも分かるわぁ。とは言え、周くんも全く何もしてないわけじゃないんですよね。

運動習慣を取り入れて、身体づくり始めてますし。テスト勉強にも力を入れて順位を伸ばしていますし。

 

結局は、自信が足りずに足踏みしている状態なわけで。相応しくなろうと努めている姿には好感が持てます。

とはいえ、真昼が誰にでも素の顔を見せるわけでも無く、接し方から察する事も出来ただろうに踏み出せなかったのはヘタレと呼ばれても仕方ないと思えて、この辺りはちょっと悩ましいというか。

 

まぁ、真昼はそんな紳士的な周だからこそ懐いて可愛い姿をみせているんですけど。

挿絵に周くんの登場も多かった気がします。体格差あるカップルいいですよね(カップルではない)。
口絵で夏服披露されて赤面してる周くんと、寝惚けて色々口走ってグルグル目になってる真昼が、意識しまくってるのが明らかで良かった。

 

このままゆったりとしたペースで進んでいくのかと思いましたが。

進級してから接点を増やし続けていた天使様の攻めが凄かったですねー。お互い薄々感づいていて、最後の一戦を超えられなかった部分。

それについて、ついに話をする場面が訪れて。いやぁ、おめでとうお幸せに。

 

 

と、ついなんか完結したような振りをしちゃいましたが、それは作者さんも分かってるのかあとがきが「終わってないからね!?」の大文字で始まったのは笑いました。

WEB版も順調に続いていますし、観光が続くたびに真昼のかわいいイラストが増えていkので、刊行も続いてほしいですねぇ。

またぞろグッズ展開とかもしているようですし、そうそう終わる状態でもないか。

付き合い初めた二人を拝めるのを楽しみにしています。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件3

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「何か辛い事があったら、頼ってくださいね? あなたが私にそうしたように」

 

相変わらず天使様が可愛いし、周も想いを自覚しているのに、距離が縮まらずにじれったい。

樹なんかは折に触れ「へたれ」とツッコミ入れてますが、よくこれを至近距離で見てそれで我慢できるな……もっと押せ。いやまぁ「背中蹴りたくなる」とかも言ってましたけど。

 

進級してクラス替えが発生。

人見知りを自称する周は心配していたようですが、親しい知り合いがほとんど同じクラスで。樹と千歳、なによりも真昼。

さらには接点こそ少ないものの、人気ある男子門脇君まで居て、周じゃないけどあのクラスの人、他からやっかみ受けてそうだなとか思っちゃった……。

 

真昼が千歳と一緒のクラスになって、楽しそうなのも良し。

とは言え、一番彼女が気になっている周は、学校では接点なかったし陰キャが天使様と交流するのも何だから距離を取らないとな、とか言い出すんだからもう。

とりあえずその場では、ほほをつねるだけで済ませた真昼は優しいですね……。

帯にも採用されていましたが、せっかく一緒のクラスになったのに「私だけのけ者みたい」なのが嫌で、少しずつ外堀を埋めてってる彼女には是非とも頑張ってもらいたいところ。

 

疑われにくい勉強の話題とかを振ったり、グループわけの時とかも交際している千歳・樹の友人としての交流ですよ、みたいな顔をしたり。

不審に思われない程度に、しかし間違いなく距離を縮めているのはお見事。その積極性を周にも分けてあげて……。

 

まぁ、周が色々と警戒しているというか、冷めてるのか。

そもそもなんであそこまで生活能力皆無なのに、一人暮らしを許されたのか。

その辺の背景も今回で明らかになるわけですが。人付き合いってのはまー難しいですよねぇ。

 

そのことでどれだけ傷付くかなんてのは、真昼が言ったように個人によりけりですし。

ただ、話を聞いてくれる人がいて。その悲しみを受け入れて支えますよ、と言ってくれる相手を見つけられたのは、二人にとって幸いでした。

しかしまぁ、どうしてこれで付き合ってないんですかね。付き合ってないけど、どんどん糖度増してて作品の色が出てるので楽しいですけど。

 

挿絵の天使様も可愛いんですが、私服がバリエーション豊富で絵師さんのこだわりを感じる……料理してるカラー口絵とか19Pのやつとかが特に好き。

4巻の発売も無事に決定したそうですし、コミカライズも楽しみだなー。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件2

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「……じゃあ、お願いしてもいいですか?」

 

1巻では、イラストを和武はざの先生が担当されていましたが、2巻からはねこと先生に交代。なので、2巻の初版は「はねこと先生の描いた1巻カバー」が同梱されている特別仕様になっているようです。

イラスト担当のどちらの先生も好きな人だったので、交代に関して不満はなし。

というか今回やたら挿絵が多かったですね。天使様が可愛い。口絵にある寝ている姿が、特に好きですかねー。

 

カバーが二重になっている関係は帯がなし。謳い文句を表紙に直接記載してますね。

こういうデザイン好きだなー。増えないだろうか。無理か。帯って、最初の宣伝以外にも重版したときとか○○化決定とかで、広告的な役割もする場所ですし。

 

隣人ではあるが、親密なわけではなかった周と真昼。

ふとしたことから二人の交流が始まり、周の両親や友人と真昼の接点も出来て。年末年始を共に過ごし、初詣に行って。バレンタインやホワイトデーもあって。

順調に仲が深まっているのが感じられて良いですねー。微笑ましい。なんでこれで付き合ってないんだ。

 

真昼の家族関係が冷え込んでいるのは、これまでも描かれていましたが。

ある場面で、彼女と母親の会話が描写されます。いやはや、よくそこまで言えるな、と興味のなさが凄い。それを、他の人が見聞きするかもしれない場所で言うんだから、本当にどうでもいいんだろうな……

 

実際に、隣人の周がたまたまその場面に鉢合わせてましたからね……これに関しては、真昼一人で抱え込ませずに、会話を聞くきっかけになったのでいいんですが。

これで周との縁が結ばれていなかったら、彼女は本当に壊れてしまったかもしれないかと思うと、割とギリギリの出会いだった。

樹や千歳と言う友人も出来てますし、特に千歳は同性という事もあって結構グイグイ踏み込んでいくので、結構助けになってるんじゃないかなー。

新学期が迫り、天使様がちょっとした覚悟を決めたところで終わり。書き下ろしも増えていて、今回も楽しかったです。


お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

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「怒るなよ。……今は前よりずっと、なんつーか、いいなって思うよ。そうやって笑ってた方がずっと可愛いのに勿体ないって思ってたし」

 

小説家になろうでランキング上位に来てたんで読んだんですが、いい感じに甘くて好きです。

オマケに挿絵が『白聖女と黒牧師』の和武はざのさんと来たら買うほかない。『白聖女~』も感想書けてないけど読んでます。アレも良作なので、絵に惹かれた方はあちらも是非。

 

学校で天使様と評判の容姿端麗、文武両道の少女、椎名真昼。

藤宮周は、ある日雨の中ずぶぬれになっている彼女を見かねて傘を貸して。

クラスも違うし、もう交流する事もないだろうと周は最初思っていましたけれど。

マンションで隣同士、という事情も手伝って少しずつ交流が始まる事に。

 

周はよく一人暮らし許可されたなって感じは正直あります。

料理不得手で、掃除もサボりがち。成績は良くて、人格面ではかなり優良株ではあります。

誠実であったり、しっかり言葉にしてくれたりと美点も多いです。

料理をごちそうになったらうまかったと感想を言ってくれますし、世話になった分のお返しも忘れない。

 

きっかけを得た事で自分で料理しようとし始めたり、向上させる意欲もありますし。

……結果的に真昼のお世話になってましたが、それはそれで。

真昼の方も、最初は名前ぐらいは知ってるという関係ゆえに距離がありましたが。周の人柄に触れて交流する中で、二人でいる時には照れたり笑ったり、堅さがほぐれていくのが伺えて良いです。

既に中々の甘さがありますが、WEB本編最新話付近だとさらに糖度マシマシでいいぞもっとやれって感じです。

挿絵がつくとまた一段と面白いのでシリーズ続いてほしいですねー。

 

メロンブックスの有償特典でタペストリーも購入しました。

いやぁ、予約してよかった。心が浄化される気持ちです。
GA文庫は早売りがあるのでサイン本ゲットし損ねたのはちょっと残念でした。

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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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