気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

しらび

東京浸域:クローズドエデン3 人類の敵VS人類の敵

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「そうだな……次にやることなんて、決まってる」

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「征こう――〝クリティカル・エリア“へ」

 

二巻の時点で続きがでるか危ぶんでいたので、ひとまず3巻が出てくれてほっとしました。

最も、これ以降は売れ行き次第なところがあって中々厳しい感じのようですが。

先が見えない状態という事もあって今回は結構急ぎ足な感じで進行していたと思います。

 

前回の襲撃を受けて、ハーメルンは巣を移して居場所が知れず。

大量殺人鬼のレイダー木村アルテミスは裏取引をして正規の救務庁の一員となり。

これによって二人は、一気に進退窮まって。

特に木村が救務庁側についたのが痛くて、スポットの情報、レイダー「レン」と「カナ」の情報など彼女は色々と知りすぎている。

 

座して待てば状況が悪くなるばかり。だとすれば、今動くしかない。

今まで以上に危険な状況で、それでも止まることを知らず前へ進んでいく二人。

あちこちの思惑が入り乱れている進行してくのは、中々面白かったです。

展開早い分粗い部分も見えましたが。いくらなんでも木村の行動が早すぎるとか、救務庁が意外とガバガバというか。

 

あと、蓮次の兄が地味に報われてないというか。救務庁に入って努力してるはずなのに。

まぁ、浮気してたりする時点でアレですが。最もそれも筒抜けっぽくて利用されてる可能性すらあるのもまた残念感が。

弟の事を心配しているけれど、逆にかなり振り回されてますしね……

 

蓮次自身はとりあえず新たな協力者を得て、心は折れず先に進むつもりのようですが……

正直、カナとのパートナー関係が終了してしまったのがかなり痛いよなぁ。

パトロンとの関係とかもあるだろうし、協力を求めた相手って言うのがまた……

「アングリィ」でのゴリ押しもその内通じなくなる可能性ありますし、どうにか違う手を編み出さないことには、地獄へ一直線なんじゃなかろうか。

今後どのように奮闘してくのかが気になるので、もう少しでも続いてほしい所ですが、さてはて。


東京浸域:クローズドエデン2 Enemy of Mankind 下 

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「悪いけど、何も始まらないわ」

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「私とレンで、終わらせるんだから」

 

救務庁の作戦に合わせて、エリアに侵入した二人。

けれど、大々的に謳われたその計画は、そうやって焦る侵入者を釣り出す目的も兼ねていたようで。

ただひたすら愚直に、失った家族を、幼馴染を取り返すために戦っている二人は少数派で。

時間が経っていることもあり、エリアを下手に刺激しない方向に動きは向かっていて。

 

そんな状態でも、色々と派閥は出来たり、別の勢力の思惑が絡んだりしてくるので厄介というか。

叶方の正体がバレて、救務庁の目的がわかって、本当に味方がいないという状況で。

それでもあきらめられないから戦い続けて。

 

あとは、なんだかんだ弟の為に動いている蓮次の兄貴がいいですね。

彼が主人公でも成立したような気がしますけど。

ただやっぱり妹とか、幼馴染の妹とか、微妙にノイズになっているような気がするんですが、今後に影響するんだろうか。

 

かなり綱渡りで、何か選択を間違えていたら多分どちらかが、あるいは二人とも死んでいておかしくなかった。

けれど彼らは生き残り、ハーメルンを打倒した。

彼ら自身の目的は果たされなかったものの、スタートラインが0だったのに、そこから一歩前に進むことができた。

絶望の中に見つけた希望ほど甘く、そして厄介なものは無いと思うんですけど。

さて、ここで終わるのも一つの形ではあるような感じですけど、続きって出るのだろうか。なんか微妙な空気が漂っている気がするんですが。


東京浸域:クローズドエデン01 Enemy of Mankind 上

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「弓家叶方は、弓家奏汰を取り戻すために」
(略)
「秋月蓮次は、大郷夢衣を取り戻すために」


ある日突然、東京は変貌した。
東京一帯を紫色の霧が包み込み、遮断され、その中を異形の敵が蠢くようになっていて。
ま、中の様子については一般には秘匿されているんですが。
首都がそんな災害に見舞われて、2年がたった今も、行方不明者の数が数え終わっていない。
日本がこのまま崩壊するんじゃないかとまで言われた災害。
救務庁という対策室が作られて対策にあたって、なんとか霧の外では日常が戻ってきていますが。

主人公は、たまたま都内に遊びに行った折、その災害に巻き込まれ、一緒にいた想い人を喪失した。
いなくなった大事な相手を助けるために。
違法とされている、霧の中に踏み込み探索を行う侵入者として活動していた。
相棒の少女も、同じように弟を霧の中に飲みこまれてしまっていて。
2年という時間が経ち、正直生存は絶望的だと思うんですが。
それでも諦められない程大切だったから。二人は、霧の中で探索を続けている。

蓮次の兄が救務庁に入って、色々と情報を探っていたり。
救務庁の探索班からして、裏側の事情がありそうな雰囲気です。
今のところ蓮次の妹が必要だったのか疑問なんですが。
日常描写用にしても、なんかテンポ悪くなっただけな気がします。

しかしまぁ、新シリーズでいきなり上下巻とか、チャレンジャーだよなぁ……
この作者の作品は好きなんですが、刊行がまばらになりやすいのが欠点というか。
ムシウタは何とか着地させた、という印象なので、このシリーズがどこまで行けるのか正直不安があります。


災厄戦線のオーバーロード2

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「籠目純。お前、何のために強くなって、何のために戦いたい?」


雑魚扱いされているメンバーの育成プランを考えた笹宮。
そして、またその計画に参加することになる少女が一人。
雑魚能力育成計画は、笹宮の一存での企画ですが、それ以前にも強くなるためのプランって言うのは組織として考えていたみたいですね。
単純に、弐つの能力を得られるのかどうかなんて実験もあったようで。

前回は、3センチ物体を動かすだけの能力でしたが、今度は小鳥を出すだけ。
とは言っても、特殊な実験の結果能力が変化したための結果で。
今回の能力については、うーん、これはありなのかなぁ、と首をかしげる感じ。
検証の結果わかったのは、割ろ有用なものだと思うんですが。

琴音が笹宮に懸想しているのがどうにも。
いや、ただ一人認めてくれた相手という事でそういう流れになるのはわからなんでもないですが。
なーんか、それっぽい要素と展開があればいいんだろ的な、作り物感じがあるんですよねぇ。
笹宮が一人で突っ込もうとしたときに連れていってくださいというとか、状況判断としてどうなんだろうと思ったり。
1巻は文章に難あれど割と楽しい勢いがあったんですが、今回はちょっとブレーキ掛かってしまった印象。



災厄戦線のオーバーロード

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「そんなもんかね? 確かに強い力は、派手だし戦いやすい。けどそれゆえに、手に入れた奴は力の工夫を怠る。そうして足元を掬われる」
(略)
「だから結局のところ、必要なのはやっぱり覚悟なのさ。能力の強弱に関係なく、たとえ死にかかってもまだ戦える覚悟がな」


異次元の扉があき、人の想像力から発生する怪物が現れるようになった日本。
その災厄を止めるために、主人公たちが所属する組織が作られて。
御多分に漏れず、その災厄と対峙するために、彼らは異能を身に着けて戦うわけですが。
異能にも強弱があって。

対策室の室長である少年は、強力すぎる異能を身に着けて悩んでいた。
なぜなら彼は、「弱者が強者を倒す」という展開に憧れる、中二心あふれる少年でもあったから。
まぁ、だからと言って仕事をちゃんとしていないかというと、趣味に走りながらもちゃんとやっているんですよね。
趣味に走りすぎる部分は……まぁ、どうしようもないですけど。
強い力を持っているから、できることはするという感じで。終盤大規模な事件が起きた時には率先して動いてますし。

本筋としては、強すぎて不満を感じている少年が、ポンコツ異能をもった少女を鍛える話。
異能ファンタジーと、最近はやりの「教師モノ」の要素を混ぜた感じでしょうか。
室長、佐々宮銀が中二心あふれまくっているのがアレですが。
おかげで部下から生温かい目で見られたりと、どうしようもない感じ。
あとは、視点がコロコロ入れ替わるのもちょっと読みにくいかなぁ。
誰の視点か分かりにくい書き方なので、そこは残念。
この災厄が最初現れた場所は、秋田、埼玉、富山、滋賀、和歌山、鳥取、愛媛、鹿児島の八か所。
東京とかの中心部に異常が発生してパニックになるっていうのはありがちですけど、地方を選んでいるのは面白い。その要素が今回生かせていなかった感はありますが。
もう少し洗練されれば、より楽しめるんじゃないかと思いましたよ。


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