気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

なかむら

物語の黒幕に転生して4~進化する魔剣とゲーム知識ですべてをねじ伏せる~

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「俺を信じて、そこで待っていてくださいますか?」

(略)

「ずっとずっと前から、何もかも信じてるわよ」

 

作中でヒロイン2人が普段と違う衣装を着ているシーンを、しっかり口絵でカラーイラストにしてくれたのは実に良い仕事をされましたね! とても可愛くて良いと思います。

これは鈍感なレン君でも言葉に詰まってしまうのも無理はない。

 

帝国士官学院は、一昨年にはバルドル山脈での事件が起きたり、それ以降は英爵家の子どもたちが入学したりと注目を集めている時期であった。

レンしか知らないけれど、勇者ルインの血を引くゲーム主人公のヴェインもいますしね。

さらに二年に一度の獅子王大祭と呼ばれる祭りも控えていて……。士官学院の生徒も参加する、弁論や剣に魔法といった様々な分野でしのぎを削る大会であって、レオメルが国を挙げて行うイベントだとか。

しかし前回の大祭はバルドル山脈での事件の影響を受けて、そういったイベント部分を排除して学生のみの無観客試合をした関係で、4年ぶりとすら言える大祭は準備段階から盛り上がっていて……。

 

士官学院に入るような生徒たちは、だからこそ実技の大会への参加を希望して……準備を手伝う実行委員への立候補者が0名という事態になってしまったとか。

家の事情やユリシスからの頼まれ事が入りそうだ、ということで競技への不参加を決めていたレンとリシアは、学院長のクロノアに頼まれて実行委員になることを決めて。

レンが声掛けをしたことで、フィオナや第三皇子ラディウスに加えて、ラディウスの伝手で彼の側近みたいな少女ミレイも参加することになって。例年よりも半分くらいの人数ながら優秀なメンバーが揃ったのは良かった。

皇子であるラディウスを呼び捨てにして、気安くふるまっているレンを見て、「皇子相手にそこまで出来るなら、自分たちも呼び捨てにしてくれても良いのに」と思うリシアとフィオナが可愛かったですね。

 

剣技の授業でレンが他の生徒たちに実力を披露することになったり。

任務で長らく国元を離れていた、獅子聖庁の長官エステルが帰還してレン達との接点が増えてきたり。……以前、謎に手助けしてくれた剣王が、推定アシュトン家の調査をしていたり。楽しいイベント盛りだくさんでしたが。

今回は、ローゼス・カイタスにある時の檻と呼ばれる人知を超えた封印を見に行った際に、レン達がなぜか封印の内部に迷い込んでしまい、封じられていた存在と戦う羽目になったりしていたのがやはり山場と言えるでしょう。

レンが自分の秘密を打ち明けたり、一歩踏み込んだ部分が現れたり。さらに気になる要素が増えて行ったりと、実に良い展開だったと思います。

書籍書下ろし要素であるククルが時折登場して、使用人とかにも受け入れられたりしてる感じなの、微笑ましくて良かったですねー。目下、可愛い要素ではありますが、フレーバーテキスト考慮すると後々すごく強くなりそうなんですよねぇ。可愛いままでいてほしさもありますが、どう成長していくんですかねぇ。



物語の黒幕に転生して3~進化する魔剣とゲーム知識ですべてをねじ伏せる~

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「そなたにも問おう。今宵、そなたは何を成す」

(略)

「一切の敵をねじ伏せる、そんな獅子になるよ」

 

書籍加筆要素の、セラキアの蒼珠。

そこからついに誕生した霊獣はククルと名付けられ、レン以外にもクラウゼル家の人々に懐いて楽し気にすごしているようで、微笑ましくて良かったですね。

庭で遊ぶのも好きでよく泥汚れしてるけど、お風呂は嫌いでしょげたり暴れたりしてるの、対応するのは大変そうですけど可愛い。

メスっぽくて、リシアたちが面倒見てるシーンが多いのも、可愛さが重なってて良いですよねぇ。

レンにもしっかり懐いてて、彼が外に出るときしれっと鞄に入り込んでたところとかも好きです。

 

……つい霊獣トークで盛り上がってしまった。

本編はレンが久しぶりに帰省したら村は以前より発展していたり、地下水脈を通ってきたのかアスヴァルの角が彼の故郷近くに流れ着いていたり、話題の尽きない春を過ごして。

夏にはリシアたちがパーティーに招かれて帝都に行くことになり、レンも同行することにして。レンはあくまでエレンディルに一緒に来ただけで、帝都観光したりしてましたが。

 

ついにイグナート侯爵と顔を合わせることにもなって。イグナート侯爵からの助言もあって、レンが学院への入学に前向きになってくれたのは良かったですねぇ。

リシアも結構喜んでいましたし……パーティーで、彼を慕う少女としてリシアとフィオナが対面してたりする一幕もあって。譲る気はないけど、ドロドロした嫉妬を見せるのではなく相手を思いやれる2人が好きです。

 

原作ではありえなかったレンとイグナート侯爵の繋がりから、ゲームでは敵専用だった剛剣をレンは学べることになり。リシアもまたゲームとは違う流派に手を出していくことに繋がっていって。

効率の良い狩場みたいに、レンのゲーム知識が生きる場面もありますけど、どんどん原作からはズレていくし、そもそもレンは3部作の途中までしかプレイできてないので、そのうち知識の活用も出来なくなっていきそうですが。

……現時点でも先達を驚かせる腕前を見せているので、そのころにはもっと実力を伸ばして、その腕前で困難をねじ伏せられるようになっていそうです。

4巻の製作も決定しているとのことですし、続きを心待ちにしています。

物語の黒幕に転生して~進化する魔剣とゲーム知識ですべてをねじ伏せる~2

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「必ず、無事に下山しましょう。俺が絶対に、バルドル山脈の外へ送り届けるって約束します」

(略)

「ほんと、あの方たちが言った通り……すごく優しいひとなんですから」

 

ゲーム時代の自分が命を奪うことになった少女、リシア・クラウゼルと不思議な縁を結び、彼女の窮地を救うことになったレン。

その際に大きな傷を負ったレンは、男爵家に治療を受けていたわけですが。ポーションとか使ってもらって、筋肉の衰えも最低限になっていたとはいえ、動けるようになってまず剣の鍛錬を開始する当たりが彼らしい。

逃避行の時にリシアと約束した立ち合いを実現するため、という理由もあったみたいですけど。

 

本格的な立ち合いの前に、軽いリハビリと称してリシアと剣を交える機会もあって。

実力と人柄をクラウゼル男爵家の騎士や給仕たちにも認められることになるわけです。

レンは当初怪我が治ったら故郷の村に戻ることを考えていたけれど、クラウゼル男爵家の人々は、リシアとの相性もいいし家に残ってもらいたいと思っていて。

故郷の父母からの手紙を読んだりしてレンの心境も少し変わり、生活環境の面ではクラウゼル家のお世話になりつつ、冒険者としての活動を始めることに。

 

予期せぬ行動をとったランクの高いモンスターと戦う羽目になったり、ゲーム知識を活用して貴重なアイテムを入手し、それをリシアの誕生日プレゼントにしたり。

レンはおおよそ順調に活動をしていました。……ただ、トラブルって言うのは向こうからやってくるものですからね……。

 

今回はレン視点だけじゃなくて、1巻の彼の行動によって救われたイグナート家の人々の視点も盛り込まれてます。

ゲーム正史では失われるはずだったフィオナが生存して、リハビリを頑張ったりしてる姿は本来見られなかった風景なわけで、素直に良かったと思えます。

……ただ、それによってゲーム時代にはなかったイベントが発生したりするのは避けようがないですよねぇ。

 

学院入学前のフィオナでしたが、とある陰謀によって最終試験会場が危険なエリアに指定されてしまって。

それがクラウゼル家近くの山であり、緊急用の狼煙が上がったことで救助のために騎士が派遣される運びとなり……レンもその一団に混ぜてもらい、意図せず救った少女と出会うことになって。

現場で暗躍してた駒があっさり蹴散らされて、それ以上の脅威と戦う羽目になっていたあたり、レンの運命はなかなか呪われているというべきか。毎回辛くも命を拾ってるから強運の賜物というべきか。

今回の騒動を超えて、書籍で加筆されたセラキアの蒼珠にも変化が出てましたし、発売決定してるという3巻を楽しみに待ちたい。

物語の黒幕に転生して ~進化する魔剣とゲーム知識ですべてをねじ伏せる~

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「ここまで来て、負けられるかよ」

 

WEB既読。

全三部作と予告されたゲーム『七英雄の伝説』の2作目を最速クリアした主人公は、「特別なダウンロードコンテンツ」を獲得し、インストールした結果……ゲームの世界に転生してしまった。

転生先はタイトルに在る通り「黒幕」側。聖女と呼ばれる少女の命を奪い、主人公たちを撃退したレン・アシュトンで……。

辺境の村を預かる騎士爵家の長男として生まれた関係もあって、サブタイトルにあるほど「ねじ伏せる」展開は薄目ですね。ゲーム知識を活用するシーンもありますけど、成長途中なので、その辺りは今後に期待したいところです。

 

ポイントは三部作の途中までしかプレイできていないので、主人公が転生先レンの真意を知らない所ですよね。

ただシナリオ通りの展開を迎えてしまうと、皇帝から討伐を命じられるような存在になってしまうわけで。そのルートは回避したい、と勉強もするし鍛錬にも打ち込むしで、努力を惜しまないのが良いですね。

 

そうやって腕を上げた事で、レンが命を奪った聖女と呼ばれる少女のライバル的存在になって、縁が強くなっていくのは面白いですね。

主人公の努力によって、ゲームシナリオにおいては失われるはずだった命が無事だったり、未来でゲーム主人公たちと敵対するキャラと早い段階て戦う羽目になったり、既にシナリオに多大な変化が生まれているわけで。

レン目線だと多くが救われる良い未来に繋がってる感じがしますが。まだまだ謎も多いので、折れずに進んで行ってほしいものです。

WEB版読んでると、しっかり物語の主人公をやってるのでそこは安心してるんですけどね。刊行続いてほしいなぁ。


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