気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

みかみてれん

勇者の君ともう一度ここから

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「セラ、またやり直そう、ここから」

 

命と引き換えに、狂神を討伐した勇者セラフィルナ。

その知らせは、片田舎で後悔に苛まれながら日々を過ごしていた青年ジャンの下にも届いた。

かつて剣神と呼ばれ、彼女の旅に同行していたものの、片腕を失い挫折し田舎に戻った。

そんな彼の下に「実は勇者は生きている」。「彼女を救いたければともに来てほしい」と王都から使者がやって来て。

 

一度、間違えて、後悔していた彼は。今度こそ、間違えないと協力する事を決めた。

死ぬかもしれない術式に身を預け、失った腕の代わりを得て、少女の下へと急いだ。

彼女を目覚めさせることは出来たが、不完全な状態で。

取り戻す為に、賢者の助けを得てまた新しい無茶をする。

 

その果てに、彼は愛しい彼女を取り戻した。

かつての自分が届かなかった敵にすら、刃を届かせた。意地を見せた。

王道の展開ですが、それだけに引き込まれました。

いやまぁ、過去のジャンの強さを失ってしまった場面の、捨て鉢な言動にはちょい思う所ありますけどね。それによって、少女の弱さを捨てさせてしまったわけですし。

 

とは言っても、セラフィルナは彼の不器用な気遣いに気づいて、彼の事を思い続けていたわけで。

セラの幸せのためには、ジャンが必要。
自分の行いの結果を知った彼は、今度は間違えないと信じたいところです。




Vチューバ―だけど百合営業したらドハマリした件

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「はああ………………まあ、しゃあないか。わたしの負けだ。かわいい子の勝ち。いつだってこの世界はかわいい子が勝つって決まってるんだ……」

 

安心安定のみかみてれん文庫。2019年夏コミの新刊です。

公式略称はV百合だそうです。同名のタグで感想探すそうですよー。

幼少期にはかわいいと言われていたが、身長が170センチを超えて、かっこいいと言われることの方が多くなって。

 

趣味のゲームも女子で打ち込んでる人は少なくなっていき、語れる場所がない。

そんな少女、住谷楓花が活路を見出したのが、Vチューバーの道だった。

バイトして機材をそろえ、イラストレーターさんにもちゃんとお金を出してキャラを作成した。全てはかわいいの為に。

けれど、ゲームの腕が立ちすぎるせいか着いた異名が修羅。

思った言葉は得られず葛藤している中、「コラボ配信をしませんか」というお誘いを受けて。

 

相手に可愛さを感じた楓花は、「かわいい」を学ぶ為にそれを受けることに。

リアルで対面してみれば、待ち合わせ場所に来たのは、145センチの小柄な体を気にする28歳の美少女で。

中身が可愛いだけじゃないか、とダメージを受けて会話がすれ違ってる場面は、つい笑ってしまった。

楓花の友人枠で登場していた鞠佳が言っていた「っていうか、かわいくなりたいって一生懸命がんばる住谷は、その時点でそもそもかわいいけどねー」というのがこの作品の真理。

どっちも可愛いです。

 

夏コミ新刊セットでコミックがついてたんですが、こちらは完全に小説の後日談。

イチャイチャしてます。甘い。そしてかなりオープンで笑う。

歳の差・身長差の百合。二人が幸せそうでなによりです。

女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話3

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「真剣に、恋してますから」

 

1巻で徹底的に落とされて。2巻でさらに近づいて。

3巻ではなんと、母が入院する事になり……絢が鞠佳の家に泊まりに来ることに。

父が単身赴任中で、一週間同棲生活を送ることになって。

 

鞠佳の方は、いったいどんなことをされてしまうのか、と妄想が止まらないようでしたが。

絢は鞠佳の母親に、守り通すと約束したため積極的に手を出そうとしては来なくて。

それをちゃんと言っていなかったものだから、モヤモヤした鞠佳に襲われて。いやまぁ、襲われるために襲う、襲い受けとか言われてましたが。

 

うん、まぁ、実際その後反撃されて泣かされてましたけど。ある意味期待通りの状況で、それ以降もハメ外して満喫していたようだから、いいんじゃないですかね。

コスチュームプレイをしつつAVみるってどんなプレイだ……徹底的にいちゃついてて、この作品に求めるものを十分に描いてくれた感じです。

 



女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話2

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「学校には、鞠佳がいるから。鞠佳が好きなものを、私も好きになりたいの」

 

さすが、としか。

巻頭2ページに雪子さんの4コマが2ページ入っててクオリティ高いです。

1巻で徹底的に落とされた後日のエピソードになるので、もう随所で甘い甘い。

学校でも仲良くしたいという事で、絢が学校での態度を少し変えて。

 

鞠佳が見守っているそぶりから友人には割とすぐに見抜かれてたようですけど。

というか、絢があけすけで隠そうとしなかったんですけどねぇ。

彼女は彼女で思い切りが良いと言いますか。鞠佳のツッコミも冴えわたってて楽しそうだったから何よりじゃないでしょうか。

 

鞠佳と絢の関係はかなり安定してましたが。

鞠佳がバイト先の同僚から告白されるとか、その同僚がある秘密抱えているとか、彼女も彼女で引きが強いというか。

ま、最後気前のよい解決方法を提示してたのは、何よりです。

あの騒動すらスパイスにしてイチャついてる疑惑がありますが、幸せそうならいいんじゃないかな……




負けませんからと言い張る顔のいい女の子を、全力で屈服させる百合のお話

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「――ようやく、私の勝ちね?」

 

Kindle版を購入。

もうタイトルが全てを表しているから語る事ないんじゃないかな。

うん、タイトルと表紙絵に惹かれたのなら、読んで損はない。

百合系の創作物に興味がある人にはぜひ読んでほしい感じで、読みやすいし、全力でイチャついてるし。

優しくて幸せな世界です。

 

勝負とか屈服させるとか言っていろんなシチュエーションを試してますが……

お互いがお互いを好きすぎて、もう。甘い。砂糖吐ける。

古式ゆかしいお嬢様学校、その学校には『ベル・フルール』という愛誕祭で選ばれる一人の生徒。

全校生徒の投票で選ばれる、憧れの象徴。

 

立候補は自薦・他薦を問わず毎年56人候補が出るようですが。

今回は、2人の圧倒的な候補が居て辞退者続出。

はたしてどちらが憧れの座につくのか、二人だけで勝負をする……と言う流れですが。

面白そうだからと言って勝負をすることになって……手段が恋人になって、魅力を伝え、相手に諦めさせるって言うんだから、そりゃいちゃつくよな……

一貫してる。うん。この作者さんは信頼できるな! って感じです。



女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合の話

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「私はね、どんな女の子だって最終的には落とす自信があるんだけど」

「すごいこと言い出した」

 

本を読むきっかけって、色々ありますよね。

好きな作者さんが新作を出したとか。本屋でも電子ストアでもSNSでもいいですけど、告知とかを見て興味を持ったとか。アニメや映画の原作やノベライズかもしれませんし、帯や解説を書いている人を知っているからって場合もあるでしょう。

 

とはいっても、流石に「SNSで作者が木の下に埋めらていたから」手を出したのは初めてです。

表紙絵が『ふたりべや』の雪子さんだった、というのも購入を後押しする要因ではありましたが。

Kindle版も出ているという事でそちらを買いましたが……いやぁ、百合に対する愛が溢れかえってました、というか。

 

タイトルに全てが集約されているので、「読んでみたら思っていたのと違った」という事故が起きないって言うのはかなりの利点なのでは。

もう、本当にその通りの展開で。

百日かけて、「女同士なんてありえない」という相手の考えを変える勝負。

 

まず百合漫画を読ませるところからスタートして、髪や肩に触れて、百合AVを見て、胸に触れて……どんどん関係が深まっていく。

落とす方が、もう初期から調教っていってるのが潔いですね……
作中もなんだかんだイチャイチャし続けてるし、このカップルの熱だけでなく、作者さんの熱量まで伝わってくるかのようでした。
タイトルで興味を持った方、是非読んでみて欲しい。


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