気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

てつぶた

六姫は神護衛に恋をする 最強の守護騎士、転生して魔法学園に行く

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『力は誇示するものじゃなく、見せるべきときに見せるもの。それが護衛の……いや、フィアレス家の信条ということにしておこうか』

『はい。兄様の仰せのままに』

 

それぞれの種族があつまって出来た、七つの帝国がある世界。

そこは仲の悪い種族も多く、争いが絶えない状況であった。ある時、天帝国の女皇帝アルスメリアは不戦結界を張って争いを止めた。

しかしそれは彼女の命と引き換えのものであり……護衛を務めていたヴァンスはその意思を汲み、協力した末に転生術式で未来にわたる彼女についていくことを決めた。

 

1000年の後、無事に転生を果たしたロイドは孤児ではあったが、記憶と技は継承していて……とある貴族に見込まれて養子として迎えられることに。

当初は母を取られたようで妹のカノンとの折り合いが悪かったみたいですが。彼女達を出し抜こうと考えた別の貴族家からの介入を、協力して退けたことで和解した模様。

どころかカノン結構なブラコンへと変貌してる気がしますが……まぁピリピリしてるよりはいいか。

 

前半は迎え入れられた後の若い時期で、中盤あたりからサブタイトルの魔法学園に行くエピソードになってますね。彼らと同時期に、各国の姫も入学することになっていて。

不戦結界は健在で大規模戦闘魔法を封じるためのもので、戦争は禁じられたけど往来や大規模ではない術式まで封じたわけではなく。入学時に対峙した姫たちがバチバチ言い合いしていたのを、気付かれぬように阻止したり。

かつて護衛騎士として務めた経験のあるロイドは、その実力を大っぴらに見せることを良しとはしてなかったですけど。力を使う時にはしっかり振舞っていたのは良かったですね。

 

コミカライズだと12巻までのエピソードであり、今コミックが11巻まで出ていることを思うと物語の続き自体は作られているみたいです。

ただ、カクヨム掲載部分としてはこの書籍化範囲プラスαくらいしかないことや、小説版1巻で止まってしまってるのは惜しいかなぁ。

六姫は神護衛に恋をする 最強の守護騎士、転生して魔法学園に行く2

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「これで終わりにしますか? それとも まだ続けますか」

 

争いが無い世界が見たいと願い、そのために不戦結界を張ったアルスメリア。

しかしそれが命を燃やすものだったのは、配下にもほとんど知らされていなかったらしく……。事情を知っていたヴァンスは、彼女の最期に立ち会って「転生の儀」に臨んだ、と。

ロイドには「アルスメリアについて他人に伝えられない」制限が掛かっている以外は、記憶も技も継いでいそうですけど。アルスメリアの魂だけ、6つに分かれたというのは何の意味があるんだろうか。

 

1巻から時間が流れて、実に8年後。

サブタイトルの魔法学園に入学する時期がやってきたようです。

以前気になっていた森の奥に住む魔獣バスティートと腕試しや会話を楽しむ仲になっていたのは、ロイドの器の大きさを感じましたが。

「今日も僕の勝ちだね」って言いながらぼふっとロイドがバスティートの上に乗ってるページ、むすっとしたり不服そうに尻尾でビタンビタン地面叩いているバスティート可愛かったですね。

 

ロイドとカノンが入学する年は、各帝国の姫がやって来る時期と合致していて。

不戦結界が張られた世界ではあれど、国の威信を背負っている以上、多少言い合いをしたり実力を見せたりする必要もあるみたいですね。

退けない理由はありつつも、相手を立てられる部分もある。なかなか難しそうな立場ですなぁ。

衝突を回避するためにひっそり介入した存在にも気付いてるみたいですし、今後どういう付き合いをしていくことになるんだろうか。

 

ロイドはあくまで妹の護衛としての姿勢を崩してませんでしたが、実力を隠しつつ試験に臨んだ彼を、しっかり評価してくれる教師がいるのは安心材料ですね。

受験生の中にはロイドにちょっかいかけてくる馬鹿もいましたけど。その後ボコボコにされてたから、ご愁傷様というか。

試験を受けおえたところで終わり。結果発表については次巻のようですが……予告でなんか姫と戦うことになっていて笑った。なにしてるのロイド。

六姫は神護衛に恋をする 最強の守護騎士、転生して魔法学園に行く1

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「一緒に戦ってくれてありがとう これからもカノンを護るよ」

「…わ 私もっ」

「兄様が危ないことをしたら私が守ります!」

 

千年前、七つの帝国が争いを繰り広げていた。

それを憂いた天帝国の主が命を懸けて『不戦結界』を張ったことで、1000年後の時代はそれぞれの国の特産品を楽しむことの出来る、貿易が盛んになった良い時代になってはいるようです。

 

主人公のロイドは、その不戦結界を張った女天帝アルスメリアに仕える騎士ヴァンスだったが、その主の死に合わせて「転生の儀」を行うことで、未来で彼女と再会しようと考えた。

その儀式は成功して、彼はかつての記憶と技を持ったまま1000年後の未来に生まれた。

身寄りがなく僧院預かりだったようですけど、フィアレス伯爵家の当主に引き取られてることになって。

 

母は実子と変わらぬ愛情を注いでくれたが、義妹のカレンはロイドに対してつれない態度をよくとっていた。

そんな時にカレンに取り入ろうとする他家の子息が来訪して……ちょっかいかけてきた相手を、兄妹で協力して撃退したことで態度が軟化。仲睦まじくなったのは良かったですねぇ。

 

今の家族仲が良好なのはいいですけど、ロイドはかつての主を探すという目的も忘れたわけではなく。母を頼って調査の魔法を使っていましたが……魂が分かれてしまったのか、探し人が六人いるという事実が明らかになったところで引き。

いや7人いたやないかーいってツッコミは有るけど、双子ということならアリ……なのか? あと1話のカラーイラストで妹のカレンが中心にいるのも気になるところではありますが。

1巻は世界観説明という向きが強かったですけど、面白くなりそうな要素は感じました。

中卒探索者の成り上がり英雄譚 2つのスキルでダンジョン最速突破を目指す2

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「探索者の中でスキルオーブを買うやつはそんなにいない。高いからな。でも、だからといってドロップ率が高いわけでもない。俺が言えることはただ一つ」

「は、はい」

「出るまで倒せば100%だ」

 

当人は乗り気じゃなかったものの主人公のハヤトはAランクに挙がることになってしまって。

色々な特権が付与される反面、義務も課される制度であり……ハヤトはそのせいで弟子を取ることに。

それが表紙の2人の少女、澪とロロナだった。

ろくな身分証もなしに動乱期に探索者になった上、中卒のソロだったハヤトがいきなり2人も弟子を持つのはハードル高そうだとは思いましたが。

弟子を取るのは義務だけど知人がいないから協会に公募を任せたら速攻で決まったり、たまたま立ち寄った店で弟子候補と出会ったりするのは予想外だろうからまぁ……。

 

初手、極貧生活を送っていた澪視点から始まりますが、年齢偽装した上で居酒屋バイトするとか、追い込まれてるな……。

というかよく面接通ったな。ちょっと前までのハヤトといい、やたらと若年の貧困層多く出てくるな……。

父が探索者に憧れて、母はそんな父に愛想をつかして……と言った具合で転がり落ちていった模様。こういうケース他にもありそうです。ロロナも家出してきた家なき子でしたしね……。

 

2人の弟子を抱えて乗り込んでみれば、澪はステータス激低スキル無し、ロロナはステータス開示は拒否するもスキルを3つ発現と両極端の才能を披露してくれて。

どちらも最前線攻略者にしようと考えていたハヤトの計画は、前途多難です。

オマケにAランクになって知名度も上がってしまって、実家からメッセンジャーとして妹がやってきたりして、面倒ごとの種は尽きませんなー。

というか、彼の実家とそこが担っている魔祓いの情報とか聞くと、ダンジョンとかなくてもファンタジーしてるんですよねこの世界……。

かつて弱くて放逐されたハヤトが力をつけて、妹相手とはいえ我を通して交渉を成立させたのはお見事でした。まぁ、その分さらなる厄介ごとが増えそうな気配がありますが、どうなるのやら。

この△ラブコメは幸せになる義務がある。

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「俺は、お前のことが羨ましくて仕方なかったんだよ、ずっと」

 

高校2年のクラス替えで、天使のような美少女・椿木麗良とその親友でクールを装っている皇凛華と同じクラスになった主人公の矢代天馬。

平凡で噂にも疎い彼は同学年で人気の少女たちについて何も知らず、クラス替えの時の空気に戸惑っていたわけですが。天馬の友人が麗良が飴で凛華が鞭と例えていたのがおおむね正しい。

 

……なんですが、凛華はあくまで外面がクールなだけでその実、そういうキャラを演じてる部分が強くて。麗良のことが大好きだけど、ご飯に誘われたら初回は断ってしまう、みたいな面倒な仕草をとってしまう子だった。

ある日天馬は、そんな彼女の秘密を知ってしまって。さらには、ナンパされて困っていた麗良を助けたことで、美少女2人との接点ができることに。

 

麗良大好きな凛華としては彼女に近づく男は面白くなくて……だからと言って、交友関係調べて住所聞き出して家まで押しかけてくるのは怖いよ。オマケに一方的にルールを押し付けて共犯者にしたてあげてくるし。

友人の住所をサラッと教えてしまう速水君もなんだかなぁって感じがする。まぁ、共犯関係になって距離が近づいた天馬と凛華が付き合ってるのでは、って噂が流れたときに否定して空気を換えてくれたりする、良い友人な一面もありますけど。

その直後に「親友の僕に相談してくれていいよ! 守秘義務は守るから!」って言ってるのがなぁ……君、すでに友人の住所明け渡してるじゃん……。

 

麗良も凛華も、過去にトラウマがあって。沈んでいた麗良は凛華に救われて、彼女をヒーローのように慕っている。

でも凛華の方は家族間の問題であって、なかなか根が深そうではありますね。

凛華と共犯関係になったこともあって、2人の美少女との交流が増えて。青春満喫してるなぁって感じのラブコメで、シチュエーションとしては美味しい。

……なんですが、キャラの行動のいくつかが個人的には合わない部分があったのが残念。

中卒探索者の成り上がり英雄譚1 ~2つの最強スキルでダンジョン最速突破を目指す~

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「だけどさ、こんな俺を信じてくれる奴がいたんだ」

(略)

「信頼に応えるのが、道理だろ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

WEBからの書籍化のハズなんですが、掲載場所を発見できず。取り下げられたのだろうか。

 

2年前、7つの国に隕石が落下し……そのポイントに、通常の物理法則が通用しない「ダンジョン」が登場した世界。

モンスターによる死の危険などはあるものの、特殊なドロップアイテムやスキルなどによって各国は熱を上げて、ダンジョン攻略へ乗り出すことになるわけです。

主人公のハヤトは、家を追い出され中卒で冒険者になったが、Dランクで停滞している少年で……ギリギリまで追い詰められた彼は、自殺すら視野に入っていた。

 

そんな彼を新たな飛翔体が貫き……そこに宿っていたヘキサという存在によって、彼は助けられます。

厳密に言うと彼女から与えられたチートスキルによって、なんですが。

ハヤト自身のスペック依存とは言え自由に武器を生み出せる『武器創造』に、危機的状況を回避するためのスキルをインストール・適用してくれる『スキルインストール』。

 

後者がパッシブだから自動で反応してくれるのが強すぎるんですよねぇ……。

まぁ強い分スキルの容量を食うので、ハヤトという凡人を選んだって側面もあるようです。

凡人の中ではスペック高いハヤトを見出してる辺り、お目が高いと言うべきか。

救いを求めていたから、と言うのを理由の最後にあげてましたけど、意外と割合高そうな雰囲気もある。

 

ヘキサに言わせると、ダンジョンと言うのは『星の寄生虫』であり、その星に住んでる生物に飴と鞭を与えることで飼いならして、その間に浸食を進めて星を食いつぶす存在だとか。

だからヘキサはそれに対処するためにやってきた、と言うんですが。ハヤトへの献身や心配を向ける様子を見ると、恐らくは本当かなぁ。

ただ、ヘキサを宿したわけでもない他の人に信じてもらえるわけもない、怪しい話でもあります。

 

ハヤトはヘキサの言葉にのって、ダンジョン攻略を目指すことにしたわけですが……。

ダンジョンが誕生してから2年、崩壊までのタイムリミットが1年とかなりハードなスケジュールなのは道程の厳しさに頭抱えたくなりますね。

寄生虫さん、もうちょっとゆっくりと過ごしてもらって構わないんですよ?

中卒ってことを抜きにしても特殊な環境で育ったからか常識が欠けている部分もあるハヤトですが、順法意識はしっかりしてるというか。自分の中で筋を通そうとするところがあって、そこは結構好印象でした。

……やけっぱちになってるときは、ダンジョン外でスキル使用したりもしてましたけど。名を馳せてしまって、追々問題になったりするんですかねぇ。


魔力チートな魔女になりました~創造魔法で気ままな異世界生活~2

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「私は、魔女なんですけどね」

「いいえ、あなたは紛れもない在野に存在する聖人ですよ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで1130日まで。

冒頭の0話は変わらず未来の話。

本編では未だ虚無の荒野を捜し歩いているチセ達ですけど、「創造の魔女の森」と呼ばれるくらいに栄えさせて、テト以外の仲間も増やして和気あいあいとやってる感じなのはいいですね。

まぁ本編もテトとの2人旅を楽しんではいるんですけど。

 

とある村近くに在る、発掘済みでもうなにも残ってないだろう遺跡の見学にいったりして。

そこで貴重な植物見つけたりして、それが後々に活きてくることになるんだから、何が幸いするか分かりませんなー。

 

雪が積もると移動が難しくなり、依頼の難易度もあがる。

なので一つの町にとどまって休業する人が多いみたいです。ただ、元気はつらつなテトもそうですけど、チセからしてもあまりに暇すぎたとかで。

今年の冬はダンジョンを有する都市に行って、そこで腰を据えて冒険者稼業に勤しもうということに。

 

基本的には根が善良なのもあって、縁があって知り合った孤児院の子供達に知識を授けたりもしてました。

目の前の問題を解決するだけじゃなくて、今後新しく生じるだろう課題についても意見を述べる辺り真面目というか。

食糧支援するときにただ魚を与えるのではなくて、釣りの仕方を教えるべきみたいな感じがして良い。


魔力チートな魔女になりました~創造魔法で気ままな異世界生活~1

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「テト、今分かったわ。私は、故郷になれる場所を探してたんだ。自分が居られる場所」

「それが魔女様の欲しいものなのですか? なら、いつまでも探すのです!」

「そうね。それか、今回みたいに故郷になる場所を作ってもいいわね」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで1130日まで。

プロローグ相当の第0話が、500年後の未来を描いてるシーンから始まるので最初はびっくりするかもしれませんが。

神様の力によって異世界転生した少女チセ。彼女は創造魔法という、相応の魔力を消耗する代わりに物を生み出すユニークスキルを授かって、異世界へ降り立ちます。

 

12歳程度の肉体を与えられた状態で、荒野に一人放り出す当たり女神様は仕事が大雑把……。

彼女が創造魔法取得してなかったらサバイバル乗り切れなかったんじゃないですかね。

女神様の願いとしては、この世界で長生きしてほしいってものがあるみたいでしたけど、うっかり死んじゃう転生者が普通に居そう。

11つしか効果を発揮しないけど自分のステータスを上げる木の実、とかまで作れちゃう創造魔法がおかしいんですけど。

 

しばらくは創造魔法を駆使して一人でレベル上げなどをしていましたが、基本的に魔法使いである自分を守ってくれる存在が欲しい、とゴーレムを作成。

成長に伴い自我を持って人型をとったりもしますが。会話出来て、傍にいてくれる存在はチセの癒しになってるから、ゴーレムのテトにはこれからも頑張ってほしい所です。

 

常識に疎い少女の2人パーティーと言う事もあって、時折馬鹿に絡まれたりもしますけど。

周囲に無自覚に利益を与えていたことで味方になってくれる人も多くて、概ね問題なく旅が出来ているのは何より。

冒険者となって活動してますが、情報収集をしっかりしてるのは偉い。チセはステータスの向上にも余念がないですけど、この世界では魔力が多い人物は長寿傾向にあるとかで不安を得ていましたが……うーん、読者目線だと明らかなフラグに見えるなぁ。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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