気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ぎん太

ソードアート・オンラインオルタナティブ クローバーズ・リグレット3

ico_grade6_4

「そのことだけ、きちんと把握しておいていただければ十分です。月日が経つのはあっという間ですね?」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

本編に時系列が追い付いたのもあって、シリーズはいったん幕引きとなるようです。

中々面白いスピンオフだったので、ちょっと残念。BOOKWALKERだと完結タグついてないので、何かの表紙に復活したりしないかしら。

 

電撃文庫マガジンの付録に収録されていた『黒鬼灯の弓姫』を1章に、『異界の鉄路』を4章に収録し、2~3章と終章が書き下ろし。

風邪を引いて寝込んだ探偵さんを、ナユタが看病しに行く事件があったり。

その前にあった、探偵さんの会社……VRオフィスの見学をしていたのも面白かったですね。改装も自由自在だし、面白カフェも作れる。

 

……いや、面白カフェは社員の悪ふざけの産物でしょうけど。SAN値削れそうな店とか、サメばっかりの店とか、どうしてそうなったの……というネタが多かった。

アスカ・エンパイアでもなんか、インパクト抜群だったカピバラ絵巻に感化されて、カピバラを奉るギルドが現れたりとか。

猫神を祀っている運営が、ネズミに舐められるわけには……と猫大仏を建立しようとしていたりとか。

今回はネタが多めだった感じがしますね。実際に猫大仏立てて有言実行してる辺り、笑うしかない。

 

第三章の『ガッコウ(仮)』。

私立学校協賛の下実装される予定の七不思議。その体験会にナユタ達も参加してましたが。

そこでもSAOサバイバーの話が出たりして、あの事件の爪痕の大きさを突き付けられるようで、寂しくもあった。

特殊なフィールドで装備も使えない、って状況で素手で怪異を叩きのめすナユタが格好良かった。その後、姐御呼びされてたのも思わず納得。

第四章でクレーヴェルに色々と宣言した場面もそうですが、かなり強くなりましたねぇ。

列車内でのかくれんぼとか、楽しいエピソードが多かったので、シリーズの中では一番好きかも。

ソードアート・オンラインオルタナティブ クローバーズ・リグレット2

 ico_grade6_3h

「……わ、わかってねええ……! 伝わってねえー!」

「……コヨミ、後は任せた。書類もまとめ終わったし、私はログアウトして寝る」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

SAOサバイバーだった、探偵のクレーヴェル。

彼の事務所には、以前の縁からナユタとコヨミの少女が入り浸っていて。

コヨミはナユタと探偵の仲について警戒しているようですけれど、まぁ、それはそれとして彼のコネは頼って居たり強かですよね……

温泉に行きたいとコヨミが言い出して、クレーヴェルの心当たりを追及して同行する事に。

 

アスカ・エンパイア運営の不良社員たちの手によってつくられた、VR内の保養施設。

みんな面白がっていじった結果クオリティが上がったので、一般に公開してしまおうってなった下りは正直笑った。なにしてるんですか、運営の皆さま。

事案を懸念しているクレーヴェルの悩みも分かりますけど。ナユタも色々と無頓着だからな……正面からそれを指摘されても、表情に意識が行くあたりは凄い。

 

訪れた施設は営業しているようだったが、なぜかNPCの姿が見当たらず……不審に思って調べたオチが愉快で良かった。

まぁ、深く追及するとAIの反乱に繋がりかねない、自由度の高さが怖くもあるようですが。その辺りは、クレーヴェルみたいに問題に気付ける人が、どうにかするんじゃないですかね……

 

108の怪異」を中心にイベントを実装している、アスカ・エンパイア。

そこで新しく実装されたのが、宝探し要素を盛り込んだ、『元禄化秘祓絵巻』って。カピバラの中に紛れたウォンバットを探すクエストのようですが……

VRの中だからって、カピバラの海つくるのは思い切り良すぎじゃないですかね。

でも、モフモフの中に埋まる体験は正直興味あるな……本物よりも柔らかい、動くぬいぐるみみたいな状態で、獣臭さもなし。いいなー、楽しそう。

 

そんなゆるーいカピバラ絵巻があったかと思えば、行方不明になった父親を捜してほしいなんて話がクレーヴェルのリアルに持ちかけられたりもして。

探偵業はVR専門ではあるものの、手がかりがゲーム内に在りそうだという事で調査をしてみて。中々に闇が深いネタでしたが、終わり方はあっさりしてましたね……

そこは好み分かれそうでしたけど、メインキャラがナユタやクレーヴェルだし、個人的にはそんな気になりませんでしたね。

ソードアート・オンラインオルタナティブ クローバーズ・リグレット

ico_grade6_3h
「弱さじゃないよ。別に悪いことじゃないし、会いたいなら会えばいい。それを本物だと思いこんじゃうと良くないけれど、動いて話せるだけの“アルバム”だと思えば、別に何もおかしくないでしょ? 技術の進歩って、そういうものだと思う、(後略)」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

渡瀬先生による、SAOのスピンオフ。

『ザ・シード』が広まった後の、『アスカ・エンパイア』という和風ゲームがメインの舞台。本編のマザーズ・ロザリオで登場した、ユウキが最初に活動していたゲームですね。

舞台がそこってだけで、別にユウキ達は登場しませんが。

 

ゲーム内で知り合い仲良くなったナユタとコヨミ。

二人の少女が甘味処で休んでいたところ、新人プレイヤーのヤナギと出会って。

目的地が分からないというヤナギを連れて行った先は、ゲーム内で探偵を名乗る奇妙な青年の事務所で。

ヤナギは青年に、あるクエストを1週間以内にクリアしたいと、依頼を出して。

妙な縁からその解決にナユタ達も協力する事になって……

 

アスカ・エンパイアではちょうど、大掛かりなイベントをやっていて。

108の怪異」。新しく実装したエリアを起点に、一年間で108のクエストを実装するというもの。その大半を占める『百物語』は、ユーザーの投稿作品から構成されているとか。精査するのも大変そうですけどね……実際対応している部署の人とかも出てきましたし。

 

ヤナギが攻略したいのも、ユーザー投稿企画の一つ。

未だ攻略者がいない『幽霊囃子』。餅シリーズの解法にはびっくり。何にでも抜け道ってあるんですね……

 

ヤナギが抱えている事情、なぜクエストをクリアしたいのかについては、読者視点だと描写がそこそこあるので、何となくは察する事が出来ましたが。

情報少ないのに真実に辿り着いてるナユタが凄い。探偵さんも驚くよ、そりゃ。

 

いくらかトラブルはあったものの、無事にクエストをクリアする事も出来て。

ゲームを楽しんでいる人々もいるんだよなぁ、とちょっと嬉しくなった。いや、キリト君が事件の最前線にばっかりいくから……

とは言え、ただ楽しいだけではなく。SAOのスピンオフらしい要素も盛り込んでいて、ドラマティックだったとでも言えば良いかな。結構好きな雰囲気で良かった。

魔王殺しと偽りの勇者2

ico_grade6_3h
「わざわざ『もう会うこともない』とか格好つけて別れたというのに、まさかわずか一日で会いにくるとは思いもしませんでした。せっかくの名シーンが台無しですよ、台無し」
「いや、そんなことを言われても……」


はたして勇者はいったい誰なのか。
大魔王を殺した勇者を探す2人のやりとりが中々。
エレインもあの行動力ばかりあったところから少しは成長しているようですね。
ユーサーが個人的には結構好きですよ。

今回の勇者候補は、傭兵と魔術師。
ひとまずの平穏を見ているらしいこの国において、傭兵は、野党崩れになった元傭兵を食らって名を上げたりすることが多いようです。
5つの傭兵団を食らったと上に、不死身の噂すらある、傭兵ダリオン。

かつて国に使え、その知識と魔術によって、国境線の守りを司っていた老魔術師。
その実力をもって、魔術を不審がる人物たちを黙らせていたそうですが、王の代替わりによって城を追われることに。
そんな老人の元には、門前の小僧の如く勝手に魔術を覚えた天才の弟子がいて、荒い歓迎をされる。

エレインが傭兵にからかわれていらだったり、ユーサーがのらりくらりしたり、先述の通り魔術師の弟子に襲われたりとイベントはちまちまとあります。
でもやっぱりユーサーとエレインのやりとりで、謎を解いていく、というか勇者は誰かという真相に迫っていく様子がやっぱり一番面白いですね。
4人と会った後に、ユーサーが「勇者が誰かわかったけど言いたくない」とか言い出した辺りは中々愉快でした。
この国の人々と魔族との間にはいろいろと因縁があるようですね、というのが分かったのがいいですね。
前の巻でも描かれていましたけど、魔族、魔王、勇者。
そんな言葉から連想される、わかりやすい英雄譚では決してないというのが、個人的には気に入っています。

この巻で、目的としていた勇者探しには蹴りがつくわけですが。
続く構想もあるようなので続いてほしいなー。
ま、人気しだいという事で、「お察しください」な方向にってしまうかもしれませんが。もし続きでたら買います。

魔王殺しと偽りの勇者2 (ファミ通文庫)
田代裕彦
エンターブレイン
2013-12-26

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ