「そのことだけ、きちんと把握しておいていただければ十分です。月日が経つのはあっという間ですね?」
BOOK☆WALKER読み放題にて読了。
本編に時系列が追い付いたのもあって、シリーズはいったん幕引きとなるようです。
中々面白いスピンオフだったので、ちょっと残念。BOOK☆WALKERだと完結タグついてないので、何かの表紙に復活したりしないかしら。
電撃文庫マガジンの付録に収録されていた『黒鬼灯の弓姫』を1章に、『異界の鉄路』を4章に収録し、2~3章と終章が書き下ろし。
風邪を引いて寝込んだ探偵さんを、ナユタが看病しに行く事件があったり。
その前にあった、探偵さんの会社……VRオフィスの見学をしていたのも面白かったですね。改装も自由自在だし、面白カフェも作れる。
……いや、面白カフェは社員の悪ふざけの産物でしょうけど。SAN値削れそうな店とか、サメばっかりの店とか、どうしてそうなったの……というネタが多かった。
アスカ・エンパイアでもなんか、インパクト抜群だったカピバラ絵巻に感化されて、カピバラを奉るギルドが現れたりとか。
猫神を祀っている運営が、ネズミに舐められるわけには……と猫大仏を建立しようとしていたりとか。
今回はネタが多めだった感じがしますね。実際に猫大仏立てて有言実行してる辺り、笑うしかない。
第三章の『ガッコウ(仮)』。
私立学校協賛の下実装される予定の七不思議。その体験会にナユタ達も参加してましたが。
そこでもSAOサバイバーの話が出たりして、あの事件の爪痕の大きさを突き付けられるようで、寂しくもあった。
特殊なフィールドで装備も使えない、って状況で素手で怪異を叩きのめすナユタが格好良かった。その後、姐御呼びされてたのも思わず納得。
第四章でクレーヴェルに色々と宣言した場面もそうですが、かなり強くなりましたねぇ。
列車内でのかくれんぼとか、楽しいエピソードが多かったので、シリーズの中では一番好きかも。