「あんた中途半端なんだよ 生きんのも死ぬのも」
(略)
「そんなイヤなら死ねばいいじゃん」
蜘蛛子は魔王から白ちゃんと呼ばれるようになり始めて。
吸血娘と従者を連れた4人旅はおおむね順調ながら……白ちゃんだけが、下半身蜘蛛のアラクネ、つまりは人間に化けられない状態であったために、人間の街に調査に入り込むときなどは、外に置いて行かれることに。
オマケに監視用としてパペット2体も置いて行かれて……。
白ちゃんがヤケ食いを開始したら、パペットも興味を示したり。
そのボディに興味をもった白が、パペットたちの造詣に凝り始めたりして、不思議と距離が縮まっていってたのは面白かった。
モンスターらしく狩った相手をそのまま食べていた白でしたが、魔王の指導のもと血抜きを覚えたり、空納魔術を改良して熟成できるようにしたり、人間の街から調味料をゲットしたりしたことで、かなり文化的な食事を楽しめるようになってたのは良かった。
色々と苦労してきたからね……。
自分が無茶なレベリングをやってきたのもあって、吸血娘にもハードなトレーニングを課していましたが。言葉足らずすぎる白ちゃんの意志を、魔王が翻訳して伝えてくれてたのは助かりましたねぇ……。
酔うと饒舌になる白ちゃんによって、メラゾフィスが抱えていた悩みも解消することになっていたし。なんだかんだうまい事まとまってきたかなぁ、と思ったところで、管理者ギュリエが襲来。
彼によって、白が迷宮に残してきた並列意志が暴走をしていたことが発覚して、対処する羽目になったりしてましたが。さすがに分体には負けず制圧成功していたので良かったですねー。