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「へへっ……今ならそんないい子の早川さんを、彼女にできますよ!」

「――なら」

(略)

「よろしくお願いします」

 

主人公の三浦拓海くんが男友達と「誰でもいいから彼女がほしい」と他愛ない話をしていたところ、早川夏帆さんが「私でもいい?」と声をかけてきて。

その場では解決せずに後日となったんですが……有言実行で履歴書書いてくる早川さんは微妙にズレてますけど、不思議な可愛さがある。

お相手となる三浦くんも「まじで面接じゃん…」と言いつつ、それを粗雑には扱わずしっかりと受け取ってるし、真面目な子ですよね。

 

特別な理由があったのではなく、男女交際というものに興味があったという一点で、それまで知らなかった男子に声をかける行動力はすごい。

とは言え今まで知らなかったのも確かなので、お試し期間としてひと月ほど時間を取ってみることになるわけですが。

 

……なんか初対面の時から、妙に波長があってるからお試しと言わず付き合ってしまえばいいのに、と外野から好き勝手言っちゃう。まぁ、勢いだけで決めない真面目さも個人的には好印象ではあるんですけどね。

可愛らしく好感の持てる2人の青春模様を垣間見れる、良い始まりのラブコメ。

それぞれの視点が交互に入っていて、内心とかも分かるので理解度高いし、読みやすい作品です。

三浦君と早川さんの友達も接点が出来て、時にからかったりもしてきますが。誤解からすれ違った時とか背中押してくれるところもあって、友情が篤くて良かったですね。