気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

くろでこ

アルカディア サービス開始から三年、今更始める仮想世界攻略

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「昨日は楽しかったからさ、これからも一緒に遊べたら俺も嬉しい」

(略)

「よ、よろしくお願いしますっ……!」

 

WEB既読。

モーニングスターブックスはほとんど手を出していないレーベルだったのですが、電子ストアへの追加がちょい遅めでしたね。なんなら追加が遅くて紙版を購入しました。

蔵書、電子に移行しているので電子で買いたかったなー。買って帰ったらストアに追加されていたので、タイミングの問題があった。

 

閑話休題。

ゲーム発売から3年後に、世界で唯一のVRゲーム【Arcadia(アルカディア)】を起動できる筐体をついに入手した主人公の春日希(はるかのぞみ)。

それもそのはずで、「数世代は先取りしている」と言われるほどの技術が詰め込まれたその機械は、お値段なんと300万円。

学生の身では簡単に手を出せない値段であったが……唯一のVRゲームをプレイしたかった彼は、高校生活という青春時代をバイトに捧げまくってその資金を稼ぎ切った。

 

睡眠時間は4時間フラットで、バイトに明け暮れまくってる彼を心配した両親からは「学生らしくしろ」と注意を受けることになって。

勉強にも打ち込んで、当人の自称では学年トップという逆に頭が悪い成績を修めたりもしたそうです。そんな勉強とバイトに明け暮れた生活で、高校時代は友人もろくに作れなかったみたいですけど。

大学進学も決まって入学までの長期休暇で、念願のVR世界に踏み込むことを決めて。

 

新人ゲーマーのHNハルとしてゲーム世界に入り込んだ彼は、新規参入が難しいこの世界で同じタイミングでゲームを始めた新人の少女・ソラと出会って。

一緒にプレイを楽しんでいくわけですが。

……ハルはこのVR世界で高い適性を示して、掲示板で先人に質問すれば爆弾情報で大盛り上がり。それを聞きつけた職人が興味を持って接触してくることなんかもあって。

ゲームを本当に楽しく遊んでいるのが伝わってきてよいですね。3年の準備期間を経てついに参加できたゲーム世界でテンションバグりがちだけど、それだけ満喫しているのが良いですね。

WEBだとドンドン上り詰めていったり……また他にも魅力的なキャラが登場していくのが良いですよね。



小戸森さんは魔法で僕をしもべにしたがる

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「でもね、これがわたしなの。真剣だから、臆病になるの」

 

カクヨムからの書籍化。ラノベ好きVtuberの本山らのさんが帯コメントを掲載。そもそも書籍化に当たって彼女の推薦があったとかなんとか。

ポルタ文庫は表紙だけイラストがある、キャラ文庫の系統ですねー。
ライトノベルコーナーに素直においてないかもしれないので、探すときは注意。

 

高嶺の花と噂の美少女、小戸森さん。

彼女はいつも『笑顔』でいたけれど、それがどうにも気になっていたクラスメイト園生くん。二人の恋のお話です。

タイトルやあらすじに在る通り、実は小戸森は魔女で、魔法によって園生くんをしもべにして告白してもらおうと画策。

 

しかし、園生くんは園生くんで、しもべではなく恋人になりたいからと必死で抵抗。

好きな人の近くにいるからか、小戸森さんの魔法はほとんどの場合失敗して、二人の関係は変化せず、その場で足踏みを続ける形。

「早く付き合ってしまえ」と思う事間違いなし。小戸森さんが園生君絡みでポンコツになるのは確かですけど、園生君の鈍さも筋金入りだから、じれったいことこの上ないです。

 

「儀式をしてたの。園生くんを呪おうと思って」

「二言目ですでに弁解失敗してない?」

「弁解はここから」

「ええ……? 盛りかえせる? ここから」

 

みたいなやり取りがあちこちにあって笑えます。単巻でまとまっているので、ラブコメ読みたい人にはオススメ。


東池袋ストレイキャッツ

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自分の声で空がどこまでも押し広げられていく、という感覚を、僕はその日はじめて味わった。翼なんてなくても、海の向こうまで飛んでいけそうな気がした。みんなこの瞬間の為に歌っているんだ、と確信できた。
この瞬間のために――生きているんだ。
いつかミウが言った通りだ。最高の気分だった。

良くも悪くも杉井節。
音楽好きですよね、という感じ。
いや悪くも、なんて言ったけれど、このテイストが好きだからついつい手を出してしまう身じゃ何も言えないか。
今回は音楽がメインで、ほかの作品にある推理とかの要素は少なめ。
キャラクターはなんだかんだでいつもの奴等、な雰囲気ですが。

引きこもりの高校生ハル。
たまたま出かけた時にギターを拾うが、それには死んだアーティストの幽霊がついていて。
その幽霊が「俺が生前出せなかった曲を代わりに唄え」。
そうしてストリートで曲を奏でるようになったハルが迷いながらも歩いてく話、と言っていいのかな。
熱中できる何かがあるのは幸せだと思いますが。

ヒロインのミウは、現役の邦楽アーティスト。
プロとして活躍している十七歳の少女。
ストリートでの演奏を聞いて回り辛い点数を付けて廻っている。
けれどそれはプロの優越ではなく、彼女自身の問題も影響していて。
何のために唄うのか。結局どんな立場でも人は迷うってことですかねー。

過去の経験から、引きこもりになってはいるけど、コミュニケーションが取れないわけではないんですよね。
臆病になってしまっているというだけで。ストリートで強さを獲得すれば、学校に通うことも可能になるかもしれない。
まぁ、ストリートでやっているからこそ、この作品の良さがあるように思うので、続刊があるとして、そっち方面には言ってほしくないような。問題を解決して成長してほしいような。
単巻で結構良い展開になっているので、このまま終わってもいいんじゃないのかなぁ、とか思ったりします。

東池袋ストレイキャッツ (電撃文庫)
杉井光
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2014-06-10

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