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「だからな、ジーク……弟子は大切にしろ。お前は本部にいた頃だったら絶対に弟子は取っていなかった。お前が弟子を取ったのはお前の心に余裕ができたからだ。その余裕は大事なものだから絶対に手放すな」
支部が燃えてから数日。
素材も燃えてしまったので仕事も出来ず……抱えていた案件は状況が状況なのと、元々そんなに急ぎの仕事でもなかったので、納期を伸ばしてもらえることになって。
ジークが監督して、三人娘は資格試験の勉強をしていたもよう。支部の焼失したあとばっかりみてると気落ちするでしょうし、勉強だろうと別の事で息抜き出来てるなら良し。
ジークが以前作った魔剣の評判が陛下の耳にまで届いて、新作製作の依頼が本部の支部長のところにまで届いたとかで。
ただ、魔剣に興味がない支部長は製作協力の名目で一時的にジークを呼び戻すことに。
三人娘の試験日程と併せてくれたのはありがたい。一緒に向かう飛空艇の中で、ヘレンを膝にのせているアデーレの挿絵が実に可愛くて良かったですね。
試験に向かっている間に、支部を立て直すための人員を派遣してもらってたし、色々とタイミングが良かった。
ジークを追い落としたアウグスト、実力はそれなりにあるけれど、性格はアレで。ジークが王都にやってきてるのを見て絡みにきたりしてましたけど。
ここでジークが人の顔覚えないのが聞いて「誰だお前」になってたの笑った。
そうやって小物だけど、報復するほど無能でもないと捨て置かれている状況に甘んじておけばよかったのに。試験において不正行為をはたらく、なんて悪事を重ねてきて。
アウグスト自信を挙げるだけじゃなくて、ジークの弟子を下げる工作までしてきたことで、逆鱗に触れて叩き落されることに。
そもそもリート支部の放火にも関与している疑いがあって、証拠がなかったために踏み込めずにいたところ、弱みを見せたわけなので……増長の果てというか、自業自得の末路だなぁというか。
ただ、左遷された結果ジークは丸くなったし、良い環境を得られたのでそこだけは評価してあげてもよい。