気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ねぶくろ

16年間魔法が使えず落ちこぼれだった俺が、科学者だった前世を思い出して異世界無双2

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「いいか、これは兄貴分からのアドバイスだ。なんでもかんでも見返りとか対価を求めるのはいいことじゃねえ。確かにそういうことを耳心地のいい言葉で振りかざす奴もいるが、損得を抜きにした人間付き合いができた方が人生は絶対豊かになる。俺に恩を感じてくれてんなら、そうだな、他の誰かに返してやれ」

 

ロニーの魔法研究は成果を出したものの……それで自分が扱えるようになった魔法の協力さに、彼は恐怖を感じて。

力に溺れるような愚かさを示さなかった部分は安堵できますけど。悩みを得つつも、少しロニーが前向きになったところで、父の策略が発動。

 

父は、無能として知れ渡った彼を始末しようと殺し屋を雇って。

もともと身体能力も低く剣も振るえないことで評価が下がり、魔法が使えなかったことで欠陥品扱いを受けたロニーですから、緊急時への心構えがなってなくても仕方ないか。

いきなりナイフで刺されて混乱して、それでも足掻いたのは偉かったですけどね。

辛くも撃退し屋敷に戻ったロニーを出迎えたのは、虜囚になる運命だった、と。

 

他人に変装できる魔法使いがロニーに扮し、屋敷の使用人を襲っており……冤罪でロニーは捕まることに。

いやはや、命を狙うばかりではなくロニーの評判まで貶めようとか、念入り過ぎて怖いよ。

その裏側にはより上位の貴族の思惑が絡んでいたようですしね……あまりにもロニーが救われない。

 

事実に気付き其の上で、弟のために父を殺さない選択ができたのはすごいと言えますが。

……追い込まれた中で一人で考えた最善が、本当に最善とは限らないというか。弟のヨハンが純粋に兄を慕っていたのに、何も教えてもらえなかったと結構沈んでるっぽかったのが惜しいというか。

タイトルに「無双」って入ってますけど、いうほど無双はしてないんですよねこの作品。むしろ泥臭く研究して一歩ずつ進んでいく話なので、全てロニーに解決してもらうってのも難しいところではありますけどね……。

 

家を出たロニーがダミアンを頼って、王都で生活の基盤を整えることができて。

そこで研究に打ち込みつつ、子供たち相手の講師を務めたりと良い環境で過ごすことができてる分、ヨハンのおかれた環境の厳しさがどうしても気になってしまうのは確かです。

水魔法からの氷魔法、そして今回は光魔法の基礎を掴もうとしている彼の歩みがどこまで行けるのか見守っていきたいですねー。

16年間魔法が使えず落ちこぼれだった俺が、科学者だった前世を思い出して異世界無双

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「前の俺はただできないと決めつけて諦めていた。でもその実、何も努力なんかしていなかったんだ。あえて言おう、今までの俺は愚かだったと。だがその十六年間の無念に、今の俺が報いてやる。魔法の方程式とやらを奴らにつきつけてやろうじゃないか」

 

ナラザリオ伯爵家の長男として生まれたロニー。

しかし16歳となった彼は、両親からも使用人からも期待されない「欠陥品」扱いをされていた。

それはこの世界では誰もが魔力を持ち、規模の差こそあれど魔法を扱えるはずなのに、彼はそれすらもできなかったから。

それでも弟は慕ってくれていたし、期待はされてないにせよ食事等の世話は最低限してくれていたので、なんとか生き延びていた感じですが。

 

ある日、階段から落ちて頭を強かにうち……科学者として生きた前世の記憶を取り戻す。

そして彼は弟の協力を得ながら、「この世界の魔法」を科学的に分析しようと試みることにして。

魔法が使えないのにも関わらず結構真に迫った仮説を立てるところまでは行ったようです。

ある程度研究が進んだ折、ロニーは領地にある祠で精霊セイリュウと出会います。

本来人には見えず聞こえず触れられないはずの存在だった精霊の存在を、ロニーはなぜか察知することができて。

この世界に魔法を与えたとされる精霊の視点から、ロニーの論理が間違ってないだろうとお墨付きをもらえたのは良かった。

 

更に、ロニーが魔法を使えないのは、あくまで彼自身の肉体に魔力の出口がないことが原因であり、「出口」となるものを用意することで魔法を使えるようになるという知識まで与えてくれたのはありがたかったですね。

ロニー自身が魔法を扱えるようになったことで、この世界にこれまで存在していなかった「氷魔法」を実用的な形にすることに成功したわけですし。

彼を認めてくれる人が増えてよかったと思う一方で、父の周辺で怪しい動きがあるのが気掛かりですね……。

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ちゃか

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