気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

すがのたすく

ダブルクロスThe 3rd Edition クロウリングケイオスリプレイ 黄昏の探求

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弥咲:私、そろそろ因習に満ちた屋敷を調べて無惨に殺されたいです!(一同爆笑)

シキ:いや、いくら《リザレクト》があるとはいえ、もっと命を大事にしたまえ。

はやか:おめーが言うなよ天!()

GM:(ちょっと考え)うす、理屈は思いついたのでOKです。

 

久しぶりのダブルクロスの商業リプレイ! 堪能しました。

『ダブルクロス』と『クトゥルフ神話』をブレンドした特殊ステージを舞台とするサプリメントとして『クロウリングケイオス』並びに『ネームレスシティ』が刊行されたわけですが、このリプレイはその世界を舞台としています。

通常ステージではレネゲイドの働きによってオーヴァードになっているわけですが、この世界のオーヴァードたちは大なり小なりクトルゥフの邪神との縁によって超常の力を得ていて……それゆえに、発狂したときの被害も甚大である、と。

 

それでも初期はまだ公権力と協力体制もとれていたけれど、ダブルクロスシリーズを知る人なら『そりゃそうなるわ』という人物の裏切りによって、UGNが力を弱めている世界。

そんな独特の世界で活動するPCたちの格好良い姿だったり、クトゥルフ要素であるおどろおどしさなんかを上手く見せてくれるリプレイだったと思いました。

 

第一話「夜の淵よりまだ昏く」は、PC1である田伏葉月が祖父が亡くなったことで、故郷である田舎の村……戻里村に足を運ぶことになって。

異変を感じ取ったUGN関係者もやってきた中で……葉月の想い出の少女との再会も待っていた。けれど、否応なく事件は加速していって……という展開。

このステージの設定でオーヴァード配信者やってる弥咲、メンタル強すぎでしょ……とか。83Pでプレイヤーの天さんが衝撃を受けているシーンとか、凄い笑ってしまった。

 

第二話は「闇黒の海より出でて ――海御前弥咲故郷に帰る」。

一話からPCは弥咲だけが継続して、天さんはPCを変更。PL2人変えた上で、海御前弥咲の故郷について深掘りしていくエピソードでしたが。

天さんの新キャラ・ナインが「人は守るが邪神は殺す」という自身の軸に素直なキャラで、結構好きでした。

リプレイの1話は因習の続く閉ざされた村だったので、ある意味狭いエリアでしたけど。2話では規模が大きくなっていて、邪神の怖さを感じたので良い構成だと思いましたねぇ。

ダブルクロス、久しぶりにやりたい欲高まってきたな。

モノトーンミュージアムRPGリプレイ&データブック アル・リヴェルソ

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リョクレン:「――今、死にますか? 後で死にますか?」

ルーク:「後で……死なせて下さい」

 

モノトーンミュージアムRPG、第四弾となるサプリメント。

収録されているリプレイ「終局の月に獣は吼え」は、PC1のロストが確定した、悲劇を楽しむためのシナリオとなっています。

参加者もPCに入れ込んで涙する場面も多々あったようですし。結末を知っているからこそ、見られる尊さが感じられて読者的にも大変満足です。

 

今回のリプレイのように、上手く扱えば悲劇もまた楽しいものですが……展開によってはストレスになりかねないものです。

なので、今回は章間のコラムや後半に掲載のマスタリングガイドで「しんどい演目」をやる時の注意事項が書かれております。

 

事前に告知・相談をすること。自分が苦手な展開が続いた場合の対処法などなど。

これはモノトーンに限らずTRPGやる上では、結構参考になる話ではありました。究極、全員が楽しむために思いやりを忘れずにいよう、みたいな大前提ではありますが。

何が楽しいか。逆に何が辛いかってのは個人差があるので、改めて意識するべきだよなぁ、と思いました。

 

データ部分はモノトーン経験が無いので流し読みですが、効果の一文目、フレーバーテキストが読んでいて楽しい。

ワールドセクションは、フィオリトゥーラで追加された桜花の国周りがやっぱり深掘りが出来そうで好きと言うか。熊笹の国と鳴梨の国の話とか、時代の流れを感じられるエピソードが好き。他にも数多あるし、造れるとなると心躍るな。

……モノトーン、やったことないんですけどね!!


モノトーンミュージアムRPGリプレイ&データブック フィオリトゥーラ

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「誰かと出会う事は、誰かと別れることに等しい。

何かを得ることは喪失を約されることだ。

我々は皆、生命を得たその時から、神によって喪失の呪いをかけられている」

――妖術師ザリグマンド

 

前半にリプレイ、後半に各種データと世界設定が掲載されている一冊。

特徴的なのは、これらはユーザー投稿が元になっているという事で。

色々楽しくデータを見てました。1d6振って効果を決める「ふしぎなきのこ」が好き。

 

追加データの中でも「稀人」、「道化」という2つのクラスが追加されて、専用データが掲載されてます。

多種多様な左の地に置いても、特異な文化を持つ「稀人」。

桜花の国という新設定が出てきてますし、取得すると楽しいキャラになりそうですねー。

逸脱データが増えたり、永劫消失という剥離チェック後の追加ぶりチャンスが得られるかもしれないルール、元々35人想定のモノトーンで、少人数で遊ぶためのルールなども追加されてて読み応えありました。

 

リプレイは、左の地において紡ぎ手がいかに異端であるのかというお話。

御標に囚われないという事は決して福音ではないのだ、という中々重めのシナリオでPC1のノンノもへこむ場面がありましたが。彼女の明るさで助けられた部分もあります。

これでエルの方がメイン張ってたらもうちょっとダウナーに酔っただろ……

あとは合間に挟まっている数ページのコミックも良かったです。

解放祭にて襲撃を受けたカッサンドラと、それを訪ねた魔女の話。

色々と衝撃的すぎて言葉が出ない。



モノトーンミュージアムRPG スーパーシナリオサポートVol.4 潮騒は熱砂に顕つ

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「きっと異形が関わっているんだわ。……異形の方がまだ、誠意があると思わない? 歪みやほつれで自分の存在を教えてくれるのだもの。神は信じることでしかその姿を掴ませてはくれないのよ」

 

スーパーシナリオサポート、完結となる第4号。

今年の秋には、新リプレイ&データブックの『フィオリトゥーラ』が発売となるようですし、これも楽しみですねぇ。

 

今回の舞台は塩の国と南部紛争地帯。

演目1「英雄の条件」、演目2「潮騒は熱砂に顕つ」ほか、演目テンプレート「救済の御標は来たり」や各種データ等が掲載されています。

4弾という事もあり、2つの演目はどちらも癖があるもので。

通常とは違う演出やアドリブ要素が多めになっていて、演目2は特に「初めて『MM』を遊ぶGMがこの演目を回すことは強く推奨しない」とか書かれてました。

 

演目の前に在る1Pマンガがまたいい味をしていると言いますか。

シナリオの雰囲気を上手く見せてくれています。演目2の「どうかご武運を!」「ご武運を!」って言っている双子の絵が好きです。

モノトーンミュージアムはサプリを読み漁ってるだけでやったことがないので、いつかやってみたいとは思っているんですが。

モノトーンミュージアムRPGスーパーシナリオサポートVol.3 禍槌は悔恨に啼く

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「ようこそおいで下さいました 終雪の国は貴方がたを歓迎いたします」

「この国はどこか妙だ どこかが……」

 

表題の「禍槌は悔恨に啼く」と「氷華の箱庭」の演目2話と追加データが収録されたシナリオサポート第3弾。

今回の舞台は職工の国。新年の祝祭が迫る中で来た事件を解決する演目。

もう一つは、白領山脈にある国をそれぞれの事情でPCたちが訪れ、その国の問題を解決する演目でした。

 

今回収録されていた演目では「氷華の箱庭」の方が好きですかねぇ。

ちょっとしたギミックが仕込んであるシナリオとか面白そうだなーって思います。

また各種データが追加されています。

アイテムで笑ったのは「お婆ちゃんの糠床」。回復アイテムの効力を上げるアイテムですが……雫石や命石に効果があるって。アレ、「飴玉のように舐めて使う」アイテムなんですが。

ぬか漬け風味キャンディで回復するキャラが出てくると思うと、腹筋に来るものがある。

 

そして「職工の国」に関する追加情報等々。

Vol.2で描かれた商いの国と違って、この国の入国審査は厳重だそうで。

貴重な技術を持った人材を抱えていることもあり、歴史的に他国から脅かされていた過去があった事。

また、紡ぎ手の保護を謳った事で聖教会との対立気風が強まっている事などが理由だそうですが。

 

パーソナリティでは、虚剥ぎ道化プルースト、マレット・カリヨンの設定が好みですねぇ。

憎しみを抑え込んでいる組織のっぷと、迷いを抱いた裏の顔を持つ商人と。

こういう設定読んでいるだけでも楽しいので、もっと出て欲しい所ですが……次の四巻で最終巻だと決まっている様ですねー。ちょっと残念。



モノトーンミュージアムRPGスーパーシナリオサポートVol.2 罪貨は喧噪に沸く

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「やあやあそこのお兄さん! オレを手に取って英雄になってはくれないかい?」

 

モノトーン、世界観は好きなんですが、プレイしたことはないんですよねぇ。

リプレイを見るにとても面白そうなのⅮえやってみたいとは思うんですが、いかんせん時間がない。

あと知り合いでモノトーン持ってる人いないんですよねぇ。南無。

 

さておき、モノトーンミュージアムRPGの演目を2話とワールドセクションとして「商いの国」が紹介されているサポートブック。

演目も、商いの国で起こる事件が描かれています。

表題の「罪貨は喧噪に沸く」と「翡翠夢見し花の香に」。

シナリオ前にある1Pの漫画ダイジェストがいい雰囲気出してて好きなんですよねぇ。

他のTPRGでもサプリメント冒頭に数ページの演出が描かれていると、そこから色々想像が膨らむので嬉しくなるタイプです。

 

アイテムのデータも追加されてましたねー。

「減らずの果実」っていうHP回復するけど、一日に回以上使うと、食べるのがやめられなくなるって言うデータは何かツボった。購入難易度がやたら高いのも笑う。

 

ワールドセクションはデータブック「インカルツァンド」でも触れられていた「商いの国」。

パーソナリティが追加されているほか、色々と詳細な情報も増えてます。

入国審査は行われている物の、戦時でもない限り、代表者が入国の目的と滞在期間を告げれば許可される程度のゆるさ。

商いに訪れる人々が多すぎて、これでもなお厳しすぎると不満の声が上がっているほどだとか。

とはいえ、流石にコレ以上は緩くしようもなさそうですけどねぇ。ここからさらに緩めたらそれはもはや入国審査とかではなく、フリーパスというのでは……

 

パーソナリティでは、贋作師の「セント・ストレイト」が好きです。金さえ出すなら何でも作ると言ってのける辺りが格好いい。

……いやまぁ、贋作師なわけで、当然法に触れまくってるみたいですけどね!

赤銅の鈴の庇護下になかったら、恨みを買って刺されててもおかしくないのでは。


モノトーンミュージアムRPG スーパシナリオサポートVol.1 絹割きは聖夜に舞う

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「憎しみを理由とするのは容易かろうさ」

「お前がそれを信じるのならここで物語は終わりだ」

 

御標が下される左の地を舞台にする、モノトーンミュージアムRPGのシナリオサポートです。

このシナリオサポートのテーマが「聖都」だそうで、

演目も聖都を舞台としたものが二つ収録されております。

 

表題の「絹割きは聖夜に舞う」はかつて聖都で起きた惨劇『絹割きの夜』の亡霊が蘇る演目。

もう一つの「火刑来たりて救済の」は、PC1が異端の魔女だ、と断罪する御標が下りPCたちが対応に追われる演目。

演目の頭に、シーンを抜粋した1Pマンガがあって、このシナリオもやってみたいなぁ、とか思いました。

モノトーンは参加したこともないので、ルール的な部分把握しきれてないのが正直なところなんですが。

 

巻末にはボスキャラテンプレートや、エネミーのデータ。

聖都に関する解説記事が掲載されております。パーソナリティーも追加されてますね。

左の地の世界観が結構好きと言いますか、「名所解説」のコラムが心躍りますね。

記録書院とか、掲載の演目中にも出てきましたが、情報の出どころとして便利そうだなーとか、色々思いましたけど。

モノトーンミュージアムRPGリプレイ&データブック トレイメント

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GM:「僕が……僕が怖がっているだと?」

ロジーナ:「ひとつの物語が終わるとき、新たな物語は生まれ落ちるのだから。えぇそう、我が神の美しい世界のように。そうでしょう? あぁ、ああ……っ!」

クワイア:お前も伽藍になっちまえよもう!(一同爆笑)

アニマ:最後まで言わなければかっこいいのに()

 

左の地を舞台に紡がれる、モノトーンミュージアムの世界。

リプレイを1話と、新データを掲載した新しいサプリメントです。

いやぁ、やっぱりモノトーンの童話のような世界は好きですね。

読んでいて楽しい。プレイしてみたいところですが、知人でルルブ持ってる人少ないのよなぁ。

 

リプレイは、巨大な時計の中に築かれた街アンティキラの物語。

新しいクラスの屍人をPC1として綴られる話。

PC4が狂信者的で、とても怖かったです。えぇいつか背中から刺されそう。

いっそ伽藍になっちまえよ! とか言われてましたしね。

危うい協力関係ではありましたが、事件の真相にはしっかりたどり着いてる辺りはミゴと言いますか。

モノトーンはやっぱり「御標」が特徴的でいい味だしてます。

 

データ部分は、「屍人」と「渡り」という新しいクラスが追加されてます。

新しい装備品なんかも掲載されていて、中々楽しい。「剥離値がチェック後に10だったらエンディングフェイズ終了までに死亡する」という「終わりの首枷」とか。

伽藍になるくらいなら死ぬ! といういっそ清々しいデータですな。

ワールドセクションで、左の地の文化や古族・古都についても記されていて読み物としても楽しい。

シナリオクラフトルールまで乗っていてますますやってみたい熱が高まるばかりです。消化する先がないんですがねぇ。もっと時間がほしい……

 
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ちゃか

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