気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

しおん

死神少女と最期の初恋

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「死ぬのが怖くないのですか?」

「さあ?」

 

大学生の波多野景はある日、死神を名乗る少女に出くわして。

唐突に「貴方は7日後に死にます」と言われてすんなり納得できる人は、少し頭のネジを落としてると思いますが。

信じさせるためにナイフ持ち出して、自分を刺して怪我してないでしょう? と振る舞う少女は怖い。

 

良く話を聞く気になったというか、恐怖で逃げてもおかしくないのでは。

まぁ、その辺り死神側で加味して、「自らの死」を明かされても影響が少ないという事で選出されているようですけど。

未練を亡くして死んでもらいたい。だから死ぬ日を教えます! って言うのは中々にぶっ飛んだ思想のような。

 

景の前にやって来た死神・供花はかなり堅物というか「死神とはかくあるべし」という枠に収まっている感じがしたので、よく死神側からそういうキャンペーンの案が出てきたなぁ、と感心してしまった。

一応他にも思惑があったらしいですけどねぇ。

 

未練なく逝ってもらうために、ひとつだけ死神が希望を聞いてくれる、という話になって。

景は、最期の7日間を供花と一緒に過ごしてほしいと告げた。

残りわずかだと分かっているから、これまでとは違う行動をしたりもしていますが……確かに充実した時間を過ごしていたと思います。

いつ死ぬかが分からないから、いつ死んでもいいように、後悔を遺したくはないものだなぁ、とか少し思いましたが。それが叶わないのも人生なんだよなぁ……

 

この作者さんの作品は実は初めて読んだんですが、結構読みやすかったので、既刊にもその内手を出してみたいところ。

……あの積読の山がもう少し減ったら。


最良の嘘の最後のひと言

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「ところで、ナンバー7.最良の嘘ってのは、どんなものだと思う?」

「最良?」

「そう。もっとも優れていて、もっとも強い嘘。そいつは意外に、真実なんじゃないかと俺は思うよ。これだけ嘘であふれた試験だ。本当のことまで嘘に聞こえる。誰もが嘘だと思っている。でも、実は真実だ。そんな言葉が最良なのかもしれない」

 

発売直後に購入してはいたんですけど、感想書けてなかったので。

都内に足伸して、サイン本を無事にゲットできたので満足しております。

 

世界的な大企業ハルウィンが「41日に年収8000万円で超能力者をひとり採用する」という正直ドッキリ企画だろ、みたいな告知を出して。

当然応募してくる「自称・超能力者」は多数いるわけですけれど。審査を経て7人にまで絞り込まれた候補者たち。

 

採用の前日、331日に街中で行われる最終試験に臨むことに。

たった1通の採用通知書。それを試験終了までに、所定の位置で待機している係員に提出する、という簡単なものですが。

まぁ、破格の条件ですし参加者はそれぞれに目的があって、「超能力者」としてこの試験に参加しているわけで。

 

嘘吐きばかりで、騙したり騙されたりして、時に協力したりもしていましたが。

作中には何人か自称ではない「本物の超能力者」も登場して。

その能力は、万能ではなく使い勝手が悪いものもありましたが、中々便利そう……というか超能力者が居るミステリってのが中々新鮮。

トリック偽装し放題だな……とか思いましたけど。タイトルにある通り「嘘」をいかにして扱うか、って部分が肝で。

それぞれにとっての最良を目指す、彼らの試験風景は呼んでいて中々楽しかったです。



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ちゃか

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