気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

さよならの言い方なんて知らない。

さよならの言い方なんて知らない。5

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「結局、自分で決めるしかないんだ。生きる意味なんてもの。なら自分が納得できたら、それが正解なんだ。他にはひとつも正解なんてないんだよ。どんなに偉い相手でも、どんなに賢い相手でも、誰になにを言われようが、納得できなきゃ首を振るしかないんだ。その自由が、つまり、生きてるってことだろ」

 

ウォーターが平穏を抜けて自分のチームを作ることになって。

彼女が手を回す一方で、香屋も平穏内部で情報収集を開始。まぁ、監視付きではあるので邪魔が入ったりもしてますけど。

失脚したシモンに接触したり。モノの抱えていた秘密を知ったり。

彼なりの行動を続けてはいますが、架見崎に参加したのが遅いというのがやっぱりネックになっているかなぁ、というか。

足りてないものが多すぎて、後手に回らざるを得ないのは厳しい。

 

それでも「キュー・アンド・エー」の能力だとか、先達との会話を通して核心に迫りつつあるのは流石です。

コゲと秋穂の「現実」認識の違いとかは示されていたので、ある程度想像はしていましたが。香屋と同じくらいの想定までしか出来てなかったなぁ。

予想以上にSFしてた、というか。色々と思惑が入り乱れてたんだなぁと言う印象。

 

自分のチームを結成した後、ウォーターが姿を消して。

ループの切り替わり直前にエデンとPORT間での交戦が開始。

能力の組み合わせによる必殺コンボとかは結構面白かったですが。銀縁の結末とかは意外な展開になりましたね。もう少し生き延びるタイプだと思ってたんですが。

「カエル」主体の架見崎に「ヘビ」が投入されることも決定して。月生も抑えられてしまって、なかなか厄介な状況になっていますが。香屋は果たしてどこまで歩けるのか。証明回を、待ちたい。

さよならの言い方なんて知らない。4

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いつだって彼が戦うのは、物事の前提だ。震えながら世界を変えてしまうような、臆病な怪物が香屋歩だ。

――私はそれを、ヒーローと呼ぼう。

 

臆病者を自認する香屋歩。

けれど、目的のためにそのポリシーをひとつ手放すことにして……

キネマ倶楽部のリーダーの座をキドから譲り受け、自らの能力を活かすことで、この街に新しい勝利条件を作ろうとした。

前提を知らないままこの街に来て、そこまで考えて能力を設定していたのか、と思うと震えますね。怖いわぁ。

ポイントが減少したとはいえ、月生が加入した事もあり、注目を集めるチームとなっていましたが……

 

PORTのリーダーであったユーリィが、その地位を自ら放棄して、No.2のホミニニと一緒に別チームに移籍するなんて大ニュースのせいで、ちょっと薄れてしまってましたが。

移籍したユーリィから香屋にメッセージが来たり。

架見崎に残っていたチームの多くを巻き込んだ、規模の大きい戦いが起きていましたが。

参加チームの多さの割には、結構静かな展開になった感じがしますねぇ。

少数精鋭を中小チームに差し向けた影響も大きいでしょうけど。

 

ユーリィが、月生戦を経て修行の必要性を感じ、気ままに動いているのが中々のノイズになっているのは正直笑えましたね。

その人、今回はわりと何も考えてないよ……得られるのなら色々貪欲に持ってくつもりはありそうですけど。

リーダーになったのに香屋が相変わらず、自分から動かずに引きこもっているのには笑いましたね。ポリシーを捨てても、変わらず臆病で状況を動かそうと足掻き続けている。

 

ただ、圧倒的に時間が足りなくて、読み切れなかったというか。

より多くのループを重ねて仕込みを続けていた相手に、足元を引っかけられる終わりになって。

ループの終わりまでは辿り凍てましたけど、運営も一枚岩じゃないというか。色々ややこしそうですけど。

ここでもトーマはある程度踏み込んで把握しているっぽいのが怖いなぁ。絶望を証明、とか何をする気だ……

さよならの言い方なんて知らない。3

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「もっと気楽に、受け入れてもいいだろう? 生きてるのは幸せで、死ぬのは不幸だ。こんなことにどうして、理由がいるんだ。当たり前に信じていいだろう?」

 

ついに刊行された、架見崎シリーズの新章、書き下ろしの第3巻。

架見崎で最強と目される月生に対して、「平穏な国」と「PORT」が行動を開始。

2チームで共同して、月生を倒すという作戦。

さすがに以前、香屋が言っていた「登録名:月生のプレイヤーを倒す能力」ではありませんでしたが。

 

最大のポイントを持つ月生に、真っ向からは敵わない。そして、協力するとは言っても、ただ一人にポイントを集めて無効化するのも現実的ではない。

そこで、それぞれが能力を取得し組み合わせることで発動する、と。

平穏の前ナンバー2が進めていた交渉で、新しくその座に就いたトーマも、作戦実行に向けて動いて。香屋は人質のまま、できる範囲で情報を集めた。

小規模なチーム同士の争いはあったが、大手は準備に励み1ループが終わった。

そして、切り替え時にそれぞれが能力を取得しついに幕が上がる。新能力が一気に羅列されてちょっとびっくりしたと言いますか、読みこむのに時間かかった。

 

月生が刺客を最初のうちは軽くあしらっていて、さすが最強と目されたプレイヤーだなと感心してしまった。

平穏もPORTも、状況を動かしている幹部クラスの面々がそれぞれに思惑をもって、出し抜こうとして。そんな中に、まったく無力な香屋が指し手として介入するって言うんだから、いやはや全く大したものだ。

ポイントは無い。戦闘能力も。勇気もカリスマも。香屋には何もかもがなくて、どこまでも臆病で……だからこそ、怖いし強い。

限られた情報しか持たず、それでも事態を動かせる彼は、活用できれば最強のカードにもなりそう。

 

ゼロ番目のイドラのこと。PORTの新キャラ達や、ユーリィ回りの話。

ユーリィの能力の活用方法は独特で面白かったですし、タリホーの思惑はなんなのかよくわからなかった。あとは、新キャラであるパンか。色々抱えてそうな気配がしました。今後の活躍に期待。

明らかになった情報がいくつかあって、増えた謎もある。

 

月生戦が3巻の見所なのは間違いないですけど、一番衝撃を受けたのはやはりトーマの秘密でしたね。

香屋も、秋穂も。そうとわかっていて、招待に応じたのか。架見崎に足を踏み入れたのか。

そしてそれを、今まで黙っていたのか。どうして、そんな事が出来るんだ。

秋穂に怪物と称されるのにも頷ける。そんな彼が架見崎で何を為すのか。続きを期待したいですねー。



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ちゃか

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