気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

アイリスNEO

私の名はマルカ 嘘つき貴族を成敗したら、公爵令息からの溺愛が始まりました?

ico_grade6_3

私の名はマルカ。母様と父様からもらったこの名前を誇りに、自分の人生を生きていく。

 

平民の孤児として育ったマルカ。

父の記憶はかすかにしかないが、母は昔領主様のお屋敷で働いていた経験もあったとかで多くを教わって、大切な思い出として抱えてきた。

善良な領主の下で運営されていた孤児院で勉強もさせてもらえた彼女は、15になった時に義務である魔力測定に参加。

そこで基準以上の魔力が測定されたため、貴族も通う学院に進学する必要が出てきて。これは魔力の制御を学ぶ必要があるとか。

 

進学が決定したタイミングで、マルカを家に迎えたいと申し出たのがレイナード伯爵。

善意であればよかったんですが……彼は「実はマルカは自分の娘である」という偽りを唱えた上で、彼女を駒として動かし王太子を誘惑しようと画策します。

敬愛してる父母の思い出を汚されたことでマルカは内心怒りを覚えますが、引き取られて味方がいない状態でむやみに逆らわない選択ができるあたりは偉い。

 

表向きは愛想笑いして、内心で毒はいてますけどね。厄介なことに巻き込まれてるけど、それはそれとして学院での勉強を楽しんでるマルカは、当人はそこまで自覚してないうちに魔法の扱いにかなり習熟していって。

マルカのことを面白く思わない相手からの嫌がらせがあっても、それで自分の身の安全を確保してたりするので強い。

 

レイナード伯爵たちの目論見を察知したときに、その情報を王家に流して、それからも協力することで彼女は功労者として認められ、伯爵家の悪事は裁かれたわけです。

めでたしめでたし……というのが1章。もともとこのあたりまでを短編として描いて、人気出たから連載にした作品だったはずですね。

 

伯爵家ではろくに世話もされていなかったけれど、差し押さえられたことで家なき子になったマルカは、この問題で縁が出来た王太子の婚約者クリスティナの実家にお世話になることに。

それがサブタイトルにもある、公爵令息の実家でもあって。調査のために近づいてマルカに興味をもった子息が、彼女にアピールを続ける中でマルカも意識していく王道の展開ではありますね。

マルカの両親の調査をしようって話があったけどその結果は描かれてないし、細かいところで引っ掛かりは覚えますが、マルカが結構好きなキャラ造形してるので楽しく読みました。

私の推しが今日も最高に尊いので、全力で幸せにする!

ico_grade6_3h

「違うよ! 自分のお金で!! メア様に貢ぎたい!! 優秀なATMでありたい!!」

「何を言ってるかほとんどわからないけれど、自分の力でメアリクス様にプレゼントがしたいということかしら?」

「そうです! その通り!!」

 

前世でハマっていた乙女ゲーム世界に転生した主人公。

とはいってもヒロインやシナリオに関係するメインキャラではなく、この世界に生きる一回の平民の調薬師リゼとして、ではあったんですが。

今世の父は早くに亡くなってしまったものの、母から深く愛されて育ったようです。母親も夫に深く愛されて幸せに生きたようですね。

 

しかしもともと体が弱かったために、冬を越せずに亡くなってしまって。

母の薬屋を次いで立派に努めつつ、お金をためて学院に通うことを目標に日々を生きていた。魔法がある世界だけど、魔法薬学はあまり発展してないジャンルだから研究したいと理想を抱いていたり、割と真っ当な薬師なんですよね、リゼ。

 

……ところで話は変わるんですが、彼女は前世で推しを推すためならば金を惜しまないタイプのオタクだったそうで。

そんな彼女がたまたま倒れ伏している最推しの少年を見つけたらどうするか、なんて決まってますよね。

放置すれば裏社会に囚われてしまう。そこから救われるシナリオではあるとわかっていたけれど……推しを放っておくことなんてできなかった。

 

この世界で忌み嫌われている黒髪、ということで警戒心の強い最推し――メア君でしたが。

リゼが彼を大切に庇護して、愛でて、好きだと伝えていくことで彼女に執着することになるわけです。

でも、リゼの「好き」は間違いなく本心でありつつ、推しを見守りたいという気持ちが強くて。自分が拾い上げてシナリオが変わってしまってはいるけど、メアが幸せになるならゲームヒロインとの恋でも応援できるというスタンスは、厄介オタク過ぎて笑ってしまう。

 

でも、セーブ&ロードとかしてルート分岐を確かめられるゲームならともかく、現実世界でそう簡単に心変わりとかするはずもない、というか。

一度は放逐されたが、故合って実家に連れ戻されることになったメアが交渉によってリゼを婚約者として確保してるのに、なお受け入れていないあたり諦めが悪いというか。

推しを見守りたいという気持ちが強すぎて、何重にもフィルターかかってるんだものな……。

 

進学したゲーム舞台の学校で、うっかり仲良くなった少女がゲームヒロインで。

ヒロインは転生者ではなかったし、ゲームとは違う科に属していたりするし、そもそもリゼがメアを保護したことで、もう別シナリオと化してるんだから早く詰みの状態だと理解すればいいのにと見守る構えに入ってましたが。

他の転生者とバッタリ会ったことで、しっかり気付けたのは良し。

拾ったら最後まで面倒見ないとダメですよ? 

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ