気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

くまなの

くま クマ 熊 ベアー3

ico_grade6_3

「ユナが倒したことは黙っててほしい。こんな格好をしているくせに、本人は平穏に暮らしたいといっている」

「えーと、冗談?」

「なにに対してだ? 魔物を倒したことか。それとも、こんな格好をして平穏ってところか」

「両方よ」

 

領主からの依頼を受けてノアを護衛して王都に向かうことになったユナ。

お母さんに許可を取ってフィナを同行させることにしてましたけど、最初の出会いから本当に長い付き合いになってますよね。仲良しで見てて微笑ましい。

クマの召喚獣に乗り、クマハウスを作ってかなり快適な旅をしてたのが笑えた。貴族令嬢のノアの常識がユナによって崩れていくのが特に。

 

穏やかに進めば良かったんですけど、道中で魔物に襲われている馬車を発見したりしてるのはさすがのユナというか。襲われていたのがノアの知人で、助けられたのは良かったですけどね。

道中で盗賊団を捕まえたりしてるし、ユナを護衛につけた領主様の判断は正しかったですね……。

 

そして無事に王都にたどり着いて、ノアの母や姉とも対面。

貴族からの紹介状をもらって王都に土地を購入し、クマハウスを設置したりして、相変わらず自由に行動してますねぇ。

色々なモノが集まる王都で、この世界では人気のないジャガイモやチーズを購入してるし、本当に満喫してる。

王様や王女さまとも縁が出来てましたけど、そこでもクマスタイルを崩さずにいつも通り振舞ってましたしね……。

 

巻末書下ろしは「3人娘の王都見物その13」。

貴族令嬢2人と王都観光することになった上、ユナから誘った手前お金は出すよ、と大金を渡されてしまって困惑してるフィナがかわいそカワイイ。



くま クマ 熊 ベアー2

ico_grade6_2h

「誰かさんのおかげって……、それはわたしのせいじゃないでしょう」

「感謝しているが、事実だ」

 

1巻からのノリは変わらず。

あとはユナのステータス画面が巻頭にまとめられて、本文中で既存のスキルが何度も表示されないようになってたのは個人的には良いポイント。

 

ユナは街で気ままに過ごしていましたが……否応なく目立っていた彼女に興味を持ち、領主からの指名依頼が入ってくるまでになって。初手拒否できないかなぁって考えるあたりがユナらしい。

領主のクリフが根は善良な貴族だったのは良かったですけど。足元で不正してる馬鹿を見落としていたりして、完璧でないあたりも人間らしいというか。

ユナから軽く報復されるのもむべなるかな。情報を得てからしっかり対処できるあたりは偉かったですけどね。

 

気ままにふるまって、良縁で結ばれた相手が幸せになる方向に引っ張っていくユナは、当人にそのつもりなくても幸運のお守りっぽくなってるというか。

この作品の主人公はやっぱり彼女なんだよなぁ、と安心できる感じは好きです。

……フィナの母の病状が悪化して治療したのちに出した条件が、母子家庭の彼女たちを見守ってきたゲンツの背中を蹴とばすことだったのは、個人的には微妙でしたが。

フィナの母の病状とかもあって進展してなかっただけで、いつかそうなっていた可能性は高いとは思いますけど、治療後に出す条件として踏み込み過ぎかなぁというか。

 

巻末の書下ろし番外編は「新人冒険者13」と「クマとの遭遇 院長先生編」。

暇つぶしで仕事を探して冒険者ギルドに足を運ぶあたり、ユナは自由ですねぇ。そこで新人に絡まれたりしてましたが。ギルドから注意されてるのに、親しいわけでもない相手に無遠慮に近づいて頭ポンポンと叩いてくるのはちょっとダメでしょ。

後に命を救われた時にしっかり謝罪とお礼を言えたのはいいけど、先達の助言はしっかり聞いた方が長生きできると思うよ……。



くま クマ 熊 ベアー1

ico_grade6_3

「では新しい世界をお楽しみください」

 

不登校な主人公のユナは株で稼いだ金で親を黙らせ、ゲームを満喫する生活を送っていた。

そんなある日アップデートキャンペーンと称してプレゼントをもらったわけですが。

それが表紙イラストのようなデフォルメされたクマの着ぐるみや手袋などと言った、性能は極めて高いけれど普段使いは悩むデザインだった。

強いけど悩むなぁと思いつつゲームを始めたつもりだったが……ユナが次に気が付いた時、彼女は異世界に迷い込んでいた。キャンペーンで贈られたクマ装備一式と一緒に。

 

知らない森の中にいたユナは、母のために薬草を求めて森に入った少女フィナと出会い、彼女の住む街へと連れて行ってもらうことに。

ここで良い出会いが出来たのは本当に良かったですね。

後にユナは冒険者になっていましたけれど、可愛らしい容姿をしたユナが一般的ではない着ぐるみのクマ装備をしている姿を侮る先輩冒険者とかも出てきますからね……。

異世界でのファーストコンタクトがそういう類の相手で、喧嘩スタートとかにならなかったのは何より。

ギルドマスターも規格外なユナの行動に困惑しつつも、アドバイスくれたりする常識人ではあるので助かる。

 

フィナとの交流を重ねつつ異世界に馴染んでいってるユナですが、クマ装備が強力な反面、魔法を使う時とかなにするにしてもクマのデザインになっていくのはクマの我が強くて笑っちゃうんだよな。

「クマをイメージするとさらに威力が上がる」って効果があるから、使いこなそうとするとクマ型にならざるを得ない、という方が正確ではありますが。

色々と活動していく中で他の冒険者から「ブラッディ―ベアー」なんて異名つけられてるのもまぁうなずける活躍をしてる彼女の戦いはまだ始まったばかりだ! という感じでゆるーく楽しめる作品。

 

巻末書下ろしが「クマさん、クマを召喚する」。

クマの召喚獣スキルを獲得したユナが実験をする話。白と黒のクマに、くまゆるとくまきゅうってゆるい名前つけてるの、独特だなぁ……。



プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ