「ユナが倒したことは黙っててほしい。こんな格好をしているくせに、本人は平穏に暮らしたいといっている」
「えーと、冗談?」
「なにに対してだ? 魔物を倒したことか。それとも、こんな格好をして平穏ってところか」
「両方よ」
領主からの依頼を受けてノアを護衛して王都に向かうことになったユナ。
お母さんに許可を取ってフィナを同行させることにしてましたけど、最初の出会いから本当に長い付き合いになってますよね。仲良しで見てて微笑ましい。
クマの召喚獣に乗り、クマハウスを作ってかなり快適な旅をしてたのが笑えた。貴族令嬢のノアの常識がユナによって崩れていくのが特に。
穏やかに進めば良かったんですけど、道中で魔物に襲われている馬車を発見したりしてるのはさすがのユナというか。襲われていたのがノアの知人で、助けられたのは良かったですけどね。
道中で盗賊団を捕まえたりしてるし、ユナを護衛につけた領主様の判断は正しかったですね……。
そして無事に王都にたどり着いて、ノアの母や姉とも対面。
貴族からの紹介状をもらって王都に土地を購入し、クマハウスを設置したりして、相変わらず自由に行動してますねぇ。
色々なモノが集まる王都で、この世界では人気のないジャガイモやチーズを購入してるし、本当に満喫してる。
王様や王女さまとも縁が出来てましたけど、そこでもクマスタイルを崩さずにいつも通り振舞ってましたしね……。
巻末書下ろしは「3人娘の王都見物その1~3」。
貴族令嬢2人と王都観光することになった上、ユナから誘った手前お金は出すよ、と大金を渡されてしまって困惑してるフィナがかわいそカワイイ。