気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ただのぎょー

マメーとちっこいの~魔女見習の少女は鉢植えを手にとことこ歩く~2

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「……マメーよ」

「あい」

「ひょっとして、理由がわかったのかね」

「ん」

 

お姫様が鹿に変身してしまう。

そんな異変を解決するために儀式を行ったマメーの師匠グラッピナ。

一度は成功したかに思われましたが……なぜか、再び姫は鹿の姿になってしまって。

グラッピナ、しっかりと魔女協会本部宛に手紙送ってるの偉いですよね。「マメーは特殊だから、植物系専門の魔女の派遣してくれ」、「規則に則って一時的に拠点を移すから報告」、「解呪に失敗したため、増員を希望する」と真っ当な報告ばっかりなのに、それを「なんのかんの言っても『万象の魔女』なんだから上手く対処するでしょ」と申請を受理しない協会長よ……。

実際、その後の展開を思えば呪いの一件はグラッピナやマメーの力で対処できたわけですけど。それにしたって、申請を聞き流す協会にはなんの意味があるんだ……? とは思いましたね。

 

グラッピナ、魔女としての経験が豊富なだけあって、解呪に一度は失敗してましたけど犯人と対峙した時に即座に見抜いたりしてましたし。

マメーも言葉遣いこそ拙いですけど、そのグラッピナの教えを存分に吸収した魔女の雛なので、お姫様に掛けられた呪いの真実に最初に気が付いていたのが良かったですね。

その対処についても、彼女とゴラピーたちならではの解決方法を見つけてましたし。

……ただそれが次の問題に繋がりそうなのが、厄介ではありますけど。

 

グラッピナは呪いをかけた犯人を一目で見抜くし、たまたま手を貸してもらえることになったブリギットは隣国の情報収集を瞬く間に終えてくるし。

半端に関わってしまったので事後対応にも手を貸してくれましたが、魔女が国から距離をとってるのも頷ける規格外な力を見せつけてくれましたのも良い感じ。

……それだけに、グラッピナの怒りを買いそうな行いを平然と続けられるエベッツィー村の住人達には「命知らずだな」……以外の感想が無い。

マメーとちっこいの~魔女見習の少女は鉢植えを手にとことこ歩く~

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「どうしてそういうこというの。マメーはししょーのでし!」

 

マメーは森の奥に住む魔女、グラニッピナの弟子。

元々は別の名前を持つ少女だったが……緑色の髪を忌避されて、家族に捨てられたところを拾われたとか。そして元の名を捨てて、マメーとして生きることになったみたいです。

ちょっと変わった響きなのは、魔女見習いに与えられる仮名だから、と作中で理屈つけられているのが作り込みを感じて好きですね。

 

魔法の素質が星の数で評されるみたいですが、マメーは植物魔法に秀でた五つ星の素質持ちで。万能系三つ星のグラニッピナからしても、分からないところが多いとか。

実際、マンドラゴラをマメーの魔法を使って育ててみようとしたら、表紙にも載っている鮮やかな色味の植物素体の人型に化けるという珍現象が発生したわけですからね……。

「ピキー」となくマンドラゴラの新種なので、ゴラピーと名付けられたその植物はマメーの使い魔としてマメーに懐いてて実に微笑ましかったです。

 

生家で疎まれていたから言葉がまだ幼いマメーですが、師匠の下で伸び伸びと成長しているのが感じられて和みますね。

ゴラピーたち、マメーの魔法吸って頭上の植物が成長したり、そこから師匠も驚く魔法溶媒を生み出したり。師匠を筆頭に周囲をビックリさせまくってるんですけど。

生みの親にして使い魔の主であるマメーが「かわいい!」と受け入れているのが良い感じですね。

 

マメーの師匠、森の外から仕事を頼むために騎士団の副団長がやってくるほどの実力者みたいですけど。城の魔術師もハッキリと答えをみつけていなかった問題が「呪い」によるものだ、とちゃんと理由付きで答えられるあたりマメーも言葉が拙いだけでしっかり賢いんですよねぇ。

外の人との交流が生まれたことで、マメーとマメーの生み出したゴラピーと言う新種が多くの目に触れる事にもなったり。……そもそもマメーの生家の人々も思う所ありまくるみたいで。火種は尽きませんが、無理せず乗り切って欲しいものです。


追放された公爵令嬢、ヴィルヘルミーナが幸せになるまで。下

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「変わったのではなく、変わらせられたのですわ。婚約者に公の場で婚約を破棄され、その地位も名誉も褫奪されたのです、かつての父も、将来父になるはずだった人もわたくしを救ってはくれず」

ここで笑みを浮かべてレクシーを見上げます。

「彼のみがわたくしを救ってくれたのですから」

 

人工的に魔石を創り出す、というアレクシの研究。

パトロンを見つけてある程度形にした上でA&V社という会社を設立し、順調に成長していったわけですが。

そんな中で、氷炎の大魔術師と呼ばれるオリヴェルからクレームが入り、ヴィルヘルミーナが対応に苦慮することに。上手く言いくるめて、何度かその成果を確認させたうえで自陣営に引き込んだ手腕はお見事。

 

アレクシも、ヴィルヘルミーナについてきた使用人たちから助言を貰いつつ、彼女に贈り物をしたりと少しずつ周囲を見られるようになってきたというか。

支えてくれている彼女の事を当然と思わず、しっかり応えようとしているのが良いですね。

……そんな彼にヴィルヘルミーナが惚れ込んでいって、「こんなにちょろくなるとは」とか言われてましたけど。

そうやって最初は政争の煽りで結婚することになった2人でしたが、良い感じの暮らしを送っていたわけですが。

 

政務をサポートしてくれていたヴィルヘルミーナがいなくなったことで、王太子は困窮して。帰還した国王から、次代として相応しい振る舞いが出来なければ……と釘を刺されていましたけども。

 

追い込まれる中で、一度はおいやったヴィルヘルミーナを公妾として迎え入れようとしたりとか、何考えてるんだか。エリアス、本当に考えが浅いというか青いというか。

それに比べると一年教育を受け続けて、ヴィルヘルミーナが積み重ねて来た苦労の一端を知ることになったイーナの方がよほど見込みがある。……まぁ、かつて指摘された愚かさを自覚してなお、愛ゆえにエリアスの傍にいることを選んだわけですけど。

 

味方を増やしていって、王権にもなり得る魔石作成の技術を用いて、かつての実家であるペリクネン公爵家を追い込む策略を進めて。

その裏で、異端として迫害されるようなことが無いよう、教会のトップである教皇とのパイプも繋いでいく。

入念に準備を整えた上でヴィルヘルミーナ達はその技術を発表したわけですが……案の定、国が取り上げようと介入してきて。備えていたからこそ対処できましたけど、王家のあがきはみっともなく映ってしまったな……。

 

国王がヴィルヘルミーナの正しさを認めつつ、正しさで国は動かぬと、王太子を切り捨てられない代わりにヴィルヘルミーナを切り捨てる決断を下したことは、王の判断として分からないでもないですけど。

利益を享受できないとなったら異端審問に賭けようとしたり、王家の傲慢もまた見えたよなぁ、という感じ。いろいろ足掻こうとしたうえではあれど、国王が最後にヴィルヘルミーナに謝罪してくれたのは、まぁ良かったのでは。

追放された公爵令嬢、ヴィルヘルミーナが幸せになるまで。上

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「過去に囚われていても仕方ありませんわ。未来に向けて慣れていくのです。とりあえず、今日は手を繋いで寝てみるのはいかがでしょうか?」

 

王太子エリアスの婚約者であった公爵令嬢ヴィルヘルミーナ。

彼女は、婚約者がいる身でありながらエリアスが男爵令嬢イーナに入れ込んでいることに苦言を呈していて。口頭でも文書でも注意したが収まらず……暗殺を試みたものの失敗。

王太子から婚約を破棄されて、平民とでも結婚しろと命じられ、早々に抱き込まれていた枢機卿を交えて契約を交わさせられることに。

 

公爵家の父からヴィルヘルミーナは彼女の行いを非難されてましたが「対立派閥の暗殺なんて、お父様もしていたじゃないですか。その組織に依頼しましたが?」と返答してるの、強すぎて笑っちゃった。

王太子と令嬢のほかにも、国王や父なんかにも問題の報告はしていたものの改善の素振りが無かったため、暗殺を決行しようとしたとかで。

王の外遊中にヴィルヘルミーナを追放してのけたのはお見事で、ヴィルヘルミーナも政争に負けた身ながら矜持を持って、その平民との結婚も受け入れる構えではありました。

 

……上手くヴィルヘルミーナを追放したとはいえ、王太子エリアスがその仕事のほとんどをヴィルヘルミーナに頼っていたり、密かにフォローされていたのにも気付いていなかった愚鈍なのも事実だし、イーナが男爵令嬢故に王太子妃として求められる水準の教育を受けられてないのも事実だしで、むしろよくヴィルヘルミーナを出し抜けましたね、というか。

傀儡に出来そうな状況だからこそ、誰かの入れ知恵があったのかもなぁ……って感じではある。

 

公爵令嬢を平民にした上で娶らせるとは言え、なんの成果も無い人間では外聞も悪いので、勲章を授与された平民の研究者アレクシが相手になったわけです。

研究一筋で身だしなみにも気を使わないような男ではありましたが……ヴィルヘルミーナの指導を受けてそのあたりも少しずつ改善していって。そして彼自身も平民故に冷遇され、なかなか研究結果が日の目をみなかったようですが……実際にはかなり価値のある研究をしていて。

 

ヴィルヘルミーナがテキパキ差配して、停滞していた研究が形になる手助けをしていたのはお見事でした。

まぁヴィルヘルミーナ、貴族令嬢としてのたしなみと王太子妃向けの教育を完璧にこなしてきたものの、平民の生活には当然疎く。にんじんの単価を聞かれて、政務で知った「畑一面あたりの平均単価」を答えたことで「値段を覚えるまで一人で買い物は禁止します」とか言われているの、ちょっと可愛くて笑った。



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