気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

かわく

蒼焔の魔女

 ico_grade6_3h

「いい? ずっとわたしの傍にいてね。フィオレ」

「……もう。……仕方ないね」

 

出来ちゃった婚を狙って男と付き合っていたけど、子供が出来て捨てられた母によって育児放棄されて育った主人公。

生き残るために学校にも通わず……近くにあった山に入り山菜を取り、図書館で得た知識を生かして罠を作って猟をしてサバイバルした経験があったみたいですが。

最終的に施設に保護されて、中学高校にも通った上、なんとか就職して働いていた。ただ、どうしても心は荒んだまま。

 

そんなある日、死んでしまった彼女は、異世界で目覚めることに

餓死してしまったと思しき、ガリガリに痩せた体で銀髪の幼女に、主人公の魂が宿ったような形で……彼女は自分でどうにか生き延びるしかない! と前世知識を生かしてサバイバル生活を送ることに。

めっちゃ暗殺されたっぽい死体と、馬車を発見して。そこから折れた剣を借りることにしたり。木のうろに生活拠点を作ることに成功したり。岩塩を発見したりして、幸運に恵まれたのはありつつ、半年森での生活を継続できたのは凄い。

ただ、生きていくことはできても、後ろ盾もない少女が一人で社会に復帰できる見通しはなかったわけです。

 

そんなある日、森の中でなにがしかの謀に巻き込まれ、殺されそうになっている少女・ルナリアと遭遇。

ウォーレス侯爵の三女である彼女を助けることにした主人公は、自分の名前をフィオレとすることにして。

ルナリアから魔法を教わりつう、フィオレの置かれている状況について話したりして。暗殺部隊から逃げつつ、ルナリアを探してくるだろう実家の部隊と合流するのを目的に動き始めることに。

 

フィオレは転生者としての経験値がありますけど、極限状態だからというのはあれど、ルナリアも割と強かですよねぇ。年相応の部分も、あるんですが。

危うい場面もありましたが、なんとか応援と合流できたし。フィオレを気に入ったルナリアが傍に置いておこうとしてますから、生活の拠点とか諸々の問題も解決したのは良し!

……ルナリアが暗殺されかけたことや、フィオレが森の中で見つけていた亡骸の件とかもあって、派閥闘争が激化しそうって問題はありますが。膿は出し切らないとマズいですからね……時間の問題ではあったか。

引きこもり賢者のゲームダンジョン攻略

ico_grade6_3

『ゲーム内での特殊行動を確認しました。ゲーム開始後、規定時間一切の能動的活動を行わなかったプレイヤーに【賢者】の称号が付与されます。おめでとうございます』

 

幼馴染から『ネオフロンティア』というVRMMOに誘われた主人公。

昔からボコボコにされてきた結果ゲームは嫌いで、興味はなかったけれど……ゲーム内部の図書館に絶版本や電子化されてこなかった名作とか、果ては書下ろしまで読めるというこだわりっぷり。

ゲーム本筋には関わらないだろう部分の作り込み、凄いなぁ……って普通に感心しましたけど。

その謳い文句に釣られた主人公は、カレンというHNでゲーム世界に入り……当初の目的通り、図書館ライフを満喫。

 

ずっと戦闘も生産もしない、独自ルートで活動していた結果、初の称号取得者になってしまうトラブルがあったり。

ゲーム要素である戦闘・生産に力を入れる予定が無かったから運極振りのビルドにしたら、パーティーで参加した時にドロップ率に顕著な影響がでたり。

カレンをゲームに誘った幼馴染の大輔ことダイナソーが、カレンを公式イベントに引っ張り出したりとか、話題が尽きませんねぇ。

 

大輔くん、カレンを勧誘するときに「引きこもりでも感激すること間違いなし」とか「動物園の動物に逃げられたとしてもゲーム内でなら触れ合えるぞ」とか、幼馴染ゆえの気安さかちょいちょいカレンを下げる発言するの、苦手だなぁ。

幼少期「カレンと遊ぶ」と嘘をついて出かけて、夜になっても戻らなかったことで騒ぎになり、関係ないカレンにまで飛び火したってエピソードまで出てきて、なんというか枯れんは良く付き合い続けてるな……って思ってしまったもんな。

 

カレン本人は活字中毒者として、希少本読める機会は逃したくないよねぇ、とちょっと共感する部分もありましたけど。

新しい街に行くにも、図書館で行けるフィールド増やすにも、クエストをこなす必要があって。新しい出会いがあったり、イベント参加もなんだかんだカレンも楽しんではいるんですが。称号持ちって明らかになってしまって、面倒事が寄ってこないかが心配ではありますね……。

勇者の孫の旅先チート~最強の船に乗って商売したら千の伝説が出来ました~2

ico_grade6_3

「逆です。さっきからワクワクが止まらないんですよ!」

 

異世界出身の祖父から特殊能力を継ぎ、固有ジョブ『船長』を活かして交易会社を立ち上げた主人公のレニー・カガミ。

魔の海峡という名前の通り、魔物に襲われまくる危険地帯も彼の呼び出す船とそれに備えられた魔導兵器があれば蹴散らすのはたやすい……けれど、普通は死を覚悟するような場所で。

沈没した資材を全て回収出来たら国すら買える、とまで言われているとか。ただ、魔物に絶えず襲われるからサルベージなんてしてられないって話ですね。

 

レニー、今自分が通っているところの危険性とか、存在するとわかっている宝よりも、海峡を抜けた先の「初めての外国」に対して心が浮き立っているのは彼らしい。

交易も大事だとはわかっているけれど、あくまで彼の目標は「世界を見る」ことだって、本人も言ってますしね。

彼の故郷の村が魔族の襲撃を受けて、祖父を筆頭に犠牲者が出たように。国すらも滅ぼされてしまう危険性がある世界で、これまでの船とは隔絶した速さで国家間を結ぶ交易船とかトンデモないですよねぇ……。レニーの能力に紐づいた船で良かった。

 

速度と武装による安全性もそうですが、風呂とかの設備も整っているので海がもう少し安全だったら遊覧船としても機能しただろうなぁ……レニーの冒険心が抑えられないからダメか。

ポセイドン騎士団から騎士が乗る海馬の調達へ協力を要請されたと思ったら、ロックナ王国滅亡の際に逃げ延びた島から出る術を失ったフェニックス騎士団を保護することになったりもして。

 

ロックナ王国の騎士団の生き残りが、同じく逃げ延びた王族の元に揃ったことで、同盟国として支援をしないといけない状況がより強くなって……しかし、国の戦力もギリギリだから、とレニーに拒否権のない協力命令を下すことに。

滅びた国への支援とか、リターンが期待できない投資だから出し渋るのも分からなくはないですが。レニーやロックナの女王陛下という、関係者からの評価下がりまくってるんだよなぁ……。

そして、レニーの能力を考えると彼と信頼関係築けないのは損だとおもいますがね……実際ロックナで大戦果挙げてて、王命伝えに来た人物が態度急変させることになってたりしてましたけど、手遅れ感がすごい。

不遇皇子は天才錬金術師~皇帝なんて柄じゃないので弟妹を可愛がりたい~@COMIC 2

ico_grade6_3

「これほどの才能を持つアーシャさまなら きっと大成なさる そう思える結果を見せていただきました」

 

610話と書下ろし漫画、書き下ろし小説「普通の兄弟」を収録。

公の場に出る機会を得た際、迷子になったディオラ姫を助けたことで彼女との文通をすることになって。ストラテーグ侯爵が外戚ながら、血縁者として乗り込んできたわけですが……文通を邪魔する意図を逆に追及されることになってるんだから、貴族としては脇が甘いというか。

レーヴァンも隔離しておいて、第一皇子の交友関係の狭さに驚愕するとか、想像力ないやつ多いよなぁ……というか。微妙に抜けてる。

 

アーシャの周囲にはただでさえ人が少ないのに、政争でその少ない人数すら排除しにかかるのが宮殿だよなぁ……というか。

乳母のハーティが、結果的には思いあう相手と結婚できることになったのだけは良かったけど。彼女の娘のヒナとか、その親族とかはクソですけどね……。

セフィラが成長……というか、出来る事が増えた結果、光学迷彩とかも使えるようになって。アーシャが外の世界を見る事が出来るようになったのは良し。歳費が支給されていないほど追いやられてるアーシャが、外に資金源を得られたのは備えの観点では良いでしょうし。

まだまだ弟妹との交流開始は遠いなーという状況ですが、日々に悲観せず出来る事をやってるのは良し。

 

書き下ろし小説「普通の兄弟」。ディンク酒と名付けられた、錬金術の技法で作る美味しいお酒。その製造の協力者となった商会関係者に色々と教えているエピソード。三つ子の獣人との交流で、兄弟なんて喧嘩するもんだろなんて話題も出て。獣人のじゃれ合い、他種族から見るとヤバく見えるっていうのがちょっと面白かったですね。

不遇皇子は天才錬金術師~皇帝なんて柄じゃないので弟妹を可愛がりたい~@COMIC 1

ico_grade6_3

いつか弟たちを かわいがる……!!

 

15話と書下ろし小説「君と僕の関係―アーシャ視点―」、書き下ろし漫画を収録。

弟に洗礼を行う鐘の音を聞きながら、前世の記憶を取り戻した少年アーシャ。

彼は、隠し子だった父が紆余曲折あって皇帝の座に就く時に合わせて宮殿に入った、前妻の子だった。長子相続の世界ではあるけれど、父が皇帝になる前に生まれた子であるため扱いが難しく……宮殿の隅で隔離されているような状態だった。

 

そんな中でも、弟の誕生を祝福できて、錬金術って言う趣味の道具を得て、疎まれている中でも楽しみを見つけて動いていたわけですが。

庭に出たある日、周囲の工作によって会うことができなかった弟テリーが迷い込んでいるのを見つけて、アーシャ自身は喜んでいましたけど。

テリーの周囲にいる侍女や護衛からの目線に敵意がありまくりで、アーシャの置かれている立場が悪いのが分かりますね。

喜怒哀楽の表現が強く描かれていて、漫画的になっているなぁ、という印象。

 

書き下ろし小説では、セフィラが生まれた後の側近たちとを交えた会話が描かれていました。

アーシャは人間、イクトは海人……のような形で「セフィラは何者か」というのを定義できないよね、という話だったり。モノを知らないセフィラが人間関係に深掘りしようとしてきたりするの、アーシャは上手くあしらってるなぁ。何だかんだやり取りできる身近な相手としてセフィラを受け入れて、僥倖だと思えるアーシャが好きですね。

不遇皇子は天才錬金術師8~皇帝なんて柄じゃないので弟妹を可愛がりたい~

ico_grade6_4

「正直、難しい。錬金術科の生徒も、何処まで理解できて作ったかは怪しいんだ。それでも、ディオラな理解してくれるんじゃないかなって、期待してる」

「期待…………? 私に、アーシャさまが…………」

 

錬金術科の立場は悪く、ひとまず絡んでくる魔法科を叩いたことでいったん落ち着いてる状況ですが。

弟のフェルが学院に通う時は錬金術科行きたいと言っていたから、錬金術科の地位が悪いままだと困る、と改善を図ろうとしてるんですよね。

 

錬金術科の先輩は14人もいるのに、継続して登校しているのが1人だけって言う状況をなんとかしたいと思っていましたが……。

探ってみると、馬鹿に絡まれてやりたいことできなくなる方が面倒くさい、と「登校する事」にたいしてのやる気を削がれて、各々が好き勝手動いてるような状況だそうで。

ルキウサリアの学院に通ったという名目の為に、錬金術科ならワンチャンに賭けて受験してる人もいるって話がどこかにあった気がしますけど。アーシャの同級生たちみたいに、敢えて悪評ある錬金術科に入っただけの目的がある生徒も、当然居るんですよねぇ。

 

錬金術科唯一の教師であるヴラディル先生が、学外で好きにやってる生徒の様子を見るために動いているせいで学習環境が悪いのも、低く見られてる原因じゃないかなぁ……そんな状態を良しとしてるルキウサリアよ……。

学園の為に作られた都市って言うのは間違いなくて、本が貴重な世界で個人が開いている図書館なんかもあるっていうのは、学習環境としてはありがたいんでしょうけど。

 

本が植物から作られていたことを知らないネヴロフがいるように、各々の学習度合には差があって。その中でもアーシャは飛びぬけて優秀だった。

その優秀さを認められたこともあって、アーシャは他の国との交換留学制度に参加しないかと声をかけられることに。前任者が高跳びしようとしてたのが発覚したための穴埋めというトンデモ経緯ではありますが優秀さが認められてるのは間違いないので……。まぁ先輩方との交流も結果的に生まれたのでヨシ! 

 

学院で錬金術科の成果として小雷ランプを掲げて、明るさを体験させることで有用性をアピールして。魔法と併用してるなんて、と冷笑してた人々に現実を突きつけたりしてたのは面白かった。

しかしアクラ―校生、錬金術科の掲げた小雷ランプ破損させてたり、ちょっとやりすぎというか。増長しまくってるから、そのあたりの矯正どうにかしないと、ルキウサリアの立場なくなるんじゃないの、とは思いますが。そこまで考えられる賢明な生徒は問題起こさないんですよね……。

不遇皇子は天才錬金術師7~皇帝なんて柄じゃないので弟妹を可愛がりたい~

ico_grade6_4

「吐いた唾は飲み込めないぞ! 後悔させてやる!」

「え、あぁ。そんなことを言う時点で、遅かったと後悔するのはそちらなのでお好きにどうぞ」

 

第一皇子として留学しているという体裁を作った上で、身分を偽り一般学生の学生として錬金術科に入学したアーシャ。

封印図書館を見つけたことでルキウサリア側と交渉できる余地が出来たのは、ありがたい部分もありますが。アーシャが警戒しているとおり封印図書館自体が扱いを間違えると危ない爆弾でもあるし……。

 

そこの研究に打ち込んでいる薬学の権威テスタ関連のやり取りだとか。帝都から派遣されてきた学者の紹介とか。帝国とルキウサリア間での調整が学生生活の合間に入ってくることになって。

さらに錬金術についての知識が失われ、多くが詐術と思われている中で、学科として存続こそしているもののかなり落ち目で。幸いにしてアーシャと同学年の生徒たちは、各々錬金術に夢の実現の可能性を見て自らやってきた、熱意ある生徒たちみたいですけど。

ぶれない軸があるからこそ嫌がらせにも屈しないのは良いですが……他の学科の生徒からすると生意気に映って、嫌がらせが激化する可能性があったのは難点というか。

 

ルキウサリア、各国から要人を招く学校を擁し、中立を保とうとするわりに小国らしく人員が足りてないのか、あちこち穴があるよなぁ……というか。理念は良いけど、それを貫く強さがないのが心配材料ではありますね。

今回、封印図書館の設立にあたって禁断の方法に手を出したことが発覚して、財務官のウォルドが頭抱える一幕もありましたからね……。

 

学院生活ではさすがに看過できないと錬金術科の新入生たちだけで証拠をあつめて、自分たちでとくに絡んでくる魔法科を叩く選択をしてましたし。

口束の術という情報発信を縛る禁術を知ったセフィラが、新入生と教師巻き込んで精霊疑惑も出て来たセフィラの再現実験を行ったり、「第一皇子」という枷がなくなってアーシャが伸び伸びと錬金術師やってるのは良いですね。

勇者の孫の旅先チート~最強の船に乗って商売したら千の伝説が出来ました~

ico_grade6_3
「このシャングリラ号で世界を見て回りたいんです。いろんな国へ行って、世界がどうなっているかを見たいなって。それが祖父の遺言でもあります」

 

パル村という、100人程度が暮らすのどかな村で、祖父と2人で生活していた少年レニー。

彼の祖父コウスケは伝説の名工とも言われる鍛冶師だったが……実は、異世界からやってきた人間で。

「勇者」の固有ジョブを与えられていたというコウスケは、村が魔族に襲われた際に孫と村人を守るために戦い死亡。最後の戦いに臨む前に、レニーにステータスを見る方法を教え……レニーに「世界を見てこい」と言い残して。

 

そしてレニーは祖父の葬儀などが終わった後、祖父の遺言を守って村の外に踏み出す決意をして。

ステータスを確かめた見たところ、レニーは船を召喚するスキルを持った固有ジョブ「船長」を持っていた。走行距離などに応じて、どんどん召喚できる船は豪華になっていくことも判明して……。

 

最初は手漕ぎボートだったけど、成長して魔導エンジンが搭載されたタイプになったり。カラー口絵にも出てますけど、クルーザー規模の船まで召喚できるようにサクサク成長していってるのでテンポよいですね。

一般的なボートよりも凄い速度が出るので、重要な情報を抱えた騎士を運ぶのに重宝されたり。速度と積載量がある船を自在に呼べることで、商売にも使えるって言う発想は当然出てきたりして。

 

成人が16歳の世界でレニー君はまだ子供とされる13歳ながら、祖父の遺志を受けて外の世界に出ていて……。レニー君の持つ能力が高いのと、擦れてない純粋さがあって、出会うお姉さま方にとても良く気に入られて可愛がられてるんですよねぇ。

悪用することだって来そうなレニーの能力ですが、彼の「世界を見たい」って言う夢を否定せず力を貸してくれる人に出会ってるのが良かったですね。

不遇皇子は天才錬金術師6~皇帝なんて柄じゃないので弟妹を可愛がりたい~

 ico_grade6_4

「感情を知らない相手に共感はできないし、共感が無ければ信頼もない。感情に振り回されるのもダメだけど、他人の感情を無視するようなことも、してはいけないんだ」

 

封印図書館を見つけ、ルキウサリア王国とのパイプが出来たことで、第一皇子は入学せず留学する体裁で話を進めているアーシャ。

その実、偽装工作をしてしれっと入学もしようとしてるわけですが。

皇子として留学するという形式は整える必要があり……であれば、護衛も必要。しかし、近衛はこれまでの実績からして信頼できたものではない。

しかし、イクトはあくまで宮殿での帯剣を許された「宮中警護」という役職持ちであり、他国に帯同していたのは特例でしかなくて。

 

そのあたりの交渉を、宮中警護長官であるストラテーグ侯爵とするところから始まっていたのがちょっと面白かった。探り合いの会話をしつつ、なんだかんだ直截にやり取りも出来るの、ストラテーグ侯爵的には面倒事と胃痛のネタが増えるので勘弁してほしい部分はあるでしょうが。

……ルキウサリアで交渉に割り込んできたりもしてるし、ある程度は自業自得でしょ。

ストラテーグ侯爵がアーシャの偽らぬ性格知ってて、なんだかんだ長い付き合いになってるのもあって、他の家族や付き合いの浅い人々相手に見せるのとは違う顔見せてくれてる感じがして好きなんですよね。

 

高名な学者であるテスラが帝都にやってきたけれど、対外的には皇帝の、実質的にはアーシャという目的とした人物の招待を受ける前に話は聞けないと断る一手で。屋敷に滞在させているストラテーグ侯爵が苦悩していたのは……機材トラブルもあって異臭騒ぎにも発展したとか聞くと、流石にちょっといたわるべきかな……みたいな気も沸きましたが。

立場が弱かったこともあってこれまで開いていなかった皇帝主導のサロン。

社交の場としての役割を果たすそこに、テスラを招けたのは大きい。他の貴族に真似できないように、平民を多く招いたというのも独自色出てて良かったのでは。

ディンク酒製造の件でモリーたちが招待状貰って悲鳴上げてたりしたのは、大変そうだと思いつつ笑っちゃいましたが。

皇帝に優先権を献上した時の周囲の反応をみるに、私もアーシャと同じくディンク酒の価値を見誤っていた感はあるなぁ……。怖い怖い。

 

加筆パートでテスラの働きかけもあって、アーシャが弟たちを連れて視察に行くという体裁で薬師ギルドの視察を整えていたのも良かったですね。

弟たちがアーシャの教えを素直に受け取って、聡明に育っているのも良かったですし。その機会にもいろいろと教えているアーシャは良い兄してると思います。

サロンの時とかも、妹のライアによくなつかれてましたし。時間つぶしに色々と手を尽くしてたのも微笑ましかったですね。

 

あらためてルキウサリアに訪問して、封印図書館に赴いた際にテスタとナイラが結託して、アーシャの手札を暴きに来たのは、なにやってるんだかとは思いましたが。

その後、しっかり脅しかけたのは、舐めたことしてきた相手に必要な薬だったことでしょう。アーシャの想定以上に効いてましたが、効きすぎて困ることはない案件だと思うのでヨシ!

アーシャが馬の要らない馬車の構想や、天の道について話す部分が、ディオラやテリーとの会話に変わっていたのも書籍版の味わいが出てて良かった。……ディオラの傍にいる使用人たちにもアーシャとテリーの聡明さが伝わっていったの、良い方向に作用するといいんですが。ディオラがアーシャに許可とった上で書記官読んで記録残してましたし、ズブズブの関係になっていきそう。……封印図書館の存在を明かした時点で割と今更か。その上で、立場があるから線を引こうとしてるだけで……。

不遇皇子は天才錬金術師5~皇帝なんて柄じゃないので弟妹を可愛がりたい~

 ico_grade6_4

「始まってもいないのに、終わらせないで…………」

 

初の王女ということもあって、これまで役割の無かった女性騎士が奮起して、ライアに付いている騎士がいつも違う、なんて状況になったりもしてるとか。

相変わらず兄弟仲が良くて見ていて和みますねー。WEB版で読んでいた時から加筆もされていて、音の仕組みについて話したり、静電気実験を見たライアの意識を逸らすために風の魔法の変わった使い方を教えたり。

遊びを通じて魔法を学ぶ体験として、シャボン玉をつくれる道具を整えたり。相変わらず色々やっていますなー。

 

表向きは鈍いフリをしているアーシャですが、立場故に侮られているし、ルキウサリアにある学園に通うにも妨害はあるだろうと目されていて。

さらには直前のハドリアーヌ王国の歓待で、鈍い演技をしながら大きな問題が起きないように無難にこなしたことで、これまでの悪評でマイナス査定だったのもあってギャップで離宮の人から評価する声が出たりもしている模様。

そんな中でルキウサリア王女のディオラとの交流は相変わらず続いていて。2人ともお互いを得難い友人と思っているし、ディオラの方は恋の萌芽が見えるような気もしますが。

アーシャはまだまだそこまではハッキリしていない模様。

 

入学体験を出来ることになって赴いてみれば、因縁のある人物と対峙する羽目になったり。

そこから国王と対面することになったかと思えば、ルキウサリア出身のストラテーグ伯爵まで乗り込んできたりと大騒ぎでしたけど。

……入学するかどうか、という問題をぶち壊すような、とんでもない物を発見してしまったのが良かったのかどうか。

それはルキウサリアに伝わる伝承、「封印図書館」。800年前に培われた高度な知識を、悪用を避けるために封じた場所。

アーシャの聡明さと、透過して情報を見られるセフィラが居て、その隣に自国の文化をしっかり押さえたディオラが居たことで、鮮やかに封印を解いてみせたのはお見事。

 

……しかし、前世の知識を持つアーシャからしても、信じられないような技術が封印図書館には眠っていて。

予想以上の爆弾が眠っていたと危機感を抱くことになって、そのためにルキウサリア国王なんかも交えて、今後の為の準備を進めていくことになったわけです。

アーシャほどの危機感を、現地の人々が持てていないのが不安材料ではありますが。ルキウサリア側にもブレーキ役になってくれる人が欲しいところ。

それはそれとして、秀でた知識があるのは間違いがなくて。ディンク酒の生産能力向上につなげたいな、と自分の利益の事も考えているアーシャが楽しそうなのは良かったですね。

……同じくらい頭痛そうでもありましたけど。

アーシャが作った不完全エリクサーの可能性について、ルキウサリアの薬学の権威が熱を挙げていたり、彼の優秀さを知る人が増えて行ってくれてるのは嬉しいですけどね。来年にはなってしまうみたいですけど、6巻の発売も決定したみたいですからこれからも続きを楽しみにしたいですね。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ