それは世界的に有名な賞なんて取るほどのものではないし、写真家としての個展を開くほどの目玉になるとも思えない。
だけど。
きっと、その一枚には。
世界を大きく動かすほどの『何か』がある。
クウェンサーたちが赴くところ、事件の香りあり? という感じで。
模擬戦をやっているところにかけられてきた一本の電話。
「お前の娘は預かった」。
その電話が、フローレイティアさんを怒らせて、軍人が派遣されることに。
相変わらず学生のくせに連行されている奴もいましたけど。
しかし、そこで見たのは、陰謀の欠片だった。
一つ一つ事件が起きて、それが最終的には大きな陰謀につながっていく、という流れ。
見せ方がいい感じですねー。
今回はいつもの二人だけじゃなくて、ほかの軍人も時に巻き込んだりして、オブジェクトに挑んでました。
前線にいつづけて殉職しそうで怖いなぁ。
彼らは色々騒ぎを起こす問題児ではありますし、この情勢でオブジェクト無力化する学生・軍人が厄介なのはわかりますが、それでも戦果上げてるんだから、裏からなんか評価されたりしないのだろうか。
クリーンな戦争が謳い文句な割に、いつでもどこでもどろどろしてますよね、この世界。
高官たちは当然のように不正やらなにやらやっているわけで。
それで現場の人間が苦労する、と。
いや、一人学生が混じっているんですけど、今さらかー。
誘拐された少女を助けに行った先には、人身売買組織や、とある国家の思惑が絡んでいた。
敵国から冤罪を仕向けられ、徹底抗戦の立場をとった。
そのうえで、敵の作戦を砕くために潜入作戦を取ることになったのだが、その先では、暗部を垣間見ることになった。
安心安全な調査のはずが、攻撃を受け、厄介な兵器を使われ、逃げ延びてもなお、黒幕は手を打ってきた。
普通の人間なら何度か死んでますよ。
それを乗り越えて生きているあたり、悪運強いといいますか。
「それしか攻撃方法がないんだ。仕方がないだろう?」
クウェンサーは肩を竦め、中指を立てて、
「言葉で踊れよ馬鹿野郎。陰謀家にはちょうど良い」
このコンビもこなれてきた感じがありますねー。
こんな世界になってしまった理由について興味を持ったようですけど、さて、それ絡みのネタが出てくるんですかね。